横浜のFP大家が、お客様からいただいた質問を元に、
お金や不動産についてお話し致します。

CONTENTS


160 ご縁と資産運用、関係ある?


「すごい!おめでとうございます!」


やっとこの日が来た、
という想いに先日なりました。


私が信頼を寄せ、
一目置いている不動産会社の担当者が、
39歳の若さで役員に就任したのです!


株主総会の招集通知を見てその事実を知り、
直接「おめでとうございます」を伝えたい想いで、
総会に参加してきました。


出会ったのは、2016年4月。


保有物件の整理をしたいという思いが強くなり、
どうしたものか…と思い悩んでいる時、
数社とお会いする中で、
担当して頂いたのが出会いのきっかけでした。


初めてお会いして応対して頂いた時から、
その丁寧な人柄に、私は信頼を寄せ、
以後、今に至るまで、数少ない、
信頼できる担当者のひとりとして、応対頂いています。


出会ってから9年になりますが、
彼も会社を辞めずに役員になり、私も不定期ながら、
連絡、相談などをすることで、
今でも関係を継続できていることは、
本当にありがたいことだな、と感じています。


また、別件になるのですが、
先日、こんな面白いこともありました。


私は今の独立自営に至るまで、
5回の転職経験、6社での勤務経験がありますが、
ありがたいことに、全6社に、
関係を継続できている同僚や先輩がおります。


約1年ぶりに、
以前勤めていた会社の同僚と食事に行きました。


唐突に、見覚えのある名前からメッセージが届きました。


一緒に食事した同僚は今でも勤めている、
以前私が勤めていた経営コンサル会社で、
私が担当させて頂いていた会社の社長でした。


内容としては、
社長個人が保有している不動産に関しての相談。


5年以上は、何も連絡を取っていなかったにもかかわらず、
私のことを思い出し、連絡を下さったことに、
嬉しさを感じたのは、言うまでもありません。


独立自営をしていると、
すごいね、と言われることがあります。


会社での勤務経験しかない方からすれば、
そう見えるのかもしれません。


ただ、私から言わせれば、
独立自営をすることは、
想いと少しの勇気があれば、できることだと感じています。


むしろ、独立自営の立場になることで、
時間など含めた管理がしやすくなり、
公私共々過ごしやすくなったと、私は感じています。


その反面、毎月振り込まれてくる給与のような
安定した収入源はなくなります。


収入面が不安定になる怖さがある点は、
独立自営のデメリットだとは思います。


ただ、そのデメリットを補ってくれているのが、
人とのご縁だと私は感じています。


先ほどお伝えした、
勤務時代のクライアント先の社長さんが、
私のことを思い出して連絡を頂いたり、
同じファイナンシャルプランナーとして活動している方から、

「不動産、不動産投資のことなら
 相談してみたら?」

みたいな感じで、私を紹介頂いて、
相談に来て下さる方も、
ありがたいことにいらっしゃいます。


私自身も、自分が不得手なことは、
それが得意で好きな方にお願いすることを常としていますが、
反対に信頼して、紹介頂ける存在でもいられるという点は、
本当に感謝以外のなにものでもないです。


だいぶ長々と、
私のご縁に感謝の話をつづってしまいましたが、
あなたがどのような立場にいらっしゃるとしても、
公私問わず、人とのつながり、ご縁こそが、
幸福感高い状態で過ごし続ける秘訣なのではないか、
と私は考えています。


これをお金の面に置き換えて考えた時、
資産運用がうまくいくかどうかも、

「どんな縁と出会い、
 その縁をどこまで信じ続けられるか」

に尽きるのでは、とも私は思っています。


人との縁という点で言えば、
不動産投資、大家業のような、アナログな世界では、
まさにそれが当てはまるのではないでしょうか?


皆さんにとって相性が良いと感じ、
関係を続けたいと思う担当者との
付き合いが多くなればなるほど、
良質な物件情報が多く入ってくることに繋がると思うからです。


物件情報だけであれば、ネットで検索すれば、
それこそたくさん存在していますが、
掲載されている物件は玉石混淆だと感じます。


その点で、
信頼のおける担当者が運んできてくれる情報は、
100%とはもちろん言えませんが、
的外れに感じる確率を下げられると私は思っています。


的外れな物件を選ばなければ、
何をもって成功と判断するかは、
個人差があるので一概に言い切れませんが、
大きな失敗をする可能性は下げられるという意味で、
資産運用の成果につなげやすくなるのではないか、
と私は考えています。


金融資産の面でも、
投資信託や株式等たくさんある中で、
どの商品、銘柄に興味を持ち、選ぶかも、
ある意味、ご縁だと思います。


選んだ投資信託、株式が、
あなたの資産運用においてふさわしい、と感じたからこそ、
購入することを決めたのだと思います。


特に、イデコやNISAで選ぶ対象に関しては、
基本的には短期で売買することなく、
長期保有が前提になることが多いです。


選んだ対象を信頼して、
日々の値動きに気持ちを左右されること無く、
保有を続けることが、
金融資産の資産運用では、
失敗しにくい秘訣だと私は感じています。


私自身、あまり金融資産の投資対象選びには、
時間を費やしたくないと考えている人間なので、
それが功を奏しているようで、
イデコやNISAの中で選ぶ投資信託は、
選んだ対象を保有し続け、
定期的に買い増ししていくだけのスタイルで行えております。


やはり、この保有を「継続する」ということが、
失敗しない秘訣なのではないか、と感じていますし、
実際にそういう出来事に遭遇した経験もあります。


数年前に上場した会社を、上場された初日に、
100株40万円弱で購入しました。
不動産関連の会社です。
(IPOは外れたので、初日に購入)


その後、
物件購入の資金に充てるために売却しましたが、
そのまま保有を継続していれば、
今では株式分割で1,600株になっており、
時価も4倍くらいになっています。


縁あって購入したにもかかわらず、
途中で手放したことで、
こういうケースもありますよ、
という実例をお伝えしてみました。


その時々で、どう判断を下すかは状況次第なので、
後悔してるとかの想いはないですが、
資産形成をしているプロセスにある段階の時は、
できる限り、売却する判断をしない方が、
賢明になるケースのことが多いのではないか、
というのがお伝えしたい点です。


もちろん、業績が悪化したなどで、
株価の回復見込みがないなどと感じるのであれば、
早めの損切り判断も必要です。


ただ、その判断を、仕事などをしながら行うのは、
時間の兼ね合いなども踏まえると、
なかなか難しいのかな、と。


私自身、資産運用は、
投資信託と不動産投資を主に行っていますし、
それが、私と資産運用のご縁だとも感じています。


あなたにとっては、
どんな資産運用方法と縁があると感じていますか?


信頼できる情報を
もたらしてくれるような存在とのご縁を持てたり、
ご縁を継続できるような関わりを
持たれたりしていますか?


少し精神論っぽい内容となってしまいましたが、
大切だと感じられる「縁」は何か?誰なのか?
などを考えてみることが、
失敗しにくい資産運用にもつながるのではないでしょうか。



159 マイホームは資産?負債?


今回のテーマは、
「マイホームは資産なのか?」です。


「マイホーム」は「ご自宅」と
言い換えても良いかもしれません。


マイホームは資産だと思いますか?
マイホームは負債だと思いますか?


私の中でも明確な答えが見えていない、
というのが正直な想いです。


どの立場でマイホームを見るかによって、
答えが変わると感じているからです。


私が今回使う言葉の定義的なことを
最初に共有させて頂くと、

「資産」はプラスインパクトのある内容、
「負債」はマイナスインパクトのある内容と

置き換えてお読み頂ければと思います。


マイホームを金銭的な価値にした場合、
売却してお金にしたい場合などの面で言えば、
充分に「資産」の役割を担っています。


一方で、不動産は容易に分けることができません。

相続人が数人いた場合、
そのことが理由で、なかなか話がまとまらず、
心にすっきりしない感情がでてしまう
という点で言えば「負債」です。


ならば、売却して現金化し、
そのお金を公平に分ければ良いじゃないか、
そう思われるかもしれません。


感情や想いを削いで考えれば、
それが公平で合理的ではあるのですが、
そうとばかりいかないのが現実。


私自身の考えを現実と絡めながら、
ここからはお話しします。


私自身、マイホームについてどう捉えているか?
今のところ、「資産」だと捉えています。


ただ、これは、
私がマイホームである実家に関して、


「相続税上の評価額を、おおよそ把握している」

「売却するとした場合でも、
 おおよそいくらで現金化できるかの見込みを把握している」

「幸か不幸か、私はひとりっ子なので、
 想いをすりあわせて考える必要のある
 兄弟姉妹のような存在がいない」


という点で、
今後、引き継ぐことになったとしても、
負担(負債)に感じる可能性が低いからです。


あなたののケースでは、いかがでしょうか?


●ご両親からマイホームを引き継ぐ場合
●マイホームをご子息などに遺すことになる場合


それぞれのケースで
考えてみて頂ければと思います。


第一段階として
「資産」になる可能性が高いのであれば一安心ではありますが、
もし「負債」になる可能性が高いと感じた場合。


その場合は、今のうちからでも、
どんな手を打てそうかを考えてみることが必要です。


相続土地国庫帰属制度が使えないかどうか?」

リバースモーゲージを活用できないか?」

「最終手段として、 リースバックを活用する選択はありか?」


など、思い当たる方法を、
ご家族同士で話してみてはいかがでしょうか?


「資産」だと感じるにせよ
「負債」だと感じるにせよ、
どちらの場合でも必要になってくるのは、
被相続人となる所有者の想いを、
生前に確認しておくことです。


良い方法の有力候補として考えられるのは
「遺言」をしたためておいてもらうこと、
したためておくこと、
だと私は思います。


書面で残っていることで、
客観的な証明、証拠となるからです。


仮に、遺言が難しいとしても、
少なくとも相続人となる方を交えて、
他界した後にマイホームをどうして欲しいとかという想いを
ヒアリングしておくことが、
後々の感情面での負債化を避けるために必要だと思います。


いつ起きるか分からない内容だからこそ、
あなたが必要性をもし感じているのであれば、
早めにアクションを起こされることを
おすすめしたいと思います。


最後に、今回のテーマと絡めて、
不動産投資、大家業で保有している物件について
触れておきます。


皆さんが不動産投資、
大家業の物件を保有されている場合、

区分所有のマンションでしょうか?」

一棟のアパートや戸建でしょうか?」


他の保有資産との兼ね合いで、考え方も変わってきますが、
保有している資産の内訳として、
不動産の占める割合が高いのであれば、
マイホーム同様、事前準備をされておくことが特に大切です。


ご両親などから受け継ぐ場合でも、
ご子息などに引き継ぐ場合でも、
どちらのケースでもです。


収益物件の場合でも、相続発生時に、
物件面でも感情面でも
「負債」とならないようにするためにもです。


特に、一棟アパートや戸建をお持ちであれば、
「誰が引き継ぐのか?」ということを、
慎重に準備して備えておくことが必要です。


区分マンションと比べて、一棟の場合、
分けて遺すことが難しいというのが理由です。


対策として、

「法人で保有し、承継する準備をする」

「相続発生後は、
 誰も引き継がず売却して得た現金を分ける」

「物件を引き継ぐ相続人を決め、
 引き継がない他の相続人と不公平にならないように、
 生命保険などで代償金を準備する」


などが考えられたりはしますが、
マイホームと同じで、遺言含めた何らかの形で、
想いや考えを書き残したり伝えるなど、
共有できるようにしておくことが大切です。


不動産は持ち運びができず、
分けることも難しいからこそ、
「資産」にも「負債」にもなりえる、
取り扱いに特に注意が必要な資産だと私は考えています。


いろいろなケースを想定して、
準備をしておくに越したことはありません。


マイホームも不動産投資、大家業の物件も、
「資産」として活用できるように、
そしてご家族との感情面での「負債」にならないように、
話せるタイミングで考えや想いを共有すること。


ぜひ、実践して頂き、
仲違いなどが将来的に起きないように
なされることを祈念致します。


そして、相続税対策も必要だとは思いますが、
相続対策をしっかりと行うことが、
遺されたご家族への最後の思いやりという点で、
忘れてはならないことではないか、とも私は考えています。



158 投資マンションを選ぶ視点は?


最近は、私の保有物件において、
特に何かが起きたりしていません。


毎月賃料を受け取り、
管理費・修繕積立金を払うだけの日々です。


ただ、興味を抱いたセミナーへ、
足を運んだりはしており、
先日はセーフティーネット住宅に関する
セミナーへ参加してきました。


この10月から法改正もあり、
大家の立場として、
資産運用の不動産投資だけでなく、
社会貢献できる不動産活用という視点にも、
視野を広げたい、と考えたりしている次第です。


そんな、良くも悪くも、
不動産投資、大家業に関して代わり映えしない日々、
改めて意識し始めていることの1つに、
不動産の終活があります。


不動産の終活というと、
大きく分ければ、
2つの視点があると私は考えています。


1つめは、
自分の保有物件を今後どのようにしていくのか
という視点。


いつまで保有を続けるのか?
売却して整理するのか?
朽ち果てるまで保有続けるのか?


もし、自分がこの世から去ることになった場合、
保有している不動産をどうするのか?
というような意味合いです。


もう1つは、
物件そのものの終活がどうなっていくか
という視点。


アパートや戸建などの1棟物件であれば、
あなたの気持ちや考えだけで判断し、
考えることができるので、
上記1つめの内容に組み込めるかと思います。


ただ、私のように、
区分所有マンションを保有しているのであれば、
このもう1つめの視点も、
意識しておいた方が良いと思います。


区分所有マンションの場合は、
自分ひとりの思いだけでは、
どうにもしようがない部分があるからです。


部屋の中は、自分だけでどうとでもできますが、
建物全体含めた共用部分は、
自分ひとりの想いだけでは、
いかんともしがたい部分があるからです。


建て替えるにせよ、
取り壊して売却するにせよ、
一棟リノベーションするにせよ、

管理組合の総会で、
一定数の賛成がなければ行うことができません。


区分所有法が改正され、
2026年4月1日施行で、
賛成の要件は現在より下がることが決まってはいますが、
5分の4以上の賛成が基本的には必要という点では、
合意が一筋縄でいくのかな、と感じてもいます。


今後、ハウスメーカーやデベロッパーも、
新築ばかりではなく、
老朽化マンションの再生にも力を入れてくるとは思いますが、
上記の賛成の合意がなければ、始まらない話です。


そう考えると、
マンションの終活ということを意識した時に、
区分所有者の賛成を得られるように、
管理組合がまとめられるかが
ポイントになってくるかと思います。


この点を踏まえた時に、
管理組合の意見で、
賛成の合意がまとまりやすいマンションって、
どんなマンションなのかな、と思い、
今回のタイトルにしました。


この点に関してであれば、
いわゆる投資用として造られた、
ワンルームだけのマンションは、
意見がまとまりやすいのかもしれません。


所有者は部屋ごとに異なりますが、
所有している意向や想いが、
資産運用の1つとして賃貸物件を保有しているという点で、
基本的に共通していると感じるからです。


つまり、

「そろそろ老朽化してきたし、
 建て替えをするなど、
 資産価値を高める方向で検討したい」

となった時に、
「資産価値が高まるなら」ということで、
賛成としてまとまる確率が高い、という意味合いです。


私の場合、
管理状態が良好に保たれる傾向があると実感しているので、
現在保有している区分マンションは、
ほとんどがファミ混のマンションです。


ファミ混とは、
ファミリー向けなどマイホームとして住まれている方が
一定数いるマンションのことです。


同じマンション内に、
ワンルームばかりでなく、
2LDKや3LDKなどの部屋も
混在しているマンションのことです。


住まいとして見たときには、
ファミ混マンションの方が、
マナーも良く、管理状態も良いことが多く感じるので、
安心した住環境が保たれやすい傾向がある。


結果として、賃貸で借りたい単身者からしても、
マンションに内見に来たときなどに、
マイナスな印象を抱かせることなく、
入居したいと思って頂ける確率が高くなる、
と私は考えているので、
ファミ混マンションを好んで選んできました。


ただ、今回テーマにした、
マンションの終活というポイントにスポットをあてた場合、
投資として貸すために保有している所有者と、
マイホームとして、
それこそ終の棲家として保有している所有者が混在していることで、
建て替え含めた合意がしにくくなるかもしれないのでは?
という意味合いです。

もちろん、ワンルームばかりのマンションが、
管理状態が悪いとは言っておりません。


ただ、管理人さんがマンションにいる時間が少なく、
週に2~3回、清掃だけにいらっしゃるような物件と比べると、
人の目が届きにくいという点で、
管理状態が悪くなる可能性が、
ファミ混マンションよりは高まるかもしれない、
ということです。


投資用に造られたマンションを選ぶのが良いのか、
ファミ混マンションのワンルームを選ぶのが良いのかに、
正解はありません。


何事もそうですが、それぞれに
メリット、デメリットがあるからです。


私は、不動産投資、大家業を、
資産運用、投資として割り切れない性格なので、
ファミ混を好み、選んできましたが、
あなたが、資産運用のポートフォリオの1つとして
実物不動産を組み入れたいと思っている、
相続対策、相続税対策、生命保険代わりとして、
賃貸用不動産を保有したい、
というある種の割り切りができるのであれば、
投資用に造られたマンションを選ぶ方が、
合理的なのかな、と思います。


何が正解か分からないからこそ、
皆さんがイメージする
不動産投資、大家業はどんなものか?


その点も踏まえながら、
ご自身の置かれた環境の中で、
最善な物件選択の判断をして頂きたいと思います。


不動産投資、大家業をするなら、
ファミ混マンションを選びたいと思いますか?
投資用に造られたマンションが好みに合いますか?
マンションを選ばず、
アパートや戸建てなどの一棟が良いと感じますか?



157 仕事を継続できている理由


独立系FPの中にも、
いろいろな方がいらっしゃいますが、
基本的には、独立系だからこそ、
証券会社や保険会社など、
金融機関の意向を気にすることなく、
アドバイスなどを行うことができます。


FPには6分野ありますが、
どの分野も対応できます、
というのは、個性がなく選ばれにくい。


「●●に強い!」


など、何らかの分野に強みが
あることを打ち出すからこそ、
共感してくれる誰かに選んで頂ける存在になるのだろう、
と私は考えています。


実際に、私の知り合い、
懇意にさせて頂いているFPの方の例をあげれば、


「研修講師」
「執筆」
「住宅ローン」


など、FPの全分野の知識があるのは前提の上で、
自分が得意で好き、
今までの経験を活かせる道を「自分の強み」として、
活躍されている方が多いです。


そんな諸先輩方がいらっしゃる中で、
2013年8月8日に週末起業からスタートした
弊事務所ケセラセラ横浜が、
かれこれ12年、続けてこられた要因はなんだろう、
と改めて考えてみました。


結論は、マジシャンの方々やFPの諸先輩と同じで、
「自分が好きな分野をメインにしたこと」ではないか、
と本人としては感じています。


それと合わせて、

「他のすごい方、
 メディアなど含めて活躍している知名度の高いような方を
 うらやましがったりせず、
 自分の想いや道を貫くことに、意識を向けてきた」

ことも、
継続できている要因の1つではないかな、
と感じています。


私は不動産業界にも金融業界にも、
身を置いた経験はありません。


当時、ワンルームの不動産投資を行っている経験、
不動産に強いということを打ち出していらっしゃる事務所が
少ないと感じたことを踏まえて、
ケセラセラ横浜は、
不動産、不動産投資相談に強い、
ということをコンセプトに据えようと決めた、
というのが経緯です。


税理士事務所や経営コンサル会社での勤務経験も踏まえて、
税務関連も意識したサポートができる、
という点を掛け合わせたことも、
他のFPさんとの違いにできたのかもしれない、
と今にして思えば感じております。


そのおかげで、他のFPさんから、
不動産投資や経理税務関連の話題で、
税理士先生のお仕事に抵触しない範囲でのお仕事を紹介頂いたり、
一緒にクライアント様の対応をさせて頂いたり、
ということも、
これまでに何度となく取り組ませて頂けました。
感謝の想いしかありません。


「自分の強みを意識すること」
「他者をうらやましがらない想い」
という点は、
FPやマジシャンのような仕事に限らず、
お金関連で言えば、
皆さんの資産運用のスタイルにもあてはまる話です。


例えば、私の場合、
不動産投資、大家業のサポートを、
FPの立場から行っておりますが、


「1番多いときには、
 15部屋保有していたことがありました」


と伝えると、
決まってかえってくる言葉があります。


それは、「すごいですね」という言葉。


たしかに、まだ始めていない方、
これから取り組もうと考えている方にとっては、
15部屋を保有することは、未知の領域だから、
出てくる言葉なのだとは思います。


ただ、考えてみて下さい。


あなた自身が、
3部屋前後保有することを目標として意識しているのならば、
うらやましい想いにはならないのではないでしょうか?


投資信託のつみたてなど、
金融資産だけで運用することが好きで
得意だと感じているならば、
すごい、とも感じないのではないでしょうか?


このように資産運用のスタイルも、
目標や考え方に応じて、
どういう商品をどのように組み合わせて
取り組むのが良いかは異なります。


だからこそ、ストレスなく、
精神的に負担や不安を感じることのない
運用スタイルを見つけることこそが、
何よりも大事なのです。



156 推し活


先日の日経新聞を見ていたら、
「推し活にも節約の波・・」
というタイトルの記事が掲載されていました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0965W0Z00C25A9000000/


チケットの値段や関連グッズもインフレ傾向にあり、
見に行く回数を減らすなど、
支出額を抑える方が増えているとのこと。


ただ、それと同時に、1人あたりの平均支出額は、
2011年の調査開始以来最高を記録しているという、
二極化のような傾向が出始めているという内容でした。


あなたは、誰かのファンで応援している方っていますか?
コンサートや舞台を見に行くなど、
推し活と言われるようなことを、
なされたりしていますか?


推し活のようなことを行う、
あるいは、熱中して取り組める趣味がある。


どんな内容の推し活や趣味を、
選ばれているかによって変わる部分はありますが、
余暇をより充実させながら過ごすためという視点からでも、
資産運用、資産形成を行うことが必要ではないか?
というのが、今回私が伝えたい趣旨になります。


推し活や趣味などの時間を作れる方は、
流行の言葉で言えば、
ウェルビーイングが高まりやすい状態にあると思います。


心身の健康を保ち、
仕事などの公の時間を充実させて過ごすことにも
つながるのではないか、
という意味合いです。


ただ、冒頭で伝えた記事のように、
推し活、趣味を続けるために、
先立つものとして、お金が必要、
という現実と向き合うことも大切です。


先月まで行っていた
広報センターでの電話相談スタッフをしている時に、
20代の女性の方から、こんな質問を受けました。


「推し活にお金を費やしていて、お金が貯められない。
 どうしたらよいですか?」


その際に、今を楽しむことと、
今後の備えのバランスを考えること。


自分が働いて得た給与の手取りからだけでなく、
手取りのうちの1部を資産運用に回し、
そこから上がってくる利益を
推し活に充てていくようにすると、
金銭面での不安が、
少しずつでも和らぐことに繋がるのではないですか?


というようなご提案、ご案内をさせて頂き、
前向きに取り組みます!と、
その時はおっしゃって頂けました。


実際、私自身のこともお伝えすると、
私の推し活の1つに、
ハラミちゃんのライブに行くことがあります。


その際、少し奮発してでも、
肉眼でハラミちゃん自身や演奏している姿を見られる、
前方の席を申し込むようにしています。


また、マジックを見に行くことも、
趣味の1つにしています。


その他、SNSで公表していること、
NGなことなど含めて、
興味が湧いたこと、抽選のものに関しては、
申し込んで当選したら足を運んだりしています。


そのような、私にとって、
ウェルビーイングを高めてくれるような活動に充てるお金は、
資産運用で得られた利益を充てています。


なので、日々の生活に影響を及ぼすことなく、
「楽しめる経験」に
時間とお金を費やすことができているのです。


そして、この資産運用に関して、
私は2種類にわけて取り組んでいます。


いわゆる老後に向けた資産形成として
イデコNISAのような制度を活用し、
長期分散積立に取り組む運用。


賃貸用不動産からの収入や、株式の配当金
投資信託の分配金を得ることを目的に行う運用。


前者は、将来に向けた資産形成の核として、
とにかく継続することを心がけて取り組んでいます。


後者は、インカムゲインを長く得続けるための運用で、
この得られたインカムゲインを、
推し活や趣味に費やしている、というイメージです。


もちろん、インカムゲインで受け取った金額を、
全額使うことはしていません。


長期分散積立の運用に回したり、
マイカーの維持メンテナンスのような、
一時的な出費に備えたりという使い方もしています。


ただ、インカムゲインの良い点は、
入居者の退去や、
業績悪化で配当や分配がなくなるなどの事態が生じなければ、
ある程度、一定期日に一定額が入ってくることが見込めることです。


この入ってくる見込みの金額の振り分けを考える時に、
推し活、趣味に充てる分も意識しています。


なので、少し奮発するような時があっても、
私の家計において無理なくやりくりができ、
運用も継続できているのです。


お金は手元に置いておくだけでは、
ただの数字に過ぎません。


お金が真価を発揮するのは、
使った時です。


そして、どのような気持ちで
あなたがお金を使ったかどうかが、
人生において、心身ともに幸福感を抱きながら、
前向きな気持ちで過ごせるかどうか、
にも影響を及ぼしてくる。


どんな気持ちで資産形成を行い、
お金を使ったかの積み重ねが、
極論、人生の満足度も左右しかねない
ポイントの1つではないかとさえ私は思っています。


お金がないから、推し活や趣味に時間を割けない。


そういう人生を歩まず、
心豊かに、幸福感抱きながら過ごすために、
資産運用や資産形成を行い、
将来だけでなく、今の生活を充実させるために、
取り組むという発想を持つという視点、
皆さんはどう思いますか?



155 タワーマンションの真実


「査定をして欲しいのですが…」


ご承知頂いているかと思いますが、
ケセラセラは不動産会社ではありません。


宅建業の免許がある訳ではないので、
不動産の売買などを行うことはできません。


にもかかわらず、
冒頭のような相談をお寄せ頂きました。


そこで、弊事務所でできること、
できないことをお話しした上で、
ご依頼をお受けすることにしました。


査定対象の物件は、
自宅利用されているタワーマンションの1室。


新聞やニュースなどで
見聞きされたことがあるかもしれませんが、
都心部のマンションは、ここ数年、
新築、中古問わず、値上がり傾向にあります。


ご依頼者様は、20年弱前に新築でご購入、
そして、購入時の価格も伺いました。


その後、数社に査定のお願いをしたのですが、
提示された査定額を見てビックリ!


ニュースでしか見聞きしていなかった、
都心部のマンション価格の値上がりを、
まさに至近の例として、
肌身で実感する機会となりました。


売却する場合、
相場価格並みだけれど、
いつ買主様が現れるか分からない仲介と、
相場価格より1~2割くらいは下がるけれど、
不動産会社さんが直接買い取ってくれるので、
時間や手間をかけずに手放すことができる買取があります。


今回のケースは、
価格の低い買取を選んだとしても、
購入価格をはるかに上回る査定価格が
提示されるのを目にしました。


今とは環境が全然違う、
20年近く前に購入されたとは言え、
こうなるなんて当然予想もできるはずなく、
純粋にお住まいとして購入されておりました。


最終的に、1番高値を提示頂いた不動産会社さんに
買取で売却するという判断をなされて、
これから契約を取り交わされる所です。


さて、ここで疑問に感じたことはありませんか?


はい、そうです。


マイホームを手放してしまって、
その後どうするのか?という疑問です。


ただ、今回の方は、
ものすごくしっかりと考えていらっしゃる方で、
結論から言えば、ご家族構成も変わったので、
ダウンサイズするということが前提にありました。


面積が今よりも小さく、
結果的に価格も抑えられた物件に
すでに目星をつけられていました。


住まいの場所も、
都内から神奈川県に移り住む考えを決めておられました。


その結果、タワーマンションを売却された金額内で、
新居を現金で購入でき、
残金は今後の生活費などに充てていかれるという、
理想的な住み替えと
売却を実現できそうな形になりました。


このケースの場合、
売却の決済⇢引き渡しと、
新居の決済⇢引き渡しを
うまくタイミングを合わせて行う必要はありますが、
お急ぎではない方だったので、
ゆとりをもったスケジュール調整ができました。


不動産会社さんもそれを了承頂けたので、
仮住まいをすることもなく、
転居ができる流れとなりました。


また、住み替える新居は、
売却するご自宅よりも低い価格になるので、
住み替えに伴って、
控除を使ってもプラスが出るため、
譲渡税を払うことにはなります。


とはいえ、控除を差し引いた上で、
上回った利益分の約20%を納付するだけなので、
すでにお持ちの金融資産も合わせれば、
今後の生活費もゆとりをもって
過ごせる見通しとなりました。


東京都心部のマンションは、
海外投資家含めたいろいろな方からの需要、ニーズが高いので、
価格が上昇傾向だと見聞きはしていましたが、
現実にそれが起きている流れを、目の当たりにすることができ、
私自身、良い学び、気づきにもなった経験を、
今回は共有させて頂きました。


マイホームにせよ、投資用の賃貸物件にせよ、
今購入して、今回の方のように、
約20年後に同じようなことが、
あなたの身に起きるかどうかは分かりません。
神のみぞ知る、です。


ただ、マイホームにせよ、投資用物件にせよ、
価格面だけを気にして、
買いたい気持ちにもし蓋をされているのであれば、
時間という貴重な資産を有効活用できていないのではないか、
と私は感じます。


現実問題として、
融資を受けられる金額や
自己資金のバランスなどが合わず購入ができない
というケースもありますが、
計画が無謀すぎない内容であれば、
本気で購入したいならば、
買いたい時が買い時だと私は考えています。


自分で住む、他者に貸す、
いずれの場合で合っても、
不動産を保有することは、
中長期の実物資産を使った資産形成につながります。


住宅ローン、アパートローンなどを使って物件を購入し、
返済を進めていくと、
年数の経過とともに、残債はどんどん減っていきます。


例えば、3,000万円のローンを金利2%、
期間35年で組んだ場合、
20年後は、途中で繰り上げ返済をしなくても、
残債は約半分の1,500万円強になる見込みです。


この20年後に、
借りた金額と同額の3,000万円で物件が売れたとすれば、
残債との差額の約1,500万円を受け取ることができます(税引前)


仮に2割値下がりして、2,400万円だとしても、
約900万円は、税引き前の手残りになる予定です。


融資を利用して不動産を購入することは、
レバレッジ効果のような、
資金効率面を中心に語られることが多いかと思います。


ただ、長い目で見たときには、
長期に保有した後売却することで、
返済しながら減った融資の元本分を、
退職金のようにまとまった資金として
受け取れるような効果も考えられます。


不動産を保有することは、
安心した住まいの確保、
年金以外の副収入作りのような長期保有のメリットもありますが、
売却することで、まとまった資金を手に入れ、
その後の生活設計を考えるきっかけにできたりもするのです。


この点を踏まえても、特に不動産は、
短期間で売買するような対象ではなく、
長く保有することで、
失敗する確率を下げられる資産形成方法になる。


このことを、
今回のタワーマンション売却、
住み替え事例を見させて頂き、
改めて私自身が実感する機会ともなりました。


今回の事例のお話が、
不動産と向き合われる際の、
何らかの参考につながる内容になれておりましたら幸いです。



154 証券担保ローン


借り入れを利用して、
この原理のレバレッジを活用することで、
資産運用をより効果的に行うことができる。


皆さんが不動産投資に興味、関心がおありだったり、
すでに取り組まれていらっしゃるのであれば、
聞いたことがある話、
ないし実践されている内容だと思います。


実際、私自身も、資産形成の1つとして、
不動産投資、賃貸業を行っている人間なので、
借り入れを利用している人間の1人です。


もちろん、向き不向きありますので、
必ずしも、借り入れを利用して、
資産運用に取り組むことがおすすめです、
と言うつもりは、まったくありません。


ただ、不動産のように、金額が大きいもの、
手元の資金だけではまかなえない対象を
組み入れたいときには、
活用することから避けては通れない、と思います。


不動産投資、大家業はされていなくても、
マイホームを住宅ローンを組んで
購入されているのであれば、
自然と借り入れを活用していることになります。


私含めて、
不動産を保有することに興味、関心があれば、
借り入れ、負債との付き合い方を、
多かれ少なかれ意識することになっているのです。


そんな私だからでしょうか?


この1~2年くらいの間に気になり始め、調べたりする中、
利用するようになったのが、
タイトルに書いた、
証券担保ローン」です。


証券担保ローン、ご存じですか?
すでに使われたりしていますか?


決してローンを使って資産形成することを
推奨している訳ではないのですが、
こんな使い方もありますよ、の参考として、
今回はお伝えしようと思います。


そもそも私が、
証券担保ローンを気にする
ようになったきっかけは、


「保有している金融商品を、
 うまく活用できないか?」


と思い始めたことがきっかけです。


20年くらい前に、
株式の信用取引やFXに取り組んでいた頃は、
信用取引やFXを行う上での担保として
保有している有価証券を設定していました。


その際に、相場が値下がりし、
担保不足となる強制終了を経験したことで、
金融商品を担保にしてお金を借りる、
活用することからは、すっかり離れ、
心の奥底にしまっていました。


それが、ここ数年、
金融機関で融資を受ける手続きなどをする際に、
今更ながらですが、


「記入する書類なども多く、保管もかさばるし、
 融資を受けるまでに時間もかかるよなぁ・・・」


という想いが湧いた時に、ふと、
証券担保ローンのことが、頭に思い浮かんだのです。


「ネットで手続きできるし、
 融資の審査なども基本ないのだから、
 保有している金融商品を活用すればいいじゃないか」と。


不動産投資、大家業を、
借り入れを利用して行っている
人間が考えそうな発想ではないか、
と私は思ったのですが、どう思いますか?


順番が前後して恐縮ですが、
証券担保ローンとは、
株式や債券、投資信託など、
証券会社によりどこまでを担保としてみなすかは変わりますが、
時価の50%とか60%まで、融資します、
という仕組みです。


例えば、100万円分の株式を保有していた場合、
50万円とか60万円を上限に、
金利を払って借りられるというイメージです。


つまり、この例で言えば、
100万円の株式を保有しながら、
借り入れを活用することで、
150万円~160万円分の
金融商品を保有できる、ということです。


ちなみに、
NISAの中で保有している投資信託や株式などは、
担保として提供することは基本できません。


売却して利益が出た時、
約20%の税金が引かれる
特定口座などで保有している金融商品だけが、
担保の対象になります。


なぜ、証券担保ローンを
活用しようと思ったかに関して話を戻します。


先ほど、手続き上や審査の手間がない点などをあげたのですが、
それ以上に利用したいと感じた理由は、
つみたてを行っているような
投資信託をより効果的に
活かしたいと思ったからです。


長期、分散、積立が資産運用の王道と言われていますが、
その成果が目に見えて分かるまでには、
それなりの年月を要します。


その期間、ただほったらかしにしておくのも芸がないな、
と感じたからとも言えるかもしれません。


先ほどお伝えしたように、
NISA口座内の商品は担保提供が基本的にはできません。


なので、
ベースとしてNISA口座の中でつみたてを行っている投資信託は、
そのままつみたてを淡々と続けています。


私の場合、NISA口座外でも
投資信託のつみたてを行ったり、
株式を保有したりしているので、
それらを活用したいと思い、
証券担保ローンの利用を検討し始めたというきっかけです。


その後、いろいろと調べていく中で、
投資信託に関しても、
担保としてみてくれる、
証券担保ローンを提供している証券会社を探し当て、
口座を開設して今に至ります。


どのような活用の仕方をしているかに関しては、
私の場合、売買による値上がりなどのキャピタルゲインを
狙うことは意図しておらず、
不動産投資と同じで、
定期的な収入を得られるパイプを太くすることに
使っていこうと考えました。


証券担保ローンのデメリットは、
金利が高めな所だと感じます。


低い会社だと1%台とかもありますが、
私が調べたところでは、
3%前後~4%半ばくらいまでの所が多いです。


それも踏まえて、
支払う金利以上の配当や分配金などが得られる商品を選んでいけば、
毎月のキャッシュフローを増やすことができる。


だから、その仕組みを作ろうという
活用の仕方を考えて行っています。


例をあげれば、
300万円を借りたとして、
支払う金利が3%だとすれば、
支払う利息は9万円です。


一方で、300万円を投じて、
5%のリターンを得られる商品を購入すれば、
年間で受け取れる金額は15万円になります。


つまり、受け取った15万円から
支払った利息9万円を差し引いても、
6万円が手元に残るというイメージです。


自己資金をまったく使わずに、
6万円を得られる仕組みが作れた、
とも言えるかもしれません。


金額が少ないうちは、
株式や投資信託の購入に限られるとは思いますが、
ある程度まとまった金融資産を築ければ、
金額にもよりますが、
証券担保ローンで借りた金額を、
不動産物件の購入の頭金に充てる、
場合によっては、証券担保ローンで借りた金額だけで、
物件の購入ができることも不可能ではありません。


また、証券担保ローンは、
いざという時に借りられるような備えとして
用意しておくというのも、良いかもしれません。


突発的な修繕などが発生したときに、
自己資金から負担せずに、
証券担保ローンから借りるというイメージです。


このように、証券担保ローンをうまく活用することができれば、
副収入の金額を増やせたり、
手元の資金の目減りを防いだり、
賃貸物件を使った相続対策などにも
活用できる可能性があると、私は考えています。


借り入れを活用することは、
資産を有効活用することができる反面、
諸刃の剣となる可能性も秘めています。


不動産投資の融資も証券担保ローンも
同じことが当てはまります。


CMのキャッチコピーではありませんが、

「ご利用は計画的に!」

を心がけながら、
無理ない範囲で、証券担保ローン、
活用できそうであれば、
検討されてみてはいかがでしょうか?


153 保険って何のために加入していますか?


あなたは保険と聞いて、
どのようなことを思い浮かべますか?


「死亡保障」
「医療保険」
「年金代わり」

というような生命保険
思い浮かべる方もいれば、

「自動車保険」
「火災保険」

のような、損害保険を思い浮かべる方も
いらっしゃると思います。


今回は、生命保険と損害保険について、
私が最近感じていることをお伝えしようと思います。


保険料については、
生命保険料は下がり、
損害保険料は上がっているのが、
ここ最近の傾向かな、と感じています。


金利の先高感があることで、
保険金の支払いまでが比較的長期になりやすい生命保険は、
預かる保険料が少なくても、
長期にわたって保険会社が運用をすることで、
保険金の支払いに備えられると考えてのことだと思います。


一方の損害保険は、
事故や災害がいつ起こるか規模も含めて分かりません。


その意味で、
常に保険金を支払う可能性と背中合わせです。


そのため、契約期間も基本1年、
火災保険でも最長で5年。


人件費の上昇傾向などもあいまって
保険料の上昇という形で
反映されてきているという印象です。


私も、自動車保険の更新案内が届いたので
先日手続きをしたのですが、
補償内容は同じにもかかわらず、
約15%、保険料があがっていました!


では、値上がりしたからと言って、
補償を削るかと言えば、
そんなことは一切せず、値上がりを受け入れて、
前年と同じ内容で更新手続きを行いました。


そもそも、保険って、
何のために加入するものでしょうか?


いろいろなご意見、
お考えがあるとは思いますが、


「起きる確率は低いけれど、
 もし事故などが起きてしまったら、
 自分の資産だけでは、
 経済的にまかなえない出来事に備える」


ために加入するものだと、
私は捉えています。


自動車などは、例えば、
万が一人身事故が起きてしまった場合、
その支払金額は
とてつもない金額になる可能性があります。


だから、保険料が上がったとしても、
補償内容を削ったり下げたりすることなく、
自分が安心できる補償内容で継続することが
大切だと私は思います。


火災保険もしかりで、
例えば賃貸でお貸ししている部屋の入居者、
ないし隣近所からのもらい火などで、
所有している部屋が被害を被った場合、
また住まいとして稼働させるために、
復旧させる必要があります。


この際も、復旧には数百万円など
まとまったお金が必要になることが見込まれます。


自己資金で出しても懐具合に影響がない、
という方であれば、
火災保険の必要性は薄いかもしれません。


とはいえ、やはりまとまったお金が、
一時的に手元から無くなるのは、
できれば避けたいと思うのが人情だと思います。


保険料と受け取ったとした場合の保険金の
バランスも加味しながら、
保険料<保険金
になる可能性が火災保険も高いので、
不動産投資、賃貸経営においては経費になりますので、
火災保険の加入をしておかれることは、
必須と考えておいても良いのではないでしょうか。


一方の生命保険ですが、
私が加入しても良いのではないか、と思うのは、
キーワードをあげると、
「期間限定」と「相続」です。


最初にお伝えした、
保険に加入する目的という点を踏まえると、
例えば、お子様がいらっしゃるご家庭の場合、
教育費、生活費などの金銭面で、
大人になるまで苦労をかけたくない、と思うのが、
親心なのだと思います。


そう考えれば、よくあるケースとして、
途中で自分に万が一のことが起きたとしても、
大学を卒業するまでの費用は、
保険金として受け取れるようにしておきたいという
「期間限定」での生命保険に加入するのが、
家計の負担も抑えることができて、
合理的ではないかと私は考えています。


また、相続、という点で言えば、
生命保険金として受け取る場合、
法定相続人×500万円の非課税枠があります。


もし預貯金においてあるのであれば、
相続した時はそのまま全額が
課税の対象となります。


一方、保険金であれば、
上記の非課税枠があるので、
相続税の節税につながりながら、
自分のお金を渡したい人に確実に渡すことができる。


遺言ではないですが、
保険は最後のお金の贈り物だと私は捉えています。


その点で、相続や相続税を意識して、
生命保険に加入するという選択肢も悪くないと思います。


最近、加入者が増えている、
一時払いの終身保険商品は、
金融資産を多く保有している年配の方で、
運用のリスクをとりたくないような方にとっては、
相続対策などの面で、活用する価値はあるのではないか、
と私は感じています。


私が、加入しなくても良いのでは?と考えている保険商品には、
「医療保険」や「所得補償保険」があります。


「終身保険」も不要かもしれない、
と感じています。


理由は大きく分けて2つ。


1つは、
公的な制度に守られている部分が多いから。


もう1つは、保険金として受け取る金額を、
他の保険商品よりも、
自分で用意しやすいと感じるから、です。


公的な制度に守られている、に関しては、
ご存じかもしれませんが、
医療保険で言えば「高額療養費」制度があり、
所得補償で言えば「傷病手当金」制度があるからです。
(傷病手当金は会社勤め、
 社会保険の方のみにはなりますが)


どんなタイプの商品を選ぶかにもよりますが、
医療保険も所得補償保険も、
「掛け捨て」のタイプが多いと感じております。


掛け捨てタイプの医療保険や
所得補償保険に加入を続けるのであれば、
不動産投資、賃貸業を融資を受けて行い、
特約として、それに近い補償を付加するという方が、
入居者さんから受け取る賃料で、
保険に加入できる仕組みを作れることにもつながるので、
合理的ではないかな、と私は感じています。


団体信用生命保険に加入することにもなるので、
万が一の時の死亡保障という面で、
保険金のように現金としては遺せませんが、
残債が無くなった状態の不動産物件を
遺すことができます。


しかも不動産物件を相続で受け取った場合は、
金融資産のように
額面の金額のような時価では評価されません。


路線価や固定資産税評価額を踏まえて
評価額が計算されるので、
相続税の負担を抑えることにもつながります。


受け取った相続人の方は、
そのまま不動産投資を続けて
賃料収入を生活費に充てることもできるし、
まとまった金額を受け取りたければ、
売却して現金化して使うこともできます。


そう考えると、不動産投資、賃貸業を、
ローンを借りて行うことは、
結果的に生命保険代わりになり、
保険料分をNISAやiDeCoの運用に回す
などという選択も行えて、
掛け捨てにならず、不動産という資産が残ります。


そうすれば、
完済するまでは生命保険として運用し、
完済したあとは、その時の状況に応じて、
柔軟にどうするかを考えることができる、というのも、
不動産投資と生命保険の違いかな、
とも私は考えています。


とはいえ、不動産という物件を、
融資を受けて購入して持ち続けることが、
理屈上は保険代わりなると分かっても、
借金を抱えている気持ちが払拭できずに精神的に落ち着かない、
という方もいらっしゃることと思います。


そういう方は、無理することなく、
掛け捨ては期間限定の掛け捨て、と割り切って、
定期タイプの保険に加入しながら、
NISAやiDeCoの制度を使いながら、
資産形成を行っていくスタイルが良いと思います。


いろいろな方のお話を伺っていると、
知人友人などを介して保険の担当者と接触し、
提案された生命保険などに加入している方が
多い印象を私は感じています。


中には、
 
「重複している内容だし、
 ここまでの保障は不要なのでは?」

と私の目から見たときに感じる方もいらっしゃっいます。


資産運用、資産形成に目的が必要だというお話は、
何度となくお伝えしていることではありますが、
保険に関しても、同じことが言えます。


「今入っている、生命保険、損害保険は、
 何のために加入しているのですか?
 内容、理解して入っていますか?」


もしこの質問に、
はっきりした返事ができないようであれば、
「何のために保険に加入しているのか?」を一度考えて、
見直してみるのも、良いのではないでしょうか?


保険は、長期にわたって保険料を払い続けることもあり、
マイホームの次に高い買い物だと言われている商品です。


だからこそ、あなたの大切なお金を、
少しでも無駄にすることがないように、
資産の設計、支出の管理をすることが、
長期的な視点に立ったとき、大切になると私は考えています。



152 無料ってお得?


「資産運用のセミナーで
 話を聞いてもらえませんか?」


先日、会場を埋めるための、
いわゆる「サクラ」として、
某マネーセミナーへ足を運んできました。


声をかけて下さった方は、
セミナー主催者を補助しているような立場の方で、
登壇されるFPの方と私は、
まったく面識もない状態です。


セミナー開始時、会場は満席!


どこまで「サクラ」の方か分かりませんでしたが、
同じFPという立場の方が、
どのような内容の話をされるのか、
ということにも興味が湧いたので足を運んできました。


セミナーは、途中休憩を挟んで約2時間。


司会は某芸能人の方が務められていて、
資産運用に興味はあるけれどまだ取り組めていない、
あるいは取り組んで日が浅い方向けの内容でした。


登壇されているFPの方のお話を
一方通行で聞くスタイルでしたが、
司会の方の話、セミナーの内容でも
ちょくちょく出てきた話を踏まえると、
「ひとりでも多くの方を、無料相談に申し込ませたい」
という意図が見えるセミナーでした。


しかも、セミナー修了後、
スタッフの方と話を交わさないと
帰れない流れになっており、
導線をうまく作っているな、とも感じました。


私は、無料相談を受けて、
どんな提案をされるのかに、
興味、関心がわいたりもしたのですが、
FPという立場を隠した、
偽りの自分を演じ続ける自信がなかったので、
「無料相談には参加しません」と、
サラッと伝え、ささっと会場を後にしました。


周りの参加者の方は、休憩中含めて、
少なくても半分以上の方は、
無料相談に申し込んでいる印象を受けました。
(もしかしたら、無料相談受けると、
 ポイントがもらえるとかの特典が
 ある参加者もいたのかもしれないですね)


私は、無料相談を受けること
そのものを否定する気はありません。


ただ、このセミナーの内容や進め方を踏まえると、

「スピードが速くて、
 ある程度学んだりしている方でなければ、
 セミナーの内容を理解できないのではないか?」

という印象を抱きました。


私はFPを生業にしていることもあるので、
内容に関する理解はでき、
ついていくことはできましたが、
約2時間のセミナーが終わった後は、
結構な疲労感を抱きました。


お金関連の話題や制度、
時事トピックなどへの関心が薄い方からしたら、
2~3割も理解できれば御の字ではないか、
と感じたくらいです。


何が言いたいかというと、

「この人、いろんなこと知っていてすごい!」

「個別相談を申し込んで、より詳しく話を聞いてみたい!」

そんな、FPとしての権威性、
みたいなのをセミナーを通して植え付けて、
個別相談に導こうとしているスタイルだと感じた、
ということです。


しかも、途中途中で、ちょいちょい、
自分の生活の自慢話的な内容も挟み込まれており、

「この先生みたいに資産運用してお金とつきあうと、
 楽しく過ごせるようになる!」

そんな夢を抱かせるような内容も
盛り込まれていました。


私は、自分自身がセミナーを行って、
伝える側であれば、
雰囲気や流れにまかせるようなことは
行わないしできないので、

「こういうスタイルでセミナーを行い、
 集客しているFPさんもいらっしゃるのだな」

ということを、学ぶ機会となりました。


決して、内容そのものが悪かったとは感じていません。


すごくまっとうなことを伝えていましたし、
共感できる部分もあったのですが、
セミナー受講者と講師のFPの目線が
あっていない状態だったのではないか、と感じる点に、
受講して、私は違和感を一番抱きました。


この情報の非対称性があるままの状態で、
無料相談に行って、
どのような提案をされるのか?


最終的には、保険、投資信託など、
何らかの商品を契約するように、
どのように話をもっていくのか?


無料相談に申し込み、話を聞くということは、
どういう意図があることなのか、
みなさん分かっているのだろうか?


ちょっとうがった見方をしてしまっておりますが、
無料相談に関しては、
どうしてもそんなマイナスな方面から、
私は見てしまいます。


私自身、自分の経歴にもありますが、
今で言うほけんの窓口のような、
来店型の保険の乗合代理店に勤めていた時期がありました。


店頭でのカウンターセールスといわれる職種でしたが、
相談料は無料でした。


では、営利企業なのに、
何で成り立っていたかと言えば、
保険を契約して頂くことで、
保険会社から会社に入る収入が会社の売上を構成しており、
社員の収入も、契約実績に応じて決まる体系となっていました。


私は、営業職というスタイルが不向きなようで、
保険の見直し相談で来た方であっても、
内容が良ければ、
「そのまま続けて下さい」と伝えてしまうような、
会社側から見れば、
売上を産まないダメ社員のひとりでした。


1年後には給与も下がり、
3泊4日の社長研修とかにも呼び出されたりする、
ダメ社員だった暗黒時代です(苦笑)


ただ、相談に来て頂いた方に、
損になるような提案はしたくないという
自分の想いは最後まで譲れず、
退職するまで、うだつのあがらない社員のままでした。


今回は、先日の無料セミナーから
無料相談への流れがある実体験と、
過去自分が無料相談を営利企業内で
行っていた経験を踏まえて、
「無料」って本当に良いのだろうか?
ということを改めて思い返してみました。


ただより高いモノはない、
ということわざがありますが、
「無料」には、注意しすぎてもしすぎることはない、
と私は考えています。


お金の面で無料相談を受けて、納得満足したつもりが、
割高な金融商品を契約して、
長い目で見ると、負担感が高くなり、
家計を圧迫するような資産構成になっている
という方の話も聞いたことがあります。


住宅展示場に行って、
マイホーム購入を検討していたのに、
そこにいるFPに相談した結果、
生命保険を契約していた、
という笑うに笑えない話も!


無料相談で応対して下さる方全員が、
悪意をもっているとは言いませんし、
悪い方向へ誘導しようとする方は少ないです。


ただ、無料相談が成り立つ背景には何があるのか?


無料相談で提案された内容を取り入れることで、
本当に良い結果をもたらすのか?
お得なのか?
逆に損することにならないか?


もし無料相談を受けることがあれば、
このようなことに気をつけながら、
相談相手と向き合って頂きたいです!
とお伝えして、今回は筆を置きたいと思います。


151 買い物で後悔しない秘訣


以前のコラムでも触れましたが、
1ヶ月以上前に、新しいパソコンを買いました。


決めるまでに時間がかかった点に関しては、
そのときに触れました。


ただ、そのときの内容ではないですが、
私がものすごく苦手意識を抱いていることもあり、
まだ使えるという点で、
緊急性が高くなかったので、
購入後、そのまま放置状態にありました。


そんな状態を察知したからでしょうか?


旧パソコンの動きが、
急に遅くなるような現象が、起き始めました。


「さすがに、そろそろ手をつけよう!」

と、新パソコンの設定に時間を割き、
やっと使えるようにすることができました。


使い始めると、

「もっと早く手をつければ良かったな…」

という想いになるから、
不思議なものです(苦笑)


もしかしたら、
5年に1度くらいの間隔にしてしまうから、
面倒さや手間を感じてしまうのかも、
とも思ったりしました。


新パソコンは、3年後くらいに、
状態の有無にかかわらず、
買い換えるのが良いのかも、
という気持ちに今はなっています。


それにしても、新しい機械の設定って、
どうして、あんなに手間がかかるのでしょうか…
私が苦手意識を抱いているから、
体感として長く感じるだけなのでしょうか…


いずれにせよ、
今のライフスタイルにおいて、
パソコンやスマートフォンといった電子機器は、
もはや不可欠な生活必需品ですよね。


だからこそ、私の苦手意識も、
もう少し弱められるようにしないとな…



ただ、今回3年後くらいに、と感じたのは、
設定の不得意さだけが理由ではありません。


新パソコンを使うことで、
不要となった、旧パソコンを手放す際に、
心地よさを感じる経験ができたことも一因です。


それが、今回の表題にした
「買い物で後悔しない秘訣」です。


資産運用、不動産投資などにも、
つながる話だと思うので、
今回取り上げることにしました。


最初に、率直に伺います。


今までに買ったもので、
「これは買って正解だった!」
と感じたのは、どのような時でしたか?


失敗せず、良い買い物をした!と感じたのは、
どのような時でしたか?


イメージとして思い浮かんだものは、
皆さんと私で異なるように、
100人いれば100通りの思いがあるとは思いますが、

「使いやすく、壊れないで長く使えた時」

「最初に思っていたよりも使い勝手が良く、
 価格<価値を感じた時」

のように、損した気分にならず、
思っていた以上の価値を感じた時ではないでしょうか?


私が旧パソコンを
手放すときに感じることができたと伝えた心地よさは、
まさにこの思った以上の価値があったことが理由です。


「5年も経ったノートパソコンだし、
 5,000円くらいで買い取ってくれたら御の字だな」

という想いでお店に持ち込んだところ、
なんとビックリ!


5年前に買った時の価格の、
約2割の価格を提示頂いたのです!


想定の数倍の価値があると認めてくれて、
小躍りしたのは言うまでもありません。


しかもこの旧パソコンは、コロナ禍の時に、
横浜市の給付金対象の事業者に私が該当したことで、
購入時に9割の補助を受けていたのです。


つまり、旧パソコンに関しては、
5年近く使いながら、
実質自己負担なく使わせて頂けたという結果になり、
満足度が高い状態で手放すことができたのです。


この経験から、新パソコンに関しても、
3年前後で手放せば、
買い取ってもらうときの価格を、
少しでも高値を維持した状態で、手放せるのではないか?


これが、設定の不得意さだけではなく、
私が新パソコンを次は3年前後で手放そうと感じた、
もう一つの大きな理由です。


少し言い方を変えれば、
リセールバリューの高さを意識して、
手放すタイミングを考えることが、
満足度の高い買い方につながるのではないか、
という意味合いです。


そして、このリセールバリューという考え方は、
不動産に代表される、実物資産においては、
購入するときの安心感、
失敗しない秘訣にもつながると私は考えています。


今回話題にあげたようなパソコンや車といった、
消耗品、日常生活で使うモノに関しては、
リセールバリューの下がり幅は大きくなると思います。


一方、不動産のような実物資産は、
減価はしていくのですが、
購入する物件のエリア選択を間違えないこと。


また購入後の維持管理を怠らないことで、
下がり幅を抑えたり、
場合によっては維持できたり、
購入時よりもアップさせることができたりするものだと
私は考えています。


株式のような金融資産の場合、
個人の力で価格をコントロールするのは難しいと思います。


その意味で、リセールバリューは、
その時々の相場次第となってしまうので、
時間を味方につけた長期投資に取り組んで、
損して失敗する確率を下げていく、
という取り組み方が、
失敗しにくい王道的な方法ではないでしょうか。


不動産などの実物資産も、もちろん相場はあるので、
リセールバリューという意味での価格は、
その時々の市況に左右される部分はありますが、
金融資産との違いとして、あなたの力量で、
価格、価値を維持することができるとも、
私は考えています。


では、個人の力量でリセールバリューを維持する上で、
不動産の場合、
大切なポイントはどんな点だと思いますか?


私の視点で言えば、
それは「賃料」だと考えています。


不動産投資としての賃貸物件に限らず、
マイホームに関しても、

「もし賃貸で貸し出すとしたら」

という想定で考える、という意味合いです。


地主として土地・建物をお持ちの場合であれば、
あてはまらない部分もあると思いますが、
そうでない場合は、
もし売ったらいくらで売れるかを客観的に考えやすい指標として
「利回り」があると私は考えています。


細かく突き詰めるとキリがないので、
おおまかに言えば、

「その物件のあるエリアで、
 同じような広さや種類の物件は、
 いくらくらいで賃貸募集がされているのか?」

「同じような物件は、
 だいたいいくらで売り出されているのか?」

この2点を確認することで、目安ではありますが、
例えば、賃料の20年分とか25年分などが
売買価格になっているみたいな
イメージがしやすくなると思います。


すぐに売却するつもりはなくても、
この目安を気にかけておくだけでも、
いざという時に現金化できる
という安心感につながるのではないでしょうか?


あるいは、私が年に1度、
賃貸管理会社にお願いしているように、
査定を出してもらうことで、
リセールバリューを把握でき、
保有続ける上での安心感にもつながると思います。
(サイト経由の一括査定は、
 避けた方が良いと私は感じています)


それと同時に、賃料を維持し続ける、
タイミングなどを見て上げる努力をすることなども、
リセールバリューにおいては、
大切なことであるとも思います。


私の場合、不動産投資の賃貸物件にはなりますが、
退去があったタイミングで、
修繕、リフォーム、リノベーションなどを施しながら
保有し続けているおかげで、
購入時より賃料はすべての保有物件で上がっています。


また、査定時のリセールバリューに関しても、
金融資産的に言えば、
含み利益が出ているような
状態を維持できています。


ぜひ、皆さんも自身の想いなどで
コントロールしやすい賃料の維持、
ないし上昇という点に意識を向けて、
マイホームであれば、
もし貸したとした時にいくらで貸せそうか
という点に意識を向けて、
不動産のような実物資産とは向き合いながら、
リセールバリューを考えてみるのも、
良いのではないでしょうか?


150 その他大勢から抜け出しませんか?


マイホームにせよ、賃貸用にせよ、
不動産と関わりながら、脇役的な存在になっている、
それが、火災保険ではないか、と私は感じています。


皆さんは、所有されている不動産に、
火災保険はかけていますか?
地震保険はつけていますか?


マイホームでも賃貸用でも、ローンを組んで購入する場合、
金融機関から、火災保険への加入を求められ、
保険の担当者に案内されるまま、
手続きをしているケースが多いのではないか?と感じています。


そもそも、保険って、どういうものでしょうか?


大きなくくりで言うと、生命保険損害保険がありますが、
加入する意味として、


確率は低い出来事だけれど、万が一起きてしまった場合に、
自分で金銭的な用意ができないことに対して、備えておくもの。


と、私は捉えています。


例えば、自動車保険


事故を起こさないように運転していても、いつ何が起きるかは分かりません。


人命や建物、お店の営業などに、加害者として影響を及ぼしてしまった時。


人命は金銭ではかれないのが正直な気持ちですが、
裁判などを通して、金銭の価値として、判決が下されたりします。


そして、その金額は、高額になるケースが多いです。


その金額を、保有していて払えるのであれば、
保険に入らなくても良いかもしれません。


ただ、そのような方は少数派だと思うので、
運転をする方であれば、自動車保険は加入が必要ではないか、と考えています。


このように、金銭的に負担なく備えられる出来事かどうか、という視点で、
保険に加入するかしないか、を考えていくと、
入りすぎとか保険料の支払いが多くて大変、
などという悩みから、少しは解放されるのではないか、と私は考えています。


さて、表題の火災保険


基本的には、すすめて頂いた内容で加入するので、
問題は少ない、と私は考えています。


物件の所在地や構造などをもとにして、
保険会社で算出している保険金額をベースに、
提案して頂けるケースが多いからです。


なので、気にするポイントとしては、

補償をどこまでつけるのか」
特約をどこまでつけるのか」

ではないかと思います。


ここでは、大家の立場で火災保険をかけるときに、
私が気にしている点について、お伝えします。


私の場合、マンションの1階以外を選んでいることもあるので、
「水災」に関しては、つけていません。


最近は水害などもニュースなどで目立つので、気にされる方も多いかもしれませんが、
室内まで水浸しになるような懸念が少なければ、つけなくて良いと考えています。


数年前、タワーマンションの地下にある電気設備などが、
豪雨の影響で稼働しなくなる、という出来事がありました。


これはもちろん水災になるのですが、
誰がカバーするのかと言えば、マンションの管理組合になります。


エントランスや階段、エレベーターなど、
共用部と言われる所は、所有者みんなで出し合う
管理費」や「修繕積立金」をもとにして、
組合として維持管理を進めていくことになります。


なので、あなた自身がカバーすべきなのは、
自分の部屋の中と、部屋の中から生じる出来事で大丈夫なのです。


その点で、「施設賠償」とか「賃貸所有者賠償」など、
保険会社によって名称は異なりますが、
賠償の特約は必ずつけるようにしています。

例えば、下の階に、あなたの部屋から水漏れが発生してしまった場合。


入居者さんの責任なのか、配管などの経年劣化が原因なのかによって変わりますが、
いずれにしても、階下の方へ、
ご迷惑をおかけしてしまったことには変わりがありません。


階下の方にしてみれば、ご自分の火災保険でまかなえるかもしれませんが、
原因、責任は、水漏れを発生させてしまった部屋、という事実は変わりません。


そのようなことが起きた時、
どのくらいのご迷惑をおかけしてしまうかは、あらかじめ分かるものではありません。


だからこそ、確率は低いかもしれないけれど、
金銭的にいくらかかるか分からない、という事態に備えて、
賠償の特約を、私はつけるようにしています。


最後に、今、この時期だからこそ、今一度見て頂きたい点があります。


それは、火災保険の満期日です。


ごあいさつの中でもお伝えしましたが、
2022年10月、 火災保険料の改訂 がありました。
そして、 加入期間も5年が上限 になります。
保険料も上昇傾向にあります。


保険料の上昇に、少しでも備える方法の1つとして、
長期の契約をすることが考えられます。


保険に限らずですが、
毎月払いより年払いの方が、少し安くなること、ありますよね。


それと同じように、火災保険も毎月払いより年払い、
年払いより複数年払いという順で、保険料は抑えられます。


支払うタイミングだけで言えば、
複数年分をまとめて支払うので、少し多めだと感じるかもしれませんが、
今、長期の手続きをしてしまえば、値上がりなどの影響を、
当面の間は受けないで済ますことができます。


なので、必ずお得になるかは分かりませんが、満期まで残り1~2年くらいであれば、
今解約して10年の長期契約に入り直すか、
そのまま継続して満期日に5年の契約に入るかを、
比較検討してみるのは、一考の価値があるのではないか、と私は考えています。


マイホームでも大家業でも、
支出(経費)を少しでも抑えることができれば、手残りが増えます。


小さなことかもしれませんが、
9月までの2ヶ月の間は、火災保険を通じた見直し、
節約ができるチャンスかもしれません。


更新の案内を待つだけでなく、こういう機会に、一度、火災保険の証券を取り出して、
確認してみるのも良いのではないか、と私は考えています。


149 実家の活用方法


実家の整理に、
ようやく手をつけ始めました。


押し入れの中のものを見て、両親と一緒に、
「いるorいらない」を判断していく作業です。


まったく使った形跡がないまま
仕舞いこまれた贈答品の食器など、色々と出てきて、
いつか使うかもの想いから、
よくもまあ、ここまでため込んだものだ、
という気分になりました。


そもそも、
あったことも忘れているようなモノばかりなので、
ほぼすべて「いらない」判断になり、
ただゴミの日に捨てるのも忍びないので、
リサイクルショップへ持ち込みました。


古めのものだし、二束三文だろう、
そもそも買い取ってもらえないかもしれない
くらいの想いで行ったのですが、
ふたを開けてみたら、
なんと4,000円弱になりました!


買い取れないと戻されたのも、
一部の電化製品くらいで、
ほぼすべて買い取ってくれた。


家のスペースは空くし、
ゴミとして捨てるものも減り、お金も受け取れる。


一挙両得ならぬ、
三得くらいなルンルン気分でお店を後にしました。


スッキリした気分になれて、
お金も頂けるなんて最高!!


すべての片付けが終わった訳ではないですが、
そんな爽快感を味わえる、片付けのひとときでした。


今回、改めて思ったのが、
ゆくゆく、家そのものをどうしようか?ということ。


ご実家をどうするか?は、皆、遅かれ早かれ、
考えることから避けられないことだと思います。


もしかしたら、既にご経験済みかもしれませんが、
その場合は、そんな視点もあるのだな、
くらいにお読み頂ければと思います。


私の場合は、現在両親ともに健在で、
住まいとして使っており、
私がひとりっ子なので、
引き継ぐことになる可能性が限りなく高い。


改めてそう思ったので、
自分だったらどうするか、みたいなことの想いを、
今回は綴ってみようと思います。


最初に、実家をどうする?
と考えた時、選択肢として上がってくるのは、

「売却する」
「貸し出す」
「自分で住む」

のどれかではないでしょうか?


ご実家の場所や築年数などの状況によっては、
選択肢に入らないものもあるかもしれませんが、
一般論としてお目通し頂ければと思います。


「自分で住む」場合は、そのまま住めば良いので、
入口の負担感は一番少ないケースかな、と思います。


ただ、立地含めた利便性の点、
私の場合は、戸建なので、小さな庭ではありますが、
植栽の手入れをする必要があるなどの維持管理の点が、
面倒くさがりの私にとって、どうなのかな、
という想いになります。


それに、現在独身である私がひとりで住むには、
部屋数も多すぎるとも感じています。


なので、もし実家の場所に住むのであれば、
現時点で約、築40年ということもあるので、
平屋に改築して住む、
あるいは、気の置けない私と何人かと一緒に、
シェアハウス的に暮らすというのも悪くないのかも、
と思ったりしました。


次に「売却する」を検討する場合であれば、
更地にしてからにするか、
建物付きでそのままにするか、ということを、
最初に検討することになるかと思います。


この点に関しては、
最初はそのまま売り出しをして、
買主候補の方が現れた時の交渉次第で、
取り壊すかどうかを考えるのが良いのかな、と考えています。


値段に関しては、
「一括査定サイト」を利用するのは、
絶対にやめようと考えています。


以前、住まい、賃貸物件、それぞれで、
ものは試し!と使ってみたことがあるのですが、
送信した後の、電話、メール連絡の多さに、
辟易したマイナスな体験しかないからです。


その体験を経た後は、
教科書的な書き方になってしまいますが、

「土地は路線価
「家屋は固定資産税評価額

を確認して、
売却する場合の目安を考えるようになりました。


これは、
賃貸用の投資物件を購入や売却する時にも、
ひとつの参考指標として現在でも使っています。


実家の場合は、戸建であれば、
家屋(建物)は築年数が経過していることが多いので、
基本的には土地の値段が、
売買価格の目安になってくると思います。


その意味で、相続税の評価額にはなりますが、
路線価を基準に考えた土地価格は底値に近く、
最悪、この値段であれば売れるだろう、
の目安として把握しておけるのではないか、
と考えています。


最後に「活用する」を検討する場合ですが、
リフォームをして賃貸に出すのが、
セオリー的な考え方かなとは思います。


借りて頂く方に、
ご迷惑をかけない配慮は不可欠だからです。


あるいは、最近増えている
「DIY賃貸」として募集を行い、
住まれる方が、好きなように使って良いですよ、
という形で賃貸に出すのも、
良いかもしれないな、とも考えています。


私の場合、公立の小中学校も近くにある、
いわゆる住宅地にある戸建なので、
お子様がいらっしゃるご家族が
借主様の候補にあがると思っています。


であれば、ご自分達が住みやすいように、
創意工夫して頂いて、
それこそ「活用」して住んで頂く方がベターなのかな、
と思っているという意味合いです。


あるいは、
JTIを利用するのも良いかな、と考えています。
https://jti.or.jp/


貸し出すにあたって、
リフォームは必要になってくると思いますが、
マイホーム借上げ制度が利用できれば、
安定した賃料収入を得ることにつながり、
年金の上乗せ収入としても、見込やすくなるからです。


あるいは、更地にして、
駐車場(時間貸しか月極かは要検討)
として貸し出すか…


今回は、私の想像よもやま話に
お付き合い頂き、ありがとうございました。


少しでも参考に感じて頂ける
部分がありましたら幸いです。


私の場合はひとりっ子ということで、良くも悪くも、
身内に相談することなく
自分だけの判断ができます。


また戸建なので、
土地活用的な面も含めた検討ができるということで、
マンションよりは、
選択肢が多いのかもしれません。


この2点だけを見ても、
住まいの状況も親族の状況も条件が異なると思いますし、
100人いれば、100通りの判断、考え方があります。


なので、何が正解ということは、
もちろんありません。


世の中の状況も変わっていくように、
ご自身を取り巻く環境や状況も、
その都度、変わっていくことと思います。


だからこそ、ご実家の活用方法、判断に関しても、
今思い描いていることが、いざ現実になった時には、
異なる判断をすることになるかもしれませんが、
その時々に合わせて、
柔軟に判断すれば良いことです。


ただ、その時にどんな判断をするのが良いかに関して、
事前にいくつか選択肢を考えておくことも、
大切ではないかな、とは思います。


もしご実家を引き継ぐことになった時に、
慌てふためかないように、
今の内から、どう活用するのがベターなのか、
という選択肢を考えておく、
ご兄弟で話し合っておくのも
良いのではないでしょうか?



148 クラウドファンディング


最近、ネットなどを見ていると、
クラウドファンディングの募集を
目にする機会が増えているように感じています。


クラウドファンディングは、
いろいろな種類がありますよね。


寄付集めとして活用するパターン、
リターンを設けながらイベントの資金調達に活用するパターン、
先日独特だなと私が感じたのは、
ポテトチップスの新商品開発の資金集め、
みたいなものを見かけたりもしました。


ここ数年で、以前と比べると
クラウドファンディングは
資金調達手段の1つとしての認知度も高まり、
活用事例も増えているように感じています。


実際、私自身も、内容に興味、共感を覚えたら、
寄付型や購入型
(金額に応じたリターン、プレゼントのようなものを受け取れるタイプ)には、
お金を投じることがあります。


クラウドファンディングには、
寄付型、購入型の他にも、
投資型という種類も存在します。


1人では保有しにくい高額な資産などを、
最低投資額1万円くらいから募集し、
興味がある人が出資をする。


運用予定期間が示されており、
例えば3年のクラウドファンディングの場合、
半年とか1年ごとに、利益の配分を受けつつ、
3年後の終了時には、出資した元金も戻ってくる、
というようなイメージが投資型になります。


この投資型で言えば、ここ数年で、
不動産が対象のクラウドファンディングは、
すごく増えたなというのを、
個人的には感じています。


私自身が不動産好きなので、
不動産に絡んだ商品などに対しての感度が高く、
目にすることが多くなっているという
バイアスがあるかもしれない点は、ご容赦下さい。


そんな投資型のクラウドファンディング、
今回は不動産に絡んだことを
テーマにしてお話ししていこうと思います。

皆さんは、興味、関心ありますか?
出資したいと思いますか?


もしかしたら、あなたの感度が高ければ、
1万円から出資できる手軽さもあり、
すでに、お金を投じているかもしれないですね。


投資型のクラウドファンディングに限らず、
投資対象の商品には、
何でもメリット、デメリットはありますので、
あなたがすでにお金を投じていらっしゃるならば、
それを否定する気持ちは毛頭ありません。


ただ、このコラムでは、
私の考えを伝えさせて頂くという点から言うと、
私は、不動産に限りませんが、
投資型のクラウドファンディングには、
魅力を感じていないので、出資もしてない、
というのが正直な現状です。


いくつか理由はありますが、
主な点としては2つの理由があります。


1つ目は成長性を感じにくい点、
2つ目は資金が拘束される点、です。


順を追って話していきます。


成長性を感じにくいというのは、
償還時までに受け取る総額は、
募集時に示されている利回りに
なるケースが多いというイメージです。


不動産の投資型クラウドファンディングを見ていると、
年利回りが6%とか8%とか10%などという
高利回りの商品を目にすることがあります。


株式投資で高配当と言われる株式の利回りが、
おおよそ3.5%~4%以上であることを考えると、
かなりの高利回りで、
そこに、魅力を感じる方も多いのかな、
と感じています。


もちろん、高利回りが悪いことは一切なく、
下落基調の時に
その高利回りが実現してもらえるのであれば、
幸運だと思います。


ただ反対に、市況が良く、
想定よりも高値で物件が売却できて、
クラウドファンディングの終わりを迎えたとしても、
想定を上回る利益分が
出資者にしっかりと還元されているのかな、
ということを考えると、
正直疑問符がついてしまう
というのが、私の想いです。


そもそも、例えば8%の利回りの
クラウドファンディング商品があるとすれば、
運営している不動産会社さんとしては、
それを上回る利益を出さなければ赤字になります。


クラウドファンディングを
商品化する不動産会社さんの立場から見れば、
出資してくれる方へ提示した利回り以上の
運用益を出せることが想定できる物件しか
組み入れないことを意味します。


出資者のみなさんから低利で資金を集める、
つまり低利でお金を借りて、
クラウドファンディングで物件を運用し、
最終的には売却することで、極論、
自社では自己資金を極力使うことなく、
出資者の皆さんへ分配や償還金、償還益を払っても、
運用益が出る仕組みなのではないのかな、
と私は考えているということです。


物件の運用に伴って産まれた利益に関しては、
出資者へ還元されるというよりは、
運用している不動産会社さんに
帰属する部分が多くなるのではないか。


特に、最後の物件売却で利益が出た場合に関しては。


この意味で、
成長性を感じにくいのでは、と思っていることが、
私が選んでいないことの理由の1つ目です。


2つ目の資金が拘束されるは、
その言葉通りの意味合いです。


クラウドファンディングに出資している期間中、
もし換金したいと思ったとしても、
基本的には現金化ができない、
という拘束力が働くという意味合いです。


これも、少し考えれば自然なことで、
クラウドファンディングの場合、
出資対象になっている不動産物件は
1つないし少数であることが多いです。


償還日までに売却して換金し、
出資者へ分配する予定で考えているファンドにもかかわらず、
途中で一部の人から現金化したいと言われても、
不動産の一部だけを、
部分的に売却することは難しい話です。


だからこそ、
中途換金、解約ができない、となるのは、
運営者側目線で考えれば当然だと思います。


ただ、私の個人的な目線で言えば、
仮に当面換金したり利用する予定がなかったとしても、
何かあった場合に備えて、
いつでも売却して換金できる状態にしておきたい想いを
強く持ち合わせています。


この点で、たとえ利回りが高くて魅力を感じたとしても、
クラウドファンディングに出資することは、
その期間、元本に相当する金額は、
基本的に一切自由に自分のために
活用することはできなくなることが、
魅力的に感じられない理由の2点目です。


と私の視点からのデメリットばかりを
伝えているのは良くないと思うので、
客観的にみたメリットもお伝えします。


クラウドファンディングの償還日あたりに、
具体的な用途が決まっている資金が
現時点で手元にある場合。


ただ預貯金に寝かせておくだけであるならば、
利回りに相当する分は、
預貯金の利息、国債の利息などよりは良いケースが多く、
また換金できないという意味合いで、
途中で別の用途に使うこともできないように、
自分自身に拘束をかけた方が良い。


そのように思う方であれば、
選択肢の1つとして、
不動産のクラウドファンディングへの出資を
考えるのも良いのではないでしょうか。


大きく成長する可能性は低いですが、
元本をできるだけ棄損せずに償還するように
取り組む事業者が多いとは思うからです。


ただ、利回りの高さは、
そのクラウドファンディングを
営む事業者が、信用できるかどうか
というリスクと背中合わせでもあります。


ここ最近、償還予定日が度重ねて延長されている
クラウドファンディングや運用途中で不動産会社が
倒産してしまったようなケースも現実に起きています。


つまり、予定していた、あてにしていた元本が、
予定日に戻ってこないというリスクが、
実際に起きているケースも見受けられるということです。


この点等も勘案すると、私としてはどうしても、
不動産クラウドファンディングには
前向きな気持ちになりきらないのですが、
あなたはどう思いますか?


単純比較はできませんが、
クラウドファンディングにお金を置くのであれば、
換金性の高さもあるREITに投じる、
あるいはアメリカの割引債などに投じる方が、
様々な側面から見た時の
資産保全としては安心できるのではないか、
と個人的には感じています。



147 騙されることは嫌いですか? 


先日、マジックを見に行きました。


タネやしかけが分かる演目があったとしても、
マジシャンの演技に魅了されて、
騙されてることが快感であることが、
楽しさだと私は思っています。


一緒に見に行くと、

「見破ってやろう!」
「間近で見てたのに、全然分からなかった…」

と言う方が多いのですが、
見破りたい、分かりたい、とすればするほど、
マジシャンの術中にはまっていくのが、
マジックだと私は思っています。


皆さんも、マジックをご覧になる機会があったら、
見破ってやろうみたいに肩ひじ張らず、
マジシャンのパフォーマンスに酔いしれながら見ることが、
楽しさを増す秘訣だと思いますので、
もし良かったら、意識してみて下さい。


マジックという非現実世界では、
騙されるのは良いことですし、
騙されることが快感なひとときです。


ただ、現実世界において、
相手の手中で踊らされ、
騙されるのは避けなくてはなりません。


あっ、騙されると言えば、
先日、Instagramで、私の偽アカウント、
なりすましが出現したと連絡をもらいました。


私自身でどうにかすることはできないので、
もし私の偽物Instagramを見かけたら、
なりすまし報告して頂けるとありがたく思います。

宜しくお願い致します。
https://www.instagram.com/p/DM35GKiy_Mc/?img_index=1


このことを伝えさせて頂いたのは、
ご存じかと思いますが、
なりすましアカウント経由で
資産運用などに謳い文句で引き入れて、
投資詐欺などの被害に遭われる方が増えているからです。


私の偽アカウントからでは、
仮にそんな勧誘があったとしても、
騙される方はいないのでは?とは思いますが、
騙す方は、口八丁手八丁なので、
気を付けて頂くに越したことはない、
と思っております。


この手の被害が話題になるように、
資産運用、お金に絡んだことでは、
騙される的な話が、他の分野よりも多いと感じています。


現実問題として、巧妙に騙して、
少しでも利益を得ようとする方がいるからこそ、
気をつける必要があるのです。


つい先日も、上場して1年も
経過していない企業が、不正会計により、
上場廃止になるというニュースがありました。


しかもその不正は、
上場前から行われていたという内容なので、

「なぜ、上場する前に、
 誰も分からなかったのか?」

という疑念を抱かざるを得ないな、
と感じました。


審査体制が甘かったのでしょうか?


いわゆるプロでも見抜けないような出来事が
起きうる現状を踏まえると、
絶対とは言い切れませんが、
株式投資で会社選びをするのであれば、
JTC(JapaneseTraditionalCompany)
と言われるような企業の中から選び、
お金を投じる方が、騙されにくい、という意味合いで、
ベターではないのかな、と個人的には感じております。


騙されるということで、話題になったり、
そういう業界でしょ、みたいに印象の悪さを抱かれ、
悲しさを感じる分野に「不動産」があります。


大部分の方は真面目に仕事と向き合われているのに、
ごく少数にもかかわらず、
ニュースになるような話題がきっかけで、
業界全体の印象がマイナスに見られがちなのは、
不動産好きな私としては残念です。


だからこそ、少なくても、
私の所に、幣事務所に、
不動産関連で相談にいらして頂いた方には、
少しでもそんなマイナスな印象を
払拭して頂けるようなことも心がけながら
応対するように努めています。
(私は、不動産業界のまわしものではありませんので、
 その点誤解なきよう、お願い致します)


とは言え、不動産における騙しという点で
一例をあげると、
ネットに掲載されている物件の中には、
おとり広告と言われるものも存在します。


規制がかかり、ましになってきているとは言え、
まだ存在しているように感じることがあります。


私自身、今振り返れば、
不動産投資、大家業を始めた初期の頃、
おとり広告にひっかかったことがあったな、
と思い当たる節があります。


つまり、掲載されている、
良いと感じる物件について問い合わせをした所、
その物件はすでに成約済みなので、
別の物件を紹介させて下さい、という流れで、
営業攻勢をかけられた、みたいな経験です。


もちろん、好条件の物件が、
本当に掲載されることもあります。


ただ、その場合は、本当に動きが早くて、
1日、早ければ半日もしない内に、
掲載が削除されることが往々にしてあります。


なので、ネット検索、
ポータルサイトなどに掲載されている物件で、
好条件だと感じる物件がもしあれば、
おとり広告ではないかを確認する意味合いも兼ねて、

「掲載業者さんへ、
 メールではなく電話で直接話して確認する」

「情報公開日を確認して、
 公開から日がどのくらい経過しているか確認する」

などを行えば、騙され、
相手の術中にはまってしまうような確率は
格段に下がると思います。


騙されるのは、
マジックなどの非現実世界の中だけにして、
現実世界ではトラップにひっかからず、
失敗しない選択、行動ができるように、
基準や確認方法などを決めておくことが、
大切ではないかと私は考えています。


実際、後になって失敗した、
みたいな後悔を抱くような場合、
そこに至るまでの間に、違和感を抱いたり、
理解できないと感じるケースが往々にしてあります。


その点で、あなた自身が感じた、
違和感のような直感的な感覚を大事にすることも、
騙されず、心穏やかに過ごす秘訣の1つではないか、
と私は考えています。



146 スティーブ・ジョブスに共感できますか?


改めて私のことをお伝えすると、
文学部哲学科出身というコテコテの文系です。


今でこそ、FPを生業にしておりますが、
高校時代に物理で赤点をとったあたりから、
いわゆる理数系は大の苦手。


大学時代も、数字にはまったく触れずに、
単位を取ることだけを考えて卒業したような人間です。


そんな私が、
数字を扱う仕事に携わらせて頂いているのだから、
人生何があるか分からない。
不思議なモノです…


そんな背景のある私なので、
パソコンに関しても基本的には不得手です。


そんな私ですが、
今回、2台持ちにするべくパソコンを買いました。


購入理由の1つに、
表題のスティーブ・ジョブズさんの存在があります。


というか、
スティーブ・ジョブズさんの
ある話を思い出したことがきっかけです。


それは、皆さんもご存じかもしれませんが、
ジョブズさんが、いつも同じ服を着ていた、
という話です。


日常生活での意思決定を簡素化し、
ストレスを軽減する過ごし方をされていたそうです。


私とは次元が異なる話かもしれませんが、
日々過ごす中で、大小様々な、
決断、判断をしながら過ごしています。


決断や判断を行うのは、
そこにいくつかの選択肢があるからです。


反対に言えば、選択肢がなければ、
ストレスを抱えることなく過ごすことができる。


決断や判断が必要なことは、
より大切な、重要度の高い場面でだけ行うようにする。


だから、ジョブズさんは、
服選びの判断にストレスをかけないように、
いつも同じ服を着ていた。


このことをふと思い出した時に、
私のパソコンに関しても
「そうだ!」と思えたのです。


「どのメーカー、機種が良いかなどを、
 あれこれ考えるから行動できず、
 ズルズル決められないでいる。
 
 こだわりもなく、
 不便感じず使っているパソコンなのだから、
 今と同じメーカー、
 機種を選べば良いじゃないか!」と。


そこからの私は早かったです。


機種を確認し、意を決してお店に足を運び、
店員さんとも数分だけ話し、
即決に近い感じで買うことができました。


おそらく、お店での滞在時間は、
会計含めても、15~20分くらいだったと思います。


これは良いことに気が付けた。

次にパソコン買う時も、この戦法で行こう、
と思いながら、
購入できずにズルズル過ごしていたストレスから
一気に解放されました。


この私の体験、お金の面、
資産運用面にもあてはまるのではないか、
と感じました。


資産運用がなかなかうまくいかない方、
思ったように資産が増えていないと感じている方には、
共通している部分があると私は感じています。


それは、自分の判断、
感情を挟んでしまうことです。


20年近く前の私自身も、そんな人間でした。


信用取引や先物取引などを行い、
日々の相場に一喜一憂している人間でした。


価格を見て、売り買いの判断を常々していたからこそ、
ストレスを感じることも多く、
それでいて、資産残高もあまり増えていない。


このままじゃまずい、と思い悩み、
考える中で、私が見出した道の1つが、
マンション投資でした。


物件選びという点では、
判断や決断が必要な場面はもちろんあります。


ただ、購入した後、
賃貸管理会社に日常業務を委託できれば、
不動産投資、賃貸業に関して、
判断や決断をする場面を減らし、
悩み、ストレスを感じることを減らすことができる。


価格面、取引のしやすさなどが、
マンションを資産運用の対象に選んだ
私の動機でもありますが、それと合わせて、
このいい意味での手離れの良さが、
自分の性格には合っているなと思い、
その結果、今に至るまで18年続けることができています。


その他、イデコやNISAを活用したつみたて投資、
配当金や分配金目的の金融資産の運用に関しても、
一度選んだ商品に関しては、
基本変えることはありません。


つみたて投資に関しては、一度設定してしまえば、
日々の判断をすることなく、
機械的に買い続けることができます。


配当金や分配金目的の銘柄などに関しても、
手元資金にゆとりがある時に買い増したり、
単元未満株でコツコツ買うことはしますが、
自分が買いたいと思った時に手続きをするだけで、
買う時期を考えて判断するようなことは全然していません。


あなたは、
資産運用、資産形成を行う際に、
ご自分の判断を交えて行っていますか?


もちろん、ご自身の判断を踏まえて行い、
うまくいっているのであれば、
そのスタイルを続けて下さい。


ただ、私のように、
自分の判断を交えてしまうことで、
思うような成果につながっていないと
感じていらっしゃるのであれば、
ジョブズさんを参考にして、
ご自身の判断、決断を挟まずに、
続けられるような仕組み作りをしてしまうのも、
資産運用方法の仕方としては
良いのではないか、と私は思います。



145 事件は現場で起きているのです!


表題は、某ドラマから拝借したものですが、
テレビを見ている視聴者の立場は、
出来上がったものを見ているという意味で、
現場を知らずに、入ってきた情報だけを、
会議室で見ているようなもの。


これは、動画にも言えることだと思いますが、
撮影や編集などの現場の尽力があるからこそ、
会議室的な場所で楽しんでみることができる
コンテンツになっています。


画面越しに伝わる表情や発言などは、
編集などで修正ができると思いますが、
現場で起きているリアルは、編集はできない、
ある意味、ありのままの姿を垣間見ることができます。


何事においても、
事実やリアルを知りたいと感じる物事があれば、
可能な範囲で、現場に足を運ぶことが、
間違いのない判断をするにあたって、
大切なことではないか、と私は思います。


まさに、先日の選挙前のSNS投稿などにおいて、
公的機関の一次情報を確認すれば、
間違いだと気付けることに関しても、
まことしやかに語られ、
それを真実のように感じてしまった方も
いらっしゃるのではないか、と思います。


私が好きなアニメ
「名探偵コナン」の言葉を借りれば
「真実はいつも1つ」です。


そして、その真実を知る手掛かりは、
すぐには手に入りにくいかもしれませんが、
会議室的な作られた後の場所ではなく、
現場にあるものです。


ぜひ、皆さんも、
何か判断や決断に迷いが生じることがある時は、
一番信頼できる、
ご自身の五感を使える場に足を運ぶこと、
あなたが本当に信頼できると感じる人や情報源を通して、
確認をすること。


これこそが、何よりも大切ではないか、という点、
最初に強調しておきたいと思います。


現場を確認して、
真相を確認しようと行動することは、
手間暇も時間もかかり、面倒さを感じるとは思います。


ただ、やはり間違った判断をせずに、
失敗を未然に防ぐという意味では、
現場百篇、事実を知ろうと努めることに、
時間をかけることが大切だと感じております。


少し概念的な内容、
抽象的な内容が続いてしまったので、
ここまでの内容を、
資産運用と絡めた話でしていきたいと思います。


不動産投資、大家業という点においては、
私と接点を持って頂いたことがある方はもちろん、
以前のコラムなどでも触れたことがあるので、
繰り返しにはなってしまいますが、
物件選定の最終局面では、
現地を確認し、現場を見ることは、
長い目で見た時に、
失敗しにくさにつながると思います。


この私の考えは、
2007年に自分の資産形成の1つとして、
不動産投資を選んでから今に至るまで
変わらないスタンスとなっています。


いくら計算上で良い収支が出ている、
投資対象として適格だ、
という確認ができたとしても、
それが継続しなければ、絵に描いた餅に過ぎません。


今の入居者さんが借りて下さっている間は、
その状態が維持できたとしても、
退去するタイミングは
遅かれ早かれ訪れるものです。


その時に、

「次の入居者に、
 選んで頂きやすい物件立地なのか?」

という、あなた自身の中での感覚がなければ、

どのように募集をかけるか?

退去後に室内をどのようにするか、
原状回復の清掃だけで良いのか?
(直したり、手を入れたりなどして、
 次の募集に向けて備える必要はないのか?)

などを思い描けず、
賃貸管理会社さんの提案のまま
行うということにもつながってしまいます。


私自身、DIYなどは得意ではないので、
基本的には、賃貸管理会社から受けた提案には、
OKの判断を下すことが多いのが
正直な所ではあります。


とは言え、
ただ提案を受け入れるということはせずに、
いくらの賃料で募集するかに関しては、
私自身の考えを伝えて
進めてもらうようにしています。


また、室内の修繕などに関しても、

「こういうことをしてみたいと思うのだけれど、
 もしこれを行ったら費用はいくらくらいかかるのか、
 見積もり出して下さい」

とか

「費用対効果の面で、どう思いますか?」

などの打ち合わせ、話し合いみたいなことは、
知識が少ないながらも、五感を使って、
現場を見て感じたことを踏まえながら伝えます。


その結果、
多少、募集開始の時期が遅れたとしても、
納得いく判断ができる方が大切と考えており、
完全にお任せにはしないスタイルをとっています。


その他には、
私のように区分マンションをお持ちであれば、
管理組合の総会に顔を出してみる。


理事や建物管理会社の担当者と
会って話してみることなども、
大切だと考えています。


総会は会議ではありますが、
限りなく現場に近い感覚での
話が交わされる場だと思うからです。


もし総会に参加できなかったとしても、
総会の議案書が届いたら、必ず目を通して一読し、
確認したいことがあると感じれば、
建物管理会社の担当者に電話して話せば、
ちゃんと教えてもらえたりもします。


もしその際に、
けんもほろろのような応対をするような方が、
建物管理会社の担当者であれば、
適切な維持管理が、今後なされるのか…という
不安な想いになるかもしれません。


そして、そのように感じて、
自分とは相性が合わないかもと感じれば、
変にストレスを感じたまま保有するより、
さっさと売却して手放し、
他の物件に買い替えるなどという
道を選ぶのもありではないでしょうか?


行動した結果の気づきとして、
そのような選択もできる可能性が、
現場を大切にすることで
感じられたりもするものです。


幸いにも、私は今までの所、
該当したことがないので実体験はありません。


建物管理会社の担当者は、
しっかりされた方が多い、という好印象ばかりだったので。


最後に、区分マンションで、
管理人さんがいる物件であれば、
タイミング見計らって、
管理人さんと話してみるということも
現場を知る意味で良いのではと私は考えています。


重要事項調査報告書を見れば、
管理人さんがいらっしゃる曜日や時間帯は
確認することができます。


以前、この管理人さんと話すことで、
購入をやめる判断をした経験がありました。


横浜市内の駅徒歩1分で、
立地や賃貸需要はあるだろうと見込んでおり、
購入検討候補にした物件がありました。


調査報告書や現地を見に行っても、
特段気になる点はなかったのですが、
管理人さんと話をしたところ、

「このマンション、
 買うのやめた方が良いよ!」

と、物件にまつわるあれこれを話してくれたのです。


部屋を用途違反で使っている、
ゴミ出しマナーを何度注意しても直さない入居者が多い、
など…


これも、まさに現場に足を運んだからこそ、
気が付けた好例ではないでしょうか?


投資利回り、立地、書類だけでは分からない、
編集できないありのままの姿が現場にはあります。


不動産のことばかりを伝えてしまいましたが、
例えば、株式投資に関しても、不動産ほど、
現場感覚で保有の有無を決めきれないとは思いますが、
株主総会に出席してみることで、
会社の姿勢、社長さんの人柄、
社員さんの雰囲気など含めて、
何かしら感じ取れる部分もあると私は思っています。


偽ることのできない、
ありのままの姿が現場にはあります。
真実が現場にはあります。


資産運用に限らない話ですが、
何かの判断に迷いが出たり、
決断しにくい時があったら、

「現場にこそ真実がある」

という原点を、思い出して頂き、
失敗しない判断をして頂ければと思います。



144 お金を貯めてから!はリスクが高い?


資産運用、資産形成に興味はあるけれど、
始めていない方の話を聞くと、


「資産運用に回せるお金がない」
「元手の準備ができていない」


など、今手元に「お金がない」
という点にスポットをあてて考えている方が多いな、
と私は感じています。


皆さんは、いかがでしょうか?
今、手元にあるお金が少ない、ということを理由に、
資産運用に取り組めていないという
状態に陥ったりしていないでしょうか?


その状態に陥っていらっしゃらないことを
祈念しております。


元手にあたる手元資金が
ある程度準備できたらはじめたい!
とおっしゃっているような方は、
私の個人的な肌感覚としては、
いつになっても始めることはないのだろうな、
と感じています。


理由の1つとして、
「目標と期限がない」ことが考えられます。


少し譲って、
3年後までに100万円貯めたら始めるという方であれば、
まだ悪くないと思いますが、
上記のようにおっしゃっている方の大半は、
いつ、どういう状態になったら始めるか、
がハッキリしていないからです。


そうなると、興味はあると言っていながらも、
いつまでたってもお金がまだ貯まっていない、
準備ができていない、と言い続け、
預貯金をするだけのスタイルに安住してしまう。


それでいて、「お金が殖えない」みたいな、
マイナス思考にも陥りやすいという
悪循環にはまってしまう可能性も
高いようにも感じています。


このメルマガをお読み頂いている
何かしらの資産運用、
資産形成を実践されている方だとは思いますが、
もしご自身があてはまる、
あるいは身近なご家族やご友人などに
あてはまる方がいらっしゃるなら、
次の話を読んでみて下さい。


お金を貯めることが、お金が殖えず、
将来を見据えた時のリスクになることの
イメージが湧きやすくなるのでは?と思います。


先日テレビを見ていたら、
お笑い芸人、キングコングの西野さんが出演していました。


西野さんは、今となっては芸人さんというよりは、
著者、実業家のような側面が強いとは思いますが、
貯金と投資の関係を、
端的に上手な表現をされていたので、
ここでシェアさせて頂きます。


前提は、お皿洗いをすることで、
お小遣いをもらえるというお子様の話。


お小遣いをもらえる条件は、
お手伝いを1つしたら100円もらえます。


その子の1年後のお金の残高を
3パターンで比べてみます。


1つめは、
毎日お皿洗いを頑張ったパターン。


この場合、100円×365日になるので、
1年後の残高は「36,500円」です。


2つめは、毎日お皿洗いを続けながら、
100日目に10,000円の食器洗浄機を買うというパターン。


この場合、101日目からは皿洗いを
食洗機が行ってくれるので、
自分では皿洗いをしなくても、
100円×265日=26,500円受け取れます。
(100日目までに貯めた10,000円で
 食器洗浄機を買っています)


皿洗いは食洗機がしてくれているので、
その空いた時間で他のお手伝いをする。


そうすると、自分が動いた時間で、
100円×265日=26,500円も受け取れるので、
1年後の残高は、
合計で「53,000円」です。


3つめは、最初に交渉して10,000円を
借りて食洗機を買うパターン。


この場合、お皿洗いは自分の時間を費やすことなく、
100円×365日=36,500円を
手にすることができます。


そうすると、
他のお手伝いをフルにできるので、
100円×365日=36,500円受け取れる。


合計で73,000円受け取り、
最初に借りた10,000円を返しても、
1年後の残高は「63,000円」です。
(話のイメージを分かりやすくするために、
 利息は加味していません)


このように、同じ前提条件であっても、
ちょっとした工夫をすることで、
1年後の残高は変わってくるのです。


1つめの36,500円パターンは、
まさにコツコツと貯蓄だけに
励んだような場合です。


2つ目は貯めてから、
投資を始めたパターン。


3つ目は、借金を活用しながら
投資も行ったパターン。


どのパターンが正解という話ではないですが、
1年後の残高だけで言えば、

「貯蓄のみ < 貯蓄+投資<貯蓄+投資+借金」

という順になっているのが、
イメージとして気付いて頂けるかと思います。


この話を聞いて、この結果を見て、
あなたはどう思いましたか?
どう感じましたか?


私は、この話を踏まえて、
借金を活用した不動産投資を行うことが、
効率性などを考えると良いです、
ということだけを伝えたい訳ではありません。


自身の努力だけで、
資産形成しようとすることにこだわらず、
いい意味で周りの力を活用することが、
資産を殖やしやすくなる近道になる、
ということです。


お金に応援してもらえるような仕組みを作る、
と言い換えても良いかもしれません。


貯蓄だけで資産形成することは、基本的に、
自身が得たお金を使って行うことになるので、
資産形成に関わる人は、
皆さん自身、ないし身近な方のみです。


食洗機を取り入れる、
投資的な仕組みを使うことは、
食洗機を作ってくれた方々の力も借りて、
資産作りが進むことになるので、
貯蓄よりも多くの人が関わってくれていることを意味します。


借金を活用することは、
さらにお金を貸してくれる人も
巻き込むことになります。


このお金を借りるという行為が、
銀行のような金融機関を介して、ということになれば、
その金融機関に預けている多くの方のお金を、
あなたが活用して、資産形成するということにつながる。


その意味で、食洗機に携わった方
以上の方々の力を借りながら、
資産形成を進めていけるようになる、
というイメージです。


このように、ひとりでは限界がある状態から抜け出し、
少しでも多くの方に関わってもらえる状態を作り、
その中でお金を活用し、直接、間接問わず、
サポートして頂けることが、
資産形成をより有利に進めていくことに繋がるのではないか、
と私は考えています。


これは、別の言い方をすれば、
例えば、資産形成の話をできる仲間などがいること、
情報や知識などをいろいろな所から得られるように、
様々な人間関係を大切にすること、
にもつながっていくと私は考えています。


このように考えてみると、
資産運用、資産形成に限りませんが、
自分ひとりで何でもやろうとするスタンスは
思うような結果に繋がらないという可能性も高い。


だからこそ、
あなたの資産形成する仕組みに
関わってくれる人を増やすことが、
失敗しにくく、資産形成のスピードも高まる。


そして、結果的に、
良好な人間関係を保ちながら過ごすことが、
失敗しにくい資産形成にもつながると思います。


143 金利は低いほうが嬉しいですか?


もう3年経ったのか…


特別利子補給助成金確定通知書という書類が、
先日手元に届きました。
https://www.instagram.com/p/DLj5fyjy8V3/


私のような自営業の方、会社経営者の方であれば、
ご記憶に新しいかもしれませんが、
約5年ちょっと前。


コロナ禍で緊急事態宣言が出されていたあの頃、
政府は、未知のウイルスから、
事業者を守ろうと「ゼロゼロ融資」と言われる、
3年間は実質無利息無担保の緊急的な貸し付けを、
事業者に対して行いました。


私の場合、
固定経費が多くかかる仕事内容でもないので、
充分乗り切れたのですが、
借入の実体験をしつつ、念のため、
手元資金を手厚くしておこうと判断し、
融資の申請を行いました。


形式的な要件さえ満たしていれば、
10分弱の電話面談で、ほぼ誰でも貸して頂けるような、
今まで受けた融資の中では、
一番簡易的にお借りすることができたのを覚えています。


当時、未知のウイルスを前にして、
スピードを最重視していたのだな、と思います。


その後、所有物件の修繕等が重なったこともあり、
追加でお借りし、それから3年経過し、
実質無利息で借りられるように補助してくれた金額が確定した、
という書類が届いたというのが内容です。


私が50歳になる頃に完済できるということは、
気にしていたのですが、
今回届いた書類で、
利息を負担して返済する時期に突入していたことを
思い出させてもらえました。


残りは約2年間なのですが、
支払う利息の総額を計算すると、
約3万円でした。


利息の負担はそれほど大きくないので、
このまま返し続けるか。


それとも、利息を支払う段階になったこのタイミングで、
完済してしまうか。


少し迷いましたが、前々から
私の想いはほぼ決まっており、
その想いは揺らいでいませんでした。





皆さんは、
私が返済を継続する、完済する、
どちらの選択をしたと思いますか?


理由と合わせて、
少し考えてみて下さい。








結論から言えば、完済をしました。


もともと、他業種の方のように、
店舗の維持費や人件費のやりくりが不要な私にとって、
状況が急変するようなことがあった場合に備えて、
念のためにお借りした資金でした。


そのため、お借りした当初から、
いつでも完済しようと思えばできる、
実質無借金という状態でした。


なので、支払う利息の総額は少なめだとしても、
払わないで済むならそうしたいという想いもあり、
実質無利息期間が終わったタイミングで、
完済したというイメージです。


ただ、
私が完済した1番の理由は、
ここではありません。


私が完済を選んだのは、
毎月のお金の流れを良くするため、
というのが1番の理由でした。


どういうことか?


今回、実質無利息で借りていたコロナの融資は、
借入期間が5年と短期でした。


金利は、当初3年が実質0%、
4~5年目は固定金利で1.2%という条件でした。


他に、不動産投資、大家業で受けている融資の金利は、
この1年くらいでジリジリと上がり始めて、
今は2%を超えてきています。


金利だけで見れば、
不動産投資で借りている融資の金利の方が高いにも関わらず、
私は金利も低く、
完済も約2年後に迎える予定の融資を
完済することを選びました。


具体的な数字を示してお伝えします。


今回完済した融資の毎月の返済額は利息も含めると、
約96,000円。


不動産投資で受けている融資は、
毎月の返済額は40,000円弱。


この返済額と、残債を勘案した、
利回りを考えて判断しました。


完済した方の融資の残債は約200万円。


不動産投資の方の
融資の残債は、約1,000万円。


完済した方は、
年間の返済額は約115万円です。


つまり、約200万円の残債を返すことで、
返済額に相当する毎年約115万円は、
今後の支払いがなくなり、
手元に置いておけるようになる。


115万円÷200万円=約57%


利息として受け取る訳ではないですが、
手元からキャッシュアウトしなくなる分を
利息のようなイメージで捉え、
その金額をリターンとみなして利回りに換算すると、
驚異的な数字を示しています。


一方の、
不動産投資の融資の方は、
年間の返済額は約48万円。


48万円÷1,000万円=約4.8%


繰上返済には、
期間短縮と返済額軽減という2種類がありますが、
返済額軽減型で繰上返済をすると、
返済額によらず、
この利回りが当てはまることになります。


つまり、今回約200万円完済した私にとって、
同じ200万円を不動産投資の融資の繰上返済にあてたとしても、
年間でキャッシュアウトせず、
手元に残せるようになる金額は、
10万円弱となるのです。
(詳細な計算は割愛しております。)


同じ200万円ほどを返済に充てた結果、
一方は、年間約115万円手残りが増え、
もう一方は、年間約10万円手残りが増えることになる。


今回利息を払うことになる段階に入ったことを、
通知が届いたことで思い出し、
再度確認した結果、金利は低いけれど、
今の支出を減らす方を選ぶ判断をしたという感じです。


お金の流れのことを、キャッシュフローと言いますが、
このキャッシュフローは、人間に例えれば、
血液の流れのようなものだと私は捉えています。


人間でも、外見は頑強そうに見えたとしても、
血液の流れが悪く、
体内に栄養が行き渡りにくい状態の方がいれば、
実質は不健康で、早急な改善が必要だと思います。


これと同じことが、
お金の面でも言えると私は考えています。


不動産がイメージとして一番伝わりやすく、
特にマイホームの場合にありがちなのが、
利息の負担を減らしたい想いから、
積極的に期間短縮型の繰上返済を行う方が多いです。


もちろん、それが悪いとは全く思っていません。

家計にゆとりがあって、
利息の総支払負担を抑えたいということであれば、
期間短縮の繰上返済をすることが一番効果的です。


ただ、積極的に期間短縮の繰上返済を行ったことで、
負債は減り、マイホームの資産部分は増えたとしても、
毎月の生活費や家計のやりくりに、
ゆとりを感じられないのであれば、
本末転倒ではないか、と感じてしまうのです。


つまり、人間で言えば、
体格は良くなっているけれど、
体の中を流れている血液の循環が悪く、
なんとなく体調が悪い、
みたいな状態に陥っているようなイメージです。


ファイナンシャルプランナーのアドバイスで
耳にすることが多いのは、
住宅ローンは、期間短縮の繰上返済をすることで、
支払う利息の総額を抑えられるから家計にとって良い、
という話です。


もちろん、
金額という面にスポットをあてて考えれば、
それはもっともな話です。


ただ、私の意見、考えとしては、
支払う利息の金額を抑える効果は弱まったとしても、
血液の流れにあたる、
毎月のキャッシュフローを改善できる、
返済額軽減型の繰上返済を行っていく。


そして、まとめて最後に一括で返せる時期が来た時に、
残債を全額返す、という方が、
家計のゆとり、教育費や老後資金準備の運用など、
広い視野で考えた時に、
選択肢が増えて良いのではないか、と考えています。


そして、これを考える時にポイントになるのは、
金利の高さ低さではありません。


その時に繰上返済できる金額を投じることで、
毎月のキャッシュフロー、
年間に換算した時の利回りでは、
どのくらいになるのか、
という点を踏まえて考えることが必要ではないか、
と考えています。


例えば、100万円返済額軽減で繰上返済した時に、
年間で5万円支出を抑えられるとすれば、
利回りは5%です。


もしあなたが、株式投資などの運用で、
この5%を上回る利回りを得られるのであれば、
この100万円を繰上返済に回さず、
運用に回すのが得策という意味合いでもあります。


今回は、私がコロナ禍で借りた融資を完済した話題から、
繰上返済を考える上でのポイント的な話を、
利回りやキャッシュフローとの兼ね合いで考えるのが、
家計にとっても良いのではないか、
ということを今回はお伝えさせて頂きました。



142 どんな時に売却したくなる?


資産運用に関連して、
心が動く出来事がありました。


それは、保有している物件に関して、
修繕の連絡が届いたことです。


私が不動産投資で保有しているのは、
区分ワンルームマンションのみです。


その内の1部屋で、
トイレのタンクからの水漏れが発生した、
という内容の連絡が届きました。


1991年築のマンションなので、
現在、築34年。


室内の不具合が出てきてもおかしくない年頃です。


2007年に購入し、
すでに購入代金分は家賃で回収できているので、
極論、タダで手放したとしても、
損はしない状態にできています。


ただ、前回お伝えしたファン心理ではないですが、
建物の管理状態も良く、
組合もしっかり機能しているので、
私自身の不動産投資の原点、
今後の推移を共にしていく試金石的な物件として捉えており、
手放す意向はまったくありません。


そんな物件ではあるのですが、
先程伝えた修繕の連絡が届いた時、

「このまま保有を続けるのが、
 本当に良いのだろうか…?」

という想いに、初めてなりました。


その理由は、この部屋、
ここ4~5年、毎年のように、
どこかしら不具合を入居者さんからご指摘頂き、
修繕を行っているからです。


自主的に、専有部分の給排水管の交換も
賃貸管理会社の提案を受けて行ったりもしたので、
そろそろ修繕に関しても一段落かな、と思っていた中で、
再度、別の箇所の不具合、修繕が発生した。


運の良さを自認している私ではありますが、
さすがにここまで毎年修繕が続いたことで、
若干、ネガティブな想いにもなりました。


ただ、不幸中の幸いなこととしては、
入居者様は、滞納することもなく、
お住まい続けて頂いている。


受け取らせて頂いている賃料を上回るような、
大掛かりな修繕には至っていない点は、
ありがたいことだな、と感じています。


私のぼやきにお付き合い頂き、
ありがとうございました。


ネガティブな想いに少しなり、
手放そうかという想いにも瞬間的にはなりましたが、
上記想いの流れからも
感じ取って頂けたかもしれませんが、
売却する行動に移すまでは至りませんでした。


賛否両論あるとは思いますが、
私にとっては、愛着の強さを感じる物件だということ。


そして、1番の理由としては、
仮に今、売却して資金を受け取ったとしても、
特段具体的な使い道も思い浮かばないし、
もし同じような部屋を購入しようとしても、
価格面、築年数、立地などを勘案すると、
手に入れられなさそう、と判断したからです。


修繕費として多少の支出が伴ったとしても、
入居者様からのご指摘を頂く都度、
修繕を施して、少しでも長く、
賃貸物件として活躍し続ける維持管理を行った方が、
メリットが大きいと感じたとも
言い換えられるかもしれません。


私の話、気持ちのプロセスなどを、
つらつらと書かせて頂きましたが、
あなたはご自分が保有されている物件を、手放したいと
感じたことはありますか?


皆さんが、もし物件を手放したいと感じるとすれば、
下記のようなケースに直面する時ではないか、
と感じます。


「入居者が決まらず空室が長引いている」

「修繕などで想定外の支出があった」

「想定よりも早めに退去の連絡があった」

「金利が上がって毎月のキャッシュフローが悪くなった」


具体的な使い道が決まって
手放す判断をする場合でなければ、
上記のようなケースで、
気持ちがネガティブになった時、
手放したいという想いになるのではないでしょうか?


マイナスな想いを抱いた時に、
手放したいと思うのは、
良くある気持ちの傾向だと思います。


株式などの金融商品に関しても、
値下がりした時に、
まだ下がるかもしれないと不安な気持ちに耐えられず、
投げ売りしてしまう方がいらっしゃるのに、
似たような気持ちだとも感じます。


だからこそ、声を大にしてお伝えしたいと思うことは、
ネガティブな想いになる出来事に遭遇して、
マイナスな感情に支配されている時は、
一呼吸おいて、冷静に判断することが大切だ、
ということです。


株式と同じで、不動産でも、
値下がりするような状況に
ある時に手放そうと判断するのは、
資産の目減りにつながってしまいます。


例えば、空室が長引いているような時に、
少しでも早く入居者を決めて手放したいと
判断したとします。


そうなると、
少しでも早く選んで頂きたいために行うこととして、
募集賃料を下げる、という選択をする可能性があります。


募集賃料を下げれば、
入居を決めて頂ける可能性が高くなり、
空室は解消するかもしれません。


ただ、手放したいと本気で考えているのであれば、
売却価格は、想定よりも低くなる可能性が高くなります。


不動産投資の収益物件であれば、
価格の決まる目安としては、
収益還元価格で求められることが多いです。


仮に、物件のあるエリアで、
期待される利回りが5%だとした場合、
家賃が8万円だとすれば、年間96万円で、
収益還元価格は1,920万円となります。


もし、空室解消のために、
7万円に下げてしまった場合、
同じ条件だとすれば、年間84万円で、
価格は1,680万円となってしまいます。


毎月の家賃の差は1万円ですが、
手放そうとした場合の売却価格の目安には、
この例の場合、
240万円もの差がつくことになります。


これが、資産価値を維持する、
という意味合いから考えても、
家賃はできるだけ下げないことが
大切だと私が考えている理由です。


違う言い方をすれば、
資産価値を長期に維持し続けるためにも、
賃料が下がりにくく、賃貸需要の高いエリアを選んで、
不動産投資、大家業を行うことが大切だということです。


いずれにしても、
不動産投資、大家業を継続する中で、
ネガティブな想いになり、
マイナスな気持ちが強くなる場面に遭遇すること、
私と同じように、起こりえると思います。


ただ、そんな時でも、忍耐強く、
長期投資のスタンスで取り組めるかどうかが、
株式投資に限らず、
不動産投資でも失敗しない秘訣だと私は考えています。


感情の赴くままに行動や判断をすることなく、
資産運用、投資という点においては
「勘定」もしっかり考えて、冷静に判断しながら、
取り組み続けていくことが大切と考えています。


141 ファンの心理


私自身は、
会ってみたい!話してみたい!と感じる方がいると、
情報などをウォッチして、
何とか実現できる機会がないかと調べ、
行動に移そうとする人間だと思っています。


憧れの方と、いざお会いしてみると、
なかなか思うように話せなかったり、
想いを伝えられなかったりするので、
話しかけられない気持ちも分かります。


ただ、一歩踏み出す勇気をもって接してみると、
ファンとして見ているだけの存在とは、
ちょっと違った想いになれることもあると思います。


ファンとして応援する気持ちを、
より深める意味合いでも、無理ない範囲で、
緊張や照れの想いを乗り越えて
一歩踏み出してみることを意識してみるのも、
良いのではないでしょうか?


さて、少し前置きが長くなりましたが、
このファン心理
資産運用、資産形成にも当てはめて考えることができると、
私は考えています。


そして、このファン心理は、
金融資産もそうですが、
実物資産の方が、より想いが伝わりやすくなる、
継続しやすくなるのではないか、
と私は考えています。


ファンと金融資産で考えた場合、
代表格としては、株式投資があげられます。


「その会社の扱っている、商品やサービスが好きだ」

「経営理念や方針に共感できる」

「株主優待が魅力的!」


などをきっかけに購入することで、
長期に保有することにつながり、
結果的に長期投資になり、資産形成にもつながる、
というイメージです。


私の父親をひきあいに出して恐縮ですが、
いわゆる昭和世代の会社人間で、
金融の知識などには疎い人間です。


そんな父親が、
私が株式投資などを始めたことを知った後、
興味がわいたようで、
私にいろいろと聞きながら、
証券会社に口座を開設し、
自分が知っている会社を中心に、
数銘柄を購入しました。


父親が、購入後にしたこと。


それは、
売り買いのタイミングをはかることなく、
ほったらかし。


その結果、株価が10倍近くにあがり、
含み利益がかなり膨らんでいる銘柄もあります。


にもかかわらず、
そのまま何もせず継続保有して、
配当と株主優待を得ています。


売買には関心がなく、
自分が好きで選んだ会社だから保有を続けている、
というスタンスは、ある意味すごいな、
と私は感じています。


株式投資は、買った後、
相場を見ないことが、一番良い結果につながる、
などと言われたりもしますが、
まさにそれを結果的に実践している一例と感じたので、
取り上げてみました。


ただ、株式投資の場合のファン心理は、
一方通行である可能性が高いと感じます。


株主総会という場が、
年に一度設けられてはおりますが、
一個人の想いが、経営層に届く確率は
低いのではないでしょうか?


もし想いを伝えることができたとしても、
大勢の株主、ファンの1人にすぎない、
という状態になってしまうのではないか、
というイメージです。


その点を考えると、実物資産の方が、
自分の想いを反映させられる確率、
可能性は格段に上がると私は考えています。


実物資産の代表格として、不動産をあげてみます。


どんな物件を購入するかという点においては、
先程伝えた株式と同じような心理が働いているはずです。


「立地が良く、賃貸需要が見込める!」

「土地勘がある、好きな街に物件を持ちたい!」

「築年数の割に、管理状態が良い!」


など、強みを感じ、
好きだと感じる部分を多く感じることで、
意識的にせよ、無意識的にせよ、
購入の決断をするというプロセスを
辿っているのではと私は思います。


私は、物件を購入する前には、
現地を確認してから、というスタンスなので、
物件そのものであったり、
物件のあるエリア、駅、街に対して、
好感触、ある種のファン的な想いも抱けるようになって初めて、
最終的に購入する決断をしている、
というイメージです。


投資と割り切っている方から見れば、
非効率で面倒に感じるスタンスかもしれませんが、
私はこのプロセスを踏まないと
前に進めない人間だということで、
ご理解頂ければと思います。


そして、この購入までのファン心理だけでなく、
その先の想いを伝える的な部分まで叶えやすいのが、
株式とは違う、不動産の魅力だと私は感じています。


私は保有していませんが、
あなたが一棟のアパートや戸建てなどを選んでいるのであれば、
あなた自身の想い1つで、
購入後の維持管理や活用方法を考え、
ファン心理どころか、自分の想いのままにできるのが、
一棟や戸建ての魅力だと感じます。


では、私が選んでいるような
区分マンションではどうかと言えば、
一棟物件には劣りますが、
想いを伝え、実現できる確率は、
株式などの金融資産と比べれば、高いと考えています。


区分マンションの場合、
管理組合が組織され、年に一度の総会が開かれます。
                                                                        
                                                                                                                                                            
その際の議決権などを考えた時、
マンションの規模感にもよりますが、
企業の株主総会と比べれば、
1人あたりの発言権は大きいのでは、
と感じるというイメージです。


シンプルな伝え方をすると、
総戸数50戸のマンションであれば、
50分の1の権利を保有していることになり、
自分以外の40人くらいの共感を得られれば、
管理や運営を変えていける可能性がある、ということです。


何百人、何千人、何万人と株主がいる上場企業と違い、
想いが伝わる可能性が高いのが、
実物資産の代表格である不動産の面白味だと
私は考えています。


私自身、実際に管理組合の総会へ出席したことは、
何度となくありますが、
実際に意見を投じて、変えていくような経験を、
身をもって行ったことはないので、
実体験はないのが正直な所です。


ただ、私の友人などは、
区分マンションを所有した後、
組合活動に関わり、理事になり、
区分所有者のメリットになる意見、
提案などを積極的に行って、
管理費や修繕工事費を下げるなどの活動をしながら、
不動産投資、大家業を運営している方もいます。


そこには、第一義的には、
自分の不動産投資、大家業を、
少しでも有利な状態で行いたいという想いがあるのは当然ですが、
それと合わせて、好きで、気に入って購入した、
物件、マンションそのものを
より良い状態で維持したいという、
物件への愛着、ファン心理的な部分も、
少なからずあるのではないか、と私は思っています。


物件への愛着、好きという
ファン心理的な気持ちがなければ、
長期にわたって保有することはできないと私は思うからです。


私自身の話でも、
2007年に購入した物件を、
約18年経過した今でも、大切に保有していたりします。


長く保有を継続したいと感じる物件に共通しているのは、
管理組合と建物管理会社の連携がしっかり取れていて、
人間のイメージで言えば、
若さを保ったまま年を重ねている魅力的な方、
のような物件というと伝わりやすいでしょうか。


また、柔軟に変化も重ねていて、
昭和築の古い物件ということもあるのですが、後付けで、
宅配BOXの設置がなされたりして、
住まいとしての魅力を維持しようとしている点等もあげられます。


これをファン心理という言葉で捉えることが、
的確かどうかは分かりませんが、
金融資産にせよ、実物資産にせよ、
最初に描いた想いを忘れず、
また年数が経過しても、いい意味で愛着のような、
ファン心理的な想いを持ち続けて保有を継続することが、
資産運用、資産形成においては、
大切な視点の1つではないか、と私は考えています。



140 サザエさんの家の評価額


「サザエでございま~す!」


国民的アニメで長寿番組のサザエさん。


東京の明治座で舞台をやっており、
母が行きたいと言ったこともあり、
チケットを取って、足を運んできました。
https://www.instagram.com/p/DKwlIgVyr9O/?img_index=1


舞台の設定は、
アニメから10年後のサザエさん一家。


波平さんは定年退職し、マスオさんは出世して、
カツオくんやワカメちゃんは進学、
タラちゃんも中学生。


そんなテレビでは見られない設定での舞台、
楽しかったです!


サザエさんを演じられた藤原紀香さんはじめ、
キャストのみなさんも、
アニメのキャラクターを彷彿とさせる演技が
素晴らしかったです。


東京での公演は終わってしまいましたが、
来月は大阪で公演があるとのこと。


関西方面の方で、
サザエさんにご興味ある方であれば、
舞台へ足を運んでも良いと思いますよ。


次回の舞台がいつあるかは分からないですが、
もし公演があれば、
絶対に行こうと私は思っています!


リアルで見られる臨場感が、
映画やテレビにはない舞台の良さだなとも感じられる、
貴重な機会ともなりました。


これからご覧になる方もいらっしゃるかもしれないので、
内容に関して多くは語りませんが、
波平さんが、不動産屋さんである花沢さんの所に行って、
磯野家を売ったらいくらになるか、
を聞きに行くという場面がありました。


それが一家に不穏な空気をもたらすことに
なったりもしたのですが、
あくまでも舞台上での話。


さすがに具体的な金額がいくらかまでは、
セリフで出てくることはありませんでした。


ただ、サザエさん家のある「あさひが丘」は、
東京の世田谷区にある
桜新町がモデルになっています。


あの広さの間取りで、
平屋であれば、土地の広さもそれなり。


磯野家の金融資産は分かりませんが、
自宅不動産に関しては、
かなり高めの評価額が出るのでは?
と想像してしまいました。
職業病でしょうか…(苦笑)


カツオくんやワカメちゃんが、
相続する段階になったら、
相続税対策もしておかないといけないんじゃないか、
とまで思い巡らせたりしてしまいました!


さて、そんな不動産の評価に関してですが、
皆さんは、ご自宅、ご実家、賃貸用で
持っていらっしゃる物件など、
定期的に確認などは、されていますか?


私は、定期的に、
確認をするようにしています。


定期的とは言っても、
年に1度くらいの頻度です。


その理由は、相続や相続税を考えて、
という点もゼロではありませんが、
それが主な理由ではありません。


私が、不動産の評価を確認する主な理由は、


いざという時に、
いくらで売れるのか?


担保価値として、
どのくらいが見込めるのか?


を、おおよその目安として把握し、
安心感を持ちたい気持ちからです。


自宅や実家に関しては、
不動産会社さんに査定を
お願いすることまではしていません。


住み、暮らしている場なので、
よっぽどでなければ、
基本的に売却することはないと考えているからです。


で、年に1度の確認は、
毎年7月頃に行うことが多いです。


それは、土地の路線価が発表されるのが7月だからです。


固定資産税の通知は、
都道府県による違いはありますが、
だいたい4月~6月に届きます。


それと7月発表の路線価があれば確認ができる、
というイメージです。


あくまでも確認なので、
厳密な計算まではしていません。


土地に関しては
「路線価×土地の面積」

建物に関しては
「固定資産税通知に記載の評価額」


これを確認するだけです。


基本、売却はする予定で考えないと伝えましたが、
これらの金額を把握しておくことで、
最悪いくらであれば、
換金して資金として使えるかという
算段をすることはできます。


一般論として、

「路線価で計算した土地の金額は時価の8割」
「固定資産税評価額の建物価格は時価の7割」

と言われています。


路線価で計算した土地値が
800万円であれば時価は1,000万円。


固定資産税評価額の家屋の価格が
700万円であれば、時価は1,000万円。


合計して、2,000万円前後では売れるだろう、
みたいな目安を考えておくというイメージです。


ただ、この時価の8割とか7割は、
正直、当てはまらないケースも見受けられるので、
実家や自宅に関しては、
先程の例で言えば、
評価で出した800万円と700万円を
合計した1,500万円前後を、
1つの目安として捉えておくと、
下ブレする確率は下がるかな、と私は思っています。


また、将来的に、もしかしたら、
リバースモーゲージなどを利用して、
(参考:リバースモーゲージとは)
https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/jutaku/column_0015.html
住まいを有効活用したいという場合などは、
土地の価格がベースになってくるので、
土地の評価額の6割とか7割くらいなら
借りられるだろうと考えておくのも、
良いかもしれないとも思います。


サザエさん家(磯野家)は、その点で考えると、
リバースモーゲージを使って、
自宅を活用するという点で見ると、
すごく利用価値の高いご自宅ではないか、
と思ったりもします。


資産価値、評価額が高いという意味合いです。


次に、賃貸用として保有している不動産に関しては、
私の場合、ルーティーンとして、
賃貸管理をお願いしている会社へ、
年に一度、買取の場合、仲介の場合、
それぞれの価格を出してもらうようにしています。


この時期が良いなど、決まった月はないのですが、
私の場合、たまたま最初にこの依頼をしたのが、
5月のGW明けだったので、
以後おおよそ5月~6月にお願いするケースが多いです。


今年で言えば、先日、
評価額の一覧を送って頂いた所です。


ここ数年を比べてみると、
新聞などでニュースになりやすい、
新築ファミリータイプマンションの上昇率には
全然及びませんが、
じわじわと評価額は上がっています。


株式など金融資産的に言えば、
含み利益が膨らみつつある状態でしょうか。


昨年から今年の更新時に、
賃貸管理会社からの提案で家賃を若干上げたことも、
評価額のアップにつながっている面もありますが、
それを差し引いても
価格が上昇傾向にあることを肌身でも感じます。


私の場合、賃貸用の物件に関して、
値上がり益を狙う想いはまったくなく、
基本的には長期保有で家賃収入を得ることが目的です。


ただ、売買価格の評価依頼を
行っておくことが良いと私が感じている点は、
買取の価格が、おおよそでも把握できていると、
いざ、もしも換金したい、現金化したいという時でも、
仲介よりは低い価格でも、
比較的短期間で対応して頂ける、という安心感がある点です。


賃貸物件は、自宅や実家と異なり、
自分自身が生活の本拠としている場ではないので、
不動産を現金化したいとなった時には、
自宅や実家よりも、現金化する選択肢として、
優先順位は高くなるかと思います。


また、私のように、区分マンションを選んでいる場合、
一棟アパートなどと異なり、
部屋ごとに手放したり残したりの判断がしやすいので、


例えば、

「今回は、A部屋だけを現金化して、
 BとCは残そう」

のように、部屋の評価に応じて
判断ができるという点もあります。


この柔軟性や機動力のある点が、
私が、区分マンションを、
賃貸用に選んでいる理由の1つでもあります。


一般的に、買取は、
相場の8割くらいなどと言われるケースが多いですが、
それでも、いざという時に現金化ができる、
最低の目線を把握しておけることは、
換金性が悪いと言われる不動産を保有している上では、
安心感の強さが増すと私は感じています。


もしあなたが、

「賃貸物件はすべて現金化して、
 賃貸用のローンを完済して、
 金融資産の投資に注力したい」

とか

「賃貸物件を手放して、ローンを完済し、
 マイホーム購入の住宅ローンを借りやすくしたい」


などの想いがわいた時には、
この買取価格の評価額を
把握しているのとしていないのでは、
選択肢や行動の幅が、
変わってくると私は考えています。


今回お伝えさせて頂いたように、
ご自宅やご実家、賃貸用の物件に到るまで、
不動産の保有に関して、何らかの接点があるのであれば、
年に一度で構いません。


評価額を確認する、
査定を依頼するなどを通して、

「もし、現金化することになったら…」

を、頭の片隅に置いておくことが、
相続対策、自分の資産の把握、
そして、資産運用の一環としての
不動産投資、大家業を継続するという面においても、
安心感が増して良いのではないか、
と私は感じています。



139 出生率と不動産投資


出生率1.15


先日、厚生労働省から発表された数字です。
あなたは、ご覧になりましたか?


出生数も70万人弱と過去最低。


亡くなられた方の人数は160万人強で過去最多となり、
出生数から亡くなられた方の数を差し引いた自然減の人数も
90万人強のマイナスと過去最大になったと発表されました。


この数字、発表だけを踏まえると、
日本の人口は減り、
少子高齢化がますます進行し、


今後の日本はどうなっていくのだろうか?
社会保障は大丈夫なのか?


など、マイナスな気持ちになられる方も多いのかもしれないな、
と感じます。


そのお気持ちも分かりますが、とは言え、
その中で生きて過ごす必要があることも
事実としてあります。


だからこそ、その事実から目を背けず、
社会保障はあてにしながらも、
全面的に依存することなく、
資産運用などを通して、
自助努力で備えながら過ごすことが大切ではないか、
と私は考えています。


イデコやをNISA活用しながら備えることは、
税制優遇もあるので、
資産形成のベースとして制度を使うのは、
王道ではないか、と私は捉えています。


ただ、イデコやNISAで扱う金融資産だけではなく、
お金の置き場の分散として、
不動産のような実物資産を取り入れておくことも、
良いのではないかと私は考えています。


そんな分散投資の一環に位置づけられる、
不動産投資、大家業において、
出生率の低下の報道などを聞くと、
耳にしそうな言葉が思い浮かびます。


「人口が減っていく現状にあるならば、
 借りてくれる方が減ることにもつながり、
 長い目で見て不動産投資は
 安定した運用対象にならないのではないか?」


ということです。


これは、今に始まった話ではありませんが、
不動産投資、大家業に対して、
否定的な気持ちを抱かれている方にとっては、
やらない理由として、
一番強い理由になるのかと感じます。


資産運用、資産形成に何を選ぶかは、
個性と同じく、気持ちや考えによって異なるので、
そのような方に対してまで、
取り組んだ方が良い、などと言うつもりは一切ありません。


ただ、私の個人的な想いとしては、
出生率の低下、人口減少社会にあっても、
江戸時代から続く、
不動産投資、大家業が無くなることはない。


今後も不動産所得は確定申告書に存在し続ける、
と考えていますが、
1つだけ条件はつけたいと思っています。


その条件とは、
不動産を保有する立地に関してです。


ビジネスや学校などが多く存在する、
東京や神奈川、大阪や福岡などの、
いわゆる都市圏と言われる立地で行うことが、
少子高齢化時代にあった、
不動産投資、大家業の王道になるのではないか、
ということです。


どういうことか?


出生率の低下=若年者の減少、
ということになりますが、
その傾向が続くと、より一層、
人口は都市圏に集まるようになると思うからです。


どこで生まれ、どんな家庭環境に生まれるかを、
選ぶことはできません。


ただ、成長するにつれて、
自問自答しながら、
どんな自分でありたいか、というのは、
誰しもが考える道です。


10代とかの若い時に、自分が進む道を、
明確にイメージ出来ている方も、
中にはいらっしゃいますが、
多くの方は、自分が何者であるかなど、
漠然としたまま、成人を迎えることが多いと思います。
私自身もそうでした。


そうなると、
バイタリティーと無限の可能性がある若い方からすれば、
様々な選択肢のある場、
環境に身を置いて過ごしたいと思うのではないでしょうか?


その選択肢、可能性が多い場所を考えた時、
思いつくのは、東京を中心とした都市圏だと思います。


東京の出生率は低いですが、
それは分母にあたる若年者の人数が多いからだと
私は捉えています。


いわゆる都市圏であればあるほど、
出生率は統計上、
どうしても低い数字になってしまうという意味合いです。


また、そのような出生率の低さを感じる都市圏は、
人が集まることで
賃貸需要も生まれることもさることながら、
人口が多いことで、
税収なども潤沢になる可能性が高いです。


そうなると、いわゆるライフラインなど含めた、
生活の基盤となるインフラなども整い、
安心して生活しやすくなることにつながる。


それがさらに、
転入含めて人口が増える要因につながる。


この循環が生まれる可能性が高いからこそ、
都市圏は賃貸需要が途切れにくく、
不動産投資、大家業も、
長期的に安定して続けられる立地になるのではないか、
と私は思うのです。


出生率の面にスポットをあてていたので、
若年者の面にばかり触れていましたが、
先程伝えたようなライフラインや
インフラが整う都市圏であれば、
ファミリー世帯や年配の方も過ごしやすい生活環境が
維持されることにもつながります。


不動産価格が高まっていることで、
東京を避けて住むファミリー世帯もいらっしゃいますが、
コロナ禍の時のように、
都心に通勤や通学ができる範囲の、
都市圏が好んで選ばれているというのが
現状としてあります。


だからこそ、人口減少時代にある中でも、
不動産投資、大家業を継続して行い、
資産形成の一環として長期的に取り組むという視点で考えれば、
ビジネスや学校が集積する
都市圏と言われるようなエリアに物件を所有し、
借りたい方のニーズを意識しながら行うことが、
大切なのではないでしょうか。



138 失敗するより良くないこと


先日、渡辺満里奈さんの
出版記念トークイベントに参加しました。


テレビを通じて抱いていた印象は、
ほんわかと周囲を優しく和やかにする方
というイメージがありましたが、
リアルでお会いして、
それにプラス芯の強さみたいな所が
ある方だなとも感じました。


そんな優しさと強さを兼ね備えているからこそ、
芸能界という浮き沈みの激しい世界で、
長く活躍し続けていらっしゃるのかな、
と思いました。


私は、興味と都合、予定が合えば、
可能な範囲で、
芸能人など名の知れた方に、
リアルに触れられる場へ足を運ぶようにしています。


ミーハーという興味本位な所もありますが、
それ以上に意識していること。


それは、活躍をされている方が持ち合わせている、
雰囲気、人柄などを体感してみたいということです。


もちろん、短時間のイベント内だけで、
伺い知ることができるのは、わずかではありますが、
いろいろな方を魅了するのには訳があるはず。


だからこそ、それを体感して、
いいエネルギーみたいなものを感じたいのです。


また他の方でも、
リアルなイベントがあれば、足を運べるように、
アンテナを張っておこうと思います。


さて、
今回の「不機嫌ばかりな私たち」のトークショーは、
ご家族と接する場面に関する話題がメインでした。


ただ、私は仕事柄もあり、
お金との付き合い方へのイメージが湧いたりしました。


「お金がたまらない…」
「お金が殖えない…」
「運用しても利益が出ない…」


そんな想いを抱え、
内心不機嫌でいらっしゃる方も多いのかもしれないな、
というイメージです。


あなたは、
自分のお財布と向き合って、
お金の使い方を振り返って、
不機嫌になることありますか?


もしあるとしたら、
どんな時に、不機嫌になりますか?


ぜひ1度、胸に手を当てて、
考えてみて頂ければと思います。


不機嫌な想いを抱くことがあるなら、
そこには、何かしら原因があります。


その原因と向き合い、
コントロールができるようにならなければ、
いつまでも不機嫌な想いから解放されることなく
過ごすこととなってしまうからです。


以前お伝えしたことがあると思いますが、
私は投機的な運用スタイルで
相場に向かい合っていた時期がありました。
20代後半の頃です。


その頃、利益の有無によって、
一喜一憂するような日々を過ごしていましたが、
損失を被った時であっても、
不機嫌になるなど、
マイナスな想いになったことはなかった、
ということを思い出しました。


なぜだと思いますか?


20代の薄給会社員。
運用できる資産が豊富にあった訳ではありません。


おそらくですが、その答えは、

すべて自分が決めたこと

という、どんな結果であれ、
それを蒔いたのは自分自身みたいな想い、
そして、
自分がその時にやりたいことをやっている
楽しさを感じる想いが強かったからなのかな、
と思います。


他責にしない自己責任、
という言葉でまとめてしまうと
カッコよすぎてしまうのですが、
うまくいかず、失敗という結果が生じたとしても、
自分のやりたいようにやったことの結果だからこそ、
受け止められた。


そんなイメージかな、と感じています。


だからこそ、
投資、資産運用に限りませんが、
失敗するよりも良くないことは、
自分の想いを大切にせず、
自分の判断で行動しないことではないか、
と私は思っているのですが、
皆さんは、どう思いますか?


例をあげてお伝えすると、
マネー雑誌などに時折掲載されている、
●●ランキングみたいなのを見て、
それを参考にしながら、
投資対象の銘柄選びなどをしてしまう。


その結果、その選んだ銘柄が、
思うような成果につながらなかった場合、
「あのランキングのせいだ」
みたいな想いになり、
不機嫌になったりしないだろうか、
という意味合いです。


もちろん最終的に判断して
購入するのは自分ではあるのですが、
その行動の動機になったのが、
外部からの情報がメインだった場合、
失敗を他責にして、
不機嫌な想いになりがちではないかということです。


私も、マネー誌は立ち読みして
ランキング的な記事を見ることはありますし、
不動産関連で言えば、
「住みたい街ランキング」
のようなものが発表されると、
気になって見ることはあります。


ただ、そのランキングみたいなものは、
参考にすることはあっても、私自身の
行動の判断基準に据えたことは、
振り返っても1度もありません。


例えば、不動産物件選びの場合、
東京都の港区のような、
都心中心部が資産価値も落ちづらくて良い、
と言われることが多いです。


たしかにその通りだな、と思う部分はありますが、
私自身、都心中心部の物件はあえて選んでいません。


その主な理由は、
私が不動産投資、大家業で、
借りて頂きたい、貸したいと想定している層の方が
あまり選ばないエリアだからです。


私にとっての想定している方は、
6万円台後半~8万円前後くらいの賃料を、
背伸びせずに払いながら、
日々の生活を頑張っているような方です。


そんな方にとって、
住みやすいと感じて頂ける部屋や立地を選ぶように、
物件購入時には気を配っています。


「桜台駅」と聞いて、
どこにあるか分かりますか?


住みたい街ランキングに
登場したことなど一切ない駅ですが、
2007年に現地を見に行って気に入り、
想定にもあっていると感じて購入し、
今に至るまで、ずっと保有を継続している部屋です。


これなども、
ランキングのようなものを気にすることなく、
私自身の判断基準で、
自分ファースト的な視点で選んでいるからこそ、
保有していることに不機嫌を抱くことなく、
満足度の高い投資対象の一例です。


不機嫌になることの話題から、
資産運用の対象を選ぶことについての
話題に触れましたが、
自分の価値基準判断軸のようなものを持つことが、
失敗することよりも、
自分を不機嫌にすることなく
快活に過ごす秘訣ではないか、と私は思います。



137 DIYするの、好きですか?


あなたは、DIYをすることが好きですか?


築年の古い戸建を購入し、
自分で壁紙を貼ったり、
手入れをしてから賃貸に出すという
不動産投資、大家業の取り組みが
広まりつつあるのを感じます。


また、テーマに取り上げているDIYは、
自分の手を動かして作業することだけでなく、
例えばあなたの個人的な知り合い、
懇意にしている業者さんに、
水回りの工事などを自分で発注して
行ってもらうことも含めて考えています。


皆さん自身が、
自分で手を動かして部屋を整えたり、
業者を手配して工事をしてもらう方が、
費用面などを考えれば安くできると思いますし、
好きで得意で行っているなら、
私にはできない芸当なので、
すごいな、と本当に思います。


なので、
DIYを実践されている方を
否定する気持ちはまったくありません。


その前提でお読み頂きたいのですが、
部屋の作業は自分でしながら、
賃貸の募集や管理は、
賃貸管理会社さんへお願いするのであれば、
しっかりと信頼関係を構築することに時間をかける、
あるいは、
賃貸管理も自分自身で行うのが良いのではないか、
と私は考えています。


私の場合は、餅は餅屋のスタンス、
得意なことは得意な方にお願いする、
というスタンスなので、自分で行うよりも、
費用は高いことは承知の上で、
賃貸管理会社に手配など含めて依頼をしています。


手配をして頂く前の打ち合わせや
意向を伝える部分に関しては、
私自身も関与しますが、
作業の発注から施工を行って頂くときには、
賃貸管理会社さん経由で
お願いしているという意味合いです。


なぜ、このスタイルにしているか?


それは、先程の話とも重複しますが、
自分が不得手なことは得意な方に任せたい、
という部分もあるのですが、
それと合わせて意識しているのは、
賃貸管理会社さんに、
工事履歴などを把握しておいて頂きたい
という想いがあるからです。


イメージとしては、
お医者さんのカルテのような感じです。


管理をお願いしている部屋ごとに、
いつ、どんな不具合が生じてどんな工事をしたのか。


また、リノベーションやリフォームなど含めて、
空室時などに、
いつ、どのような工事を行ったのか。


それを、マンションの工事履歴のように、
部屋の修繕履歴として把握して頂いた上で、
賃貸管理をして頂いた方が、
入居者さんから何かしら不具合などの連絡があった時も、
迅速に応対をして頂きやすいのではないか、
と考えているからです。


例えばですが、

「あの時、●●の工事はしているから、
 今回の不具合は、
 まだ手を付けていない▲▲が原因なのではないか」

みたいなことを考えながら
対応をして頂きやすくなるのではないか、
というイメージです。


これが、DIYで行った後に、
賃貸管理だけを依頼している場合だと、
もし入居中に不具合が発生した時、
原因の究明などに時間がかかり、
ご不便をかける時間が増えてしまうケースも
起こりえるのではないか、と私は思っています。


DIYして賃貸管理を依頼するのであれば、
工事の施工履歴などを、
管理会社さんとしっかり共有し、
賃貸管理会社さんが困ることがないように、
また賃貸管理会社さんが、
快く管理を引き受けて頂けるような、
信頼関係を築くことが大切ではないか、と
先程お伝えした意図になります。


賃貸管理会社さんの立場としたら、
工事を自社を通じて行ってもらう方が、
少しでも利益が産まれることにもつながります。


なので、
工事などはDIYで行い、
賃貸管理だけを依頼されるのは
利益率が下がるので気が進まない、
という会社さんもいらっしゃるのではないか、
と私は思っています。


繰り返しになりますが、
DIYで施工することが好きで得意なら、
そのスタイルで取り組まれることは良いと思います。


ただ、その際には、
DIYでできない部分に関してお願いする時に、
スムーズに応対して頂けるように、
その関わって下さる方との
関係構築をしっかりと行う努力が、
大切なことではないか、ということです。


不動産投資、大家業に限りませんが、
1人でできることには限界があります。


何かしらの点で、
サポートして下さる方との
関わりが必要になってきます。


DIYスタンスでも、
私のような管理会社依頼スタンスでも、
自分の収益を最大化することだけを念頭に置かず、
関わって下さる方々それぞれが、
利益を得ることを第一に考える。


その結果、関わって下さる方々に、
気持ちよく仕事に取り組んで頂く環境を整えることが、
不動産投資、大家業の末永い継続のためには大切ではないか、
と私は考えています。



136 資産の断捨離 


テーマに資産の断捨離と書きましたが、
不要な資産を手放したり捨てることを、
念頭において書いたわけではありません。


資産運用、資産形成、
資産活用を行うプロセスにおいて、
様々なことに手を広げ過ぎないことが
心身共にスッキリ過ごす上で大切ではないか、
という意味合いです。


つまり、取り組むこと、
やることをできる限りシンプルに絞り、
選んだ以外の方法に手を出すことを
やめる(断捨離する)と決めること、
という意味合いです。


この資産運用方法の断捨離を行うことで
良いと感じる点は、
大きく分けて2つあると私は考えています。


1つは、迷いがなくなり、
時間を有効活用できる点。


もう1つは、管理がしやすく、
近しい人などに面倒をかける可能性が下がる点です。


1つめの迷いがなくなる点に関しては、
「このスタンスで資産運用に取り組む」と決めることで、
いろいろな方法に目移りせず、
長期投資にしっかりと取り組めることにつながる点で、
大切だと考えています。


たしかに、この断捨離をして決断を下すことは、
資産運用の面白さから離れてしまうことも意味します。


「あの運用してみたら面白そう。」
「あっちの運用方法の方が、もっと利益が得られそう。」


このように考えている時間は、
資産運用が好きな人間からすれば、
時間を忘れて、楽しく過ごせるひとときだと思います。


私自身、入ってくる運用対象の情報を見たり、
投資物件を見たりしていると、
つい時間を忘れて過ごしてしまうことがあります。


調べたり、本を読んだり、
問い合わせてみたりすることもあり、
株式の個別銘柄を買ってみたりすることもあるのですが、
最終的には、原点回帰、
初心に戻ることが多いです。


ちょっとした楽しみのような感覚で取り組むくらいで、
結局は元に戻って、
私にとってはコアの資産形成と考えている、

NISAのつみたて投資枠を使った
投資信託のつみたて、

イデコを使った運用の継続、

不動産投資、大家業の継続、


ここの軸がぶれることはない、
というイメージです。


私の場合は、仕事柄もあり、
自分が楽しみながら調べたりしていることが、
相談応対のストックが増えることにもつながるので、
ある意味自分への投資、
仕入のような時間になってはいます。


ただ、あなたの本業が、
資産運用やお金関連でないのであれば、
様々な対象に目を向けて時間を費やすことは、
時間の浪費にもなりかねません。


だからこそ、決めた運用スタイル、
商品と長く付き合って、
日々の値動きなどに
心動かされにくい状況を作ることで、
時間を本業に絡んだことに回す。


その結果、本業の収入アップにつながるなど
好循環を産むことになるのではないか、と思います。


その意味で、資産の断捨離は、
時間を有効活用し、
自分を成長させる自己投資などにもつながる
良い効果をもたらしてくれるのではないか、
と私は考えています。


もう1つの、管理のしやすさ、
面倒をかける可能性が下がる点に関しては、
1点目とも絡むのですが、
取り組むこと、やることを絞っていれば、
自分の資産状況を確認するのが容易で
時間をかけずに済むという点があります。


私自身、
年末の資産整理確認以外にも、
不定期で現状のチェックをすることがあるのですが、
ログインして確認する口座など
をある程度絞っているので、
資産がとっちらからず、
見落とすことなく過ごせています。


面倒をかける可能性が下がる、という点では、
例えばですが、
相続など皆さんの資産を
ご家族などが引き継ぐ時のことを意識すると、
シンプルにしておくことが
思いやりにもつながるのではないか、
という意味合いです。


最近は、金融資産などに関して、
ネットだけで完結して、
ネットの中で本人だけが
管理している資産が増えつつあります。


もし相続などが起きた時に、遺された方が、
その存在に気づけないまま時が過ぎてしまうと、
後々税務署から連絡が入ったりする可能性もありえます。


相続財産が漏れていた、
相続税を追徴します、
みたいなことにもなりかねません。


だからこそ、
取り組む運用対象だけでなく、
口座などの管理に関しても、ある程度絞って、
シンプルにしておくことが、
遺されたご家族などへの思いやりにつながるのではないか、
というイメージです。


私自身、現在独身で子供もいないので、
もし万が一のことが起きた場合、
現時点では両親が相続人になります。


仮に私に相続が発生したとしても、
自分自身の資産管理をできるだけ
断捨離してシンプルにしていることが、
結果的に両親への負担を減らすことにも
つながると感じています。


銀行口座、証券会社、不動産の権利証など、
手続する場合に必要なのはこれだけ、
ということを伝えてもいます。


今回は、
私自身が部屋の整理をしたことをきっかけに、
資産運用の断捨離が、時間や管理の手間を省き、
面倒をかける可能性を減らし、
長期投資に取り組みやすくなるのでは?
ということをお伝えしましたが、
どのように感じて頂きましたか?



135 プラチナNISA 


先日初めての経験をしました。


なんと、
私にテレビ出演のオファーメッセージが届いたのです!


きっかけは、Xへの下記ポスト。
https://x.com/jigen112jp/status/1912104962735386883


このポストをした2日後に、
メッセージを頂いたのです。


ただ、結論から伝えると、
出演は叶いませんでした。


理由は、
私がタイムリーにメッセージを見られなかったからです。


生憎、携帯、パソコンを見られないタイミングの時に
メッセージを頂き、
最初のメッセージを頂いてから約30分後には、
他の方で決まったので、
今回のオファーは取り下げさせて下さい、
というメッセージが入っていました。


私がその2通のメッセージを見たのは、
それから約1時間後でした・・・残念。


連絡が来るきっかけとなったのが、
創設を検討すると発表があった、
プラチナNISAです。


概要をお伝えします。


現在、NISAの対象になっていない、
毎月分配型の投資信託を、
NISAの対象商品に組み入れる。


ただし、
この毎月分配型の投資信託を
NISAで利用できるのは65歳以上


つまり、年配の方だけを対象として、
NISAで利用できる商品を拡充するというイメージです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB151OE0V10C25A4000000/
(日経電子版の記事です)


なぜ「プラチナ?」と思い調べてみたら、
いろいろな定義はありましたが、
60歳以上で、
なるべく医療や介護の世話にならず、
健康寿命を全うし、
最後まで自分らしい生き方を目指すシニアのことを、
プラチナシニアと呼ぶ、というのを、初めて知りました。


このプラチナNISA、
そもそも制度として創設されるかも未確定ですし、
早くても、2026年度の税政税制改正に盛り込まれることになると思うので、
現実になるとしても1年以上先になるとは思いますが、
このプラチナNISA制度について、
どう思いますか?


創設されると良いと思いますか?
あまり好ましくないと感じますか?


年齢や立場、
考え方や資産運用に対するスタンスなどで、
意見は異なるので、
どう捉えるかは皆さんのご判断に委ねますが、
私の個人的な意見としては、
創設に賛成、と考えています。


理由としては、
お金を使うことへの抵抗感が下がる
ことにつながると思うからです。


分配金を出し続けられる投資信託の場合、
商品による違いはありますが、
1口あたり50円とか100円などと設定されています。


例えば、1,000口保有していれば、
税引き前で毎月5万円とか10万円を
受け取れることになります。


投資信託は日々価格が変動するので、
元本にあたる金額は変動しますが、
投資信託の方針が変わらず、
一定の分配金を受け取り続けられるなら、
元本の変動は、
それほど気にする必要もないのかと思います。


毎月受け取れる5万円とか10万円は、
受け取った後、使ってしまったとしても、
翌月になれば、
また同額を受け取れることがベースにあります。


であれば、受け取った金額は、
その月の中で使ってしまっても大丈夫、
つまり使うことへの抵抗感が薄れ、
安心して使えるのではないか、という意味合いです。


預貯金や配当や分配金を産み出さない
資産だけで保有していると、
使うたびに残高が減ることを
目の当たりにすることになります。


残高が減るのを見るのは、不安感があるので、
お金を使うのをためらうようになってしまう。


これが、年配の方に資産が偏っていることの
要因の1つだと私は思っています。


なので、分配金を毎月受け取りながら
使える仕組みを作っておくことで、
受け取ったお金は使っても大丈夫と感じ、
不安感も和らぐのではないか、
というように私は考えています。


また、このプラチナNISAは、
65歳以上など年齢を区切らず、
他の年代にも広げると良いのではないか、
とも思っています。


理由としては、
本業のある現役世代であっても、
労働収入以外に受け取れる金額があることが、
精神的な安心感にもつながると思うからです。


これは、私自身が、
不動産投資、大家業を行っていて、
家賃を受け取るスタイルを続けているから
感じているのかもしれません。


プラチナNISAについて、
SNSなどで見てみると、
反対派の意見を結構お見受けします。


たしかに分配金を毎月受け取ることは、
資産形成には不利に働くし、
元本を取り崩して分配するケースもあることを考えると、
もっともなご意見だとは思います。


今回のプラチナNISAの対象は
65歳以上が想定されており、
資産形成というよりは、
活用する時期に入る世代だと思うので、
資産形成の視点からは、
あまり反対しなくても良いのではないか、と私は感じています。


また、現役世代に関しては、
資産形成期ということも勘案すると、
毎月分配型の投資信託だけを保有するのは
良くないと思っています。


ただ、長期・分散・積立の長期投資に見合う商品への
積立とセットで保有することで、
生活にゆとりを産み出しながら、
資産形成も行えるのではないか、と私は考えています。


例えば、毎月の手取りが30万円の方がいたとして、
10%の3万円をつみたて投資に回すとすれば、
生活費として使えるのは27万円になります。


毎月分配型の投資信託を保有していて、
毎月3万円受け取れるとした場合。


年配の方と異なり、
受け取って使うというスタイルではなく、
受け取った分配金をそのまま
つみたて投資に回すことで、
手取りで受け取った30万円は、
全額生活費にあてられるようになるのです。


もし同じように手取りの10%を
つみたて投資に回すのであれば、
毎月6万円を資産形成に回せることを意味しています。


私の個人的な話を例にあげて恐縮ですが、
つみたて投資など含めて、
労働収入から資産運用にあてる金額を
抑えることができています。


私自身、
毎月分配型の投資信託も保有しているのですが、
不動産からの家賃、投資信託の分配金など、
定期的に資産から受け取れる金額を、
投資信託のつみたてやイデコなどの
資産形成に充てています。


そうすることで、
資産が資産を作ってくれる流れができ、
自営業という立場で、
労働収入の不安定さがありながらも、
金融資産の資産形成も、
継続して行いやすくなれているというイメージです。


そして、このスタイルを続けることで、
ゆくゆく年を重ねて、
資産活用をする時期に入った後は、

ベースには公的年金、
プラスとして資産からの家賃・配当・分配金
そして、つみたて投資で築いた資産の取り崩し


という、3つを活用しながら
過ごすことができるようになる、
と私は考えています。


みなさんがこういうスタイルに
賛同して頂けるかどうかは分からないですが、
こういうスタイルの人間からしてみると、
プラチナNISAは、
65歳以上に限らず、年齢幅を広げて頂きたいな、
と思う次第です。



134 資産運用の楽しさ


あなたは、資産運用や投資をしていて、
楽しさを感じますか?
楽しんで取り組めていますか?


もし、この質問に関して、
「YES」と答えたなら、
ぜひ最後までお付き合い頂ければと思います。


「NO」と答えたなら、
おそらく0私と結論的な部分は
近い想いをお持ちだと思います。


「楽しさ感じますか?」に対して
「NO」が結論と同じ?


矛盾していませんか?


もしかしたら、
そう感じられたかもしれませんが、
最初に結論的なことをお伝えすると、
資産運用、投資という行為には、
楽しさはむしろ弊害になる可能性がある、
と私は考えています。


どういうことか?


この点を考えるにあたって、
資産運用を始める「前」と「後」にわけて
考えてみたいと思います。


始める「前」に関しては、
「楽しみ」や「興味、関心の強さ」という
ご自身気持ちを大切にして頂くのが良いと考えています。


資産運用、資産形成の目標や目的を決めた後、
どんな商品を選ぶかなどを試行錯誤する時は、
目標や目的に沿う商品の中で、
相性が良いと感じる商品を選ばないと、
長く付き合い続けることができないからです。


例えば、
「〇〇さんが良いと言っているから、
 利益も上がりやすいのかも…」


などのようにして始めた場合、
株式であれば、
昨今の値上がり値下がりの激しい相場環境に右往左往され、


「こんなはずじゃなかった…」


と、選んだ商品を手放して、
資産運用から撤退してしまうかもしれないからです。


もちろん、
「楽しみ」「興味関心の強さ」を
基準に選んだ商品であっても、


「始めて見たら相性が合わない」
「思ったほど魅力を感じなくなった」


などのように、
気持ちが変わることも起こり得ます。


その場合は、
最初の目標や目的に照らして考えて、
商品を保有し続けることが、
意図とズレていると感じるならば、
手放すことも選択肢としてはありだと思います。


私の例え話をすれば、
不動産投資において、物件選びをするプロセスは、
楽しさを感じるひとときです。


立地や物件、価格などを踏まえて、
これからどのような活躍をしてくれるのか?と
自分との相性を考えているようなひとときだからです。


先程お伝えしたような心変わりや、
目的に合わないと感じて
売却した経験もありますが、
保有したことに対して、
マイナスな想いを抱いたことは今までありません。


うまくいかなかったケースも、
次は同じ轍を踏まないように、
という経験を積むことができたと捉えているからです。


強がっているとかではなく、
本当に、そのように私は捉えています。


では次に、
始めた「後」について触れていきます。


目標や目的を決め、資産運用を始めた後は、
いい意味で、感情が入らないことが、
着実に資産形成が進む、という意味で、
楽しさは不要、と私は考えています。


例えば、毎月3万円をNISAのつみたて投資枠を利用して、
投資信託の積立をしている時に、
楽しさを感じますか?


賃貸用の不動産を購入した後、
賃貸管理を委託して運営をしている場合、
月に一度の賃料の入金日に嬉しさは感じるかもしれませんが、
楽しさを感じることはあるでしょうか?


楽しさやドキドキのような感情が入ることで、
順調に進んでいる資産形成に、
マイナスの影響が出る可能性があると私は考えています。


堅実な長期投資、資産形成を行っていればいるほど、
日々の生活の中では、
それを行っていることをいい意味で忘れるくらいで、
感情を抱かずに済むことの方が
多いのではないでしょうか?


資産運用で楽しさやドキドキを感じるとすれば、
例えば、短期間で株式を売買して、
価格差での利益、
キャピタルゲインを狙うようなケースが想定されます。


「今日買った株が、
 今日中に上がるのか下がるのか…」


このような想いで相場と向き合っている時、
ハラハラドキドキしながら、
一種のギャンブル的な楽しさを
感じているのではないでしょうか?
いわゆる「投機」と言われる種類のスタンスです。


もちろん、このスタンスが
好きで得意という方もいらっしゃると思いますので、
そのような方を批判しようなどとは
まったく思っておりません。


ただ、日々相場に向き合う時間や
向き合い続ける気持ちの強さを持ち合わせていない、
私のような人間にとっては、
投機スタンスは、
過去の失敗経験も踏まえて
相性が合わないスタンスだということです。


どのスタンスがご自分に合っているかは分かりませんが、
もし私のようなスタンスに近いのであれば、
資産運用をこういうスタンスで行う!
と決めて始めた後は、
いい意味で楽しむ気持ちを忘れて下さい。


忘れる良い方法を1つ、
お伝えします。


それは、
証券会社の口座にログインしないことです。


自分が保有している商品の含み益や含み損を見ると、
プラスであれマイナスであれ、
何らかの感情の動きは発生すると思います。


なので、長期スタンスの資産運用であれば、
基本的に日々、
何かを行うようなことも発生しないので、
心が揺らがないように、
相場をできるだけ目にしないようにすることが、
大切ではないか、と私は考えています。


この点で、私にとっては
不動産投資が相性の良さを感じた
理由の1つでもあります。


不動産は、
株式のように日々公表される相場はなく、
物件価格の変動を
目にすることが基本的にはないからです。


長期に及ぶ資産運用、資産形成を
失敗しないコツの1つは、
資産運用に楽しみを見出さないこと。


初志貫徹をできるだけ貫いて、
いろいろな商品や対象に目を向けすぎることなく、
淡々と継続するという
行動基準を持つことではないでしょうか。



133 やめずに続けること


4月、アメリカのトランプ大統領が
相互関税の導入を発表しました。


いろいろな見方、捉え方はあると思いますが、
株式などの金融市場を見ている中では、
相互関税を否定的に
捉えている方が多いと感じます。


昨年の8月以来、久々の大きな値下がり。


先行きに対して悲観的に捉えている方が
多いことの現れだと感じます。


ただ、私見になりますが、
そんな悲観視されている時こそ、
市場と向き合う時ではないか、と私は思っています。


私の好きな相場格言の1つに、

強気相場は、悲観の中に生まれ、
懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、
幸福感の中で消えていく

というものがあります。


新NISAが始まった昨年に
投資を始めたような方にとっては、
楽観と含み益という幸福感に包まれた方が多いのでは?
と感じています。


その幸福感が、
今回のトランプ大統領の相互関税発表で、
大部分消えた方が多いように感じています。


私自身、
昨年のつみたて投資枠でコツコツ積立をしている投資信託、
ずっと含み益でしたが、
ここ数日は、含み損状態になっています。


もしかしたら、消えた幸福感の想いから、
「投資は怖いからやめよう」と感じ、
売却された方もいらっしゃるのかもしれないな、
とも感じます。


ただ、ここで売却してやめてしまっては、
せっかくの長期投資が水の泡となってしまいます。


短期的には、
含み損状態でつらさを感じるかもしれませんが、
ここでやめずに、淡々と継続することが、
再度訪れる楽観、幸福感のタイミングに到った時に、
より多くの嬉しさをもたらしてくれると思うからです。


実際、私のことを再度お伝えすると、
2023年以前から行っている、
旧NISAのつみたてNISAや
イデコで投じている商品に関しては、
値下がりはしていますが、
充分な含み益の状態を維持できています。


今後も絶対にそうなるとは言い切れないですが、
相場というのは上がり下がりを繰り返すのが、
世の常ではないか、と思います。


だからこそ、値下がりが起きた時は、
ピンチはチャンス的な気持ちで捉えること。


今は相互関税の発表で悲観的に混乱していますが、
環境が落ち着いてくれば、
皆さんが冷静さを取り戻せば、
少しずつでも相場の落ち込みは回復傾向を示す。


だからこそ、
1度始めた資産運用、資産形成は、
とにかく「やめずに続けること」が、
何よりも大切だと私は考えています。


それと合わせて、
今回の株式市場の値下がりなどの
悲観、混乱を目にしながら、
自分が落ち着いた気持ちでいられるのは、
不動産投資、大家業にも取り組んでいることが大きいとも
改めて感じました。


金融市場が冷静さを欠いており、
ニュースなどで騒がれていても、
皆さんや私の日常生活に
いきなり混乱が及ぶようなことはありません。


趣味や楽しみに費やす時間、仕事に取り組む時間が
突然変わるようなこともなく、
日々の生活は、
金融市場の混乱とは無関係に、変わらず存在します。


住まいを提供する不動産投資、
大家業をあなたも行っているのであれば、
今回の相互関税発表によって、
家賃を受け取れない、
不動産の資産価値が急落したなどを
感じることはないと思いますが、いかがですか?


つまり、住居を対象に、
不動産投資、大家業を行っているのであれば、
金融市場の悲観や混乱と関係なく、
変わりない日常の暮らしが続きます。


入居者さんが滞納を起こさなければ、
いつも通りに賃料を受け取ることができ、
ローンの残債も減り、資産形成は進んでいくのです。


このように、不動産は株式などの金融商品と比べて、
換金性の悪さはありますが、
どっしり構えて、
落ち着いていられる安心感があると私は考えています。


実際、私自身が不動産投資、大家業を選び、
始めたきっかけの1つは、
このどっしり落ち着いていられる、
精神的な安心感がありそう、
と感じたことも、今思い返せばありました。


株式などの金融商品、不動産、
どちらにも一長一短はあります。


だからこそ、精神的な落ち着きを維持し、
公私ともに日々を過ごしながら、
長期投資としての資産運用、資産形成を行う上では、
金融資産、不動産などの実物資産
どちらかに偏ることなく、
どちらも組み入れることが
安定感を増すことにつながるのではないか、
と私は考えています。


リスク許容度と言われたりもしますが、
あなたの資産配分として、
何を、どのくらいの割合組み込む所まで受け入れられるか、
というのは個人差があるので、
絶対的な正解はありません。


ぜひ、今回の相互関税発表に伴う、
金融市場の悲観、混乱が生じたことで、
もし気持ちが後ろ向きになられていらっしゃるなら、
今一度、資産配分や資産構成の
割合を考えてみるのも良いかもしれない、と思います。


皆さんにとって、
気持ち的に落ち着いていられる資産配分を維持し、継続することが、
長期目線で見た時に、資産運用、資産形成の最終的な目標に近づく、
一番の近道になると私は考えているからです。



132 これからの空室率


今回は賃貸・不動産業において最も心配といえる、
空室についてです。


4月は入社や入学、職場の異動など、
1年の中で人の動きが1番ある時期だと思います。


4月のスタートに合わせられるように
住まい探しを始める2月や3月は、
賃貸物件の動きも活発になってきます。


賃貸で貸している場合、
入退去が1番多いのも、この2月~3月の時期です。


貸している立場から考えた時、
退去の連絡を受けることは、
マイナスな想いになるケースが多いです。


原状回復工事の費用もかかり、
次の入居者さんがいつ見つかるか分からず、
やきもきしないといけないからです。


しかし、私の場合、
退去はチャンスだと思っています。


空室時に何かしらのテコ入れをはかり、
募集賃料のアップを狙える、
数少ない機会だと思っているからです。


昨今は、特段のテコ入れなどを行わなくても、
新規募集時に賃料をアップしている方も増えており、
世の中的にアップしやすい流れにあるとも思います。


とはいえ、
やはり空室期間や工事費用が発生することなく、
仮に賃料は変わらずとも、
同じ方に住み続けて頂ける方が、
ありがたいというのが本音です。


あなたは貸し出されてるお部屋で、
入退去の動きはありましたか?


もし退去の動きがあった場合、
次の入居者さんは3月中に決まりましたか?


ただ、今の世の中の現状を踏まえると、
会社からの辞令などによる転勤、
近隣トラブルがあるようなケースなどを除けば、
賃貸の入居期間は長くなる可能性が高いのではないか、
と私は考えています。


部屋の空室率が下がり、
空室期間も短くなるのでは?
と考えているということです。


少子高齢化、空き家問題が
取り上げられている現状にある中、
何を言っているのだ、
というご指摘もあるかと思いますが、
私が感じていることをお伝えします。


ただ、この内容は、
東京23区など都心に近いエリア、
川崎、横浜、大阪、福岡など、
いわゆる政令指定都市と言われている、
都市部においての話として捉えて頂ければと思います。


理由は大きな括りで言えば、
世の中がインフレ傾向にある、
という一言に集約できます。


ただ、これを紐解いていくと、
2つの要因に分けて考えることができると思っています。


1つ目は賃料の上昇、
2つ目は引っ越し代金の上昇です。


1つ目の賃料の上昇に関しては、
単身者向け、ファミリー向け、
どちらにも見られている傾向です。


賃料や不動産価格は、
インフレの遅行指標などと言われたりもします。


世の中のモノやサービスの値段があがった後、
少しずつ浸透してくるというイメージです。


昨今の傾向で言えば、
特にマンションに関してはマイホームとして買いたい、
ただ価格が上昇傾向で手が届かない方が増えている。


その結果、賃貸住まいを選ぶ方が増える。


部屋の供給数に対して、需要が増え、
給与アップの傾向などもあり、
ある程度の賃料上昇であれば
甘んじて受け入れることができる。


こんな流れが、
賃料上昇の背景にはあると感じています。


つまり、今借りている部屋を、
積極的な理由なく退去してしまうと、
同じような部屋を選びたい場合、
今より高い賃料の部屋を選ぶことになる可能性が高い。


だから、今の住まいにとどまる方が、
生活コストも上がらずに過ごすことができる。


もし今と同じ賃料で同じような部屋を選ぼうとするならば、
立地や利便性などの面に、
少しは目をつむる必要が出てくる可能性が高い。


これが、空室率が低くなる理由の1つめです。


2つ目の引っ越し代金の上昇は、言葉通りで、
高くなっている引っ越し代金を負担してまで、
住み替える積極的な理由がなければ、
今の住まいにとどまる方が
得策だと考える方が増えてるのではないか、
ということです。


つまり、引っ越し代金を払うよりも、
仮に更新のタイミングなどで、
2,000円などの値上げがあったとしても、
それを受け入れた方が、
引っ越し代よりも長い目で見て安く抑えることができ、
住み替えたいという動機が働きにくくなるのでは、
ということです。


このように、インフレ傾向にある昨今、
データなどを見た訳ではないので確証はない話ではありますが、
経済的な面から、
自発的な転居数は、減少していくのではないか、
と私見として捉えています。


だからといって、
貸主側である私のような立場が
あぐらをかいて良い訳ではありません。


あくまでも空室率が下がるというのは、
現状を踏まえての予測の話だからです。


そういう現状がありつつも、
借りて頂く方に選ばれ、
住み続けたいと積極的に感じて頂ける住まいを
提供していく努力をすることを
忘れてはならないことは言うまでもありません。


大家、貸主の立場でできることも限られてはしまいますが、
例えば、


「長く住んでくださっている方には、
 更新料をディスカウントして差し上げる」
(これは、私が実際に行っていることです)


「入居時や更新時に、
 住まいに関して使えるサービスなどをプレゼントする」
(水回りの掃除、エアコン洗浄など)


みたいな特典をつけることで、
この部屋に借りて住み続けたい!
という気持ちになって頂けるのでは、
と私は考えたりしています。


空室率が下がると思われる
世の中の環境だけに左右されることなく、
空室率が下がる(空室期間を短くする)ために
自分の工夫でできることにも目を向けながら、
不動産投資、大家業を続けて頂ければと思います。



131 金利上昇って、良いこと?


ここ最近、低金利と言われていた日本でも、
だいぶ金利の上昇が意識されるようになってきた、
と感じています。


私自身、最近では、
賃貸物件で借りているローンの金利が0.15%上がったり、
受け取った銀行預金の利息が、
最近まで数百円だったのが数千円になったりなど、
金利の上昇を肌身で感じる機会が
増えつつあると感じています。


不動産投資、大家業は、
現金購入というケースもありますが、
融資を活用しながら取り組むケースの方が多いです。


手元に資金はあっても、あえて融資を利用して、
てこの原理のレバレッジを活用しているケースもあります。


そんな融資と切り離せない、
不動産投資、大家業と金利上昇の関連について、
今回は触れてみたいと思います。


一般論として、
金利が上がると不動産の価格は、
上がるでしょうか?下がるでしょうか?


教科書的な回答としては、
下がります。


理由は、
借りられる金額が減るからです。


物件価格を下げないと、
同じ投資効果を得られないから、とも言い換えられます。


例として、2,000万円を30年、
元利均等返済で借りる場合を考えてみます。


金利が2%の場合、
毎月の返済額は73,923円です。


では金利が上がり、3%だとすると、
毎月の返済額はいくらになるでしょうか?


答えは、84,320円で、
差額は約10,000円強となります。


仮に物件価格は同額の2,000万円、
賃料は95,000円、
管理費修繕積立金が12,000円の物件だとします。


購入にかかる諸費用などとして、
分かりやすくするために、
100万円を自己資金として出したとします。

※固定資産税などの税金は、ここでは考慮しません。 
 イメージをお伝えすることが目的なので。


金利が2%の場合、
95,000円-12,000円-73,923円=9,077円
が、毎月の手残りとなり、年間で108,924円。



自己資金100万円に対しての利回りを計算すると、
108,924円÷100万円=約10.8%となります。


2,000万円を現金購入した場合、返済はなくなるので、
95,000円-12,000円=83,000円が毎月の手残り。


年間で996,000円となり、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       自己資金の利回りを考えると、
996,000円÷2,000万円=約4.9%。


この場合、融資を使った方が、利回りが高く、
資金を効率的に運用できたとみなすことができ、
レバレッジをうまく活用している、
ということが考えられます。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    


次に、金利が3%の場合を考えてみます。
95,000円-12,000円-84,320円=▲1,320円
となるので、
毎月支出が発生することとなります。


元金の返済分、
資産は増えていることにはなりますが、
目に見えづらい利回りとなるので、
ここでは割愛いたします。


では、3%の融資、毎月の返済額が84,320円の時に、
同じ物件で金利2%のケースと
同じような約10.8%の自己資金利回りを得るためには、
いくらの物件価格=借入価格
でないと実現できないでしょうか?
(話を分かりやすくするために、
 あえて物件価格全額をローンで借りる想定で話を進めます)


金利3%で融資を受けた場合に、
毎月の返済額が73,923円になるのは、
いくら借りた時でしょうか?
という内容とも言い換えられます。


この答えは、約1,750万円です。


つまり、同じ物件であっても、
金利が2%から3%に上がったことで、
同じ利回りの効果を享受するには、
物件価格は1,750万円である必要がある、
という意味合いです。


賃貸用物件は、
空室にならない立地を重視して選ぶことが大切ではありますが、
賃貸経営である以上、
利益が得られるかどうかも判断材料の1つにはなります。


その判断材料の1つが、
資産運用の視点から考える、利回りです。


どれだけ、好立地で良質な物件だとしても、
利回りにあたるリターンという果実に魅力がなければ、
購入希望する人が現れる可能性は高まりません。


今回の例で言えば、金利が2%の時は、
物件価格が2,000万円でも魅力的に見えていましたが、
金利が3%に上がったら1,750万円に下げないと
魅力を感じてもらいにくい、という意味合いです。


全額ローンで借りるケースで示しているので、
必ずしも上記の通りになる訳ではないですが、
金利が上がることで、
賃貸物件の価格という点においては、
価格を下げないと魅力が薄れる可能性が出てくる、
という点だけは、イメージとしてお持ち頂ければ、と思います。


と、マイナスな印象に感じることを
ここまではお伝えしてきましたが、
金利が上がる時に起こりえるプラスの側面もあります。


それが、物価の上昇です。


もちろん需要と供給のバランスという側面もありますが、
最近は、スーパーなどへ買物に行くと、
同じ量のモノを買った場合でも、以前に比べて、
お財布から出ていくお金は増えていると私は感じるのですが、
皆さんさんは、どのような肌感覚をお持ちですか?


金利が上がる流れにある世の中では、
モノやサービスの値段も上がることを意味しています。


例であげた、金利3%、
毎月の返済額84,320円で借りた場合のケースを
再度考えてみます。


先程は、同じ利回りを得ることを、
物件価格の面から考えてみましたが、
今度は賃料の側面から考えてみます。


つまり、利回りを維持し、
物件価格を2,000万円で維持するためには、
賃料がいくらであれば、実現できるのか、
という意味合いです。


答えは、約105,000円です。


先程の例では95,000円の賃料で考えましたが、
この賃料を約105,000円と
10,000円くらいあげることができれば、
融資の金利が3%にあがったとしても、
物件価格2,000万円のままで、
価値を維持できるというイメージです。


入居者様もいる状態で、
更新などのタイミングで10,000円上げることは
難しい相談になるかとも思いますが、
退去して空室になった状態で、
次の募集を10,000円上げることは、
立地によっては可能性としてゼロではないと私は感じています。
(若干、強気だとは思いますが)


仮に一気に10,000円は難しいとしても、
段階的に数千円ずつアップさせていくというのは
実現可能性があるのではないか、とも思っています。


健美家(不動産情報サイト)のアンケート結果によれば、
おおよそ3人に2人は、
所有物件の賃料が上がったと回答しています。
https://www.kenbiya.com/doc/press/pre2025-03-11.pdf


私自身、自分の所有物件で過去1年の間に
更新のタイミングが3部屋訪れたのですが、
管理会社の提案も踏まえて、
1,000円~2,000円上げる方向で打診し、
入居者様にも受け入れて頂くことができました。


基本方針として、更新時には値上げをせず、
空室で新規募集時に賃料は見直すと考えている私でも、
ここ最近の更新時には、
わずかではありますが家賃アップに動いたりもしています。


このように、金利の上昇は、
融資面だけで見ればマイナス要因ですが、
賃料面から考えればプラス要因に働く。


そんな世の中になるというのが、
いわゆる金利ある世界における、
不動産投資、大家業の世界ではないか、
と私は考えております。



130 物件取得時にかかる費用


今回も、確定申告に絡めたテーマにしてみます。


不動産投資、大家業で賃貸用物件を購入すると、
不動産所得」という項目があるように、
確定申告を行うことが必須になってきます。


青色決算書、収支内訳書、
どちらを選ぶかはご自身の選択になりますが、
帳簿要件なども大きく変わらないことを勘案すると、
青色申告を選ぶのが良いのではないか、
と個人的には感じています。


30万円未満の減価償却資産であれば、
その年に一括で経費に落とせたり、
規模感にもよりますが、利益が出た時には、
10万円、55万円、65万円
という控除を活用できたりもするからです。


帳簿に関して、
ご質問頂くことが多い点についてまずは触れましたが、
不動産所得の確定申告をするにあたって、
面倒で手間だと感じる点。


それは、
土地、建物の取得費を計算する所ではないかな、
と私は感じています。


土地と建物価格をどう按分するのか?

建物と附属設備をどう分けるのか?

取得費に含めるものと
経費にして良い項目の境は何か?


私のように、
この点を考えることが好きな人間にとっては
ストレスを感じないですが、
不慣れな方からすれば、

「良く分からない・・・」
「複雑で面倒・・・」

というお気持ちになるのでは、と思います。


この取得費は、
1度決めるとあとから変更することはできません。


最初に決めた価格を基にして、
建物の減価償却はスタートします。


また最初のタイミングで、
何年で減価償却をするかも、決まってきます。


これは、建物の構造と築年数で
機械的に決まってくる内容ですが、
この年数に関しても、
手間で面倒に感じる方も多いのかな、と思います。


中でも迷うことが多いのが、
物件取得時に付随して支払う費用に関してだと思います。


おおまかな言い方をすれば、
払った年に全額を経費に入れられれば、
その年の所得が下がり節税につながる。


経費に入れられず、取得費に含めることになれば、
減価償却の対象になるので、節税にはつながりにくい。


不動産投資を通して、
所得税や住民税の節税も狙いたいという方の場合、
少しでも多くの金額を経費に入れられると、
還付金額が増えたり、
納税額を抑えられることにつながります。


だからこそ、
少しでも多く経費にいれたい、
減価償却費を増やしたいというお気持ちになる点は、
すごく良く分かります。


ただ、税務上、一定のルールがあるので、
払った費用であっても、
その年の経費に入れられず、取得費に混ぜて、
減価償却の対象にしなければならない項目があります。


代表的なもので言えば、
固定資産税の精算金
仲介手数料
ではないか、と思います。


毎年払う固定資産税は、
経費に入れることができます。


ただ、中古物件を購入する際に、
取得日の前日までを売主負担、
取得日以降は買主負担という按分を決済時に行うことがありますが、
この固定資産税の按分に関しては、経費に入れられず、
土地・建物に按分して、
減価償却の対象にする必要があるということです。


仲介手数料に関しては、
手数料と名がついていることから、
経費算入できるものとイメージしがちですが、
国税庁の見解としても、
取得価格に入れることが記載されています。
https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/04/31.htm


払った年の経費に入れられない=
その年の利益を減らせず節税につなげにくい

ことにはなってしまうのですが、
経費に入れたことで、万が一後から調査などがあり、
否認されてしまい、追徴などになるくらいであれば、
おとなしくルールに則っていた方が、
総支出は抑えられると思うので、
間違った処理をしないように気を付けて下さい。


また、分かりにくい点として、
取得価格に含めないことができる費用
という項目も列挙されています。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5400.htm


この内容が意味することは、
原則は、取得価格に含めて、
減価償却の対象にする性格のものだけれど、
含めずに払った年の経費にしてもOK、
という意味合いです。


主だったもので言えば、
不動産取得税」や「登記費用」などが
この括りに入ってきます。


不動産取得税は、購入後、
半年以上先になってから支払って下さい、
という通知が届くことが多いです。


なので、そのタイミングで
減価償却の対象にするなどを考えるのも、
それこそ手間になることもあり、
私はいつも払った年の経費に入れています。


登記費用に関しては、
現金購入かローンを利用するかで変わり、
また物件の規模によっても変わりますが、
中古区分ワンルームマンションの場合、
約15万円~30万円くらいになるケースが多いと思います。


それなりにまとまった金額にもなるので、
ただ、取得費に含めないことができるとも記載があるので、
給与など他の所得との兼ね合いも考えながら、
払った年の経費にするか、
取得費に含めて減価償却の対象にするかは、
判断していかれると良いのかな、と思います。


ここまでお伝えしてきた費用に関して、
冒頭でお伝えした、
私自身が2025年の申告を見据えて行った点について、
最後に触れたいと思います。


以前のメルマガで、昨年購入したリースバック物件に、
引き渡し前から滞納があることが判明し、
買い戻して頂くことになったことに触れました。


つまり、2024年に購入はしたのですが、
結果的に、2025年にすぐ売却することになった、
というイメージです。


この方向性が決まったことにより、
私が2024年の確定申告で行ったことは、
取得時の経費に関してはすべて取得費に入れる
という方法を選びました。


理由は、
売却時の譲渡所得で利益が出ないようにするためです。


2024年の経費に入れて、
2024年の所得を下げる選択も悪くはないのですが、
買い戻して頂くこと、
そして買い戻して頂く価格が決まったこともあり、
取得時の費用を2024年の経費に入れてしまうと、
譲渡時に利益(所得)が発生しまうことが想定できました。


5年以内の譲渡は、短期譲渡所得という括りで、
利益に対する税金は約40%に達します。


不利益を被ることとなった物件を手放し、
その結果納税もするとなったら、
踏んだり蹴ったりだと
感じたことから選んだ判断です。


ただ、前号で触れた「消費税」の納付は
発生してしまいます。


ただそれは、
買い戻して頂くまでに受け取る賃料をあてながら、
自分への勉強代だと割り切ろうと考えています。


私は税務関連が好きな人間ではありますが、
税理士の有資格者ではありません。


今日お伝えした内容に、
間違いがあるかもしれませんので、
最終判断をなされる際は、
私の内容は参考に留めて頂き、
税務署や税理士先生の判断も仰ぎながら勘案して下さい。


また、このメルマガをお読み頂いている、
税理士先生もいらっしゃるので、
私の内容に間違いや修正箇所があるようであれば、
ご指摘、ご教示頂けましたら幸いです。


税金は、複雑で難しいと思われがちですが、
日常生活や資産運用などで
切っても切り離せない存在です。


払いたくない!のように
敵視したいお気持ちも分かりますが、
制度、ルールに則りながら、
うまく付き合っていけると良いなと私は考えています。



129 確定申告は、2年後に気をつけよう!


今年の確定申告は、
例年より提出が遅れてしまいましたが、
私は、確定申告が好きです。


税務関連の話題をキャッチアップすることも、
前向きに取り組める方だと自認しています。


そんな私ではありますが、
今回の申告書作成では手間取り、勘違いもしており、
e-taxを利用した送信を、
3度も行ってしまいました(苦笑)


最初に余談ですが、確定申告書の提出は、
期日の3月15日(今年は曜日の並びで17日)までの間であれば、
提出した申告書の間違いに気付いた場合、
税務署へ連絡することなく、
何度でも後出しができるのです。


後に提出した申告書で、
前に提出した申告書を上書きしているみたいなイメージでしょうか?


期日を過ぎると、
修正申告更正の請求という別の書類で訂正する必要があるので、
手間もかかりますが、
期日までの上書きでの提出であれば、
その点での手間はかかりません。


その意味でも、提出後、
冷静に確認する期間を設けて、
間違いが見つかっても、出し直しだけで済ませられるように、
早目の着手がおすすめかな、と私は感じております。


さて、
今日のテーマで「2年」と書きましたが、
何のことかイメージわきますか?


これは、
消費税の申告に関してのキーワードです。


「会社勤務で給与収入しかないから、
 消費税の申告は関係ない」


もし、あなたがそのように思ったなら、
一義的には、正解です。


今日の内容は、
あまり参考にならないかもしれません。


不動産投資、大家業をされているなら、
無関係ではいられない可能性もあるので、
頭の片隅にいれておいて頂ければと思います。


今回の私が手間取った原因も、
実はこの消費税の申告に関係しています。


ということで、体験談を伝えながら、
お話していこうと思います。


個人事業主の方や法人を経営されてる方であれば、
お分かりかもしれませんが、
消費税の申告・納付は、
2年前の課税売上(消費税を受け取った収入)が
1,000万円を超えた場合に行うことになります。


言い方を変えると、
課税売上が1,000万円を超える年があれば、
その2年後の年は、
消費税の申告・納税義務が発生するということです。


裏を返せば、
1,000万円以下であれば、消費税の納税義務は生じず、
申告・納付せずとも良いのです。


会社勤めで、不動産投資、大家業をされている場合、
賃借人が、住まいとして利用している場合(居住用)、
住まいとしての家賃には、
消費税がかかりません。


そのため、
仮に家賃収入が1,000万円を超えたとしても、
消費税の申告・納付は必要ありません。
居住用の家賃は、消費税が非課税だからです。


このように伝えると、
自分には無縁」と感じられるかもしれませんが、
消費税が関係してくるケースがあります。


それは、物件を売却した時、です。


不動産は、土地と建物に分けられます。


消費税の点から言えば、
土地は消費税がかからず、建物は消費税がかかります。


土地は利用しても、そのまま価値が残るので、
土地そのものは消費される性質のものではない。


一方、建物は、年と共に減価償却されるように、
年数の経過に応じて価値が消費されていく


おおまかな言い方としては、
上記の理由で、建物には消費税がかかります。


物件を売却した場合、
譲渡の収入を得ることになります。


例えば、2,000万円で物件を売却したとします。


これが土地のみの売却であれば、
消費税のことを考える必要はありません。


ただ、マンションなど建物がある場合は、
内訳を確認する必要が生じます。


仮に割合が建物6:土地4だった場合、
建物が1,200万、土地が800万円になります。


この場合、
消費税を受け取った収入(課税売上)が
1,200万円あったとみなされます。


つまり、1,000万円を超えるので、
売却した2年後、
消費税の申告・納付が生じることになるのです。


私のように、個人事業主で、
常日頃から消費税と向き合っているなら別ですが、
そうでない方にとっては知らない内に、
消費税を納める人になっているケースが起こりえるのです。


単純に、この売却した年だけで見れば、
影響はありません。


気をつけたいのは、その2年後です。


複数物件を持たれていて、
例えばA物件を2024年に売却し、
課税売上(建物価格)が1,000万円を超えた場合。


2年後の2026年にB物件を売却したとすると、
B物件の譲渡に対して、
建物価格分の消費税の申告・納付も必要になってくるのです。


これが意味する所は、
消費税を納付する分、手残りは減る、
ということです。


最近は、物件も10年前などと比べると高くなったことで、
手放そうという判断をされる方も
増えているように感じています。


それは経営判断の1つで良いのですが、
2年後の消費税には気を付けて下さい、
ということが、今日の一番伝えたいことです。


言い方を変えれば、
物件を売却した2年後に他の物件を売却すると、
消費税分手取りが減り、申告の手間も増えるので、
避けた方が良いということを
頭に入れておいて下さい、ということです。


今回の私の場合、
2022年に売却した物件があり、
2024年も売却した物件がありました。


2023年10月から、
インボイス制度というのがスタートしたのですが、
諸条件を勘案すると、私は特例が使えて、
受け取った消費税の2割だけを納付すれば良い状態で
申告ができました。


2023年の申告時は、その特例を使っていたので、
2024年の申告も2割だけを納付する特例を使える、
と勝手に思い込んでいました。


その前提で作成をした後、
2022年の売却があったことを思い出し、
課税売上が1,000万円を超えている場合、
2割納付すれば良いという特例が
使えないことを失念していたのです!


提出後にそれに気づいた私は急いで修正を行い、
期日前なので事なきを得ましたが、
消費税の納付額としては、
2倍以上に跳ね上がるという経験をすることになりました。


もしこの間違いに気づいていなかったら  、
後から指摘を受けた場合、追徴扱いとなり、
延滞金など、余計な支出が増えていたことを思うと、
ホッと胸をなでおろして、
今年の確定申告を終えることができました。


消費税の面倒さを感じる点は、
今回のような不動産の譲渡の場合、
「売却価格<帳簿価格」であれば
利益は出ていないので、所得税の納付は発生しません。


ただ、消費税の場合は、利益の有無ではなく、
課税売上という収入をベースにしながら考えるので、
利益がないから払わないで済む、とは
いかない可能性も高いのです。


2年という時を挟んで消費税は訪れます。

忘れた頃にやってきて、
手取りが思ったよりも減ってしまう。


そんなことにならないように、
皆さんも不動産投資、賃貸用の物件の売却を考える際には、
その「時期」に配慮しながら行って下さい。


今回お伝えした不動産の消費税は、
あくまでも、不動産投資、賃貸業のように、
「貸付用」として使っている物件が対象になります。


マイホームとしてお住まいの物件に関しては、
当てはまらないこと、
最後に申し添えておきます。



128 不動産投資、誰に相談する?


前回、昨年購入したリースバック戸建物件で、
いきなり滞納が発生して自省した話題に触れました。


短期視点への魅力にひかれ、
リスクへの見通しが甘かったという点での自省です。


とは言え、
以前あったCMのセリフではないですが、
反省だけなら猿でもできます。


現実に起きている、契約後、
決済引き渡し前から4カ月滞納が続いている事実から、
目を背けることはできません。


昨年末に引き渡しを受け、
決済時に1月分まで精算を行っていたことで、
滞納の事実を知ったのは、2月4日の出来事でした。


その事実発覚から約2週間が過ぎ、
解決の方向性という光が見えました。


最初に結論をお伝えすると、
まだ未確定な部分はあるのですが、
現時点では、
買い戻して頂ける方向で話が進むこととなりました。


つまり、今回、
私に当該物件を紹介してくれた会社様が、
引き取ってくれる方向で話が動き出した、
ということです。


ここへ至るまでに私がしたこと、
経緯などをかいつまんでお伝えします。


今回の件に関しては、
物件を紹介してくれたA社と、実質的な所有者のB社、
そして、賃貸管理の依頼で私が探したC社の存在があります。


当初は、B社に賃貸管理をお願いする予定でしたが、
レスポンスの悪さなどを感じたことで、
C社にお願いすることにしたという経緯です。


今にして思えば、その頃から、
何となくの直感的な違和感はあったのだな、と
今になって振り返ると思います。


違和感抱いたら、
その気持ちをスルーするのは良くないと、
改めて思い知る機会となりました。


あなたも違和感のような、
直感的な感覚は大切にして下さい。


さて、最初は、
C社からの一報で今回の滞納のことを知ったので、
C社が把握している状況をヒアリングしました。


それと合わせて、保証会社へ、
私自身でも裏を取る意味合いも兼ねて、
電話で確認を入れました。


おおよその状況を把握した上で、
B社へ確認したいこと、聞きたいことを、A社経由で伝え、
私宛に直接、B社から書面での回答を頂きました。


その回答で、
決済前に滞納が発生していることをB社も把握していながら、
私へ伝えることもなく、
解消に向けた積極的な動きもしていなかったことを知りました。


と同時に、2月14日の年金支給日に、
2ヶ月分は払う旨の約束をしていることも確認できました。


その後、A社、B社と利害関係のない弁護士さんへ相談に行き、
私が取りうる法的措置に関する選択肢を確認もしました。


約束の入金予定日である14日を過ぎたら確認をとり、
それを踏まえて、措置を検討しないといけないと考え、
A社の担当者へB社から連絡があったかなど、
翌日の15日にヒアリングをしました。


すると、A社の担当者は、
B社から大枠しか知らされておらず、
決済引き渡し前から滞納があったことを、
私からの連絡で初めて知ったことが判明しました。


そこで、起きている事実を、
客観的に伝えるだけ伝えておこう、
現場でこんなことが起きている事実を伝えておこうと思い、
A社の社長にも連絡を入れました。


A社の社長とは、
個人的に連絡を取りあえる関係にもあったからです。


その社長の動き、判断はすごく早く、
私からの連絡を受けて、
信頼を棄損する話なので、真摯に誠実に対応します、と受け止めて頂き、
早急に事実関係を確認した上で、一夜明けた翌朝に、
買い戻す判断を素早く下して頂いた、という流れです。


この判断の連絡を受けた時、
私の気持ちが軽くなると共に、
A社の社長への信頼感が増したこと、は言うまでもありません。


そこまでの対応は思い描いていなかったので、
想像を上回る決断をしてくれたからです。


まだ、これから社内外調整などを進めて頂いた上で
最終手続きとなっていくので、現時点では、
確定した判断には至れていませんが、
弁護士先生にまで相談をして、
頭を悩ませていた私にとっては、
本当に感謝の念に堪えない結末を迎えることができそうです。


今回の私のケースは、
A社の社長と直接やり取りができる間柄にあったという
運の良さもあったかもしれません。


ただ、その点を差し引いて考えても、
不動産に困ったら、どこに相談するか、
弁護士先生だけが相談相手ではないですよ、
ということをお伝えしたかったのが、今日の一番の意図です。


もちろん、法的な措置や対応を、
取らなくてはならない場面に直面しているのであれば、
弁護士先生に関わってもらうことは、
必須になってくるケースが多いです。


ただ、今回の私のケースのように、
事実を紐解き、話を進めていき、
経緯を不動産会社に話すことで、
私にとってはありがたい結論に到れる可能性を
見出すことができました。


よく、不動産会社は売ったら終わり、
その後どうなろうが知らぬ存ぜず
みたいなことをおっしゃる方がいらっしゃいます。


たしかに、そういう会社や担当者も、
少なからずいらっしゃるのかもしれません。


ただ、今回の私のように、誠実に真摯に、
販売後も向き合って下さる会社があるのも事実です。



不動産会社でもその会社や担当者の
周りにはどんな方がいらっしゃるのか?


会社に訪問したりすることで、
どんな雰囲気なのかなどは、
伺い知ることができると私は思っています。


これは、物件選びにあたって、
現地の雰囲気を見聞きすることにも
あてはまってくるかと思います。


不動産投資、賃貸業を行っていれば、
思うようにいかないこと、
困ったことに直面することがどうしてもあるとは思います。


そんな時に、誰に、どこに相談するか、
皆さんも、常日頃から考えておくことが大切ではないでしょうか?


災害は忘れた頃にやってくるから備えておきましょう、
と良く言われますが、
不動産投資、賃貸業でも同じことが当てはまると思います。


不測の事態が起きた時に、誰に、どこに相談するのか?
どういう振る舞いをするのが良いのか?
などを、何も起きていない時にこそ、
一度考えてみること、おすすめしたいと思います。



127 あなたは何年先を見据えていますか?


先日の日経新聞に、
住宅ローンに3,000万円の壁、
という記事が掲載されていました。


かいつまんで内容をお伝えすると、
住宅ローンの借入金額が、3,000万円を超えてくると、
変動金利を選ぶ方の割合が増える、という内容です。


日銀が利上げに舵を切りつつありますが、
住宅ローンの変動金利は、
まだ0.5%前後くらいが多いです。


一方の固定金利は2%前後。


35年の住宅ローンを3,000万円、
元利均等返済で借りたとして、
0.5%だと毎月の返済額は77,875円
2%だと毎月の返済額は99,378円。


毎月の返済額の差額は、
約21,000円になります。


同じ条件、5,000万円で比べると、
毎月の差額は、約35,000円になります。


この差額を見て、皆さんならどう感じますか?


家計の生活費などとの兼ね合いで考えれば、
毎月数万円の差が出るのは、大きいですよね。


この差額を見れば、
変動金利を選びたくなる
気持ちは分かります。


物件価格も高くなっている傾向にあり、
それに伴って、借入金額も増えることも踏まえると、
借入金額が多くなればなるほど、
心理的な面でも変動を選びたくなる。


その境目の1つが、
3,000万円前後なのだなと感じました。


変動金利を選んだ場合、
積極的に繰上返済を意識する、
固定金利との差額で浮いた分を、
つみたて投資などに回して、
将来の金利変動、返済額上昇に備える、
ということであれば、良いとは思います。


ただ、私の個人的感覚からすると、
変動金利を選んでいる方の多くは、
そこまで意識されていないようにも感じます。


お金の使い道は大切だし、
好きな趣味などに差額のお金を充てていくのも、
一考の余地はあります。


ただ、住宅ローンは、
自分で返済をしなければならない「借金」です。


賃貸物件と異なり、入居者が返済してくれず、
自分自身で返済していかないといけない借り物です。


そう考えると、
自分自身の生活、家計を守るという点では、
変動金利を選ぶのは、
たとえ固定金利との返済額の差があるとは言え、
リスクが高いと私は感じてしまうのですが、
皆さんはどう思いますか?


変動金利を選ぶのは短期視点、
固定金利を選ぶのは長期視点。


私は個人的に、
そういう想いを抱いております。


また、住宅ローンにおいて、最近は35年ではなく、
40年とか50年返済のタイプもあります。


同じ金額借りるのであれば、
借りる年数が長い方が毎月の返済額を抑えることができるので、
条件に合致すれば、変動金利と同様に、
短期視点で考えると選んでしまう傾向もあるかと思います。


ただ、これも、今をラクして、
大変さを先送りしているだけのような気がしてなりません。


私は決して、変動金利を
選ぶことを否定している訳ではありません。


選ぶのであれば、どのように返済していくか?
という長期視点も意識した上で選ばないと、
後々思っていたのと違う、という事態にもなりかねない、
そういう予備軍の方が多いのではないか?という気がして、
それに警鐘を鳴らしたいという想いが強いのです。


童話うさぎとかめの話ではないですが、
特にお金の面においては、先にラクをせず、
先憂後楽の想いを大切にすることが、
長い目で見た時の安心感につながる、
と私は考えています。


上記の話と少しズレるかもしれませんが、
長期投資はリスクを下げるので、
時間を味方につけることが大切だと
金融の世界で言われたりもしていますが、
短期視点ではブレ幅が大きいことも、
長期視点で見れば、ブレ幅が小さくなる。


その点でも、
目線は「長期」を意識することが大切だと私は感じていますし、
最近、それを実感する出来事が起きました。


昨年、新たな試みとして、
リースバックの戸建物件を購入したことに
以前このコラムでも触れました。


昨年末に引き渡しが終わったので、
私の所有になってから、
まだ約1ヶ月半しか経っていないのですが、
先日、賃貸管理会社から電話連絡がありました。


「今月の家賃を送金できません」 と。


「何が起きた?」と各所に確認をすると、
なんともはや、引き渡し前から、
すでに4カ月も借主が賃料を滞納していることが発覚。


売主、保証会社、賃貸管理会社など含めて、
今後に向けて対応を考えたりしている所です。


リースバック戸建は、私にとっては不慣れな分野で、
ある意味専門外の分野。


引渡しが終わった後であれば、
100%自分の責任とも思えるのですが、
引き渡し前から滞納が発生しており、とは言え、
それを私自身が確認することなく、
売主から伝えられてもいなかった…


これを、少し気持ちが落ち着いた今にして思うと、
私自身が短期視点で、
このリースバック戸建を
考えてしまったことにも一因があるな、と捉えています。


今回、融資を利用していることもあり、
自分が出した自己資金は、
順調に進めば、2年ちょっとで回収できる目算でした。


いわゆる利回りで考えると、
かなりの高さです。


現地を見に、足を運んだりもしましたが、
まさか最初の出だしから、滞納で始まるとは…


慣れない分野に、
思慮深さの欠如のまま飛び込んだ自業自得なのかな、
とも感じています。


今後、どんな展開が待ち受けているか、
まだ明確なイメージが描き切れないのは、
短期視点に陥った選択をした、
自分への勉強代だと捉えています…



126 年金だけでは老後は不安ですか?


先日、NHKで「年金」がテーマの情報番組を見ました。


年金制度全般のことなども取り上げていましたが、
女性が受け取る平均の年金額が、男性の平均よりも、
5万円前後も低いことも取り上げていました。


テレビ含めてメディアで年金の特集がある時、
内容を見ると、
不安感が増すように作られているのではないか、
と私は感じてしまいます。


たしかに、年金の受給額や見込額を見ると、
その金額だけでは生活ができないという不安感とか
失望感を抱く気持ちも分からなくはありません。


ただ昨今は、ねんきん定期便などを通して、
将来訪れるその現実を、
早目に目にすることができます。


だからこそ、
受給前までに、資産運用や資産形成に取り組んで、
公的年金だけに頼らない備えをする
動機付けにもなるのだと思います。


年金というと、
老後の収入という点にスポットがあたりがちですが、
国民年金にせよ、厚生年金にせよ、
納める金額は「保険料」と名前がついています。


これが意味することは、
年金は公的な保険だということ。


健康保険と同じような、
公的な保険の位置づけだからこそ、
いわゆる老後に受け取るだけでなく、一定の障害状態になったり、
ご家族が亡くなられた時の保障の役目を果たす機能もあります。


また、世の中の経済動向に合わせて、
年金の支給水準が変わる機能も持ち合わせています。


実際、この数年、
私の両親の年金額を見せてもらった所、
わずかではありますが、給付額が増えていました。


メディアなどで取り上げる際は、
年金だけでは生活費を賄えない的な内容をメインに据えず、
保障機能や物価水準への対応機能も持ち合わせていることも、
もっと伝えると良いのでは、と私は感じています。


ただ、今の制度では機能をはたしていないと
感じる点があります。


それが、物価水準への対応機能です。


2004年にマクロ経済スライド
という仕組みが導入されました。


導入後の詳細は割愛しますが、その仕組みの影響で、
今のインフレ傾向にある状況で、
年金受給額は増えてはいますが、
物価の上昇率に連動する所までは増えない仕組みになっています。


つまり、物価の伸びを年金額は下回るので、
実質的には年金は目減りしているという意味合いです。


例えて言えば、
物価が2%あがっても、
年金は1.5%しか増えていないというイメージです。


年金に関する議論は、いろいろありますが、
物価高に連動して年金額が増えない仕組みがあることが、
私は、現状の年金制度の
1番のマイナス面ではないか、と考えています。


インフレになると
現預金を多く持っている年配の方の資産は
目減りすると言われていますが、
老後の保障として受け取る年金も目減りしているので、
公的年金がメインの収入源になっている方からすると、
肌感覚での不安感は、
より高まっているような気もします。


その結果、預貯金残高などが減るスピードを
遅らせたい想いもあいまって、
一部の富裕層の方以外は、
せっかく築いた預貯金などをあまり使わず、
年を重ねた時に備えたお金にもかかわらず、
残高の減少幅は小さい=お金を積極的には使わず、
経済にもお金が回りにくい状態を産み出す悪循環になっている。


かなり私見にはなりますが、こんな流れも、
昨今の日本では起きているのでしょうか。

とは言え、
マクロ経済スライドのような仕組みがあることへ、
不平を言っていても徒労に終わります。


だからこそ、資産運用、資産形成は、
程度の差こそあれ行っておくことが、
自助努力による保険のようなものにもなるので、
良いのではないか、と私は考えています。


もちろん、相場の動向なども、
個人の力ではどうしようもできない部分があるのは、
先程の年金の仕組みの話と重なる部分はありますが、
何にお金を投じるとか、
お金の置き場をどこにするかを選ぶのは、
自分の考えで、コントロールできるのです。


年金制度や市場動向など、
自分でコントロールできないこととはいい意味で距離を置き、
自分でコントロールできることに注力すること。


資産運用でのお金の置き場もそうですが、
資産運用の原資となる、
働いて収入を得るプロセスに
少しでも楽しさ感じられる場や環境を選ぶこと、
役に立つ、楽しさを感じられる学び等の自己投資に、
お金と時間を充てることに注力しながら過ごすことが、
年金への不安感を和らげ、
少なからずプラスな想いを抱けることに
近づく道ではないか、と私は思っています。



125 自分の資産運用に自信はありますか?


私は車移動をすることが多いのですが、
運転が上手だとは決して思っていません。


自信がないからこそ、
パッソという小回りのきく国産車を選んでいます。


何度となく通ったことのある道で、
「慣れ」の気持ちもあったのかもしれませんが、
自省の念と共に、凹んだ想いになりました…
想定外の支出も重なり、Wパンチという感じでした。


今回の私の体験を、落ち着いて考えてみた時、
資産運用にも当てはまることだな、
とふと思ったりしました。


運転と資産運用の共通点。


それは、
慣れた頃が1番危ない、ということ。


何事においても、
最初は慎重に進めることが多いですが、
少し経験を重ねると、その慎重さが薄れ、
失敗や誤りをしやすくなること、
皆さんも経験ありませんか?


今回の表題「自分の資産運用に自信ありますか?」と聞かれて、
「YES」と答える方の方が、少ないとは思います。


自信があるなんて言えないからこそ、
投資対象を分散させて、収益のブレ幅を抑えながら、
大きな失敗につながらないような方法を
選んでいる方の方が多いと思います。


私自身も、その1人です。


ただ、20年くらい前は、
「自信がある」と思い込んでいる時期もありました。


信用取引にはまり、
そこそこ利益をあげることができ、
さらに先物取引でも、荒い運用成績でしたが、
トータルでみれば、利益が出ていた時期のことです。


ただ、最終的には、
FXで強制終了を経験したことで、心身共に疲弊し、
長続きはしないビギナーズラックでした。


私は20代半ば過ぎの、比較的早い時期に、
資産運用に自信を持てない人間だと気が付けたことは、
今となっては、お金に変えられない財産だったな、
と感謝しています。


今でこそ仕事で活かしているCFP資格を、
その当時も保有していたにも関わらず、
そんな投機的なビギナーズラックで
砂上の楼閣の自信を抱いていた自分。


今にして思えば、よくあんなことしていたな、
とさえ思ってしまいます。


ここまでは私の話でしたが、
別の例をあげてみます。


近年で言えば、新NISAをきっかけにして、
資産運用をはじめた方の場合、
もしかしたら、自信がついてしまっているかもしれません。


例えばですが、
アメリカのS&P500に連動する
インデックスタイプの商品を選んでいた場合、
この1年くらいで、
4割くらい利益が出ていると思われるからです。


決して、自分の実力ではないのに、
例えば、他の人もやっている、
いいと言っているという理由で選んだ結果、
たまたまこの1年くらいは、
好成績を得られたかもしれません。


それが悪いことだったとは全然言いませんし、
良かった、とは思いますが、
そんな状況が、本当に今後も長く続くでしょうか?


私からすると、昨年の好成績は、
ビギナーズラック的な結果ではないか、
と感じています。


私が悲観的なのかもしれませんが、
相場がある商品に関しては、


上がったものは下がるし、
 下がったものは上がる


という流れは循環するものだ、
とつい私は思ってしまいます。


投資信託でも、
S&P500や全世界株式などが対象の商品を選ぶことは、
悪い選択だとは思いません。


ある程度、資産形成の軸の1つに据えて、
つみたて投資として取り組むのはリスクを抑える意味でも、
賢明な選択だとは思います。


ただ、それだけを選んでいるとしたら、
想定外の運用リスクに見舞われる可能性もある、
と感じます。


海外株式が伸び悩む時期に備えて、
国内株式も保有しておく。


株式が伸び悩む時期に備えて、
債券や不動産なども保有しておく。


株式や債券、不動産とは相関が低いとされる、
金やプラチナなどを保有しておく。


資産形成に有利に働く複利効果を享受できる商品で、
資産の積み上げも行いつつ、
定期的に配当や家賃なども得られる資産も保有し、
使う楽しみも味わうバランスを保っておく。


考えるほどに様々な案がわいてきますが、
自信がないからこそ慎重な選択をし、
複数の対象にお金の置き場を選ぶことで、
結果的に長期目線で見た時には、
失敗しにくくなるのでは、と、
私は実体験も踏まえて感じています。


今回は、私が自損事故でパンクさせた話から
自信を持つことについて触れました。


運転も資産運用も、
いい意味で自信を持たないことが、
慎重さを大切にできて、
良い選択をすることにも繋がるのではないかな、
と私は考えていますが、
皆さんは、どう思いますか?



124 資産運用の原点


1月、資産運用EXPOへ足を運んで来ました。


今回久々に足を運んで、
色々と新しい対象があるな、と感じたのですが、
その中で、私が強くした想いがありました。


それが、資産運用の原点です。


あなたは、資産運用の原点と聞いて、
どんなことをイメージされますか?


私がここで伝えたいと思っていることは、
目標や目的をもって、資産運用を行いましょう、
ということではありません。


資産運用を行うにあたって、
何を対象として取り組むのが原点なのか
ということです。


最初に、私が改めて感じた
資産運用の原点についてお伝えすると、
それは、

不動産と株式

ではないか、ということです。


以前のメルマガで、資産と資金について触れた所、
読者の方より、貴重な家訓を教えて頂くことができました。


貴重なお話聞かせて頂き、ありがとうございました。


それは、
京都で江戸時代に両替商を始めた、
冨田屋という老舗の家訓です。


その家訓の1つをご紹介すると、

財産は一方に偏せず
 家土地及株式現金と三分すること

と記載されておりました。
https://tondaya.co.jp/about/


また、安田財閥の創始者、
(今の損保ジャパンや明治安田生命などの礎になった財閥)
安田善次郎さんも、

財産三分法

ということを提唱されています。


この三分法というのが、
不動産、株式、現金」なのです。


冨田屋さんの家訓は、先日初めて知ったばかりですが、
歴史を振り返っても、お金の置き場としての資産として、
代々価値を感じられてきた対象は、
不動産と株式」なのだな、ということ。


近年、雨後の筍のように現れてきた投資商品で、
魅力的に見えるものもありますが、
伝統的に価値を感じ続けられてきた
「不動産や株式」にお金を投じ、
資産形成をはかっていくことは、
資産運用のコアから外してはならないのではないか、
という意味合いです。


不動産や株式で資産形成をメインに行いながら、
語弊があったら申し訳ありませんが、
楽しみや趣味的な資産運用として、
コアに対してサテライトという位置づけで、
他の対象には取り組むのが良いのではないか、
という意味合いです。


今回、資産運用EXPOに足を運んで、
にぎわっているブースがいくつかありました。


不動産投資のブースなども人気がありましたが、
それ以外で、
活気あふれていると感じたブースがありました。


その1つが、
「トランクルーム」のブースです。


荷物の収納スペースとして、
街中で見かけるトランクルームへの投資です。


内容としては、
トランクルームをスペースごとに分けて、
共同で1箇所のトランクルームを保有するというイメージ。


例えば、20スペースあるトランクルームであれば、
20人が資金を出し合って、運営はその会社が行い、
毎月の収支の20分の1が、
自分の収支、利益になるという投資のイメージです。


保有していることで「資」金を「産」み出してくれる、
あなたのポケットに
毎月お金をもたらしてくれる対象が資産だと
私は考えています。


その点で言えば、
このトランクルームの区分投資も
資産を保有することになるとは思います。


ただ、私は、どうしても資産として、
腑に落ちない部分が拭えませんでした。


そのひっかかりは何だろうと考えると、
トランクルームは動産なので、
保有していることでお金は産み出してくれるけれど、
所有権のような持ち分がなく、
手放したい時に売れるような場が市場として整っていないことが、
ひっかかりの原因だな、と感じました。


話を聞いている限り、
いわゆる利回りは、株式や不動産よりも高いです。


しかも、減価償却を早く行うことができるので、
所得税や住民税のような、
今払う税金の節税をしたいような方には
向いている対象なのだとは感じました。


ただ、区分所有しているとは言え、
登記がされる訳ではなく、
あくまでも契約書で一部を保有する権利が
割り当てられるだけなので、
株式や不動産のように、
自分の資産として保有するということにはなりません。


用語的に言えば、
無形資産を保有するとも言えるかもしれませんが、
その権利に、どのくらいの価値があるかを、
客観的に評価する基準もない。


だからこそ、仮に手放して現金化したいと思っても、
想定通りの価格で手放せるかも分からないし、
そもそも、手放す時には、
運営元の会社さんを通す以外の方法で手放すのは
難しいのではないか、とも感じました。


このトランクルームの区分所有投資の話を聞いたことで、
私の資産への想い、定義のようなことに、
もう一言、付け加えることにしました。


資金を産み出してくれる対象でありつつ、
明確な所有権があり、
手放したい時に売買できる市場が整備されていること。


この想いに到った時、
最初にお伝えした結論の「株式と不動産」が
資産運用の原点として相応しい対象なのだと、
改めて感じました。


123 あなたが欲しいのは、資産ですか?


私は、区分マンションの大家業を行っています。
最初の1部屋目を購入したのが2007年なので、
スタートしてから、もう少しで15年になります。


築年数の経過とともに、マンションも設備も年をとりますが、
おかげさまで、空室になっても入居者さんに選んで頂くことができ、
設備関連にも大きな不具合なく継続できていることに、
感謝の想いを抱いています。


その一番の要因は、
管理状態の良さ」だと感じています。


物件を購入する前に、
新築物件はどんな管理状態であるかを100%知ることは難しいですが、
中古物件はある程度の目星はつけられるのではないか、
と私は感じています。


1つは、現地のチェック。
もう1つは、書面のチェック。


現地のチェックは、
エントランスで感じる雰囲気やポスト回り、ゴミ置き場などを見ることで、
住んでいる方のマナーや雰囲気を
あらかた感じたりできるというイメージです。


書面のチェックは、
重要事項調査報告書」を見て確認します。
中古物件の場合、この報告書は、
必ず事前に確認するようにしています。


「修繕積立金が、いくらくらい貯まっているのか?」
「今まで、どんな修繕が、いつ頃行われているのか?」
「修繕積立金は、年間でいくらくらい収入があるのか?」


など、目にするポイントはいろいろあるとは思いますが、
私が特に気にして見ている点があります。


それは、「管理費・修繕積立金の滞納額」です。


建物全体の部屋数やその時点での
修繕積立金の総額などによって、
滞納金額が多いと感じるか、少ないと感じるかは異なるので、
全体の内、●%以下なら安心、
などのような明確な基準までは持っていません。


ただ、滞納金額が、多めだなと感じる物件の場合、
長い目で見た場合の資産価値の下落、
物件の評価の下落につながりかねない懸念を抱いてしまうので、
そのような物件は選ばないようにしています。


判断に迷う場合は、可能であれば、
管理組合の総会の議案書も見せて頂き、
滞納されている方に、
組合として、どのように対処しようとされているのか、
などを確認するようにもしています。


そこに、組合としての姿勢や、
組合をサポートする建物管理会社の姿勢なども、
感じることができるからです。


建物全体を適切に維持管理して、
資産価値を落とさないようにしていくためには、
資金不足こそが問題になると私は考えています。


管理状態が良さそう、
と感じるマンションは、往々にして、
建物全体の滞納金額が少ない物件が多い、
と私自身感じています。


組合として使えるお金がないと、
適時適切に大規模修繕工事をはじめとした修繕工事を行いにくくなり、
建物の老朽化が早く進みかねません。


また、滞納金額が膨らんでいると、
資金が不足しているけれど、
どうしても工事を行わないといけないような場合に、
融資を受けて工事を行う選択をしたとしても、
融資を受けられない、ということにもなりかねません。


大家業のマンションにせよ、
マイホームとしてのマンションにせよ、
購入を検討する場合は、現地や書面、双方から、
管理状態を事前に確認するという視点、
大切にして頂ければと思います。


122 資産運用、他人任せじゃダメですか?


2025年、公私問わず、
あなたは何か目標を立てましたか?


ここでは、
お金や資産運用に絡んだ話題をお伝えしますが、
金融庁のページで公開されている
ライフプランシミュレーター
というのがあります。


私自身も、実は年末年始にはじめてこの存在を知ったのですが、
平易な質問に答えると、
目に見える結果が出てくるので、
1つの目安として使ってみるのも良いのでは?と思いました。

もしよかったら、
皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか?
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/lifeplan-simulator/


さて、資産運用は何のためにするのか?と聞かれたら、
あなたは、何と答えますか?


正解がある訳ではないですが、一義的には、
自分の生活を守るために、
お金の面での安心感を得るために、
という方が多いと思います。


お金の面で生活を守り、安心感を得るために、
ある程度の目標を決め、それに向けて取り組むのが、
資産運用だと私も考えています。


この目標は、
あなたと私で異なるように、各人各様ですが、
資産運用の目標に近づくために
大切なことの1つとして、私が考えていること。


それが「他人任せ」です。


投資は「自己責任」と言われます。


なのに、他人任せで良いの?
矛盾しない?と言われるかもしれないのですが、
私は、他人任せこそ、
失敗しない秘訣ではないか?と感じているのです。


どういうことか?


その1番の理由を最初に端的に言うと、
自分の感情を挟まずに行えるから」です。


もちろん、資産運用の目標に向かって、
どんな対象を選んでお金を投じるか?
という点に関しては、自己責任です。


ここの部分だけは、
自分自身で決めなければいけない部分で、
その選んだ結果に対して、
他者のせいにするのはナンセンスです。


ここでお伝えしたい他人任せは、
資産運用の対象を決めて選んだ後、
自分の時間を極力かけずに済ますことができるかどうか、
という意味合いです。


例を挙げてお伝えします。


少し古いですが、
2019年に金融審議会が出した
「高齢社会における資産形成・管理」
という報告書があります。


メディアなどで
「老後2,000万円問題」が騒がれる
きっかけとなった報告書です。


その中で「長期・分散・積立」の
長期投資が有用であることに触れられています。


この長期投資の対象として、
最初に候補にあがるのは、投資信託です。


中でも、
NISAのつみたて投資枠で選ぶことができる投資信託が、
適していると感じていますし、
私自身、実際にお金を投じています。


まず、投資信託という商品そのものが、
他人任せだと私は考えています。


文字通り、
「信」じて「託」してお金を
「投資」している訳ですから。


運用方針の説明を見聞きして、
この投資信託ならお金を託しても良い!
と思ったものにお金を投じます。


その後、投資信託の中身として、
どんな銘柄を選ぶか、
いつ、買ったり売ったりしているのかには、
お金を投じている本人がコントロールできないという点で、
他人任せだと思いませんか?


しかも、
購入時期を分散して積み立てる設定を一度してしまえば、
口座の残高の確認をするくらいで、
極論、あとはほったらかしでも良いという点で、
自分の感情を挟まずに
資産運用をしてくれるという意味で、
投資信託は、本当にありがたい商品だな、
と私は感じています。


資産運用に、
面白さやドキドキする感情は
不要だと私は考えています。


そういう感情があることは、
欲をセーブしきれておらず、
一歩間違うと、投資詐欺的な商品などに
足を踏み込みかねない危うささえあると思っています。


もうひとつ例をあげれば、
私がメインで行っている不動産投資も、
他人任せの運用対象だと感じています。


どの物件を選ぶかや
融資を受けるまでにやりとりをしなくてはいけない、
という手間暇がかかる点は、投資信託に劣りますが、
所有した後、自主管理にしなければ、
日常的に、自分の時間を割かずに行える資産運用の対象の1つです。


入居者さんとのやりとり、
解約の申し入れがあった時のやり取りなど、
賃貸管理をアウトソースしていれば、
経営判断を求められ、
自分の時間を割く場面は、限られてきます。


私自身、金融資産に関しては、
イデコやNISAを活用した積立投資、
実物資産に関しては、
区分マンションを活用して資産運用を行っていますが、
これらをメインに据えて行っているのは、
日常的に自分の時間を取られることなく、
自分の感情を挟まずに、他人任せで資産運用ができるからだと、
最近改めて感じています。


もちろん、
株式投資で個別株を売買して利益をあげている方、
FXや暗号資産などで利益をあげている方、
自主管理をして賃貸管理手数料を抑えている方、など、
自分の時間と労力を使って資産運用をされている方を、
否定する気持ちは毛頭ありません。


むしろ、
熱を入れて研究や学びを深めながら、
利益を上げ続けている方は、
私にはない強みを持っていて、
すごいな、と本当に思います。


ただ、そのような方は少数派の一握りで、
私のように、自己判断だけで売買ややり取りを重ねて、
利益を上げ続けられない方の方が、
世の中では多いのではないか、と考えています。


他人任せにすることで手数料などがかかり、
自分で行うより、
利益などの面では劣るのは分かりますが、
手数料を払っても、
自分ができる以上のことを行ってもらえるなら、
他人任せ資産運用で良いと私は考えています。


私は、常日頃から「餅は餅屋」という言葉が好きで、
実際にそれがもちつもたれつの世の中が成り立つ、
素敵なあり方だと感じています。


仕事面などにおいて苦手だと感じることは、
内容によりますが、
ベースの考えとしては、自分でやらずに、
その分野が得意で好きで、
経験を重ねている他人に任せる方が、
費用はかかっても効率的で良い
という考えを持ち合わせています。


だからこそ、資産運用に関しても、
特に金融資産に関しては、
他人任せの投資信託などを選ぶことがストレスを感じず、
良い選択だと感じているのかもしれません。


皆さんは、自分で判断し、
自分の時間を費やして行うことに、
力を入れたいと思いますか?


それとも、私のように、
自分よりうまくできる人がいるならお願いする、
他人任せスタイルの方が良いと感じますか?



121 年利15%の私募債


昨年のクリスマス前に
1通のメールが届きました。


1口100万円。
年利15%。
2025年4月30日満期の私募債。


この内容を見て、あなたはどう思いますか?


「そんな良い条件の商品あるの?」
「詐欺っぽくて危なそう・・・」


おそらく、そんな想いになるのが、
良くある反応だと思います。


むしろ、そう反応して頂きたい、というのが、
FPとしての私の立場からの正直な想いです。


ただ、私は、
この49口限定のクリスマスプレゼント的な商品を
購入する判断をしました。


その理由は後ほど伝えますが、
最初に私募債について、少し触れておきます。


私募債は、金融庁などへの届出が不要な代わりに、
引き受ける人数が49人以下に限られている債券です。
会社が発行する社債です。


そのため、一般に流通することはなく、
募集も限られた人だけを対象に
行われることが多いです。


私募債は、金利を高く設定するケースがあるので、
満期まで持てば元本が戻る、
保有期間中は高い利息が得られる、
ということを謳い文句にして、
投資詐欺的な手段として使われることも見受けられます。
未公開株投資のように。


そのため、高利の私募債の勧誘がある場合、
手を出さないことが、身を守ることにもつながります。


そんな私募債なのですが、
今回私が購入を決めたのは、
その会社のことを知っていた点、
そして約4カ月という短期だった点があります。


仮に1口100万円購入した場合、
年利15%なので、
利息は15万円受け取れます。


ただ、今回は約4ヶ月満期なので、
満期時に受け取れる利息は、
約3分の1の約5万円。


ここから、利息の税金約20%が引かれるので、
満期時には、約104万円受け取れる予定です。


約4ヶ月後に、
自分で投資対象を考えたりすることなく、
約4万円が受け取れるとしたら、
皆さんは嬉しいと感じますか?
少額で魅力はないと思いますか?


これは考え方次第なので正解はありませんが、
私にとっては、その会社を応援する気持ちと、
満期時に受け取った利息で
ハラミちゃんコンサートに行こう!
という想いが湧いたので(笑)、
充分なリターンかな、と感じて購入を決めました。


今回の私募債に限りませんが、
債券、社債に関して、
1番避けたいことは何でしょうか?


それは、その債券や社債を発行した会社などが、
満期前に倒産してしまうことです。


だからこそ、債券投資をする場合、
その債券を発行している所が、
信頼に値するかどうか、
という点に、気を付けることが1番大切です。


今回の私募債の15%は、
今の日本の低金利からすれば、格段に高い金利です。


上場している会社でもないことを考えれば、
リスクは高い商品だと思います。


にもかかわらず、
慎重で保守的な所がある私が購入を決めたのは、
創業当初から、
その会社を知っていることが大きいです。


出会ったのは、
かれこれ7~8年くらい前です。


たまたま初開催のセミナーへ足を運んだ時、
参加者は私含めて3名。


講師は、代表者である社長が直々に行っていました。


セミナー後、
その社長といろいろとお話させて頂く中で、
受講者ではなく、主催者側として、
一緒に仕事をさせて頂く機会にも恵まれました。


その後、どんどん成長を重ねていき、
今となっては、いわゆる社長業がメインになり、
お会いする機会もめっきり減ってしまいましたが、
人としての本質に関しては、
そう簡単に変わらないと私は思っています。


そんな社長の人となりや会社の現状などを
見聞きして知っているからこそ、
私募債の社債を購入しても、
倒産して元本が戻らない可能性は限りなく低い。


そう判断できたことで、
募集期間も短期限定、募集人数も限定の中、
即断即決ができたのが、
今回の、一見すると詐欺っぽく聞こえる条件の社債を
私が購入した1番の理由です。


株式や投資信託のように、
公開された相場がある場合は、人というよりは、
データや資料などを勘案して取り組むことができます。


ただ、不動産や今回のような私募債みたいに、
アナログ的な要素のある投資商品の場合、
大切なことは、

誰から買うか?
どこからどういう条件で買うか?

という点が大切だと私は考えています。


今回の私の私募債のケースも
「人」と「会社」双方を長く知っていたからこそ、
信頼をベースに不安なく決断ができました。


公私問わず、「人」としての信用や信頼があることが、
何よりも大切だということを、改めて感じました。



120 税制改革大網


毎年、年の瀬が近づく12月の半ばになると、
私が気になることの1つに
税制改正大綱」があります。


令和6年は、20日に公開されました。


皆さんも、新聞などを通じて、
目にされたかもしれませんが、
私は、記事ではなく原文に目を通すようにしています。


今年のは107ページありましたが、
いつも思うのは、

「何でこの手の文章って、
 分かりやすく書かれていないのだろう…」

ということ。


税制改正大綱に限りませんが、
公に公表される文章などが、
もっと分かりやすく、伝わりやすい内容であれば、
政治などへの関心ももっと高まるんじゃないかな、
などと感じたりもしています。


さて、税制改正大綱の話に戻りますが、
令和7年3月までに国会で可決されるまでは、
あくまで「案」の段階ではあります。


ただ、基本的には、
ここから否決などされる可能性は低いので、
この大綱に書かれている内容が、
今後の税制に影響を与えるという点で、
気にしており、大切だと私は捉えております。


今回の内容に関して、一番注目を集めていたのは、
いわゆる103万円の壁の議論だと思います。


結果的には、
給与所得控除を10万円、基礎控除を10万円あげ、
103万円から123万円にあげるところで
落ち着いた様子です。


また、学生のアルバイトを念頭においた、
19歳以上23歳未満の特定扶養親族がいる方が、
控除を受けられる前提となる所得の基準が引き上げられ、
103万円を超えて働いても
親御さんの税金上の扶養から外れない内容も盛り込まれました。


家計に直接影響を及ぼしそうな点として、
上記内容が注目を集めていると思いますが、
私が個人的に、1番気になった点は、
確定拠出年金」と「退職金」に関してです。


確定拠出年金には、
会社として制度を導入している「企業型」
個人が自主的に入る「個人型(通称イデコ)」があります。


どちらの制度に関しても、
自分で投じた掛金に関しては、全額所得控除となりますが、
その掛金が7,000円引き上げられることになりました。


7,000円と聞くと少額に感じるかもしれませんが、
この引き上げ分を活用すると、年額で84,000円となります。


例えば、これを15年間、年利3%で運用できたとすれば、
元本126万円に対して、
15年後の残高は、約155万円となります。


これだけみても、約2割強、
資産残高が15年で増えることになるのですが、
毎年所得税・住民税としての支出を抑える効果があるのが、
もう1つの魅力だと私は感じています。


所得税の税率は、収入によって変わってきますが、
仮に、所得税20%、住民税10%とすれば、
年間84,000円掛金を増やした分に対して、
支払を抑えられる税額は、約25,000円になります。


これを15年続けると、
約375,000円となります。


これが意味する所は、
先程の15年後の資産残高約155万円を、
126万円から節税で抑えられた375,000円をマイナスした、
実質約88万円で築けることになる点です。


そう考えると、15年で、
実質的な自己負担約88万円に対して、
約75%、資産が殖えることを意味してきます。


このように考えると、
税制優遇のある確定拠出年金は、
魅力ある制度ではないか、と私は改めて思います。


原則60歳までは引き出しができない
という点が制約にはなるので、
無理ない金額に設定する必要はありますが、
老後の将来を見据えて資産形成をするのであれば、
確定拠出年金も、お金の置き場の一部として、
活用するのは賢明な判断になるのではないか、と私は考えています。


また、今回の大綱には、
会社にお勤めの方で、
確定拠出年金が導入されていない場合に、
個人型で入っているケースでは、
月額の上限が62,000円と
大幅にアップされることが記載されています。


節税と資産形成を兼ねた確定拠出年金制度


掛金の設定さえ間違えなければ、
元本保証商品もあるので、
利用を検討する、
これを機に掛金の増額を検討する、
のも良いのではないでしょうか。


私自身、この内容が正式に決まり、
掛金アップがスタートしたら、すぐにでも増額しようと、
今から手ぐすね引いてまっています(笑)


ただ、上記と並行して、
マイナス方向の改定も示されています。


それが、退職金に関してです。


会社の退職金や今回話題にあげた確定拠出年金など、
受け取る時に「一括」を選ぶ場合は、
退職所得扱いになります。


退職所得は、退職所得控除があり、
要件を満たせば1/2になるなど、
税制面で優遇が大きめの所得です。


細かな点、詳細の説明に関しては割愛させて頂きますが、
今回の大綱で、
この退職金を受け取った時の税制面での優遇期間を、
5年から9年にすると記載がされています。


例えば、確定拠出年金を60歳の時に一括で受け取った場合、
会社の退職金を5年空けた65歳以降に一括で受け取れば、
それぞれの受取時に退職所得控除を優遇された状態で使えたのが、
9年空けないと優遇しない、
という内容に変わると記載されているというイメージです。


退職金のような一括でまとまって受け取る時の税制上のメリットを、
短期間で繰り返す場合には、使えなくしますよ、
という意味合いと私は捉えました。


私自身のことに置き換えてお伝えすると、
私の場合会社勤めではないのですが、
個人で加入する退職金準備のような制度である、
小規模企業共済に加入しています。


今回の内容が出る前は、
イデコを60歳で受け取り、小規模共済を65歳で受け取ろう、
というプランを思い描いておりました。


今回の大綱を踏まえて、可決成立したら、
そのプランを練り直さないといけないな、
というイメージです。


その他、今後の検討事項に盛り込まれている内容で
私が気になったのは、暗号資産に関してです。


皆さんもご存じかもしれませんが、
現状、暗号資産を売買して利益が出た場合、
株式などの金融商品とは異なり、
雑所得という扱いになっています。


株式や投資信託などの金融商品に関しては、
利益が出た場合、所得に関わらず、
利益の約20%に課税されますが、
雑所得の場合は、他の所得との兼ね合いで決まります。


そのため、暗号資産で出た利益に対しては、
所得金額によっては、
20%よりも多くの負担が求められる可能性があるのが現状です。


その点に関して、
見直しを検討するということが書かれているのです。


私の個人的な想いとして、
暗号資産は、資産と名前はついていますが、
現物などの裏付けとなるものがない
デジタルなものだと考えているので、
自分の資産には組み入れていないのが現状です。


ただ、税制面において、
今後の検討事項ではありますが、
他の金融商品と同等の法整備をすることを条件に
見直しを検討すると書かれている。


となると、暗号資産も、
資産として公にも認められてきたということなのかな、
と感じました。


あなたは、暗号資産を持っていますか?


税制面での検討事項として、大綱に盛り込まれてもいるので、
今後の税制面の動きに関して、
チェックし続けるのが良いと感じます。


私は、アメリカのように、
ETFのような形で取引ができるようになったら、
資産の一部に組み入れようかななどと
悠長な想いでいるのが現状です。


今回は、先日公表された税制改正大綱を踏まえて、
私が気になった点、感じた点、考えた点についてお伝えしました。


あくまでも私の個人的見解が
挟まっている部分もありますので、
参考意見の1つとして、
お役立ちできる部分がありましたら幸いです。



119 自分に合った資産運用


先日、こんなご相談を伺う機会がありました。


「相続で、個別株式を複数銘柄譲り受けたのですが、
 このまま持っていても良いと思いますか?」


あなたが、友人など親しい方から、
そんな話を持ちかけられたら、どう思いますか?
どう答えてあげたいと感じますか?


先程のセリフだけでは、
何とも判断しにくい部分はあると思いますが、
株式にせよ投資信託にせよ、不動産にせよ、
何かしらの運用にお金を投じているのであれば、

「もらった株式であれば、
 そのまま持っていればいいんじゃない?
 配当や株式優待も貰えるかもしれないから」

このように感じたかもしれません。


実際、私自身も最初に思い浮かんだことは、

「お金を産み出す資産を譲り受けたなんて、
 そんなラッキーなことないよ」

という発想でした。


そんな想いを頭の中では描きながら、
保有を続けるメリットとデメリットをお伝えしました。


【メリット】としては、
最初に思い浮かんだことと同じで、

「配当金や優待を受け取ることができると、
 それを生活費に充てて、
 生活にゆとりが生まれる可能性がある」

それと、

「インフレ傾向にあり、
 モノの値段もあがりつつある昨今、
 会社の業績などによって変わる部分もありますが、
 物価高に合わせて株価も上がることで、
 お金の価値の目減りを防ぎながら購買力を保てる可能性もある」

ことなども、伝えました。


【デメリット】としては、

「値動きが気になる、
 保有していることがストレスに感じるなど、
 気持ちの面で重荷を抱く可能性がある」

ことを、お伝えしました。


さらにお話を伺っていると、
街中にある無料相談ができる保険ショップでも、
すでに数か所で相談をしているとのこと。


そこでは、
株式は売却をして変額保険を保有することなど、
いくつかの提案を受けていました。


それも重なり、色々とまとまらず
困惑している様子が見て取れました。


それらを踏まえて、最終的に私が伝えたことは、

「説明を聞いたりする中で、
 自分が仕組みなどを理解できない、
 分からないと感じる商品には絶対にお金を投じない」

ということでした。


これは、値動きを予測するとか
そういう話ではもちろんありません。


その商品を保有していることで、

「どんなリスクがあるのか?」
「どんなコストがかかるのか?」

など、100%とまではいかなくても、
ある程度の仕組み、メリットやデメリットのイメージは、
持っておくことが大切、という意味合いです。


この言葉を、すごくしっくり感じて頂いたようで、
最終的には、全部売却して、一度リセットしたい、
というお話になりました。


売却の仕方もご存じでなかったので、
手放す時の注文の仕方などもお伝えし、
スッキリしたお気持ちになられたように感じました。


実際に行動をされるかは、ご本人次第ですが、
タダでもらった株式であっても、
保有することにストレスを感じる方もいらっしゃることに気づく、
良い経験になりました。


資産運用立国という大義をかかげて、国をあげて、
貯蓄から投資へ、という機運が高まっています。


金融資産の約半分が預貯金にある
という日本の現状を考えると、
その内の一部でも株式や投資信託などへ移ることで、
株価などの押し上げ要因にもなり、
資産残高の増加に寄与すると思います。


資産運用に興味、関心がある人間からすれば、
そうなるのは嬉しい話です。


ただ、一方で、今回取り上げた方のように、
どうしても、運用は嫌だ、
気持ちの面で受け付けないという方もいらっしゃいます。


投資をしないことで、資産の格差が広がる、
インフレ時には現預金の価値が目減りする。


それは、事実だと思うけれど、だからと言って、
投資しないことが良くない、みたいな風潮に、
世の中が傾いてしまうような事態は避けたいと感じています。


おそらく、金融教育がいまよりももっと普及し、
知識などを身につけたとしても、
運用はしたくない、預貯金においておきたい、
という考えの方も、一定数は存在し続けると思います。


私は、基本は資産運用に肯定派です。


金融資産、実物資産など、
自分が理解できるもので、興味が合う対象を選びながら、
お金の置き場を考えています。


実際、自分の身近な存在、交友関係の中では、
何かしらの資産運用をしている方が多いので、
どうしても、その目線から見ることが中心になってしまっていますが、
そうでない方も、まだまだたくさんいらっしゃること。


そういう方に対しても、
そのお気持ちや考えに寄り添いながら、
伴走者的にサポートできる。


そんなファイナンシャルプランナーでありたい、
と改めて感じている今日この頃です。


あなたは、
自分に合った資産運用していますか?


お金を投じている商品などのこと、
理解できていますか?


周りが資産運用をやっているなどに
振り回される必要はないので、
ご自身の気持ちが一番落ち着いていられる所に、
お金を置いておくことを、
第一に考えて過ごして頂きたいと思います。



118 クレジットスコア



以前、融資の申し込みを行い、
面談が大変だった話をしました。


申込みから約1ヶ月経過してから、
やっと融資の承認を得ることができました。


良かった、という想いよりも、
ホッとしたという安堵感の方が強かったです。


その約1ヶ月の間に、
確認点などに関するやり取りを数回交わしました。


中には、
約10年以上前に売却した物件について
内容なども含まれており、

「そんな所まで、
 回答するのはなぜですか?」

と、審査プロセスに疑義を感じて、
投げかけるやり取りもありましたが、
そんな山も越え、無事に承認にたどり着けたからこそ、
ホッとしたというのが、
正直な気持ちなのかもしれません。


いろいろな融資案件が持ち込まれ、
審査に時間がかかっている、
という状況があるとは思います。


ただ、今回に関しては
それだけが要因ではないと感じています。


今回利用した金融機関との
最後の取引から約8年経過していた点。


私の立場が
会社員から個人事業主変わっていた点。


物件がリースバックという特殊性があった点。


いろいろな要因が思い当たりますが、
やはり会社勤めと自営業という立場の違いが、
評価という点で大きかったのではないか?
と私は感じています。


なぜ、そこまで、
いわゆる属性ということを重視するのだろうか?


ないものねだり的な話となり恐縮ですが、
自分で自主的に自営業を選んでおきながら、
改めてそんなことを思ったりもしました。


ただ、今後の流れとしては、副業含めて、
働き方も多様化していくことが予想されます。


そうなると、金融機関の評価面での
いわゆる「信用」に関しても、
今ほど、「属性」重視の傾向が変わるのではないか?
と私は感じています。


そんな変化に対して、
もしかしたら追い風になるかもしれないと
感じることが始まりました。


それが「クレジット・ガイダンス」の提供開始です。
https://www.cic.co.jp/credit-guidance/index.html


11月28日からスタートしたので、
実体験という意味合いも兼ねて、
私自身のスコアを早速取得してみました。
https://www.instagram.com/p/DC5ZepHy-ck/

満点は800点で、
今までのクレジットカード取引などの状況を踏まえて、
スコアの算出がなされるというのが内容です。


私の584点というのが、
高いのか低いのかなどは分からないのですが、
スコアの算出理由が、
箇条書きではありますが、記載されている点が、
参考になるのかな、と思います。


ネット経由であれば、
500円で即時に取得できるので、
もしご興味あれば、皆さんも取得してみて下さい。


クレジットカードの支払いに
滞納がないかなどの過去の履歴、
住宅ローンや不動産投資の融資で
利用している金融機関によっては、
ローンの借りた金額、返済履歴なども
記載がされているという内容です。


今回、このスコアが公表されるようになった経緯は、
多重債務の方への警鐘です。


借りすぎへの注意を促したり、
どうすれば金融面での信用をあげることができるか、
のコメントを示すことを通して、
多重債務で生活苦に陥る方を減らしたい
というイメージです。


この原則的な使い方は、金銭面で道を踏み誤らずに
生活を営んでいくという点で、
大切なことだとは思いますが、
私がクレジットスコアに期待していること。


それは、アメリカのように、
クレジットスコア、ヒストリーが、
融資の審査でより重視される社会になって欲しい、
という意味合いです。


いわゆる属性重視のローン審査から脱却して、
属性を判断材料の一助としては残しながらも、
過去のクレジットヒストリーを、
融資審査で重視して欲しい、という意味合いです。


融資審査で有利といわれる、
いわゆる大企業にお勤めで、年収が高い方であっても、
滞納等の金融事故を起こす可能性はありえます。


一方、会社勤めの方のような安定収入を
得づらいとみなされることが多い自営業であっても、
金融事故を起こすことなく、延滞することなく、
支払を継続している方も多いです。


お金を貸す金融機関の立場とすれば、
一番の関心事としては、

「貸したお金を、約束した期日通りに、
 利息を付けて返してくれるのか?」

だと私は考えています。


もちろん、未来のことは誰にも分かりません。


ただ、過去のクレジットヒストリー、
今回導入されたスコアを活用し、

「この方は●●点だから、滞納する確率は低い」

というような、融資判断にスコアが使われることで、
属性による、審査の違いという部分も、
少しは解消されてくるのではないか?


そういう目線が広まることこそ、
これからの働き方の多様化に伴う、
融資審査のあり方にも繋がってくるのではないか?


そして、金融機関との実際の取引状況によらず、
客観的なスコアへの認識が広まることで、
新しく融資取引をしたい時などに、
一見さんだからという理由で、
前向きに検討頂きにくい現状が少しでも変わる
一助になるのではないか?

今回のクレジットスコアの公表制度開始に伴って、
そんな社会に少しずつ移行していくことを、
私は個人的に期待をしています。



117 経験値はどのくらい?


ピアノの発表会がありました。

練習やレッスンでは、
おおむねスムーズに弾けるようになっていただけに、
本番で力を発揮できなかったのは、
悔しい想いになりました。


ただ、ピアノの演奏は楽しいので、
趣味の1つとして続けていこうとは思いますし、
発表会がある時は、
また挑戦したいとも思っています。


今回の発表会でのつまずき経験を踏まえて、
「これって資産運用にも、同じことが当てはまるでは?」
と、私は感じました。


私のピアノ発表会でのつまずき経験に限らず、
様々なことにおいて、
失敗しないコツ」って何だと思いますか?


ハッキリとした正解、
という明確な回答はないのですが、
失敗しないコツの1つとして、
経験値の差」があるのでは、と私は考えています。


今回の私のピアノで言えば、
人前で演奏する経験があきらかに少なかった。


だから、不慣れな環境でピアノの前に座った途端、
体がこわばってしまい、
練習で出せていた成果を出し切れなかった、
というイメージです。


資産運用や資産形成で言えば、

実際にお金を投じる経験を
 どのくらい行ったことがあるか?

ということが、経験値と言えるのかなと思います。


よく言われる例え話としてあるのが、水泳。


書籍などで泳ぎ方を学ぶことはできる。
理論なども頭では理解している。


だからと言って、
実際に水の中に入って泳げるとは限らない、
という話です。


百聞は一見に如かずということわざもありますが、
まさにこれも言い得て妙。


情報として知っているよりも、
1度でも実体験する方が、確かだし良く分かる。


今回のピアノ発表会での実体験を踏まえて、
資産運用での原理原則的なことにも
想いを馳せる機会となりました。


資産運用に興味はあるけれど、
実際にやっていない方に多い理由の1つとして、

損しそうで怖い

というものがあります。


たしかに、資産運用は100%確実に
利益が出る保証はありません。


だからと言って、
興味はあるのに実体験をしなければ、
損失はゼロですが、利益もゼロです。


ゼロ金利政策が解除され、
金利のある世界に入ったと言われてはいますが、
アメリカなどの他国と比べれば、
まだまだ低金利の日本。


物価高などのインフレ傾向にある中で、
購買力を保つためにも、
少しずつでも資産運用にお金を回し、
お金の置き場を預貯金から変えておくことは、
あなた自身の身を守ることにも繋がるのではないか、
と私は考えています。


もし損するのが怖くて始められないのであれば、
例えば、ポイントを利用して実体験してみる。


ポイントは、
あくまでも買物のおまけとして
ついてくるものです。


そう考えれば、
お財布からお金を出したことにはならないから、
最悪、全部損して失ったとしても、
実害は0円です。


利益が得られれば、元手0円でお金が殖えた訳で、
リターンは、考えようによっては100%以上です。


小さな金額から少しずつ始めて、
小さくても成功体験のようなものを感じ、
積み重ねることで、
資産運用の怖さは薄れていくのでは?


そして、その経験値が積み重なることが、
資産運用で失敗しないことにも繋がっていく。


経験を積み重ねることで、
資産運用を継続していくイメージを思い描くことができ、
途中でやめないことにも繋がるように私は思うのです。


ただ、気をつけて頂きたいのは、
小さな成功体験を積み重ねたからと言って、
欲張らないこと。


私の場合、20代後半の頃、調子に乗って、
不勉強のまま、利益を求めたい想いから、
FXや先物取引などに翻弄されてしまった時期がありました。


今にして思えば、勉強などの練習不足、
小さく始めるという経験値を重ねずに、
いわゆる投機のような一発大勝負的なスタンスをとったことが、
失敗の原因だったとはっきりと言い切れます。


私の場合は、その時の経験があったことで、
不動産投資、大家業に目を向けることができ、
結果的に相性があうと感じ、
2007年から今に至るまで継続しながら、
経験値を高めてこられたという点で、
良い失敗経験だったと感じています。


不動産投資に関しても、
興味があるけれど怖い、という声を良く耳にしますが、
そんな方であれば、
REITで疑似体験を積んでみる、
金額が抑えられている区分マンションから
取り組んでみるのが良いと思います。


先程の話と同じで、
小さく始めて成功体験という経験値を積むこと、
とも言えるかもしれません。


他にも、イデコやNISAなどの制度が充実してきて、
資産運用する手段も増えていますが、
最初は掛金を少額からスタートすることが
失敗しないコツだと私は考えています。


私自身も、イデコは約20年続けていますが、
最初の頃は、
最低の5,000円しか積み立てていませんでした。
原則60歳まで引き出しができない、
という点に怖さがあったからです。


その後、税制の優遇面、
所得控除などの良さを知るにつれて、
無理のない範囲で掛金を段階的に増やしてきました。


今振り返れば、

「なんで最初の頃から、
 もっと掛金を多く入れなかったのか?」

というのが、唯一の後悔です。


ただこれは、経験値が深まった今だからこそ言える話で、
当時の自分には、経験値も少なく、
そんな想いは浮かぶ余地さえありませんでした。


過ぎ去った過去を嘆いても仕方ないのです。


今日は、自分の体験なども踏まえて、
いろいろとお伝えしましたが、
やらなかった過去を嘆くことなく、
今から未来に向かってできることに意識を向けて、
経験値を深めていくことが、
資産運用では何より大切で、
失敗しないコツであると私は考えています。

怖さや不安があって、
どうしても一歩を踏み出せない分野が、
資産運用に限らずあるのであれば、
一番早い近道は、
これから進もうとしている道を、
実体験している方に会って話を聞くことだと私は思います。


私自身も、
不動産投資を始める前にタイミング良く、
実際に投資されている方の体験談、
経験談を聞く機会があったことが後押しとなって、
スタートできた、という経緯があります。


何においても実体験に勝るものはない


今日のまとめとして、
最後に改めてこの言葉をお伝えして
筆を置こうと思います。


私もピアノの演奏経験、
増やすように頑張ります!



116 会社員のメリット


先日、リースバック物件を購入したのですが、
その際、融資を利用することにしました。


リースバック物件に対して、
金融機関は、
かなりマイナスの評価をしている所が多いことも、
今回の購入経験を通して知りました。


そんな向かい風の状態ではあったのですが、
不動産会社さんの取り計らいや、
私が過去に融資取引をしていた経緯が
履歴として残っていたことなどもあり、
今回の購入に際しても、
前向きに検討頂ける金融機関を見つけることができました。


ローンのない、ワンルーム物件を1つ、
共同担保で提供するという条件はつきましたが、
私としては、納得感のある条件で融資を検討頂けることとなり、
ホッと胸をなでおろした所です。


その金融機関との取引は、面談時に確認した所、
2016年が最後だったと言われました。


当時は、私も会社勤めの立場でしたが、
2010年頃から2016年くらいにかけて、
かなりお世話になっていたので、
当時の実績が今回につながったことも勘案すると、
「あの時、お金を借りて、
 取引しておいて良かったなぁ・・」
ということを感じたりしました。


融資を使わないで済むなら、
それで済ませた方が安心感があるという想いも
分からなくはないです。


ただ、借りた実績、
毎月コツコツと返済した実績を作っておくというのも、
こういう時に役立つのだな、と改めて感じ、
「当時の自分良くやった」
と言ってあげたいとも思ったりしました。


そんな経緯などがある中で、
先日、融資の面談に足を運んできました。


納税証明書や通帳、
証券会社などの金融資産残高の提示など、
求められた書類提出を行い、
軽いヒアリングくらいで終わるだろう、
と私はたかを括っていました。


ところがどっこい、す
んなりと終えて頂くことはできず、
まさかの1時間強、審査の面談ということで、
時間をとられてしまいました。


今回の物件を購入するに至った経緯や理由。


今までの不動産投資、
賃貸業の経歴や考え方など。


つまり、どんな姿勢で取り組み、
今回の物件の購入を決めたのはなぜなのか?
という流れに、一貫性があるか、
のような部分をヒアリングされたように感じました。


ただ、それ以上に突っ込んで色々と聞かれたのが、
私の本業である、
ファイナンシャルプランナーとしての
個人事務所の営業に関してのこと。


事務所の設立以降の経緯から、
今年の今までの売上や見通しや内容など、
広く根掘り葉掘り聞かれ、
1時間強の面談が終わった時には、
久々にグッタリとしてしまいました。


まさか、あそこまで聞かれるとは…


8年前くらいに取引させて頂いた時は、
源泉徴収票を提出し、
勤務先の事業内容などを聞かれたくらいだった
(と記憶している)ので、
その時との大きな違いに驚いたというのが、
正直な所です。


金融機関としても、
コンプライアンスなどが声高に叫ばれるようになり、
融資の取引に当たっての確認点などが、
以前よりも増えて、厳しくなったのかもしれません。


ただ、その点を差し引いたとしても、
会社勤め時代に申し込んだ時と、
自営業になった今申し込んだ時の、
面談での扱いの差が、あまりにも大きいな、
ということを感じたのは、偽らざる事実です。


皆さんも、不動産投資、
賃貸業で融資を受けた経験があるかもしれません。


会社にお勤めで、
不動産会社が提携関係にあるような金融機関を
利用されているのであれば、
おそらく面談のようなことさえ、
なかったかもしれません。


源泉徴収票や既存の返済予定表を提出するくらいで、
あとは本人確認の電話に
応対するくらいだったかもしれません。


ただ、それが融資を受ける際の
スタンダードだとは思わないで頂きたいです。


今回の私のように、
1時間強など時間をかけて面談されて、
融資を申し込むというのは、
事業資金の借入としては多いケースです。


金融機関の窓口に出向かずに融資を受けられたり、
足を運んだとしても最低限ということが可能なのは、
あなたが会社員の立場であることが、
大きく寄与していると捉えてください。


今回久々に融資の審査、面談を経験して、

「お金を借りる時だけは、会社員に戻りたい…」

という想いになったりもしました。


リースバック物件という金融機関からは、
融資に対して慎重になる物件だった
ということもあるかもしれませんが、
それを差し引いても、
会社勤めの立場と、個人で独立自営をいている立場では、
金融機関からの「信用」という面で、
大きな差があることは否めない事実です。


不動産投資、大家業を行いたいと思うなら、
そして、
融資を活用しながら行いたいと思うなら、
会社に勤めている内に行った方が良い。


会社員という立場を、
いい意味でうまく利用して行う方が良い。


最後に原点のようなこの事実を
最近の実感をもってお伝えしながら、
筆を置きたいと思います。



115 お金のウェルビーイング


先週末、興味、関心があり、
ジェロントロジー試験
というのを受けてきました。
https://www.instagram.com/p/DBl1yUiyMUl/


応用老年学会という所が主催しているように、
年齢を重ねた後、
どう過ごすことが、幸福感につながるか。


というようなことが、
研究されている方にとっての、メインテーマな感じで、
試験の内容も、高齢期の過ごし方みたいなものが多かったです。


ちなみに私自身は、
ファイナンシャルウェルビーイングという
経済的な面からの幸福感が、
ジェロントロジーに興味を抱くきっかけとなりました。


「金融資産の6割近くは、
 60歳以上の方に偏っていながら、
 それをあまり取り崩さない現状」

「相続が起きても、
 長寿に伴って、受け取る側も年配になり、
 資産が年配者の間でグルグルしているような現状」


など、本当に、このような状況が幸福感につながるのか?
という点に疑問符があり、
FPという立場もあいまって興味、
関心を抱いているという現状です。


以前、このブログでも触れたことのある著書
DIE  WITH  ZERO」の内容に
通じる所があるかもしれませんが、
資産運用、資産形成を行うことの最終目標は、
手元にあるお金を殖やした後、
自分の幸福感を高めることに使えるか?
だと、私は考えているのですが、皆さんはどう思いますか?


もちろん、老後への備え、何か起きた時の備え、
インフレへの備えなどのように、
今の生活を維持していくためという側面も、
資産運用を行う大切な理由ではあります。


ただ、それだけだと、殖えて嬉しい、安心だ!
という満足感はあるかもしれませんが、
それを維持することを心がけてしまい、
残高が減るのを見るのが怖くて、
肝心な「使う」という視点が
漏れてしまうのではないか、と私は思うのです。


だからこそ、

「何歳までにいくらの残高を目指す」

みたいな目標設定も大切ですが、
そこから一歩先の、

「その残高を達成した後、
 それをどう使っていくか?」

にまで、想いを馳せることが、殖やすことと同じ、
もしかしたらそれ以上に大切なことではないか、
と私は考えています。


ちなみに、私自身のことをお伝えすると、
資産残高として殖やす目標金額という視点は、
あまり重視していません。


それよりも、大切にしたいと考えているのは、

毎月、ポケットにお金が入ってくる仕組みを作ること

です。


資産運用、資産形成の視点で言えば、
配当金、分配金、家賃のような
定期的に収入をもたらしてくれる資産を保有し、
毎月40~50万円前後くらいの
キャッシュフローを得られることを目指しています。


これに、見通しで考えれば、
公的な年金が、月に10~15万円くらい、
上乗せされてくるイメージでしょうか。


イデコやNISAも活用して
積立投資などにも取り組んでいますが、
それはあくまでも、一時的に必要なお金に備えるため、
あるいは、
取り崩しながら毎月のキャッシュフローを補完するため、
という位置づけで考えています。


高齢期に入った後、
私は、あまり積極的には運用を続けていかない方が、
心身両面において負担がなく、
ありがたく感じるのでは?という想いを持っています。


それに、毎月のキャッシュフローという
入ってくる安心感があることで、
使うことで得られる幸福感を
味わいやすくなるとも思っています。


残高が減るのを見れば、
使うのを躊躇してしまいかねないように思うので、
残高を減らさずに保ちながら、
毎月入ってくるお金の流れを、
キャッシュフローとして作っておくことが良い
という意味合いです。


使い方として考えていることをあげてみると、
今後の自分の状況がどうなるかにもよるのですが、
今のまま独身で過ごすなら、
例えばですが、
サービス付き高齢者住宅のような所にお世話になるのも
ありかも、と思ったりしています。


入居一時金的な部分には
イデコやNISAで築き上げたものをあて、
毎月の家賃的な部分に、キャッシュフローを充てることで、
生活面での安心感をベースに置ける、
というイメージです。


あるいは、近しい人と同じマンションの別々の部屋に住み、
プライバシー保ちながらも、
スープの冷めない距離で安否確認しながら過ごす
といったスタイルも悪くないのかな、と。


その場合は、キャッシュフローを、
毎月のローンの返済あるいは家賃の支払いにあてながら、
住まいを確保することにもつながるのかな、
などとも思ったりしています。


生活の拠点は住まいなので、
住まいに関して思っていることを
2つほど例としてお伝えしてみましたが、
楽しみの使い方としては、

「友人、知人との食事など一緒に過ごす時間に使う」

「趣味を楽しむ(ピアノや応援したい人などに使う)」

「寄付などを通して、
 意義ある活動をしている人や団体を応援することに使う」

「いろいろな意味合いで、
 快適に感じる空間で過ごすために使う」

使い方としては、自分が楽しみ、
満足して幸福感を抱けることがベースにはなりますが、
他者のために使うことが
結果的に幸福感につながるような使い方にも、
関心を寄せています。


この使い方は、将来に限らず、
今から実践しようと心がけている使い方でもあるので、
仮に労働収入が途絶える時が訪れても、
同じように使い続けられるようにしたい、
という想いです。


ここまでは、漠然とではありますが、
20年後くらいなどの、
お金の将来イメージをお伝えしてみました。


あなたが、もし60代、70代であれば、
今のそしてこれからの使い方について、
私と同じく現役世代であれば、
殖やした後のお金の使い方について、
考える参考にして頂ければと思います。


ただ、
お金を使うのは将来だけではありません。


今も、大切です。


たまに、将来のために生活費をきりつめて、
資産形成に手取りの5割など、
大きくつぎ込んでいる方がいるのを見たりしますが、
「効果的な使い方ではない!」
と感じてしまいます。


現役の今だからこそ、
年齢が若いうちだからこそ、
お金を使って体験、経験できることがあるからです。


その経験が、仕事やプライベートに活きてきて、
幸福感を増しながら、
充実した過ごし方ができることにつながる、
と私は考えているからです。


ちなみに、幸福感の高い年収は、
いくらくらいだと思いますか?


個人差があり、正解がある訳ではないのですが、
行動経済学者のダニエル・カーネマン氏によれば、
およそ75,000ドル前後で、
幸福感は頭打ちになるという発表をされています。


日本円にすれば、
1,000万円前後といった所でしょうか。


それを上回ってもあまり変わらないのは、
仕事に割く時間が増えて、お金を使う時間がなく、
ストレスが増えるからではないか?
と私は捉えています。


先日、活躍して成功されていらっしゃると私が感じている、
50代後半の方とお話をさせて頂いた時に、

「僕は、年収を1,000万円くらいに
 抑えるように仕事をコントロールしている」

とおっしゃっているのを聞きました。


その方は、お金のプロでも、
ウェルビーイングに精通している訳でもないのですが、
おそらく長年のご経験から、
仕事とプライベートのバランスと幸福感を
感覚的に自己認識されているのだな、と感じました。


だからこそ、良いお仕事に恵まれながら、
ゆとりを感じるスタイルで過ごされているのだな、
と思いました。


年収を多く頂けることは、
それだけ社会から必要とされていることの現れでもあるので、
素敵なことだと思います。


ただ、そのプロセスに、
幸福感という点を犠牲にしている部分がもしあるのなら、
今後の働き方含めて、
一考の余地はあるのかもしれません。


今回は、
全体的に概念的な内容になってしまいましたが、
将来の、そして今のお金の使い方と働き方を考えること、
資産形成で殖やしたお金を、
その後どう使っていきたいかを
おおまかでもイメージしてみること。


そのことを考えることが、結果的に幸福感を高め、
ファイナンシャルウェルビーイングも高めながら
日々を過ごすことにもつながると私は考えています。


資産形成でお金の置き場をどこにするか?だけでなく、
どう使っていくのが、
あなたにとって幸福感を高めることになるのか。


ぜひ一度胸に手を当てて考えてみることを
おススメしたいと思います。



114 インデックス投信


皆さんは、
甘い言葉に誘われたこと、ありませんか?


最近、新聞やネットなどを見ていると、
金融詐欺」に関しての記事が掲載されているのを
良く目にする気がします。


最近は、SNSを通じた、
勧誘による詐欺被害が増えているとのこと。


このメルマガに目を通して頂いている方は、
そんな詐欺の誘惑に負けていないと
私は信じています。


万が一、身近な方で、
そのような被害に遭われている方がいらっしゃったら、
警察や消費生活センター、弁護士さんなどへ、
早目に相談することが大切です。


にしても、なぜこのような被害は、
減らないのでしょうか?


それは、お金に対する欲は、
多かれ少なかれ誰もが持っており、
お金はあって困るものではないから、
儲け話的なことに魅力を感じ、
易きに流れる弱さを誰もが持ち合わせているからだ
と私は考えています。


なので、
信じて騙されてしまう方が
後を絶たないのも分かるのですが、
少し冷静に考えて判断すれば、
客観的に第三者に相談して話をしていれば、
「そんなうまい話はない」ことに、
気が付けるのでは?とも思ったりします。


特に、資産運用や投資に少し慣れてきた方、
金融リテラシー
少なからず持ち合わせている方の方が、
騙されて詐欺被害に遭う確率が高い、
というデータも示されたりしています。


おいしい儲け話が、
見ず知らずの方からもたらされることはない。


そんな1番の基本になる所を忘れることなく、
面白味は少なくても長期投資を継続して、
お互いに資産形成をしていきましょう!


慣れてきた頃が、
1番危険だということ忘れないで下さい!!



「金融詐欺」に関しては、
お金に対する欲、という部分もあると思いますが、
長期・分散・積立を基本にした
投資、資産運用を行っていると、
つまらなさを感じることも原因としてあるのかもしれない、
とも思ったりします。


「なるべく早く結果が欲しい・・」
「ドキドキした面白味を感じたい」


そんな気持ちと欲を、うまく刺激して誘い込むのが、
金融詐欺の手口なのではないか、と私は感じています。


だからこそ、

「年利20%をお約束します!」
「絶対に儲かりますので、安心して下さい!」

といったように、投資、資産運用において、
「約束」とか「絶対」というありえない言葉が、
相手の口から出てきたら、
その時点で「おかしいぞ・・・」と冷静に捉えることが
大切だと感じます。


それと合わせて、例えばですが、

「自分は、全世界株のインデックス投資しか、
 絶対にやらない!他には目を向けない!」

のように、やることを決める、
あるいは、やらないことを決める、
ことも詐欺被害に合わないコツでもあると私は思います。


2024年から、新NISAが始まりました。


制度が、非課税枠、期限など、
昨年までより拡充されて使い勝手も良くなったこと、
そして、いろいろな所で話題に上がっていることもあり、
口座の開設数も右肩上がりです。


そんな新NISAをきっかけに
口座を開設した方にとって、
最初にそびえる壁のひとつに、

「どの商品を選べばよいか?」

があるのではないか、と思います。


そこで、書籍や動画などから情報を仕入れて、

「オルカンってのが良いらしい。」

と見聞きして、商品の内容をあまり確認することもなく、
始めている方も多いのではないか?
と私は想像しています。


私は、NISA制度を活用して
投資、資産形成を行うことには賛成です。


なので、そもそも投資の一歩を踏み出さない方、
口座を開設はしたけれど、
何をして良いか分からず、放置状態の方もいることを考えると、
見聞きした情報を踏まえただけでも、
オルカン(全世界株式のインデックスファンドの1商品の愛称です)に、
少しでもお金を投じている方は、
一歩を踏み出している点で良いのではないか、とは思います。


ただ、オルカンのような商品への
長期・分散・積立投資だけを続けているだけで、
本当に良いのでしょうか?


私はそのような方こそ、
金融詐欺に陥りかねないのでは?と危惧しています。


先程、インデックス投資しかやらない、と決めることが、
詐欺被害に遭わないコツの1つかも、とはお伝えしました。


ただ、インデックス投資信託の積立は、
成果が現れてくるまでに、
時間がかかる運用方法です。


投資していることに慣れが出てくると、

「成果が思ったより
 出ていなくてつまらない」

という気持ちが湧いてくることが起こりえるのです。


これが、少し慣れた頃に、
投資経験が少しある方が、投資詐欺に巻き込まれる確率が、
何もしてない方よりも高い理由ではないか、
と私は考えています。


私自身もこの気持ちは痛いほど分かります。


20代後半で始めた、
初めての資産運用は株式投資でした。


配当と株主優待を目的にスタートしたのですが、
含み利益を目にしていたら、

「もっとうまく利益を、上げられる方法があるのでは?」

という想いになり、
信用取引や先物取引、
FXなどに熱を入れた時期もあったからです。


案の定、不勉強もあり成果は思ったほど上がらず、
精神的に疲れてしまい、
その渦中で学び、良いと感じた不動産投資、大家業を30歳で始め、
気持ちも落ち着きました。


いわゆる投機に熱が入っていた当時、幸いにも、
金融詐欺のようなことに
巻き込まれることはありませんでした。


ほぼ投機熱が冷めてきた頃、
さわかみ投信さんなどのセミナーへ足を運んだりして、
長期投資に目を向け始めることができたのも、
今振り返れば、
良かったなと感じています。


インデックス投信の積立だけをやると決めることも、
悪くはないと思うのですが、
甘い誘惑に引き込まれないためにも、
他の運用にも目を向けることが大切ではないか?
ということが、私が今回1番お伝えしたかったことです。


「自分は絶対に大丈夫。騙されない!!」

という想いでいる方こそ、
他の投資の世界にも目を向けることが
大切だと私は思います。


人生と同じで、色々な経験を積み重ねることで、
他の投資の世界も知り、
もしかしたら、相性の良い投資、資産運用の方法が、
見つけられるかもしれないとも思うからです。


失敗経験を積むために
お金を投じるなどということはナンセンスですが、
少しでも資産運用を始めると、
他の方法があることを知る機会もあると思います。


そこで、自分のお金を投じる前に
行って頂きたいと思うこと。


それは、

「すでに、その投資を
 経験したことがある人に話を聞くこと。」

だと、私は考えています。


話を聞いて、合わないと感じれば
やらなければ良いだけの話ですし、
興味があってやってみよう、と思えば、
大けがしない範囲で、試してみることが、
経験値を深める意味でも大切だと思うのです。


その結果、インデックス投信の
積立以外の資産形成方法を取り入れることができれば、
あなたの資産全体が分散することになり、
資産形成に失敗する確率は
下がることになると私は思うからです。


私自身、今でいうイデコは2004年に始めたので、
かれこれ20年近く、
積み立て投資を行っています。


合わせて、NISA、新NISAともに、
インデックス投信の積立は
ベースとしてコツコツと行っています。


ただ、それと合わせて、
不動産投資、大家業も行っていますし、
金の積立を行ったり、
自営業ならではと思いますが、
所得控除のある退職金の積み立ての
ようなことも行っています。


いろいろな経験を重ねた結果、
今の形が良いと私は感じているので、この全体像、
バランスを大きくは崩さないように
資産形成を今後も行っていく予定です。


ただ、興味をもった対象などがあれば、
今でも話を聞くアンテナは高く張っています。


面白そう、そして、
自分の資産形成に取り入れることが
ストレスにならずプラスに働くと感じれば、
新しいことへのチャレンジもしてみたい気持ちは、
今でも持ち合わせています。


金融詐欺に遭わないために、
という話題からスタートしながら、
最後は私自身の経験談や想いを伝える内容と
なってしまいましたが、

「おいしい話には裏がある」

「向こうから○○さんだけに…
 みたいな情報がくる可能性は低い」


そういうことを忘れずにいて頂きたいこと、
そしてそのためにも、
ひとつの投資にだけ固執するのではなく、
経験者に話を聞いたりしながら、
運用対象の幅を広げることも大切だということ。


資産形成で失敗しないためにも、
ぜひ頭の片隅に入れて頂いて、
少しでも参考にして頂ければ幸いです。

113 あなたはお金を貯められる人ですか?


今回は、

「私自身が、どうやって、
 お金の管理をしていたのか?」

ということをお話しします。


ファイナンシャルプランナーの学びと出会ったのは、
新卒で入った百貨店を辞めようと決めた、
入社3年目の後半でした。


学生時代から、とにかく数字が苦手で嫌いで、
家計管理等もってのほか、というような人間でした。


そんな私ではあったのですが、
当時、アコーディオンを習っており、
始めてから半年くらいした頃、
レンタルではなく、自分の楽器が欲しい!
という気持ちが高まりました。


そこで、先生に紹介して頂いたのが、
「50万円+消費税」の、
アコーディオンでした。


あなたは、
この値段を聞いて、高いと感じますか?
そうでもないと感じますか?


私は、今聞いても高額だと感じます。


ましてや、
入社2年ちょっとの平社員だった当時の私であれば、
なおのことかな、と思うのです。


ただ、当時の感情がまったく残っておらず、
覚えているのは、
なんの躊躇もなく、現金一括払いで、
アコーディオンを買ったということだけ!


その頃は、FPの学びと出会う前だったので、
投資や資産運用の世界とは無縁で過ごしてました。


おそらくやっていたことと言えば、
受け取った給与の一部を、
貯蓄口座へ移し替えるくらいしかしていなかったと思います。
(このあたりの記憶さえ、曖昧なのです苦笑)


そんな当時の私が、
高給取りでもなかった20代半ばの私が、
よく50万円もする、
高額なアコーディオンを、迷いなく買えたよな…


これが、ご挨拶の中でお伝えした、
アコーディオンの音色を聞いて、
当時の自分に会って話を聞いてみたいという
想いになった内容です。


特に、親の教えを守ったとかではありません。


必要以上にお金を使うことなく、
先取り貯蓄を、
自然と行っていたとしか思えないのです。


そうでなければ、
50万円もするアコーディオンを、20代半ばの当時に、
躊躇なく買うことなんてできなかったとしか思えないのです。


自分のことながら不思議な感覚なのですが、
また自分で言うのもおこがましいですが、
私は、どちらかと言えばお金を
貯められる体質の人間でした。

誰かから言われたとか、強制されたとかではなく、
自然と感覚的にやっていたのかな、
と感じています。


お金のことを両親から学んだとかもないですが、
もしかしたら、遺伝子みたいなのを、
受け継いでいたのかもしれません。


あなたは、
ご自分のことをお金を貯められる人間だと思いますか?
どちらかと言えば、
自然と使ってしまう人間だと思いますか?


こればかりは、
性格や考え方、個性と同じようなもので、
感覚次第で変わるもの。


どちらが良い悪いという話ではありません。


ただ、お金は貯めるだけ、使っているばかり、
どちらかに偏ることがダメで、
貯めながら使うをバランスよく行うことが
大切だと私は考えています。


お金を貯めておくからこそ、
それを使ってモノを買ったり、
やりたい経験ができるわけですし、
反対に買いたいモノや旅行などの
経験をしたいために、お金を貯めようとする。


この循環があってこそ、心身も潤い、
生活の質を高めて人生を送ることにつながると
私は考えているからです。


もしあなたがお金を貯めたり、
運用して殖やすことが好きな体質であれば、
ぜひ「使う」ことにも意識を向けてみて下さい。


これは高額な買い物や体験をする、ということではなく、
日常生活の中でも、
時間を買うためや疲れを癒したりするような、
あなたにとって、
プラスな価値を産むことにお金を使えれば、
日々の満足度も今以上に上がるはずです。


一方、あなたが使うことが好きな場合、
備えることも意識すると良いと思います。


意識するだけでは力が弱い気がするので、
強制的に貯める殖やすという備えることに、
お金を回すようにするのがベターだと思います。


その点から言えば、
今は、預貯金だけでなく、
イデコやNISAなどの税制優遇制度も増えていますから、
活用しない手はないと思います。


また、株式や投資信託、賃貸不動産を購入して、
配当や分配金、家賃を受け取る仕組みを作れれば、
受け取ったお金は、
次回以降も入ってくる見通しのもと、
安心して使える、ということにもつながります。


賃貸不動産を融資を利用して保有していれば、
お金が入ってくるだけでなく、
残債を入居者さんが返してくれるので、
知らない内に資産が増えている
(残債が減った分はあなたの資産になるという意味で)
ことにもなるのです。


そして、資産残高がある程度あるという安心感があると、
使うことへの抵抗感も、
いい意味で薄れていくと私は考えています。


今回は、私の20年以上前の出来事を踏まえて、
お金を貯めて使うことについて、触れてみました。


資産運用に興味が湧いた時に、
株式を選ぶのか、投資信託を選ぶのか、
不動産を選ぶのか、など、
どれを選ぶのが正解ということはありません。


あなた自身が相性が合う、
面白い、好き、と感じられる対象を選んで、
取り組み、継続することが大切です。


ただ、何を行うにせよ、
最初は、預貯金などが、一定額あることが、
取り組むにあたってのハードルも下がるのが
現実だと私は感じています。


個性をなくしてまで、とは言いませんが、
資産運用、資産形成に取り組むのであれば、

「自分は貯められる体質の人間なのか?
 もしそうでないならば、
 どういう行動をすると
 貯められる体質の人間に近づけるのか?」

に関して、意識することが大切だと思います。


反対に、私と同じようにあなたも
どちらかと言えば貯められる
体質の人間なのであれば、
貯める殖やすことには取り組みやすいので、

「お金をどう使うか?いつ使うか?」

を意識する。


その結果、生活に潤い、
楽しみが増してくると私は思っています。


ぜひ、貯めると使うのバランスを意識して過ごすこと、
大切にして頂きたいと切に思います。


112 変動金利について


住宅ローンの「変動型」。
10月から0.15%の引き上げ。


先月末あたりからニュースなどで
皆さんも見聞きされたかもしれません。


今回報じられているのは、
いわゆるメガバンクと言われる金融機関。


最優遇金利幅を広げて、
金利を据え置く意向を示している
金融機関もありますが、
7月末の日本銀行による政策金利引き上げを受けて、
私のような個人ベースでも、
利上げを少しずつ実感する機会が訪れつつあります。


ローンの金利というと、メディアなどでは、
住宅ローンが取り上げられることが多いですが、
あなたがローンを利用して、賃貸用の物件を持たれていれば、
いわゆる投資用物件のローンにも、
影響が出てくる話です。


しかも、投資用物件のローンの大部分は変動金利で、
私が借りているローンも変動金利です。


ネット銀行のローンでは
2年固定などのパターンもありますが、2年限定なので、
その後、変動にするかどうするかを考える必要が出てきます。


そこで今回は、
変動金利の基礎的なポイントを
再確認してみたいと思います。


住宅ローンにも投資用ローンにも、
どちらにもあてはまるように、お伝えしようと思います。


最初は、
上がった金利が反映されてくるのはいつか?
について。


金融機関によって違いがあるので、
一律とは言えないのが正直な所ではありますが、
10月に上がった変動金利を、
すでに借りている方に対して反映させる場合、
翌年の1月からという場合が多いです。


ネット銀行などでは、
即時に反映させるとか、翌月からなども見受けられますが、
変動金利の半年ごとの改定は、4月と10月を基準にして、
4月の金利は7月返済分から、
10月の金利は翌年1月返済分から
反映させるとしている所が多い、というイメージです。


つまり、
10月以降に新しくローンを借りる方は、
0.15%上がった金利で
借りることになる可能性がありますが、
すでに借りている場合、年内は影響がなく、
2025年の年始から変わってくる。


次の返済予定表を受け取る時に変わってくる、
というイメージです。


このケースが多いですが、
異なる金融機関もあるので、
あなたの変動金利はいつから変わるのかを、
この機会に確認しておくと良いかと思います。


次に、年が明けて、金利が上がったと仮定して、
通帳の上で、
その影響を感じるのはいつになるか?について。


変動金利には「5年ルール」があります。
ネット銀行などには、
このルールがない金融機関もありますが、
5年ルールのある金融機関が多いです。


この5年ルールは何かといえば、
金利が仮に上がったとしても、
当初の借入から5年間は、返済金額は変えません、
という内容になります。


そのため、ローンを借りてからの5年間は、
元利均等返済で支払っている
毎月の返済額は同じ金額なので、
たとえ金利が上がったとしても、
毎月の支出という点では変化が起きません。


5年経った時に、金利に変化があれば、
その時に返済額も変わることになるので、
今で言えば、2020年に変動金利で借りた方であれば、
ちょうど反映されるタイミングになる
可能性があるというイメージです。


上記の理由で
毎月の返済額(支出)は変わらないのですが、
気をつけないといけない点があります。


それは、
返済額の内訳」です。


毎月の返済額は5年ルールで変わらないのですが、
金利が上がり、反映されると、
返済額の元本と利息の内訳が変わってくるのです。


イメージを分かりやすくするために
極端な例をあげますが、
例えば、毎月の返済額が50,000円で、
30,000円が元本の返済、
20,000円が利息の支払だった場合に、
金利が上がることに伴って、
元本の返済が20,000円、利息が30,000円のように、
内訳が変わるということです。


これの意味する所は、
残債の減りが遅くなる、ということです。


当初予定より、利息を多く負担することになる、
ということです。


金利が上がっても、毎月の返済額が変わらないために、
無頓着で過ごしてしまうと、ふと気が付いた時に、
「思ったよりも、残債が減っていないなぁ」
ということにもなりかねない、ということです。


まだそこまでの金利上昇に
見舞われる可能性は低いとは思いますが、
仮に0.15%の金利アップだとしても、
返済月額の中で、利息の負担が多少ではあれ、
増えることになるのは間違いない事実です。


そんな時こそ、
「繰上返済」を無理なく行うなどして、
利息の負担をおさえながら、残債を減らし、
資産を殖やすという方法を行うのが、
金利アップに対する一番の防衛策になると
私は考えています。


今日お伝えした、
金利が反映される時期や5年ルールの有無などは、
ローンの手続きを行う時に、
金融機関で実印を押したりした書類の中の、
「金銭消費貸借契約書」に記載がされています。


契約手続き時には、
一通り説明を受けているはずですが、
なかなか覚えていないですよね?


保険の約款などと同じように、
細かな字がつらつらと書かれている書類ですし、
一言一句覚えている方の方が少ないと思います。


首相が岸田さんから石破さんに代わり、
金融や不動産の世界にも、
何がどんな影響を及ぼしてくるか、
ますます分かりにくくなったように感じています。


高市さんと異なり、
もしかしたら金利の引き上げを
前向きに捉えていくかもしれません。


いずれにしても、
皆、今後がどうなるかなど
予見することは不可能なのですから、
仮に金利が上がったとしても
それに対応できるようにするために、
1度、ご自分が交わされている
金銭消費貸借契約書、
目を通して、確認されてみること、
おススメしたいと思います。



111 借りている部屋を購入したい


先日お受けしたご相談は、
いつもと少し毛色が違っていました。


「今、賃貸で借りている部屋を
 購入することってできるのでしょうか?」

という内容です。


つまり、今払っている賃料と、
支払額があまり変わらないのであれば、
今の場所に住み続けながら買いたい、
という内容です。


リースバックという仕組みの
認知度があがってきていますが、その反対です。


もしあなたがが、このような話を、
借主である入居者さんから受けたら、
売りたいと思いますか?


もしあなたが、今賃貸にお住まいだとしたら、
貸主である大家さんに、
このような話を持ちかけたいと思いますか?


今回の話は、
借主である相談者様が住まいとして、
その場所を本当に気に入り、
長く住み続けたい想いになられたからこそ、だと感じます。


その意味で言えば、
貸主である大家さんにとっては
物件冥利の嬉しさを感じますよね。


気に入って頂ける住まいを提供できていたのだ、
という意味で。


私自身が、大家の立場で、
もしそういう話をお受けしたら、という私見ですが、

「年間賃料の15年から20年くらいの価格を示されたら、
 検討しても良いと感じるかも」

と、ご相談者の方にはお伝えしました。


立地によっては、
手放さずに持ち続けたい物件もありますし、
もう少し低い価格でも手放しても良いという物件もある。


など、大家さんによって考え方はそれぞれ違うので、
一概には言い切れないですけれど、
とも付言しながら。


ただ、本当に検討したいのであれば、まずは、
「その意向を伝えてみること」が
何よりも大切だとはお話しました。


今回の不動産に限らず、
何事においてもそうですが、
思っているだけでは相手には伝わらない。


ダメ元でも、
言葉にして伝えてみなければ、何も変わらないし、
状況が動くことはないからです。


もしかしたら、
売却のつもりはまったくないような方でも、
入居者さんからの意向を踏まえて、もしかしたら、
「譲っても良い」
という気持ちになるかもしれないからです。


そこで、実現できるかは未知ですが、
どんなステップで進めていくのが良いか、
現時点では何ができるか、を
相談者さんと一緒に考えてみました。


検討する中で、
最初のステップとしては、

「大家さんにお手紙を送るのが良いのでは?」

という話に。


内容に関しては、
慎重を期す必要はありますが、

「今借りて住まわせて頂いている部屋、
 物件に対して、どれだけ愛着があり、気に入っているか。
 そこで過ごせていることへの感謝の気持ちを、
 ふんだんに手紙にしたためる。
 そして、その愛着のある想いを末永く味わいたいので、
 もし可能であれば、譲って頂けませんか?」

のような流れで、
手紙を書いてみるのは、どうでしょうか?
という内容です。


借主さんから、
そういう内容の手紙を受け取る大家さんなんて、
なかなかいないと思うので、
面食らうかもしれませんが、
愛着をもって借りて住んで頂いている想いを
直接目にすることができるという点で、
悪い気はしないと思うのです。


その手紙をお送りしたからと言って、
お返事を頂ける保証もありません。


仮にお返事を頂けたとしても、

「ごめんなさい、売却するつもりはありません」

という返事が届くかもしれません。


その時は、それはそれで、
やることをやった上での結果なので、
致し方ないと思います。


やらずに後悔するよりも、
行動を起こした結果であれば、
気持ちの面ではすっきりとできると思うからです。


では、もし検討しても良いという、
好意的なお返事を頂けた場合。


その場合は、

「どうして、
 譲っても良いという想いになられたのか?」

という理由、お気持ちを、
ヒアリングしてみる流れが良いのでは、
と考えました。


不動産は各物件に所有者がおり、
お考えや現状などは様々です。


だからこそ、もし手紙を受け取られて、
気持ちが動いたのであれば、
何かしらの理由やご事情があるはずです。


「年を重ねてきて、
 物件の管理がわずらわしく感じ始めていた」

とか

「相続のことを考えた時に、
 子供たちが揉めないように、金融資産にして、
 円満に分けられるようにしておきたいと
 考え始めていた」

とか

「子供の学費にあてる、
 まとまったお金を用立てたいと思っていた」

など、理由は考えていけば、
いろいろと思いつきます。


こちらの想いを伝え、
大家さんの想いも聞くことができた。


大家さんの想いも踏まえて、
本当に譲って頂けそうだ、となった時に初めて、
価格のお話を持ちかけてみるのが良いのではないか。


そして、その時は、こちらから、
最初に希望の価格を伝えるのが良いのではないか、
と考えてみました。


もともと、売りたい想いはなかった大家さんなので、
売るとしたらいくらになるのか、などは
意識していなかったと思うからです。


こちらの提示した金額を
受け入れて下さるかもしれませんし、
こちらの提示した金額を踏まえて、
交渉が始まるかもしれませんが、
あとは、落としどころをどこにするかは、
話し合うしかありません。


そして、価格面での折り合いがつけば、
売買契約、ローンの手続き、
登記の手続きなどが必要になってきます。


契約は双方が合意すれば、取り交わしもできますが、
不動産の場合、価格も高額になりますし、
慎重に進めた方が良いと思うので、そこからは、
第三者である不動産会社の担当者に入ってもらい、
手続きなどを進めた方が、後々の問題も起きにくく、
身を守ることにもつながるのではないか、とも話しました。


今回は、いつもとは毛色の変わった
ご相談内容だったこともあり、皆さんならどう感じるか?
ということも伺ってみたい、
という気持ちも込めてお伝えさせて頂きました。


なかなかないケースだとは思いますが、
もしあなたが、貸主である大家の立場、
借主である入居者の立場だったら、
今回の話をどう感じられるか?


もし良かったら、忌憚ないご意見、
ご感想など聞かせて頂けましたら嬉しく思います。


110 おススメしたい、不動産投資の目標とは?


あなたは、
アユカワ  タカヲさん
という方をご存じでしょうか?


いろいろな所で、セミナー登壇などもされているので、
ご存じかもしれませんが、
最近だと、動画チャンネルでの発信が、
目にする機会としては多いかもしれません。
https://www.youtube.com/channel/UCDWamGjy_BFZVytmG8yY5zw


ご自身でも大家業を探求され、
特に金融機関のことには
ものすごく精通されている方です。


その上で、お話のされ方も非常にうまいので、
聞いていてすごく引き込まれて楽しさを感じる、
私が知っている中でも、
数少ない講師のおひとりです。


そんなアユカワさんが、
先日、横浜でお話される機会があり、
足を運んできました。


久々にご挨拶もしたかったので。


知り合わせて頂いたのはいつだったか、
はっきり覚えていないのですが、
お話を聞かせて頂くたびに、
いつも何かしらの気づきを得られる方です。


動画を見るだけでも、
充分な学びにつながると思いますが、
リアルのセミナーなどで、
会ってみたいなどと感じるならば、
そんな場も作れるように、
直接相談してみたいとも思いますので、ご連絡下さい。


私事で恐縮ですが、アユカワさんの動画で、
拙著2冊も、取り上げて頂いたことがあり、
ものすごく感謝し、
お世話になっている方でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=8w884LZRRmM
https://www.youtube.com/watch?v=2pKsWUyfx_U&t=177s


学部は違いますが、偶然にも、
私の出身大学の先輩でもあります。


今後も末永く、学び、
気づきを得させて頂ければと思っております!


今回、アユカワさんのお話を久々に伺う中で、
不動産投資、大家業をするなら、
こういうことを目標にしてみると良いかも、
とお伝えするのもありかな、と感じ、
その点をテーマにしてみます。


これは、私自身も、
やり方こそ若干異なりますが、
同じようなことをしたな、
と共感できる部分もあったという点で、
皆さんにも参考にして頂ける部分もあるのでは?
という想いも込めてお伝えします。


その目標とは、

融資を完済し
抵当権のない物件を1つ保有すること

です。


不動産投資、大家業は、
融資をうまく活用しながら、レバレッジを利かせて、
資金を効率的に運用するというのが、
株式投資など、金融資産への投資にはない魅力の1つです。


とは言え、活用できる融資の金額にも、
個人差はありますが、多かれ少なかれ、
いつか限界が訪れる時がきます。


年収との兼ね合いや
貸借対照表など財務面でのバランスなどの兼ね合いで、
これ以上は貸すのが難しい、
と金融機関が判断する時期が訪れる、
という意味合いです。


そんな時に、
抵当権のついていない、無担保の物件があることが、
有利に働く可能性があるのです。


これは、年収などを含めた条件面において、
金融機関の要件を満たせないような時にも、
プラスに働く効果があります。


この点に関して、
金融機関の立場から、考えてみたいと思います。


金融機関が融資を行う場合に、
1番気にすることは何でしょうか?


それは、

「貸したお金が利息と合わせて、
 約束通りに返してもらえるかどうか」

です。


そして、

「万が一、返済が滞った場合でも、
 貸したお金を回収できるかどうか」

です。


そのために設定されるのが
抵当権です。


つまり、無担保、無抵当の物件があることは、
金融機関から見た時に、融資をする際の、
大きな安心材料になるという意味合いです。


皆さんや私の立場から考えると、
万が一に備えて、
無担保、無抵当の物件を差し入れるので、
融資の検討を前向きに進めて頂けないか、
と話す材料にできるのです。


もちろん、無担保、無抵当の
物件があることは、賃貸経営面でも
大きなプラス面があります。


返済する必要がないので、
受け取った家賃から、経費を差し引いた金額を、
毎月安定的に受け取れるように
なる安心感にもつながります。


その安心感も活かしながら、
無担保、無抵当の物件があります、
と金融機関と話すことで、
新たな物件を購入したい時に、
話を進めやすくなるのです。


アユカワさんの場合、
その無担保の物件は、生前贈与で譲り受けた
お祖母様のお住まいだったとのこと。


この物件があったおかけで、
その後一棟物件を購入していくにあたって、
うまく活用しながら資産拡大できた、
というお話をされていました。


私の場合は、
2007年に2部屋目を購入する時に、
上記のようなことまでは意識していなかったのですが、
直感的に、
無担保、無抵当の物件を持っておく方が良いだろう、
と感じていました。


そこで利用したのが、親ローンです。


つまり、
両親から借金をして購入したということです。
(現在、絶賛返済中。
 あと約5年で完済です!)


これが意味する所は、
謄本など含めて、対外的には、
無借金の物件だと示せるということです。


30代前半の転職直後で、
年収や勤続年数だけでは通らなかった時の融資を、
この親ローンで購入した無担保物件を、
共同担保(人質のようなイメージ)
として提供することで、
買い進めることができたりもしました。


その後、借換をした時に、
その共同担保は外れ、再度無担保になったので、
違う物件の購入時に、
再度、共同担保に差し出して、
購入するようなことをした時期もありました。


アユカワさんも
先程伝えた物件を利用して、
このようなことをなされていた
とおっしゃっていました。


そんなことの繰り返しで、私も、一時期、
15部屋保有していた時期がありましたが、
それができたのは、
この無担保物件を使った
共同担保差し入れ作戦を活用できたからだと、
改めて感じています。


物件を購入したいけれど、
融資の残高が増えていくことが不安だ、
とおっしゃる方がいらっしゃいます。


不動産投資、大家業の融資は、
自分ではなく入居者さんに返して頂く仕組み
になっている。


とは言え、借金であることに違いはないので、
そのお気持ちも良く分かります。


だからこそ、
まずは1物件だけでも完済をして、
融資残高のない物件を保有することは、
精神的な安心感にもつながると私は思います。


融資残高のない、
無担保無抵当の物件があることで、
そのような安心感も手に入れつつ、
追加の物件を購入する時にも使えるなど、
その後どう活用するかの選択肢が
広がります。


保有物件数を増やし、
空室リスクなどを分散するという考え方も大切ですが、
融資残高のことを考えると、
その考え方に前向きになれない方も、
いらっしゃるかと思います。


そんな方にとって、
1物件完済目標戦略、という進め方、
いかがでしょうか?


毎月の給与の一部を繰上返済に充てたり、
NISAを活用しながら、
10年後などを見据えて運用して完済を目指すなど、
方法はいろいろと考えられます。


保守的で面白味はないかもしれませんが、
そんな考え方も良いかもしれないですよ、
と今日はお伝えして、筆を置きたいと思います。


109 買いあがり


1つ前のコラムで、
私がネットで見つけた物件を、具体的に検討し、
結果としては購入に至れなかった
体験談のお話をさせて頂きました。


前回は、3時間で掲載が削除された物件の
動きの早さなどに触れたやりとりについて、
お伝え致しました。


その後、数名の方から、
もう1つの話を聞きたいとの要望を頂いたので、
購入に至れなかった体験談について
触れさせて頂きます。


今回お伝えする内容に関しては、
購入ができなかった、というよりは、

「そこまでして買いたいという、
 熱い想いに私がなれなかった」

ことで、
買わないという判断を最終的に下した、
というのが、結論になります。


その結論に至った1番の想いが、
買いあがり」です。


では、「買いあがり」とは何か?


ご存じない方のためにお伝えすると、
ひとことで言えば、

「オークション形式で
 物件の購入者が決まる状態になった」

とイメージして頂けると
分かりやすいでしょうか?


つまり、
ネットに掲載された当初の価格ではなく、
その価格を上回るお金を出しても、
その物件が欲しい人が複数いる状態になった
ということです。


この物件、掲載から、
約半日で削除された点は前回お伝えしましたが、
担当者の言葉を信じれば、
「購入したいです」という意思表示を
書面で最初に提出したのは私でした。


7分差で、私が最初に意思表示をしたと
連絡を受けました。


何度かネットで見かけたことはある会社さん。


問い合わせ、やり取りするのは初めてでしたが、
担当者は良心的だな、という印象を受けました。


買いたいという意思表示をした後、

「書類は届き次第順次お送りしますので、
 それらの書類に全部目を通した後、
 最終的に判断して下さい」

というのが、
最初の電話でのやりとりでした。


その後1週間くらいかけて、
「登記簿謄本」や「調査報告書」
さらには、
「過去3年くらいの総会の議案書や議事録」
「理事会の議事録」など、
私が期待する以上の書類を
お送り頂くこととなりました。


「担当者もしっかりしていらっしゃるし、
 書類を見ても、長く持ち続けられそうな安心感が湧いたので、
 1番手だし買おう!」


と自分の中で決心して、
担当者へ連絡を入れました。


するとそこで返ってきた答えが、

「斎藤さん以外にも、
 2番目以降の購入希望者が3人います。
 掲載した当日にその状態になったので、
 ネットの掲載は削除しました。
 同じ書類を、他の方へもお送りした所、
 価格を上回るお金を出しても
 買いたいとおっしゃっていますが、
 斎藤さんはどうされますか?」

私にとっては、寝耳に水でした。


私はネットに掲載された
情報を踏まえて、良いと感じたから、
買いたい意思を表明しました。


それなのに、
その当初の価格では、手に入らないのか・・・


担当者さんの続きの話としては、

「弊社も価格を釣り上げるつもりはないのですが、
 売主さんのことを考えると、
 少しでも高い価格でお売りして差し上げたいので、
 1番手とかではなく、
 同日の意思表明があった方の中で、
 1番良い条件を提示頂いた方と、
 契約を結ばせて頂きたいと考えています」

という内容でした。


「えっ、そんなこと、
 言ってませんでしたよね。
 ちなみに、他の方は、いくらなら、と
 おっしゃっているのですか?」

と聞き、その価格を教えて頂いて電話を切り、
少し検討することにしました。


「リターンなどは若干落ちるけれど、
 その価格でも良いか」

と考えた私は、
同じ価格であれば、1番手が購入できる、と思い、
他の方がおっしゃっている価格で買います、
と連絡を入れました。


すると、担当者からは、

「他の方から、さらに高い価格の提示がありました。
 弊社も売主様の立場から、
 少しでも高く売って差し上げたい気持ちはありますが、
 価格をきりなく、釣り上げようとまでは思っていません。
 そこで、一発勝負で、みなさんに、
 いくらまでなら出して買いたいと思うかを提示して頂き、
 1番高い価格をご提示頂いた方と、
 契約する方針に決めました。
 期限は明後日です。」

という内容でした。


このセリフを聞いた時、
私の購入意欲は一気に失せました。


「相場より割安だと思うから、
 100万円くらい上乗せしてきても、おかしくないな」

という想いと、

「もしかして、
 その価格買い上げ自体が販売の戦略では?
 高く提示したた場合、
 その価格で、もし自分が買うことになっても嫌だな」

という不信感的な想いが
同時に湧いてきたからです。


実際、他に購入検討者がいて、
価格を上げても買いたいという方がいる点に、
嘘偽りはないとは感じました。


ただ、当初の価格だから魅力を感じて問い合わせたのに、
そこから1割以上とかあげてまで、
手に入れたいという想いまでは私にはない。


という判断のもと、
そのオークション的な一発勝負に
参加することから身を引き、
買い上げ物件購入検討をやめることにした。


というのが、
一連の流れ、全体像です。


不動産は、市場のある株式とは違うので、
価格も個別に決まります。


そこが面白い点でもあるのですが、
今回の買い上げのようなことも、
場合によっては起こるのです。


前回に引き続きですが、良いと感じる物件を、
公然に知りえるネットなどの媒体で探し、
購入することは、
なかなか難しいと感じる出来事でした。


ただ、もしかしたら、
物件との相性もあるのかもしれません。


今回の物件、別の部屋ですが、
実は、9年前くらいにも、
購入しようとしたことがあったのです。


その時もたまたま1番手で、
仲介会社さんが、他の方への紹介を止めて、
私との契約に向けて、話を進めて頂いていました。


条件なども確認し、固まって、
いざ契約日を決めましょう、という段階になって、
突如、売主さんが

「売却することやめました。」

と連絡が入り、ご破算になったことが
あったのを思い出しました。


後日、謄本を見てみたら、
所有者の名前には、
不動産会社さんが記載されていました。


きっと、一般向けには公開ストップしたけれど、
情報を見ていた不動産会社さんが、
直接売主さんにアプローチして、
高値で買うよ、みたいな話になり、
私との契約を、取りやめたのだろう、
という想像がつきました。


契約自由の原則はありますが、
「そりゃないよ~」と思いませんか?


どうやら、私は、
このマンションとのご縁を持てない
運命なのかもしれないな。


そんなことも感じる、
買いあがりの出来事体験の共有話でした。


108 管理体制に不安を感じるマンション


前号で、「管理状態」について触れさせて頂いた所、

「修繕積立金の増額の提案が議案に出ているのですが、
 数年来一向に決まりません。

 今後の大規模修繕ができるかどうかも不安なので、
 手放した方が良いのでしょうか?」


というお問い合わせを頂きました。


ありがとうございます!


私の考えを最初にお伝えすると、
組合の運営」や「建物管理会社」が、
かみあって機能していないようであれば、またそのように感じたら、
手放すという選択肢もありではないか、と感じています。


マンションは共用部分があるように、
各部屋の所有者が、建物の維持管理に向けて協力していく、
ある意味「運命共同体」的な存在だと私は考えています。


部屋は各オーナーのものなので、
リフォームやリノベーションは、好きなようにできますが、
エントランスや外壁、廊下など共用部分はできません。


だからこそ、建物全体の維持管理、
資産価値を落とさないようにする意味でも、
大切になってくるのが「組合の運営」と、
それをサポートする「建物管理会社」です。


では、その運営と管理会社は、
どのようにして判断していけば良いのでしょうか?


私は「年に1度の総会へ足を運ぶこと」で
雰囲気などを知ることが大切ではないか、と考えています。


今回は、「投資用の物件」にスポットをあててお伝えします。


マイホームのマンションと投資マンションの一番の違いは、何でしょうか?
それは、部屋の所有者と住んでいる人が、同じか違うか、です。


投資マンションの場合は、
賃貸用になるので、所有者=住んでいる人、という部屋は少ないです。


そのため、総会への参加者は、理事長他数名、
というケースが多いです。


また、各部屋を持っている人同士で、
維持メンテナンスを決められればそれに越したことはないですが、
多くの方は、マンションの構造などに精通していません。
私自身もそうです。


だからこそ、
建物のメンテナンスをサポートしてくれる管理会社
が大きな存在になる
のです。


そして、組合と管理会社の双方が、同じ場所に顔を合わせる場、
それこそが「総会」なのです。


そこで、理事長などの立場にいる方、管理会社の担当者、
そのやり取りや人柄など、リアルに感じることができます。


その場で感じた雰囲気などを踏まえて、

「この人たちが建物の維持管理の中心にいて下さることは、
 今後保有していく上でも安心感を持てるかどうか。」

を、体感して頂くことこそが大切ではないか、
と私は考えています。


私自身、すべては難しいのですが、
足を運べる時には、できるだけ総会に顔を出して、
雰囲気を感じ取るように努めています。


参加ができなくても、議案書や議事録には必ず目を通し
確認したいことがあるような場合は、
個別に管理会社に電話するようにもしています。


そのような中で、実際に、
私なりの直感で今一つしっくりこない、
と感じたマンションの部屋は売却した経験もあります。


20戸くらいの小規模マンションで、
理事長を引き受けている私の友人がいます。
マンションの専門家でもなく、
不動産とは関係のない仕事を日々しています。


私も見習って、自分自身のステップアップのためにも、
チャンスがあれば、理事会の運営側に携わる経験も、
今後していきたいと考えています。


107 資産を手放した後のこと


「不動産の含み益、最大に」
という新聞記事が先日ありました。


上場企業が保有している不動産の含み益が、
開示が義務となった2009年以降で、
最大の約29兆円になったという内容です。


自社ビル、賃貸用の物件など、保有目的はそれぞれですが、
不動産の含み益が増えたことで、
資本効率が落ちることから、物件を手放して、
株主還元などにあてようとする動きが
出始めているという内容です。


資本効率が落ちるとは
どういうことでしょうか?


企業分析の指標の1つに「ROA」があります。


Return On Assets」の略で、
総資産利益率とも言われます。


イメージを分かりやすく伝えるために、
A社の利益が100万円だとします。


便宜上、資産は不動産のみします。


A社が1,000万円の不動産を保有しているとした場合、
ROAは、100万円÷1,000万円で、10%となります。


1,000万円の不動産が、含み益が産まれて、
1,400万円の評価になったとすると、
100万円÷1,400万円で、約7.1%に下がります。


つまり、同じ利益を産み出すのに、
資産が多いと、資産を有効に活かして、
効率的に利益を産み出せていない、
という判断になるというイメージです。


そこで、上記の例を用いれば、
1,400万円の物件を売却し、同じように
1,000万円で100万円の
利益をあげられるように資産を見直して、
含み益として存在していた
400万円を株主のために使おうという判断を
検討しているような企業が増えている、ということです。


少し解説のようなお話になってしまいましたが、
物件を購入したタイミングや場所によっては、
上場企業に限らず、
皆さんがお持ちの物件でも、
同じように含み益が産まれている可能性はあります。


私も、自分が保有している物件を、
たまに査定してもらっている、
とお伝えしたことがありますが、
査定を踏まえて勘案すると、
含み益のある物件も保有しています。


つまり、今手放せば、
買った値段よりも高く売れて、
利益が出る状態ということです。


もし、所有している資産が含み益があるとした場合、
手放したいと思いますか?
手放したくないと思いますか?


不動産の話をしましたが、
これは株式や投資信託にもあてはまる話です。


少し考えてみて下さい・・・


正解がある話ではないので、
あくまでも私個人としての考え、意見になりますが、
私は、含み益のある資産ほど、
手放すのをためらってしまいます。


これは、不動産に限りません。


株式でも投資信託でも、
スタンスは同じです。


それは、なぜか?
いくつかあるのですが、

「含み益に対しての税金を払うことになる」

「同じような資産を買おうとした時に、
 当初購入したよりも、高い金額で買うことになる」

「家賃や配当など、
 定期的に入ってくる収入が途絶えることになる」


主だった点をあげると、
上記のような感じでしょうか?


資産を売却、手放すことによって、
含み益を手にできるのは、
キャピタルゲインにあたります。


冒頭でお伝えした、
上場企業のような立場の場合、
株主や決算など、様々な制約がある中で、
効率的に、効果的に、
資産配分を行っていくことが求められます。


そのため、膨らんだ含み益を、
売却によって実現させ、
効率経営をしていくという姿勢を示していく必要が
どうしても生じてしまいます。


一方で、私のような個人には、
決算がありません。


また、含み益があったとしても、
周りからとやかく言われるようなこともありません。


ROAのような指標を持ち出して、
あれこれ考える必要もないので、
含み益がある資産ほど、
手放す判断が難しいと私は考えてしまいます。


反対に、含み損を抱えている物件や株式などの方が、
「損失がなくなってスッキリする!」
という想いから、
スムーズに手放しやすいと私は考えています。


では、含み益のある資産を手放すことは一切ないのか、
と問われれば、そんなことはありません。


「その資産を保有する目的や
 意味を見出しにくくなった時」

「具体的に何かへお金を使うことが決まった、
 あるいは、他の対象へお金の置き場を変えたい時」


であれば、売却して含み益を享受する選択は
賢明だと私は考えています。


お金は、
自分のために使ってこそ価値が生まれ、
時代や考え方が変われば、
お金を置いておきたい場所も変わることは
十分にありえるからです。


だからこそ、
資産を手放す判断をする時は、
手放して手元に入ったお金をどのように使うのか?


という先のことまで考えた上で、
売却の判断をすることが必要ではないか、
と私は思うのです。



不動産の含み益という点で言えば、
私が一番興味関心があることとして、
マイホームを売却した方の行く末があります。


例えばですが、
東京都内でマイホームとして、
10年前頃に購入したマンション。


場所や物件にもよりますが、往々にして、
値上がり(含み益)状態にあることが多いと感じています。


高く手放せるから、ということで、
売却されるという判断も
選択肢として悪くないと思いますが、
改めて別の物件を買おうとした所で、
別の物件も値上がりしている。


そうなると、気持ちの面で、
10年前頃のことが思い返されて、
「今、買うのは高いなぁ」という
判断になりかねない、と思うのです。


そうなると、お金の面での資産は増えたが、
手放した後、どんな住まいを選択されているのか、
という点です。


含み益を使って、
別の物件を購入して暮らしているのか?


含み益には手をつけず、
10年前くらいに買ったのと
同じくらいの価格帯の物件がある場所に
住み替えているのか?


買う選択はせずに、
賃貸で過ごしているのか?


資産運用では、損失を抱えた時よりも、
利益が産まれた時ほど、次の使い道などを、
より慎重に考えて、
判断する必要があるのではないか、と私は思うのですが、
皆さんはどう思いますか?


含み益が産まれるから手放そう、
と衝動的に判断してしまうと、
「手放して失敗した・・・」と
のちのち後悔することにもなりかねない、
と思うのです。


私にはそんな経験が過去にあるのですが、
皆さんには、そんな経験ありませんか?


106 入居率よりも気にすべき指標

前回でも触れましたが、
7月後半から8月上旬にかけて、
株式市場や為替相場、金利など、
市場は変動の大きい歴史的な
時期だったように感じています。


地震も発生したりして、
どことなく落ち着きを感じない今日この頃。


そんなタイミングで訪れたお盆の時期。


もしかしたら、皆さんも夏季休暇などで、
少し落ち着いた時間を
過ごされているかもしれません。


日本全体の経済活動が、
少し落ち着くお盆の時期だからこそ、
今一度自分のことに目を向けてみるのも、
良いのではないでしょうか?


そこで、今日は、
資産形成の基本に立ち返るというテーマで
お伝えしようと思います。


資産形成と聞いて、
あなたは何を思い浮かべますか?


資産運用や投資など、お金の置き場を考えて、
将来に向けて殖やす、
備えることを思い浮かべる方が
多いのではないかと私は思っていますが、
いかがでしょうか?


もちろん、資産形成に関して、
手元のお金を殖やしながら、
将来に備えることは大切です。


ただ、この殖やすという視点は、
車で言えば、片方のタイヤでしかない、
と私は考えています。


では、安定走行するための、
もう片方のタイヤはどんなことでしょうか?


それは、「家計管理」だと
私は考えています。


家計の資産と負債のバランスを意識し、
収入と支出を把握することです。


この家計管理ができていなければ、
資産運用を通じて、いくらお金を殖やしたとしても、
いつまでたっても、
精神的な面での安心感を得ることはできません。


お金がどのくらいあれば、
自身の望む生活を送れるのか?
安心してお金を使えるのか?が分からない、
という状態が続くという意味合いです。


では、どのように家計管理をすれば、
少しでも安心感のある生活が送れるようになるのか?


そこで、おススメしたいと考えていることが、

「生涯の収入と支出、
 総額を書き出してみること」

です。


現時点での見通しにはなるのですが、
今後想定できる
「収入の総額」と「支出の総額」を書き出してみる、
という意味合いです。


例をあげて、説明します。


40歳のAさんご一家、
現在の世帯での手取り年収を600万円とします。


65歳まで働き続ける予定で、
退職金は1,500万円受け取る予定。


その後は、公的年金が収入の柱となり、
見込額は世帯で年240万円。


支出に関しては、
生活費が現状年間480万円とします。


退職後の65歳からは年間360万円。


お子様の教育費が
残り1500万円かかる予定。


旅行やコンサートに行くなどの
余暇のお金を年20万円。


車を10年毎に乗り換えながら
80歳まで運転する。


買い替え費用は300万円とします。


収入に関しては、65歳まで働く予定なので、
600万円×25年間(40歳から65歳)
で1億5,000万円。


退職金が1,500万円。


年金が年間240万円で、100歳までと想定して、
240万円×35年間(65歳から100歳)で8,400万円。


合計で、「2億4,900万円」が、
想定収入となります。


支出に関しては、
480万円×25年間(40歳から65歳)で1億2,000万円。
360万円×35年間(65歳から100歳)で1億2,600万円。


教育費が1,500万円。


余暇のお金が
20万円×60年で1,200万円。


車が300万円×3回(50歳、60歳、70歳)で900万円。


合計で、「2億8,200万円」が、
想定支出となります。


この生涯での見込収入と見込支出の差額を計算すると、
▲3,300万円となります。


なので、Aさんご一家の場合、
この3,300万円に相当する金額を工面できれば、
一生涯というトータルで見た時に、
安心できるひとつの目安となる、というのが、
生涯収入と生涯支出を書きだすことで見えてきます。


これを見た時に、どう考えるかはそれぞれです。


例えば、投資信託のつみたてで、
65歳までの25年の間に
運用利回り3%で不足額の▲3,300万円を用意しようとすれば、
毎月の積立金額は、約74,000円になります。


家賃や配当金などで、
65歳から定期的に収入が入ってくるように準備しようとすれば、
35年間で▲3,300万円の不足額を補うとして、
毎年100万円弱。


月にすると、約8万円の収入を
公的年金以外に確保できるようにすれば、
安心できる、ということになります。


あるいは、支出の見込が多いと考えて、
65歳からの生活費を年360万円ではなく300万円と想定すると、
▲60万円×35年で2,100万円
支出見込みを減らせるので、
生涯での不足見込額は
▲3,300万円ではなく▲1,200万円
と考えることもできるようになります。


上記、例をあげながらお伝えしましたが、
もちろん生涯収支を考えるとは言っても、
現時点での見込みなので、
必ずその通りに進むとは限りません。


あくまでもひとつの目安です。


ただ、何のために資産運用をするのか、
という羅針盤を持つことが家計管理を通してできれば、
闇雲に資産運用に取り組むこともなく、
相場に一喜一憂するようなことからも
距離を置くことができるのではないでしょうか?


ぜひ一度、
資産形成の両輪の1つである、家計管理に関しても、
あなたが今後、
安心して過ごせるための目安をはかるためにも、
生涯収支を書き出して確認してみること、
おススメしたいと思います。

105 資産形成の基本に立ち返ってみる

 
前回でも触れましたが、
7月後半から8月上旬にかけて、
株式市場や為替相場、金利など、
市場は変動の大きい歴史的な
時期だったように感じています。


地震も発生したりして、
どことなく落ち着きを感じない今日この頃。


そんなタイミングで訪れたお盆の時期。


もしかしたら、皆さんも夏季休暇などで、
少し落ち着いた時間を
過ごされているかもしれません。


日本全体の経済活動が、
少し落ち着くお盆の時期だからこそ、
今一度自分のことに目を向けてみるのも、
良いのではないでしょうか?


そこで、今日は、
資産形成の基本に立ち返るというテーマで
お伝えしようと思います。


資産形成と聞いて、
あなたは何を思い浮かべますか?


資産運用や投資など、お金の置き場を考えて、
将来に向けて殖やす、
備えることを思い浮かべる方が
多いのではないかと私は思っていますが、
いかがでしょうか?


もちろん、資産形成に関して、
手元のお金を殖やしながら、
将来に備えることは大切です。


ただ、この殖やすという視点は、
車で言えば、片方のタイヤでしかない、
と私は考えています。


では、安定走行するための、
もう片方のタイヤはどんなことでしょうか?


それは、「家計管理」だと
私は考えています。


家計の資産と負債のバランスを意識し、
収入と支出を把握することです。


この家計管理ができていなければ、
資産運用を通じて、いくらお金を殖やしたとしても、
いつまでたっても、
精神的な面での安心感を得ることはできません。


お金がどのくらいあれば、
自身の望む生活を送れるのか?
安心してお金を使えるのか?が分からない、
という状態が続くという意味合いです。


では、どのように家計管理をすれば、
少しでも安心感のある生活が送れるようになるのか?


そこで、おススメしたいと考えていることが、

「生涯の収入と支出、
 総額を書き出してみること」

です。


現時点での見通しにはなるのですが、
今後想定できる
「収入の総額」と「支出の総額」を書き出してみる、
という意味合いです。


例をあげて、説明します。


40歳のAさんご一家、
現在の世帯での手取り年収を600万円とします。


65歳まで働き続ける予定で、
退職金は1,500万円受け取る予定。


その後は、公的年金が収入の柱となり、
見込額は世帯で年240万円。


支出に関しては、
生活費が現状年間480万円とします。


退職後の65歳からは年間360万円。


お子様の教育費が
残り1500万円かかる予定。


旅行やコンサートに行くなどの
余暇のお金を年20万円。


車を10年毎に乗り換えながら
80歳まで運転する。


買い替え費用は300万円とします。


収入に関しては、65歳まで働く予定なので、
600万円×25年間(40歳から65歳)
で1億5,000万円。


退職金が1,500万円。


年金が年間240万円で、100歳までと想定して、
240万円×35年間(65歳から100歳)で8,400万円。


合計で、「2億4,900万円」が、
想定収入となります。


支出に関しては、
480万円×25年間(40歳から65歳)で1億2,000万円。
360万円×35年間(65歳から100歳)で1億2,600万円。


教育費が1,500万円。


余暇のお金が
20万円×60年で1,200万円。


車が300万円×3回(50歳、60歳、70歳)で900万円。


合計で、「2億8,200万円」が、
想定支出となります。


この生涯での見込収入と見込支出の差額を計算すると、
▲3,300万円となります。


なので、Aさんご一家の場合、
この3,300万円に相当する金額を工面できれば、
一生涯というトータルで見た時に、
安心できるひとつの目安となる、というのが、
生涯収入と生涯支出を書きだすことで見えてきます。


これを見た時に、どう考えるかはそれぞれです。


例えば、投資信託のつみたてで、
65歳までの25年の間に
運用利回り3%で不足額の▲3,300万円を用意しようとすれば、
毎月の積立金額は、約74,000円になります。


家賃や配当金などで、
65歳から定期的に収入が入ってくるように準備しようとすれば、
35年間で▲3,300万円の不足額を補うとして、
毎年100万円弱。


月にすると、約8万円の収入を
公的年金以外に確保できるようにすれば、
安心できる、ということになります。


あるいは、支出の見込が多いと考えて、
65歳からの生活費を年360万円ではなく300万円と想定すると、
▲60万円×35年で2,100万円
支出見込みを減らせるので、
生涯での不足見込額は
▲3,300万円ではなく▲1,200万円
と考えることもできるようになります。


上記、例をあげながらお伝えしましたが、
もちろん生涯収支を考えるとは言っても、
現時点での見込みなので、
必ずその通りに進むとは限りません。


あくまでもひとつの目安です。


ただ、何のために資産運用をするのか、
という羅針盤を持つことが家計管理を通してできれば、
闇雲に資産運用に取り組むこともなく、
相場に一喜一憂するようなことからも
距離を置くことができるのではないでしょうか?


ぜひ一度、
資産形成の両輪の1つである、家計管理に関しても、
あなたが今後、
安心して過ごせるための目安をはかるためにも、
生涯収支を書き出して確認してみること、
おススメしたいと思います。


104 相場が「嵐」の時

 
7月後半から8月にかけて、
為替や金利、株式市場、
それぞれ変化がありましたね。


為替に関しては、
円ドルレートで160円近くだったのが、
140円台まで円高が進んだ。


金利に関しては、
変動金利の住宅ローンに影響が及ぶことが多い、
日本銀行の政策金利が0.25%に利上げされた。


それに伴って、メガバンクなどを中心に、
預金の金利は0.1%、
ローンの金利は0.15%
上げる動きを表明した所が多い。


株式市場に関しても、
2日(金)に、日経平均株価が、
史上2番目と言われる 2,216円の下げ幅を記録し、
5日(月)には、
史上最大と言われる 4,451円の下げ幅を記録した。


と思ったら、翌日の6日(火)には、
3,217円と過去最大の上げ幅を記録した。


恐怖指数とも言われる日経VIに関しても、
5日(月)には、70に迫る数字に上昇した。
(VIは20を超えると不安心理が高まり、
 値動きの変動が大きくなりやすい目安の指標)


日本国内の要因だけで、
こういう事態になった訳ではありませんが、
相場の参加者が、今後の見通しなどに関して、
様々な側面で疑心暗鬼に陥っている、
というのが、最近私が感じている所です。


そんな疑心暗鬼に陥り、
嵐のような状況に相場が陥っている時、
私達はどのように行動するのが良いのでしょうか?


あなたは、どう思いますか?


最初に私の結論から言ってしまえば、

「だから何?」 です。


相場に嵐が吹き荒れているような時でも、
凪のような穏やかな心持ちでいること。


嵐に巻き込まれて、
行動や気持ちが乱れないように、
常日頃から備えておくことが、
何よりも大切だと私は考えています。


嵐に巻き込まれてしまうのは、
どんな方か?


20年前くらいの
私のような人間です(苦笑)


つまり、株価や為替の値動きで利益を上げようと、
一喜一憂してしまう方。


含み損が出ているのを見て、
心がザワザワとして、
落ち着かない想いになり、
流れに身を任せて売却してしまうような方。


ではないか、
と実体験も踏まえて私は考えています。


昔の自分に言い聞かせる意味も込めながら伝えますが、
そんな嵐に翻弄されてする
行動は良くない。もったいない!


今の私は、
株式投資はほとんどしていないのですが、
株式投資が好きな方は、こういう時には、
冷静に値下がりした銘柄の中から、
これは!と思う銘柄を着実に購入する、
という行動をとっているはずです。


投資信託の毎月定額つみたてがメインの私でさえ、
今回の値下がりしたタイミングを見て、
スポットで追加購入する行動をとりました。


頭では分かっていても、そんな落ち着いて、
凪のような気持ちで行動することって難しい、
と思う方もいらっしゃるかと思います。


そんな方には、
こうお伝えしたいです。


「証券会社の口座にログインしないこと!」


今の数字、金額を見てしまうから、
そこで見た現状に心穏やかで
いられなくなってしまうと思うのです。


「長期・分散・積立」の
いわゆる長期投資のスタンスで
資産運用、資産形成に取り組んでいるのであれば、
日々の値動きを気にするのはナンセンスです。


今回のように、
スポットで追加購入しようと思った時は別ですが、
私の場合、証券会社にログインするのは、
基本、月に数回だけです。


日本株式、世界株式、REIT、金などに
毎月定額をつみたてる設定をしているので、
日々、ログインする必要もなく、

「何かが下がれば、
 他の何かが上がっているだろう」

くらいのスタンスで構えています。


実際の所、この嵐のような状況の中にあって、
金などは値上がりの傾向を示しています。


中古ワンルームなどの不動産物件に関しては、
そもそも日々公表されるような相場もないので、
気にする余地がありません。


そのため、私の場合は、
日経平均が大きく下がろうが、為替が大きく変動しようが、
「だから何?」なのです。


だからこそ、嵐のような相場で、
気もそぞろみたいに感じているのであれば、
あえてその現状を見ない、
あるいは、見ないで済むような
資産配分や仕組みにすることが大切ではないか、
と私は考えています。


投資の神様と言われる、
ウォーレンバフェットさんも、

「今後、市場が10年閉鎖されたとしても、
 喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい」

と、おっしゃっています。


20年前の私は、そんな言葉も知らず、
市場に翻弄されている人間だったのですが、
心穏やかに、凪のような気持ちで過ごすにはどうすれば良いか?
という想いが出発点となり、
不動産投資、大家業を始めました。


今年は、アメリカの大統領選挙などのイベントもあり、
市場や相場は、しばらく落ち着かない、
嵐のような展開になるかもしれません。


皆さんには、そんな中でも、
嵐に巻き込まれず、心穏やかに、
着実に資産形成、資産運用を行って頂きたいと思っています。


どうすれば凪のような想いで過ごせるか?


今のような状況だからこそ、
もし気になる点があるならば、
あなたにとってどんなスタンスでいるのが良いのかなど、
一度立ち止まって考えてみることを
おススメしたいです。


金融資産に関してであれば、
GPIFのポートフォリオは、
保守的で参考にしやすいのではないか、と思うので、
最後に参考までにURLをつけておきます。
https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html


103 安心してお金を使えていますか?

 
内閣府から年に1度公表される
経済財政白書」という報告書があり、
7~9月頃に公表されることが多いです。


令和6年分はまだ公表されていないのですが、
先日原案が明らかになったと
新聞に掲載されていた内容を踏まえて
今回はお伝えします。


その原案で伝えられている中で印象に残ったのは、
家計の金融資産は60歳~64歳がピークで、
その後は大きく減らない、という内容です。


60歳~64歳のピーク時の
平均保有資産残高は約1,800万円。


その後、80歳代になっても、
ピークからの資産残高の減少幅は1割くらい、
つまり1,600万円くらいが平均という内容でした。


何歳からが老後という定義はありませんが、ここでは、
公的な老齢年金を受け取り始めた後を老後として
話を進めさせて頂きます。


60歳~70歳くらいで
受け取り始められる方が多いとされている老齢年金


80歳代になっても、
資産残高が1割くらいしか減っていない、ということは、
多くの方が、資産の取り崩しは最小限に抑えながら、
老齢年金だけで、
生活を十分に過ごせているということでしょうか?


先程の内容を見た時、
私の脳裏には、この疑問がわきました。


あなたは、どう思いますか?


「そうではない」
が私の中での答えです。


築き上げた資産は、
「今後何かあった時のため」に備えておき、
老齢年金で受け取った金額の範囲内で暮らす
というスタイルを選んでいる方が
多いのではないか?と感じています。


もちろん、
老齢年金を十分に受け取ることができている方も
中にはいらっしゃると思います。


ただ、どちらかと言えば、
そういう方は少数派ではないでしょうか?


金融資産残高が年を重ねてもあまり減っていないのは、
受け取る年金の範囲内で生活することを心がけてしまい、
蓄えた資産を安心して使おう
という動機が働かないからではないか、
と私は考えています。


もしもに備えるという意識はもちろん大切ですが、
老後は、貯めて備えるよりも、
それまでに築いた資産を取り崩しながら活用して、
いい意味で、自分の生活をラクにし、
楽しむことが必要なステージではないでしょうか?


そんなご自身の今にスポットをあてないで、
資産残高の維持を心がけていることが、
金融資産が年配の方に偏っているという
結果にも現れているのではないでしょうか?


では、安心してお金を使えない理由は何でしょうか?


介護で必要になるかもしれない・・・

長期の入院を余儀なくされるかもしれない・・・


そのようなことが起きた時に
お金面で困りたくないという
想いがわくのは当然だと思いますし、
ある程度の備えをしておくことも必要だとは思います。


ただ、1番の使えない理由は、


「預貯金などの金融資産残高が、
 目に見えて減っていくことを、
 気持ちの面で受け入れにくい」


ことではないか、と私は思うのですが、
皆さんはどう思いますか?


私のおススメの書籍、
DIE WITH ZERO」では、
お金を使って記憶の配当を増やすことが、
人生の充実感、幸福感につながると触れられています。


だからこそ、経験などにお金を使い、
楽しかったという記憶を心に増やすことは大切です。


理論上、最期に資産0円で
きれいさっぱりあの世へ行く
というのはもちろん分かりますが、
とは言え、
目の前の資産残高が減り続けるのを見て、
心穏やかにいられる方は、どれだけいるのかな、
とも思ってしまいます。


そう考えた時に、老後安心して、
楽しさを享受しながら過ごす方法としては、
次の2点ではないかと私は思っております。


① 現役時代に築いた資産の運用を継続しながら、
  毎年、資産残高の●%を使っていく
  というようなルールを決めること。

② 資産を取り崩すのではなく、
  収益を産み出す資産を保有して、
  産み出された収益と老齢年金で
  過ごすことを心がけること。


①に関しては、NISAなどを活用して、
亡くなるまで運用を継続する。


例えば4%取り崩そうと決めたら、

●70歳の時の残高が2,000万円であれば、
 その年は80万円を使う。

●71歳の時の残高が1,950万円であれば、
 その年は78万円を使う。

という具合です。


使った分だけ、残高が減っていないのは、
運用を続けているから。


もちろん、年によっては、
マイナスの運用になる年もあるとは思いますが、
4%という定率で取り崩すということをしていけば、
資産残高の減少ペースを抑えることができるので、
安心感にもつながるのではないか、ということです。


②に関しては、
不動産からの家賃収入、株式からの配当金、
投資信託の分配金など、
保有していることで産まれてくる金額を、
年金収入のプラスとして使うという具合です。


この場合は、空室や減配などにならない限り、
売却せず保有していれば、
継続した収入として見込むことができます。


つまり、
資産残高の元本が減ることを目にすることなく、
新たに入金された金額だけを使うので、
安心してお金を使えるようになるのではないか、
ということです。


①と②、どちらが正解ということはないですし、
これら以外の選択肢もあるかと思います。


最終的には、あなたが、
どんな過ごし方をし、お金とどう付き合い、
どう使っていくか、どう使っていきたいか、
という気持ちの部分との折り合いが必要になってきます。


ご挨拶の中で、自分にとって価値を感じることに
お金と時間を使うことが大切
ということに触れさせて頂きましたが、
お金をどう使うかに関しては、
あなた自身が、自分で失敗も満足も経験し、
使い方の価値基準を身につけていくのが、
1番だと思います。


老後にお金を使えない人、にならないように、
残りの人生で一番若い今日から、
資産運用だけでなく、
お金をどう使うかに関しても
意識しながら生活することが良いのではないか、
と私は考えています。


102 ご両親などと連絡とられていますか?

 
遺贈寄付という言葉、ご存知でしょうか?


おおまかなイメージをお伝えすると、
あなたがお亡くなりになられた時、
遺った財産を、無理ない範囲で寄付をする。


その使い道を、
生前に遺言などにしたためておく、
という内容です。


NPOなどの非営利団体を中心に、
社会課題の解決に向けて活動されている団体などの中から、
あなたが望む社会、
関心のある分野の活動に取り組まれている団体へ、
お金の面から想いを託す、
と言い換えても良いかもしれません。


人生最後のお金の使い方を考える、
ということにもつながると思います。


遺った財産をすべて寄付する必要はないので、
例えばですが、
2,000万円の内の100万円だけ、
ということも可能です。


ご家族がいらっしゃるならば、
配偶者やお子様などに、基本は遺して差し上げる。


ただ、その内の一部を、
社会に還元するというイメージでもあります。


私のような、
現時点では仮に遺った資産があったとしても、
引き継いでもらう相続人がいない可能性がある人間の場合、
特に考える必要があるという想いにもなりました。


そして、遺贈寄付のことを考えていると、
同時に考えることになるのが相続です。


自分の資産を誰に、
どのように遺すかを考えるという点もありますが、
ご両親やご兄弟などがご存命であれば、
遺される立場として、
相続に向き合うこととなります。


もしかしたら、
自分の資産の遺し方を考えるよりも、こちらの方が、
順番としてはある意味、
先に考えた方が良いのかもしれません。


そこで、お伺いします。


「最近、ご両親と連絡取られていますか?」


すでに、ご両親が他界されていて、
相続をご経験されていたら、
愚門となっていること、お詫び申し上げます。


ただ、ご経験済みであれば、
ご経験を踏まえた視点から、
お目通し頂ければと思います。


相続で、一番大変なことは何だと思いますか?


財産を、どのように分けることが、
円満につながるかということでしょうか?


相続未経験の若造である
私が言うのも恐縮ですが、
相続で一番大変なことは、


「どこに、どのような資産や負債を、
 保有しているかを把握すること」


ではないか、と私は考えています。


相続で、どのように分けるかで揉めたりして、
相続をきっかけに、
親族が仲違いするという話を耳にすることもあるので、
もちろん遺産分割も
ケースによっては大変なことだとお察しします。


ただ、その前に、
全体としてどれだけの資産や負債があるかが分からなければ、
そもそも、どう分けるかの出発点が
定まらないこととなってしまいます。


話がある程度まとまった後に、
気づいていなかった場所から、
追加で資産が見つかったなどという話も耳にしたりします。


だからこそ、ご両親などがご存命であれば、
判断能力がある元気なうちに連絡を取り、
顔を合わせて、

「どこに、どのような資産や負債を保有しているか?」

を、確認しておくことが、
一番の相続対策になるのではないか、
と私は考えています。


私自身は、この点に関しては、
ある程度の準備はできています。


どこの金融機関に預貯金や有価証券を
保有しているのか?
保険は、何に加入しているのか?


預貯金や有価証券の、
正確な残高までは把握しきれていませんが、
仮に相続が発生したとしても、
見つからない資産の存在や
隠れた負債の存在などを探す手間は
ない状態にしてあります。


ぜひ、皆さんも、

「知り合いのファイナンシャルプランナーが、
 亡くなった時に困らないように、
 どこに何があるかを把握しておいた方が良いよ」

と言っていたのを聞いたので、
今度会った時に一度話を聞かせてほしいのだけれど、
みたいなニュアンスで、
私をダシに使って頂いて構わないので、連絡をとり、
話すきっかけを作ってみてはいかがでしょうか?


また、連絡を取ること、顔を合わせることで、
もしかしたら、
今の変調に気づくきっかけになるかもしれません。


例えばですが、
金融機関の方が良くしてくれたから、などの理由で、
あなたが知らない内に、
いつの間にか購入していた金融商品があり、
損失を抱えているけれど、言い出せなかった、
みたいなことに気づいたりできるかもしれません。


遺贈寄付の話題から、相続の準備的な話題に
今回は触れさせて頂きましたが、
問題や揉め事が起きるのは、
大部分がコミュニケーション不足に起因するものだと
私は思っています。


ご両親ともそうですし、
ご家族同士の間でもです。


もしご両親などがご健在であるならば、
皆さんには、
コミュニケーション不足での仲違いや
困りごとに巻き込まれて頂きたくない、と思います。


その点からも、ご両親に連絡を取ったり、
ご家族に連絡を取ったりしながら、
資産の全体把握などを、
今の内から始めてみるのはいかがでしょうか?


そして、遺すことになるかもしれない資産がある時に、
一部の使い道として、
遺贈寄付という使い道を選ぶこともできるという選択肢がある点、
伝えて差し上げるのも良いかもしれません。


101 不動産投資と消費税

 
7月、日本銀行が発表した資金循環統計によると、
3月末の家計の金融資産は、
2,199兆円になったとのこと。


前年の同期間よりも、
7.1%増という伸び率。


内訳を見ると、現預金が50.9%と
半分強を占めていますが、
株式や投資信託などの、
いわゆるリスク性商品の割合が、19.6%と約2割に増加。


現預金が多い点は変わりませんが、
株式や投資信託の残高が増えたことで、
現預金の割合は相対的に下落しました。


NISAやイデコの認知度が高まり、
実際にお金を投じて行動する方が増えたことが、
この結果につながったのかと感じます。


皆さんは、ご自分の資産、
ご家族含めた世帯での資産の残高、
1年前と比べて増えましたか?
増えた実感はありますか?


おそらくですが、
「増えました!」「実感あります!」という方の方が、
少ないのではないかな、と感じます。


食品の値上げなどが増え、
日常の買い物など、
支出が多くなったという感覚のある方が
多いと思うからです。


ただ、今回お伝えしたい主旨は
そこにはありません。


増えたと実感できている方にとっては、
コツコツ取り組まれてきたことの結果であり、
努力や継続したことの成果なので、
すごく良いことだと思います。


ただ、大半の方が、増えたかどうかが
「分からない」
というのが正直な所ではないか、とも思うのです。


つまり、比較する、1年前のことは、
覚えてないよ、という方が、
多いのではないか?ということです。


もし、あなたの資産が、
預貯金だけであれば、把握するのは簡単です。


1年前の通帳残高と今の通帳残高を見て、
増えているかどうかを比べれば良いからです。


ただ、イデコやNISA、
さらには不動産なども取り入れて、
資産形成を行っている方にとっては、
少し手間暇のかかる作業になってしまいます。


とは言え、資産運用の成果が、
少しでも出ているのかどうかを実感できると、
継続しよう!という
モチベーションにもつながりませんか?
私はつながると感じています。


相場なので、その時々での
上がり下がりがあるのは仕方ないですが、
長期投資という視点で取り組んでいれば、
日々の値動きは気にすることは一切ありません


そこで、私自身も取り入れている、
資産残高を把握するやり方を、
参考としてお伝えします。


面倒くさがりだと自認している私でも、
この方法は継続できている、
そんな方法です。


やり方はいたってシンプル。


エクセルに資産と負債を入力するだけです。


入力するタイミングは、
自身のペースで良いですが、
最低年に1度同じ時期(例えば年末)に行うことです。
そうすれば、前年との比較ができます。


もう少しゆとりがあれば、
半年ごと、3ヶ月毎などに行えば良いと思います。


また私は、保有資産がとっちらからないように、
お金をどこに置いてあるか、の把握も、
しやすいように心がけています。


例えば、預貯金、
私は現在4口座のみ利用しています。

なので、
4口座の月末残高を入力するだけです。


NISAなどの証券関連も、
私は1つの証券会社だけを利用しています。


ここでのポイントは、
商品ごとの収支を見ず
株式や投資信託など、そしてNISA内外も問わず、
純粋に、証券口座の中に、
合計でいくらあるかを入力するだけ。


商品を海外株、日本株など分けて持っていたとしても、
トータルでいくらあるかを把握することが大切だからです。


その他、イデコや金など、
保有しているお金の置き場が他にもあれば、
同様にその時点の残高を入力するだけです。


最後に、不動産。


これは、金銭的な数字として
把握するのが難しいのは否めません。


ただ、金融資産とは異なり、
値動きという点では、
それほど変化が生じにくいのも事実です。


そこで金銭的な数字で把握するために、
私は賃貸管理会社に依頼するという方法をとっています。


これは、値動きの変化は大きくないので、
2年毎くらいで良いのかな、と考えています。


売却しないとしても、
もし今売出したとしたらいくらくらいになるのか?
という定期検査みたいなイメージです。


よくDMなどで
「●●万円で買いたい人がいます」と届いたりしますが、
まゆつばなので、スルーして下さい。


賃貸管理会社に
「仲介の場合と買取の場合」
それぞれ目安でいくらになるかを聞いてみる、
査定してもらうという具合です。


管理会社によっては、
エリアなどによって、買取は行ってない所などもあるので、
必ずしも買取の査定を出してくれるとは限りませんが、
この仲介と買取の査定金額は、
あなたの保有物件の、
今の相場感に近い金額になってきます。


特に、買取の査定を提示してもらえる場合は、
その会社が、
「●●万円出しても、欲しい、仕入れたい」
と考えている意識の現われなので、
最悪でもその金額であれば現金化できる、
底値のようなイメージになります。


なので、その買取金額をベースにして、
エクセルに入力しても良いですし、
仲介の金額と買取の中間くらいの金額でも構いません。


あくまでも、資産残高を把握する目安なので、
相場に近い金額を、残高として入力すれば良いのです。


そこから、融資の残高があれば、
その残高をマイナスとして入力することで、
不動産の純粋な資産残高が目に見える形にできます。


エクセルに簡易な計算式を入れておけば、
上記で入力した資産から負債をマイナスした、
純粋な合計残高が表示されてきます。


その数字を見ると、資産運用の成果などを
実感として意識できるのではないか、ということです。


定期的に行っていれば、
昨年と比べて増えているのかどうか、
続けていれば、3年前、5年前、10年前などとの比較も、
行えるようになってきます。


メディアなどを目にすると、
平均とか億り人などのような数字を見てしまい、
平均値やミリオネアのような方を比較して、
「自分はそこまでできていない…」
みたいなマイナス感情が湧きかねません。


もしその気持ちが、
やる気に繋がれば良いかもしれませんが、
他者と比べた所で、あなたにもたらすメリットは
ほとんどないと私は感じます。


比べるなら、
過去のあなたと今のあなただと私は思います。


ぜひ、資産形成が順調に進むための、
定期チェックのような意味合いも兼ねて、
そして、資産形成を続けるモチベーションのためにも、
定期的な資産残高チェックに取り組んでみること、
おススメしたいと思います。