今回は、
「マンションはいつまで働けるのか」といテーマにしました。
自分の時間と力を使って就業することは、
労働収入につながります。
一方で、不動産投資や大家業など、自分の時間をあまり費やすことなく、
収入をもたらしてくれるのは、
資産収入につながります。
最近、FIRE、という言葉を耳にすることが多くなりましたが、
資産全体から産まれる収益の4%で、生活費などをまかなうことができれば、
元本を取り崩すことなく、安定した経済基盤を築けると言われています。
私が資産形成のメインに据えているワンルームの場合、
物件による違いもありますが、築20年以内など、比較的新しい物件であれば、
手取りのリターンは、おおよそ4%前後が多いです。
マンションを長期で保有して、
賃借人さんに選んで頂くことで得られる賃料収入を積み重ねることが、
将来の経済的な面での安心にもつながりやすい1つの例ではないか、とも感じています。
とは言え、
マンションも築年数が経つと老朽化していきます。
そんなマンションなどの不動産は、資産収入をもたらしてくれる存在として
いつまで、あなたのために、働いてくれるのでしょうか?
マンションを例に取り上げますが、
以前は、マンションの寿命は約60年と言われていました。
それが、建築技術などの発展に伴い伸びてきて、
最近の新築分譲マンションでは、100年マンションなどと言われるものも増えてきています。
人生100年時代と合わせているのかもしれませんが、自分で住むにせよ、
貸し出すにせよ、住まいとしての価値が継続することが、何よりも大切です。
そこでポイントになるのが「
管理」です。
マンションは管理を買え、と言われることが多いですが、まさに、この管理こそ、
マンションがいつまで現役でいてくれるかどうかを左右すると言っても過言ではありません。
マンションを人間の体に例えるなら、
壁などの躯体と言われる部分は骨格や筋肉、給水管や排水管などは血管にあたります。
どちらか一方でも、健康を損ねてしまうと、住まいとしての魅力が薄れ、
資産価値という面でも影響を受けてしまいます。
そこで、中古マンションであれば、購入を検討する際に、
「重要事項調査報告書」や「長期修繕計画」などを見て、
過去の修繕履歴や今の積立金の残高、これからのメンテナンス計画のたたき台を確認します。
また書類だけで分からない点に気づくためにも、実際に物件の現地へ足を運んで、
自分の目で見て、状態や雰囲気を確認することが大切ではないかとも考えています。
2022年4月からは、「マンション管理適正評価制度」というものもスタートします。
http://www.kanrikyo.or.jp/evaluation/今後、マイホームとしてのマンションにせよ、あなたの代わりに働いてくれるマンションにせよ、
「管理」という面が資産価値、
ひいては
売買価格に影響を及ぼす流れが強まると私は考えています。
管理状態次第で、建て替えという選択肢ではなく、
今あるマンションを70年、80年と長く継続して、
住まいとしての価値を保ち続けられることにもなるからです。
だからこそ、少しでも長く働いてくれる資産であり続けるために、
持っているマンションの管理はお任せにし過ぎず、
「議案書には必ず目を通して、委任状や議決権行使は提出する」
「予定など都合がつくときは、総会へ足を運んでみる」
「自分自身の学びのためにも、できる範囲で理事などの経験もしてみる」
そんな気構えがあるだけでも、保有しているマンションへの想い、
不動産投資や大家業を失敗しにくくすることにつながるのではないか、と私は考えています。
私自身も、自分への学びも兼ねて、先日参加した総会で、気さくに声をかけて頂いたこともあり、
理事の仲間入りをさせて頂くことにしました。
どんな流れになるかは分かりませんが、そんな理事としての実体験なども、
今後共有できればとも考えています。