横浜のFP大家が、お客様からいただいた質問を元に、
お金や不動産についてお話し致します。

CONTENTS


100 資産残高の把握


7月、日本銀行が発表した資金循環統計によると、
3月末の家計の金融資産は、
2,199兆円になったとのこと。


前年の同期間よりも、
7.1%増という伸び率。


内訳を見ると、現預金が50.9%と
半分強を占めていますが、
株式や投資信託などの、
いわゆるリスク性商品の割合が、19.6%と約2割に増加。


現預金が多い点は変わりませんが、
株式や投資信託の残高が増えたことで、
現預金の割合は相対的に下がりました。


NISAやイデコの認知度が高まり、
実際にお金を投じて行動する方が増えたことが、
この結果につながったのかと感じます。


皆さんは、ご自分の資産、
ご家族含めた世帯での資産の残高、
1年前と比べて増えましたか?
増えた実感はありますか?


おそらくですが、
「増えました!」「実感あります!」という方の方が、
少ないのではないかな、と感じます。


食品の値上げなどが増え、
日常の買い物など、
支出が多くなったという感覚のある方が
多いと思うからです。


ただ、今回お伝えしたい主旨は
そこにはありません。


増えたと実感できている方にとっては、
コツコツ取り組まれてきたことの結果であり、
努力や継続したことの成果なので、
すごく良いことだと思います。


ただ、大半の方が、増えたかどうかが
「分からない」
というのが正直な所ではないか、とも思うのです。


つまり、比較する、1年前のことは、
覚えてないよ、という方が、
多いのではないか?ということです。


もし、あなたの資産が、
預貯金だけであれば、把握するのは簡単です。


1年前の通帳残高と今の通帳残高を見て、
増えているかどうかを比べれば良いからです。


ただ、イデコやNISA、
さらには不動産なども取り入れて、
資産形成を行っている方にとっては、
少し手間暇のかかる作業になってしまいます。


とは言え、資産運用の成果が、
少しでも出ているのかどうかを実感できると、
継続しよう!という
モチベーションにもつながりませんか?
私はつながると感じています。


相場なので、その時々での
上がり下がりがあるのは仕方ないですが、
長期投資という視点で取り組んでいれば、
日々の値動きは気にすることは一切ありません。


そこで、私自身も取り入れている、
資産残高を把握するやり方を、
参考としてお伝えします。


面倒くさがりだと自認している私でも、
この方法は継続できている、
そんな方法です。


やり方はいたってシンプル、
エクセルに資産と負債を入力するだけです。


入力するタイミングは、
自身のペースで良いですが、
最低年に1度同じ時期(例えば年末)に行うことです。
そうすれば、前年との比較ができます。


もう少しゆとりがあれば、
半年ごと、3ヶ月毎などに行えば良いと思います。


また私は、保有資産がとっちらからないように、
お金をどこに置いてあるか、の把握も、
しやすいように心がけています。


例えば、預貯金、
私は現在4口座のみ利用しています。

なので、
4口座の月末残高を入力するだけです。


NISAなどの証券関連も、
私は1つの証券会社だけを利用しています。


ここでのポイントは、
商品ごとの収支を見ず、
株式や投資信託など、そしてNISA内外も問わず、
純粋に、証券口座の中に、
合計でいくらあるかを入力するだけ。


商品を海外株、日本株など分けて持っていたとしても、
トータルでいくらあるかを把握することが大切だからです。


その他、イデコや金など、
保有しているお金の置き場が他にもあれば、
同様にその時点の残高を入力するだけです。


最後に、不動産。


これは、金銭的な数字として
把握するのが難しいのは否めません。


ただ、金融資産とは異なり、
値動きという点では、
それほど変化が生じにくいのも事実です。


そこで金銭的な数字で把握するために、
私は賃貸管理会社に依頼するという方法をとっています。


これは、値動きの変化は大きくないので、
2年毎くらいで良いのかな、と考えています。


売却しないとしても、
もし今売出したとしたらいくらくらいになるのか?
という定期検査みたいなイメージです。


よくDMなどで
「●●万円で買いたい人がいます」と届いたりしますが、
まゆつばなので、スルーして下さい。


賃貸管理会社に
「仲介の場合と買取の場合」
それぞれ目安でいくらになるかを聞いてみる、
査定してもらうという具合です。


管理会社によっては、
エリアなどによって、買取は行ってない所などもあるので、
必ずしも買取の査定を出してくれるとは限りませんが、
この仲介と買取の査定金額は、
あなたの保有物件の、
今の相場感に近い金額になってきます。


特に、買取の査定を提示してもらえる場合は、
その会社が、
「●●万円出しても、欲しい、仕入れたい」
と考えている意識の現われなので、
最悪でもその金額であれば現金化できる、
底値のようなイメージになります。


なので、その買取金額をベースにして、
エクセルに入力しても良いですし、
仲介の金額と買取の中間くらいの金額でも構いません。


あくまでも、資産残高を把握する目安なので、
相場に近い金額を、残高として入力すれば良いのです。


そこから、融資の残高があれば、
その残高をマイナスとして入力することで、
不動産の純粋な資産残高が目に見える形にできます。


エクセルに簡易な計算式を入れておけば、
上記で入力した資産から負債をマイナスした、
純粋な合計残高が表示されてきます。


その数字を見ると、資産運用の成果などを
実感として意識できるのではないか、ということです。


定期的に行っていれば、
昨年と比べて増えているのかどうか、
続けていれば、3年前、5年前、10年前などとの比較も、
行えるようになってきます。


メディアなどを目にすると、
平均とか億り人などのような数字を見てしまい、
平均値やミリオネアのような方を比較して、
「自分はそこまでできていない…」
みたいなマイナス感情が湧きかねません。


もしその気持ちが、
やる気に繋がれば良いかもしれませんが、
他者と比べた所で、あなたにもたらすメリットは
ほとんどないと私は感じます。


比べるなら、
過去のあなたと今のあなただと私は思います。


ぜひ、資産形成が順調に進むための、
定期チェックのような意味合いも兼ねて、
そして、資産形成を続けるモチベーションのためにも、
定期的な資産残高チェックに取り組んでみること、
おススメしたいと思います。

99 借金して投資すること


先日、資産運用のイベントへ足を運んできました。


その時の質疑応答で、他のFPさんから、
次のような相談について耳にしました。


「新NISAをきっかけに、つみたて投資枠を使って、
 クレジット支払で上限に近い金額でつみたてしている。
 商品は、全世界株式のインデックスファンド。
 ただ、翌月のクレジットの支払いが、
 毎月一括で払えないので、分割払いにしている…」


という内容です。


これを聞いて、あなたはどう思いますか?
どう感じましたか?


私はこの話を聞いた時に、
「本末転倒、信じられない!」
と、かなり衝撃を受けました。


資産運用、投資に取り組みたい気持ちは分かります。


おそらく、動画などでおすすめ等の、
話題にあがっている商品を選び、
NISAを活用して、
1日でも早く始める行動力は良いと感じます。


ただ、支払が分割というのは、
さすがによろしくないかな、と。


資産運用、投資を始めるよりも前に、
やるべきこと、学ぶべきことがあるのではないか、
ということです。


クレジットの分割払いは、
原則3回以上になれば、手数料がかかってきます。


もし、リボ払いを選んでいたとすれば、
毎月の支払いは一定額に抑えられますが、
高金利の負担が生じてきます。


もしかしたら、
負担する手数料や金利以上に
運用益が出ているのかもしれません。


ただ、1回で払いきれないのであれば、
クレジットの支払いに回すために、
つみたてた資産を売却するなどして、
支払に回すことになってしまいます。


そうなれば、つみたて投資の魅力の1つである
複利効果を享受することができず、
資産が思うように増えない事態になりかねません。


では、この方にとって、
今、何が一番必要なことなのでしょうか?


それは、お金の流れを管理すること。


たとえ、つみたて投資であったとしても、
分相応のつみたて金額を決めて、
無理なく継続できる金額を決めること。


そして、クレジットの支払いが、
毎月1回で収まる範囲でしか、
利用しないようにすること。


小学生の算数で考えても分かる、

収入―支出 >0円

を、実践することが、
つみたて投資を始めるよりも必要なことだと、
話を聞いていて私は感じました。


「他者やメディアなどから良いと聞いた。」
「皆やっているから、自分も同じように…」


もしかしたら、そんな焦りが、
その方にはあったのかもしれません。


ただ、クレジットの支払いを分割にしてまで、
つみたて投資を行うのは、
分不相応ではないでしょうか?


株式や投資信託を買いたいので、
という理由でお金を貸してくれる
金融機関は、ほぼ皆無だと思います。


仮に貸してくれたとしても、
フリーローンなどの金利が高い商品になると思います。


なので、金融商品に関しては、
イデコやNISAを活用して資産形成することには賛成で、
私自身も行ってはいますが、
クレジット分割払いを利用するなど、
借金を利用して行うのは、
自分の首を絞めることにも繋がりかねないので反対です。


資産運用、資産形成は、
周りに流されて行うものではありません。


まして、他者に勧められたから、とか、
友人知人がやっているから、
という理由で行うことでもありません。


そもそも、誰かと比べて考えること自体、
ナンセンスだと私は考えています。


個性が異なるように、どんなスタンスやペースで、
資産運用、資産形成に取り組むかは、各人各様。


正解等は存在しません。


お金をテーマにした本や雑誌。
動画やブログ、SNSなどを通じた情報。


興味を持って見聞きすることは良いと思いますが、
そこに書かれている内容通りにあなたが行ったとしても、
同じ結果が出る保証はありません。


そう考えると、

「自分は、こういうスタンスで、
 長期に資産運用、資産形成を行っていく!」

そんなブレないスタンス
持つことができた人こそ、失敗せずに継続できる。


私は、今回の話などを踏まえて、
最近、改めてそのように感じ、考えています。


ぜひ、皆さんも自分に合った運用スタイルを、
見つけて頂ければと思います。


98 不動産の営業に、迷惑していませんか?


不動産投資、大家業をしていると、
当然ですが、不動産会社との接点を持つことになります。


会社や担当者にもよりますが、
1度問い合わせして、断った後、再度、折を見て、
「物件探されていませんか?」
という電話がかかってきたり、メールが届くことがあります。


あなたは、そういう経験ありませんか?


これは、主にネット経由で、
問い合わせた時に起きやすいのですが、
頻度が多いと、辟易してしまいますよね。


また、反対に、

「○○さんの物件を、
 ●●万円で買いたい人がいるのですが、
 売却は検討していませんか?」

という連絡が入ることもあります。


時期によって、連絡が入る頻度も変わるように感じますが、
電話にせよメールにせよ、郵送のDMにせよ、
売るつもりもないのに、
見ず知らずの会社や担当者から連絡が入るのは、
あまり良い気がしませんよね。


特に、後者の売却に関しては、ここ最近、
私の肌感覚ですが、増えているように感じています。


以前は、売りませんか?
の電話がかかってきた時に、

「売るつもりはなくて、買うつもりはあるのですが、
 紹介して頂けませんか?」

などとやりとりして、
お会いしたこともありました。


ただ最近は、信頼を置ける方がいるので、
購入する時も売却する時も、
そのような会社や担当者を通じて行うように、私はしています。


少し前置きが長くなりましたが、もしあなたが、
見ず知らずの不動産会社さんからの営業電話や手紙などを、
迷惑だな、と感じたならば、こんな対処方法がありますよ、
ということをお伝えします。


どれも、私が実際に行ったことです。


最初にDMに関してですが、
「受取拒否 斎藤岳志(氏名を書く)」
と、封を開ける前に赤字で書いて、
ポストへ投函することで、返送することができます。
https://www.post.japanpost.jp/question/121.html


これを行うことで、
宛先不明の時と同じように差出人へ郵便物が戻るので、
第一段階として、以後、その会社からDMが
来なくなる効果は期待できます。


実際、これで止まったケースも結構ありました。


次に電話に関してですが、
これは正攻法で間髪入れずにはっきりと断ること。


「売却するつもりはありません」と伝えても、
あれこれと引き下がらずに言ってくる方もいますが、
こちらが売る意思がないことを、とにかく伝え続けて、
キリがないと思ったら電話を切ることです。


そして、切った後、もう出たくなければ、
着信拒否にしてしまうことです。


DMにしろ電話にしろ、上記で一定の効果はありますが、
DMに関して、相手の発送を強制的に止めることまではできません。
受取拒否したとしても、
再度相手が発送することまでは、
拒否できないという意味合いです。


電話に関しても、
かけてきた相手からは止まるかもしれませんが、
同じ会社の別の方からかかってくる
というケースもあったりします。


そんな時に効果を発揮するな、と私が実感した最後の方法は、
その会社へ電話を直接すること、です。


これも会社によりけりだとは思いますが、私の中では、
DMや電話が止まった、
一番効果的な方法だったと感じています。


昨今、個人情報保護法の兼ね合いもあり、
プライバシーポリシーなどで、
個人情報の取扱いについて、
サイト上に掲載してあるケースが多いです。


その中に
質問や苦情に関する窓口
の記載があります。


そこへ直接電話をかけて、
DMや電話連絡に関しての内容を伝え、
発送を止めてもらったり、
電話がかかってこないようにお願いする、という方法です。


上場していたり、
規模感や認知度がある会社さんであればあるほど、
この窓口へ連絡したことで、
その後一切連絡がくることはなくなりました。


不動産の相談をメインに承っているという私の立場上、
DMや電話をシャットダウンするのは、
どうしたものか、と迷ったこともありました。


ただ、1個人の不動産投資家、大家として、
連絡が入るのが嫌だ、迷惑だ、
という想いが勝った会社に関しては、
上記の応対をしたというのが正直な想いです。


登記簿謄本は、法務局で誰でも閲覧が可能です。


そう考えると、
「売却しませんか?」の
新たな営業を止めることはできません。


ただ、不快感を抱いた時には、
連絡を食い止める方法もあるという点を、
実体験を交えて、今日はお伝えさせて頂きました。


もし、あなたが、営業電話やDMなどで、
ストレスを感じたりされているのであれば、
少しでも参考にして頂ければと思います。


97 更新時に家賃上げました!


不動産投資、大家業を続けていると、
賃貸借契約の更新のタイミングが訪れます。


契約の内容にもよりますが、
住居用としての賃貸の場合、
2年ごとというケースが多いのかな、と感じています。


偶然ではあるのですが、
9月に更新を迎える部屋が2つあり、
先日、賃貸管理会社から、
入居者さんへ、更新の案内をする旨の連絡がありました。


連絡が入ってからのやりとりに関しては後述しますが、
先に結論をお伝えすると、


「2部屋とも、入居者さんから、
 値上げOKのお返事を、電話では頂けた」


という結果になりました。


正式な更新契約は、まだ取り交わせていないのですが、
値上げを受け入れて頂きながら、
お住まい続けて頂ける御意思の確認ができたことに、
安堵している所です。


急な転勤などのご事情が発生しない限り、
9月の更新以降も、
上げた賃料でお住まい続けて頂けることが、
ありがたく嬉しいことだと感じています。


私は、以前のメルマガで、
お伝えしたことがあるかもしれませんが、


「家賃を上げるなら、更新の時にはせず、
 退去して空室になり、次の方を募集する時に行う」


という考えを持っています。


そんな私が、なぜ、
今回の更新のタイミングで賃料の値上げを行い、
入居者さんに受け入れて頂けたのかに関して、
お伝えしようと思います。


更新の連絡を頂いた、
私が賃貸管理をお願いしている会社は、
どちらかというと保守的だと私は感じています。


退去の連絡が入り、
次の方を募集しようとする時。


少しでも早く空室を解消したい、
という想いの現われかもしれないのですが、
ちょっと手堅すぎないかな?という
募集賃料を提示してくることが多い会社、という意味です。


そのため、私は、いつも提案頂いた賃料よりも、
少し高めに募集をスタートして欲しい旨、
伝えることが多いです。


ありがたいことに、
その賃料で選んで頂けることも多いので、
結果論としては、提案通りにしなくて良かった、
と感じることが多いのが、今まででした。


そんな保守的だと感じる賃貸管理会社が、
今回の更新時には、


「賃料の値上げを提案しようと考えている」


と言ってきました。


昨今の物価高、インフレ傾向にあることが、
きっかけだとは思いますが、
値上げの話をすることで、
更新時に退去されてしまう可能性があるにも関わらず、
珍しく少し強気な提案をしてきたな、
ということに、賃貸相場の変化を感じました。


もちろん、
据え置きで更新手続きを進めるか、
値上げ交渉をお願いするかの最終判断は、
オーナー側にあるので、
据え置きで、と回答する選択肢もありました。


ただ、保守的に感じる賃貸管理会社が、
言ってきている値上げの話なのであれば、
その方向で進めてみるのも悪くないかな、と考えて、
「提案通りで話を進めて下さい」
と、伝えました。


とは言え、ただ値上げをお願いすることは、
入居者さんのみに、
金銭的な負担を強いてしまうことになります。


なので、私は、
いわゆる「三方良し」にできる良い方法はないか、
と考えました。


そこで賃貸管理会社にお願いしたのは、

「値上げの提案と合わせて、
 更新料を半額にして下さい」

ということです。


更新料は、共益費を除いた、
賃料の1か月分のケースが多く、
受け取った更新料は、
賃貸管理会社とオーナーで折半するケースが多いです。


私の提案は、
入居者さんに払って頂く更新料を半額にして、
その金額を全額賃貸管理会社に受け取って頂き、
私は1円も受け取らないという内容です。


その結果、入居者さんは、更新料が抑えられるなら、
少し値上げになっても良いと判断して下さったのか、
おふたり(2部屋)とも、値上げOKの返事を頂けた、
というのが経緯になります。


これが三方良しになるのは、

入居者さんは、更新料が半額になることで、
毎月の支払いは若干増えますが、
次の更新までの2年間トータルで考えると、
支払総額はあまり変わらない、という点。


賃貸管理会社としては、
家賃が上がれば、1部屋あたりの毎月の賃貸管理手数料が増え、
増収につながる、という点。


私としては、
更新時には収入がなく損をしますが、
長い目で見れば、上げた賃料で回収できること。
そして、賃料を上げられたことで、
もし、売却しようとした時の価格を上げることができる、という点。


上記が、三方良しと考えた内容です。


最後の、私(オーナー)の立場としての利点ですが、
物件の状態が変わらなければ、
毎月1,000円の値上げであれば年間で12,000円、
毎月2,000円の値上げであれば年間で24,000円、
収入が増えることになります。


売買価格面で考えた時に、
例えば利回りを4%で考えると、
年間12,000円であれば、物件価格は30万円
年間24,000円であれば、物件価格は60万円
理論上の価値は上げられることになります。


つまり、賃料を上げることができれば、
含み利益的な物件価値を上げることができるのです。


今回の2部屋に関しては、当面手放す想いはありませんが、
更新料を受け取らないという一時的な損失には目をつぶり、
受け取らなかった更新料以上の金額に相当する、
物件の理論上の資産価値を上げることができたのです。


今回は、保守的な賃貸管理会社からの
値上げ検討提案をきっかけに、
私が実際に行った行動や想い、考えなどを、
お伝えさせて頂きました。


不動産投資、大家業は、
いい意味で安定した固定収入を確保できますが、
一方で、経費もあまりかからない事業なので、
収入をあげたり、経費を削ったりして、
通常時に利益を上げることは、
なかなか難しい側面があります。


私も、更新時など、
同じ方にお住まい頂いている時に値上げの提案をすることには、
基本否定的な想いを持っていますが、
今回、提案をきっかけに、
損して得取れ的な動きをしてみたら、
賃料アップを実現することができました。


あくまでも私の事例なので、
皆さんが、同じように行ったとしても、
同じ結果につながるかは分かりません。


なので、今後、
不動産投資、大家業を続けていくにあたって訪れる更新時において、
考え方のひとつの参考にして頂ければ、
という感じで捉えて頂ければと思います。

96 億万長者のイメージ


以前接点があった方の、勉強会の投稿をたまたま見かけ、
久々の再会兼ねて足を運んできました。


その勉強会の講師が、こちらのエルさんです。
https://leveraged1.com/profile


米国株への投資を中心に資産運用を行って、
2019年に「FIRE」をされた方です。


今は、米国株7割、日本株3割で
資産配分をされているということですが、
株式投資の利益と配当金で
生活をまかなわれていらっしゃる方です。


はっきりとは伺いませんでしたが、
話を聞いている限り、
数億円は保有されていらっしゃることは分かったので、
いわゆる億万長者です。


皆さんは、億万長者になりたいと思いますか?


お金はあるに越したことはないと思うので、
このように聞かれたら
「YES」とおっしゃる方が多いとは思います。


だからといって、
FIREを目指しましょう、
とか億万長者を目指しましょう、などということを、
私は申し上げるつもりは全くありません。


たしかに、
それだけの資産を築き上げられたことはすごいな、とは思いますが、
私自身は、羨ましいとか憧れる、などという想いがありません。


自分と他者を比べても、意味がないというか、
良いことはまったくないのでは?と考えているからです。


ただ、考え方などに関しては、
共感する部分、参考にできる部分があったので、
その点に関して、お伝えしようと思います。


最初は外見に関して。


あなたも、もしかしたら
億万長者に関する本などを読まれたことがあり、
ご存じかもしれませんが、
今回のエルさんも、ご多分に漏れず、
そこら辺にいる、普通な感じの方、という印象。


ユニクロがお好きなようで、
当日お召しになられていたのも、
ほぼユニクロで買われたものでした。


衣服にお金をかけたくない、
無頓着という見方もあるかもしれませんが、
お金持ち風に見えない、という、
ミリオネアの特徴を体現されているような方でした。


次に、資産運用、資産形成に関して。


株式投資がメインの方なので、
借入は、ご自宅の住宅ローンのみ。


住宅ローンを返そうと思えば、
いつでも返せる状態だとのことですが、
あえて返済せず、
株式投資に資金を振り向けるスタイルをとっているとのこと。


これは、不動産投資、大家業にも通じる所があると思いますが、
お金を持たれている方ほど、
融資を利用して不動産を持ちたがる点とも
共通しているのかな、と感じました。


完済すれば借入、利息の負担はなくなりますが、
お金を不動産に固定化させることにもなります。


金融商品に投じて、収益をあげる流動性を確保しながら、
返済はコツコツと行うことで、
気がついたら残債が減り、資産が増えていた。


そんな資産と負債を両建てで保有するスタイルは、
とても参考になるのではないでしょうか?


今の時勢的に言えば、
NISAやイデコなどを活用しながら
金融資産の資産形成を優先し、
不動産の返済はコツコツとゆっくり行うようなスタイル、
というイメージでしょうか。


最後に、おっしゃっていたことの中で、
参考になる大切だと感じたことを、
いくつか。


「公的年金の制度やお勤めであれば
 会社の退職金や企業年金の制度を把握することがスタート」


「生きがいややりがいなど、
 自分にとって大切にしたいことを考える。
 もしFIREしたいなら、した後のことを考えておく」


「世間体は気にしない。
 身内や職場以外の交友関係を築いておくこと」


そして、
「人生、最後は思い出が宝物」
などをおっしゃっていました。


「DIE WITH ZERO」という
書籍にも書かれているのですが、
お金を有用に使って、いかに人生楽しむか?


自分が価値があると思えることにお金を使って、
楽しかった記憶、感動する体験を積み重ねることが、
何よりも大切だと思います。


という内容で勉強会を締められました。


FIREした億万長者の方が話される勉強会に参加して、
見聞きしてきたことを、今回は共有させて頂きました。


億万長者と聞いて、
改めてどのようなイメージ、印象を抱かれましたか?


正直な所、基本的には皆、
思い、考えていることに、
大きな違いは無いのかもしれない、と感じます。


そう考えると、何が差を生み出すかという点で言えば、
思ったこと、考えたことを、
具体的な行動に、少しでも早く、
時間を有効に活用して取り組む勇気ではないか、
と私は改めて感じました。


知っている、考えているだけでは資産が増えること、
夢や希望が実現することはありません。


ぜひ、あなたも実現したいこと、
やりたいことなどがあるのであれば、
周りの目を気にすることなく、
他の誰でもない自分自身のために行動してみること。


これが、
FIREよりも億万長者になるよりも
幸せに過ごす秘訣ではないかと思います。


95 投資は答えの出ない哲学


「賃貸物件を購入した人」
「賃貸物件を売却した人」


先月を振り返ると、私の身近に、
それぞれの立場の方がおりました。


投資判断に満足しているか?


どちらの立場の方が、
そのような疑問形な想いを抱く傾向があると、
皆さんは思いますか?


100%の正解がある訳ではないですが、
「売却した人」の方に、
そう感じる方が多いのではないか、と私は感じています。


これは、不動産に限らず、
株式や投資信託などに関しても、あてはまるかと思います。


「もうしばらく持ち続けて、
 家賃を受け取り続けた方が良かったのではないか?」


「もう少し、入居者さんから受け取る家賃で残債を減らしてから、
 手放した方が良かったのではないか?」


「もうしばらく持ち続けていた方が、
 売却の値段も上がったのではないか?」


売却して手放すことは、
その投資、運用の成績を確定させることにつながります。


損をするために、
お金を株式や不動産などに投じる方はいないはずです。


大切なお金だからこそ、
少しでも利益を得た状態で成績を確定させたい、
というのは、誰しもが思うことです。


だからこそ、
売却するタイミング、手放すタイミングでは、
購入する時以上にいろいろな想いが湧き、
判断を迷わせたり、鈍らせたりするのかと思います。


ただ、私が常々思い、感じ、お伝えしているのは、
不動産に限らずの話になりますが、


買いたいと思った時が買い時
売りたいと思った時が売り時


ということです。


例えばですが、
バフェットさんのように、
相場や値動き、業績などをつぶさに研究し、
精通しているような方であれば、
「買い時や売り時を待つ」
というスタンスを取ることも可能だとは思います。


ただ、私も含めて、その他大勢の人間にとっては、
「いつが買い時か」
「いつが売り時か」
は、分からないのが常ではないでしょうか?


後から振り返って、
「あの時は安くて買い時だった」
「あの時は相場が上がっていて売り時だった」
と考えることはいくらでもできます。


過去は振り返ることができますが、
未来のことは、誰にも分かりません。


1年、半年、1ヶ月、1週間、
明日のことさえ、誰にも分かりません。


その点から考えても、
売るタイミング、手放すタイミングというのは、
購入以上に、
自分の判断が正解だったか分からないのです。 


これが、
「投資は、答えの出ない哲学」と
お伝えした真意です。


実際、冒頭でお伝えした、
先月物件の売却された方も、売却した判断に関して、


「何が正解かまだ分かりませんが、
 全て経験として活かしていけると良いと思ってる。」


と、おっしゃっていました。


なので、私も


「自分で納得して、判断したのなら、
 それが、今のAさんにとっての正解だと思います!」


とお伝えしました。


私自身も、今に至るまでの間に、
物件の購入に限らず、売却の経験もあります。


私の場合、「損得勘定」の計算もしますが、
それよりも、その時々の状況を踏まえて、
感情面」にスポットをあてて、
売却するという判断をしてきたように
振り返ると感じています。


そのため、後から、
自分の売却という投資判断について、
あれこれ思い悩むことは、ほとんどありません。


あの時売らずに、今も持ち続けていたら、
もっと高い値段で売れたのに、
と思ったことはゼロではありませんが、
そのことで後悔のようなマイナスな気持ちになったことは、
一切ありません。


とは言え、感情で判断し、
手放してしまった物件を、再度買い直したいな、
と思ったことはあります。


あのまま持ち続けていれば、
今違った活用の仕方もあったかな、
などという想いが湧いたりという感情です。


本当に、資産運用、投資に関しては、
何が正解か分からないし、
答えは出ない、哲学のような行為だと私は感じています。


皆さんは、不動産、株式、投資信託など、
資産運用で、どの時点で売却するか、
成績を確定させようかなどと、
考えていることは、ありますか?


いずれにしても、
明確な答えがでない投資の世界。


お互いに、「後悔」のような
マイナス感情を引きずらないように過ごし、
取り組んでいきたいですね。


94 設備と立地、どちらを選びますか?


「表参道ヒルズ」「代官山アドレス」


今でこそ、
素敵な観光スポットの1つになっていますが、

「同潤会青山アパートメント」
「同潤会代官山アパートメント」

建替え前のその地には、
それぞれアパートが建っていました。


そんな昔のアパートメントが復元されて、
見学できる施設があり、足を運んできました。
https://www.instagram.com/p/C7WB1mYOIiZ/?img_index=1


URまちとくらしのミュージアムは、
そんなマンションの変遷、歴史を感じられる施設です。
https://akabanemuseum.ur-net.go.jp/


同潤会シリーズは、いくつかありますが、
代官山は、単身向け住戸の原点みたいな部屋でした。


部屋の中には、トイレも洗濯機置場もなく、
ベッドの下に収納があるような4畳半の作り。


かぐや姫さんの曲「神田川」で
歌われているような部屋のイメージです。


時代も変われば、
設備も間取りも作りも変わる。


そんな過去を知り、感じられる施設でした。


完全予約制のガイドツアーです。
ご興味あれば、大人の社会科見学にいかがですか?


マンションの作りや部屋も、時代と共に変わり、
今の最新設備のマンションにつながっているんだな、
と思うと、時代の流れ、技術力の進歩などを、
改めて感じる機会にすることができました。


ちなみに、風呂なし、トイレなし、
4畳半の同潤会代官山アパートメントの単身向け住戸。


賃料は、
いくらくらいだったと思いますか?


ガイドさんの説明では、今の価値にすると、
55,000円から60,000円くらい
だとおっしゃっていました。


あなたは安いと感じましたか?
高いと感じましたか?


どちらが正解という話ではありませんが、
私の個人的な感覚では、
高いな、と感じました。


ただ、渋谷や恵比寿なども、
徒歩圏に入ってくる立地、利便性という点から考えると、
その値段で、最低限の住まいを確保できるなら、
安くも感じるのかな、とも思いました。


おそらくですが、高い、と感じた理由は、
私が産まれてから幼少期を過ごした実家には、
トイレもお風呂も、住まいの中にあったから、
ではないか、と思います。


利便性の良さは分かるのですが、
成長してくる中で、住まいの中には、
トイレもお風呂もある環境で過ごした人間からすると、
風呂トイレ共用なら、
もっと安い賃料でも良いのでは、と感じたからです。


なので、幼少期などに、
風呂トイレ共用という環境で過ごした経験がある方からすれば、
代官山に60,000円前後で住めるなら、
安い!と感じる方もいらっしゃるのかな、とも思います。


こればかりは、価値観、考え方なので、
あなた自身の判断を優先されて下さい。


ミュージアム見学で、
このようなことを考えているタイミングで、
日経新聞に、
下記のような記事が掲載されていました。


私なりにまとめてお伝えすると、


コロナ禍が明けて、
職場に近い都市部での賃貸需要の高まりに合わせて、
14から18平方メートルの狭小でも
利便性の高い場所に物件を開発し、
賃料を抑えたい若年者のニーズを取り込んでいる、


という内容。


賃料を抑えているとは言っても、
10万円前後とのこと。
広さよりも、駅チカの利便性を重視する方に、
選ばれているとのこと。


今の20代から30代の方であれば、
おそらくですが、
自分の部屋を実家で割り当てられて広々と使いながら、
快適な環境で過ごした方が多いのではないか?と
私は感じています。


なので、20平方メートル以上、
1LDKなどの間取りが好まれやすいのかな、
と思っていた私としては、
「狭小でも選ばれているんだ」
という新たな気づきになりました。


そう考えていくと、
設備や広さという点よりも、駅から近くて便利、
という立地のマンションであれば、
狭小ワンルームでも、
賃料設定次第では、充分に需要もあり、
空室にもなりにくいのでは?とも感じました。


設備としては、所謂3点ユニットタイプで
洗濯機なしパターンの部屋になるかもしれないですが、
賃貸需要は立地さえ良ければ、
見込やすいのでは?というイメージです。


自分がオーナーとして貸すとしたら、
狭小でも駅チカの部屋、
駅徒歩10分以内で広さも設備も整っている部屋、
どちらを持ちたいと思いますか?


反対に、自分がもし借りて住むとしたら、
どちらの部屋を選びたいと思いますか?


なかなか良い物件を探すことができない、とか、
なかなか良い物件を仕入れられない、


などという話を耳にすることが多いですが、
部屋に求める価値観や考え方に関しても、
多様になっている昨今。


理想的な部屋を望みすぎることなく、
少し尖った視点で、

「ある一定の方だけに選んでもらえれば良い」

みたいな想いで、
部屋を所有しオーナーになる、
という考え方もありなのかもしれない。


過去の歴史や最近の実例を知ることを通して、
そんなことを思いめぐらせた、
質問の投げかけも兼ねた内容とさせて頂き、
今回は筆を置かせて頂きます。


93 不動産の売却時によくある勘違いはコレ!


都心中心部の新築マンションの
平均価格が億を超えた。


そんなニュースを、
今年に入ってからも耳にすることがあります。


パワーカップルと言われる世帯年収が高いご夫婦が、
マイホームとして買うケースもありますが、
高値を牽引しているのは、投資目的で買う、
いわゆる国内外の富裕層と言われる方々ではないか、
と私は感じています。


人件費や材料費の上昇も、もちろんありますが、
それを補って余りある資金を、
マンションに投じられる方がいなければ、
売買そのものが成り立たないからです。


いやはや、すごいなぁ、
という言葉しか出てこないです。


実需ではなく、投資目的で買うような方は、
実需のマイホームとして買う方以上に、
気にしているポイントがあると思います。


それは、手放すタイミング、です。


最近の日本の総合商社ではありませんが、
事業投資は、お金を投じ、
収益が見込めて軌道に乗った後に売却する、
という流れを繰り返すことが多いと思います。


不動産投資も、投資とは言いながらも、
賃貸事業という事業投資。


その点で、いつ、どんなタイミングで手放すか、
という判断も、
ひとつの大切な経営判断になってきます。


もちろん、手放さずに賃料収入を得続ける、
という判断も賢明な判断。


物件ごとに、手放す、保有を続けるなど、
どんな未来を思い描いていくかなどを、
考えておくことは大切だと私は考えています。


そんな賃貸事業で「手放す(売却)」
という判断をされる方、または検討されている方が、
私の周りにもいらっしゃいます。


理由や事情は様々ですが、話をしていて、
売却時の誤解として良くあること。


それは、
売却した時の利益の考え方です。


例えばですが、
2,000万円で買った物件を、
5年後に2,000万円で売った場合。


譲渡に伴う税金は、
いくらくらいになるでしょうか?


この質問を投げかけた時に、


「買った値段と売った値段が
 同じだから、譲渡税はかからないでしょ!」


と、おっしゃる方が、
比較的多いように私は感じています。


あなたは、どうですか?
同じ誤解、されていませんか?


これが、金融資産の投資である、
株式や投資信託の売買であれば、
買値と売値が同じなので、
譲渡の税金は発生してきません。


ただ、不動産投資、大家業の場合は、
そうはいかない、ということを、
頭に入れておいて下さい。


そのポイントは、「減価償却費」です。


よく節税になるポイントとして、
お金を支出しなくても
経費が作れるのが減価償却費。


減価償却費が多ければ、
不動産所得がマイナスになって、
所得税や住民税の節税につながる、
という話を聞かれたことがあるかもしれません。


もちろん、
これは該当すれば間違いではないし、
実際、所得税、住民税の節税に
つながることもあります。


ただ、今回ポイントにしている、
売却時の譲渡税という点では、保有している間に、
減価償却費を多く入れていれば入れているほど、
譲渡時の利益が大きくなり、その結果、
譲渡税の支払いが多くなる可能性があるのです。


具体的な数字を使ってお伝えします。
イメージを分かりやすく伝えるために、
諸費用などは勘案せずに伝えます。


2,000万円で買った物件。
建物価格が1,200万円、
土地価格が800万円で、
耐用年数は30年と仮定します。


減価償却は、建物のみが対象になるので、
1年あたりの減価償却費は、
1,200万円を30年で割った40万円になります。


先程伝えた例のように、この物件が、
5年後に買値と同じ2,000万円で売れたとした場合。


土地の800万円は買った時から変わらずですが、
建物に関しては、
減価償却費として経費に入れた、
40万円の5年分にあたる200万円、
帳簿上の価格は下がることになります。


すると、建物価格は、
当初1,200万円だったのが、
▲200万円で1,000万円。


土地の800万円と合わせて、
売却時の帳簿価格は
1,800万円となります。


売値が2,000万円の場合、この2,000万円と、
帳簿上の価格1,800万円の差額200万円が
税金上の利益とみなされて、
譲渡税の対象になってくる、
というのが仕組みです。


お正月を6回迎えていない短期譲渡であれば、
この200万円の約4割。


6回迎えた後の長期譲渡であれば約2割が、
譲渡税として、
確定申告時に支払うことになってくるのです。


このような仕組みがあるので、
不動産投資の場合、手放す時には、
買値と売値が同額だから、とか
買値より売れた値段が下回っているから、
というだけでは、譲渡税が発生しない、
とは言い切れないのです。


ここの誤解は、比較的多く見受けられ、
実際に納税が発生した時に、
その分の金額を残しておかなかったという
ケースも往々にして起こりえます。


皆さんも、
もし不動産を手放すことを考えているのであれば、
買値と売値だけでなく、
減価償却費を加味した帳簿上の価格も意識して、
譲渡税の支払い時に頭を抱えることがないように、
気を付けて頂ければと思います。

92 横浜と聞いて、どんな印象がありますか?


今年、映画で帰ってきた「あぶない刑事」。


生まれも育ちも横浜の私としては、
ドラマの面白さと合わせて、親しみも感じています。


特に、街中の撮影風景を見ていると、
中華街だ!とか福富町だ!とか、
見知っている場所が出てくるので、
妙な嬉しさを感じてしまうのです。


そんな「あぶない刑事」の
撮影場所として使われている横浜


住みたい街ランキングで、ここ数年
1位を獲得している街、横浜。


皆さんは、横浜という街に、
どんな印象をお持ちでしょうか?


横浜と言うと、
「みなとみらい」や「中華街」
「山下公園」や「赤レンガ倉庫」など
いわゆる観光地をイメージされる方が多いと感じています。


プラスのイメージを抱いて頂けることは、
地元民として本当に嬉しくありがたいな、と感じますが、
上記のようなイメージの、いわゆる横浜は、
横浜のごく一部でしかありません。


横浜に住まれたことのある方とそうでない方で
違いはあると思いますが、
また、横浜も広いので、
どこをイメージするかで違いはあると思いますが、
実際に暮らしていて、私自身は、
ひいきしているとかの想いを抜いても、
住み心地の良い街だと感じています。


電車やバスなどの公共交通機関も充実していますし、
東京都心部などからも、
ものすごく遠い訳ではなく、
外出もしやすいと感じるからです。


特に、官公庁などが多い桜木町や関内エリアを中心に見て、
その近隣、あるいはそのエリアより北側であれば、
都心も近く感じるので、
横浜、東京、両方の良さを感じられて
利便性も高く、暮らしやすいのでは?と感じています。


その点から考えても、
住まいを提供する不動産投資、大家業において、
横浜に物件を保有するのは、
長い目で見て、良い選択になると私は考えています。


実際に私自身、横浜には賃貸用として、
現状2部屋保有しています。


横浜駅から徒歩10分以内の部屋と
桜木町駅から徒歩5分以内の部屋です。


購入してから、桜木町駅の部屋は
まだ入退去の入れ替わりはありません。
(購入して2年くらいしか経っていないからかもしれません)


横浜駅の部屋は、保有して約8年になりますが、
入退去は1度だけです。


その入退去の時に、
バストイレ別にする工事なども行ったので、
当初67,000円で貸し出していましたが、
今は74,000円と賃料を上げて
お貸しできている状態です。


また、みなとみらいエリアに、
都内から本社を移す企業も増えています。


その結果、会社の近くに住みたい方、
ないし、公共交通機関を利用して
乗り換えなしで行けるような駅に関しても、
賃貸需要が高まっている印象を感じます。


新築マンションの中の大部分の部屋を、
上場企業が社宅としてまとめて借りる
という需要がある話も耳にします。


不動産投資、大家業の王道で言えば、
東京の23区が鉄板だと言われます。


たしかに、借りて住む需要の高い、
若年者の転入は、コロナ禍含めて常に超過状態。


人が集まる場所であれば
住まいは求められてくる。


その点で、絶対数で言えば、
横浜は東京に見劣りするとは思います。


ただ、横浜も、都内とはまた異なる魅力がある
と私は感じています。


転入者の絶対数は都内より少なくても、
都心中心部より落ち着いた住環境や人の流れ、
仕事も休日も、横浜内で済ませられる生活環境は、
充分に整っています。


賃料に関しても、
場所による違いはもちろんありますが、
同じ広さの部屋であれば、
都心中心部よりも、横浜の方が低い金額で部屋を借りられるのも、
魅力の1つかもしれません。


貸す側の立場から言えば、
いわゆる利回り面も、都心中心部よりは高いので、
有利に不動産投資、大家業を運営できる可能性もあります。


「あぶない刑事」の話をきっかけに、
私の地元横浜に関して、
不動産投資、大家業の視点も交えてお伝えしましたが、
どのように感じて頂けましたでしょうか?


もし、物件選びで都心だけにしか
視野が向いていらっしゃらなければ、
横浜もこれを機会に、視野に入れてみてはいかがでしょうか?


91 一期一会を大切にしていますか? 


私は日々、一期一会の気持ちを大切に
過ごしたいと思っているのですが、
これは資産運用や資産形成にも
あてはまることだと思います。


不動産投資・大家業に関しては、
特に当てはまると私は感じています。


不動産投資は、
限定」と「一期一会」の積み重ねでしか
成り立たないと私は考えているからです。


当たり前と言えばそれまでですが、
「Aマンションの303号室」は、
世界中どこを探しても、そこにしかない、
1部屋「限定」だからです。


そして、その部屋の情報と出会えたことは、
何かの巡り合わせで、
あなたの目に触れることができたという点で、
一期一会の機会かもしれないのです。


以前、面白いことがありました。


私が手放した物件が、6年くらいの時を経て、
リノベーションされた売物件情報として
回ってきたことがありました。


前回の話しではないですが、物件もその時々で、
売りたい人から買いたい人へ送られていくものだと思いますが、
まさか、手放した物件が、
売物件情報として戻ってくるとは。


再度の購入はしませんでしたし、
かなりのレアケースですので、
物件との出会いは、本当に一期一会だと私は感じています。


株式や投資信託などの
金融資産への投資との一番の違いも
ここにあると私は考えています。


発行済み株式数などの数量の限定さはありますが、
株式会社の場合、追加で株券を発行すれば、
流通する株式数を増やすことができます。


一方の、実物資産の代表である不動産。


すでに出来上がっている物件に、
新たに1201号室を作ります、
などということは難しいです。


その時点でAマンションには部屋数の限りがあり、
その中で、売りに出された部屋と出会えるタイミングや確率は、
一生のうち一度しかないようにさえ、私は思っています。


これが、不動産投資の「限定」と
「一期一会」の理由です。


だからこそ、
不動産投資、大家業をしたい、部屋を買い増ししたい、
という方に私がお伝えしたいこと。


それは、不動産会社からの物件紹介の有無にかかわらず、
日頃から多くの物件を見ることです。


チャンスの神様には前髪しかない、
と言われることが良くあります。


不動産のような限定ものであれば、
さらに、昨今のように、
購入されたい方が多い状況であれば、
売物件の情報を見てから、
早い段階で決断をすることが求められてきます。


これは、営業トークという意味ではなく、
なんらかの形であなたが出会えた情報は、
あなただけが見ている訳ではないからです。


それまでのやり取りなどを踏まえて、
信頼関係が構築されているなどのケースでは、
最初にあなただけに情報提供をされるとか、
社内で他の担当者と情報が共有されない
というケースもありえますが、それはレアケースです。


「限定」で「一期一会」の情報をうまくつかんで、
物件を手にすることができるかは、
できるだけ早い判断力を、
あらかじめ養っておくことが必要です。


90 資産運用の原点


最初に端的に伝えると、
不要な方は手放し、必要な方が受け取る」というのが、
資産運用の原点のイメージではないか、ということです。


そもそも資産運用は何か?
ということを今一度考えると、

今、あなたの手元に
置いておかなくても良いお金を、
あなたの手元から手放して、必要とされる方に渡すこと。


私はこのように考えています。


将来、お金のことで困らないように、
運用して殖やす、リターンを得る、
という捉え方もありますが、
そもそも今手放しても良いと思えるお金がなければ、
資産運用をしようという気持ちにもなれないと思います。


つまり、
将来的に殖えてリターンを得られるというのは結果であって、
今手放して資産運用に回そうというお金がなければ、
始まらないということです。


これは、株式などの金融資産の投資でも、
不動産などの実物資産の投資でも同じこと。


何らかの理由で、
保有している資産を換金したい、
つまり不要と感じて現金化したい時。


それを買い受けて、代わりに保有することは、
売りたい(手放したい)相手を喜ばすことにつながる。


以前、私が心の師匠のひとりと思っている、
竹田和平さんの著書を読んだ時に、

「みんなが売りたいと思う時に買ってあげる。
 買いたいと思う時に売ってあげる。
 そうすると、自然と資産は膨らむ」

といったような内容が書かれていました。
https://www.takedawahei.net/


和平さんは、
株式で長者になられた方です。


簡単で当たり前のようなことをおっしゃっているのですが、
それができない方が、どれほど多いことか。


むしろ、反対のことをされてる方が、
多いのではないか?と私は感じます。


これは、不動産でも同じこと。


物件を手放したい理由はそれぞれ異なりますが、
手放したい方にとっては、
売れることがその方にとって嬉しいことにつながる。


そう考えると、物件を買わせて頂くことは、
マイホームにせよ、投資用にせよ、
売りたい方を助け、喜ばせていることに、
つながっているのではないか?


最近改めて、
そのようなことを思ったり私はしています。


とは言え、相手が満足するだけでは、
買ったとしても、
あなたの気持ちはすっきりしないはずです。


価格があまりにも相場とかけ離れすぎている、
買う方に寄り添った価格提示がなされていなければ、
買いたい人も現れず、
売りたくても、手放すことができません。


なので、物件を買う時もそうですが、
もし売りに出して、手放したいと感じる時、
買いたいと相手に感じて頂ける金額を提示すること。


このように、買う時も売る時も、
相手の立場に立って、
どうすれば喜んで頂けるのか?
自分も嬉しい気持ちになれるのか?


お互いにWIN―WINになれる関係
どうすれば作れるか?を、
資産運用でも考えながら取り組んでいくことが、
結果的にお金の不安をなくしたり、
満足感を高めたりすることにつながるのではないか、
と私は考えています。


恩送りのようなスタンスや気持ちを
大切に考えながら取り組めると良いな、と私は思っていますが、
皆さんは、どう思いますか?


89 賃貸保証会社について


賃貸保証会社の見学をするため、
木更津へ行く機会がありました。


友人大家さんに声をかけて頂き、
内部の話、取り組み、施設見学など、
ひとりでは足を運べない所に潜入できる
貴重な機会だったからです。


行先は、日本賃貸保証株式会社(以下JID)。
https://jid-net.co.jp/


不動産投資、大家業をしている立場、
住まいを賃貸で借りている立場、
皆さんもどちらかの立場で、
接点を持たれたことがあるかもしれません。


賃貸保証会社とは?


ご存じない方もいらっしゃるかと思うので、
お伝えしておくと、
賃貸で借りる時に、お金を払って、
保証人代わりになって頂ける会社です。


保証人というと、身内や親族などを
契約時に記載することが以前は多かったのですが、
最近は、保証会社を利用するケースが増えています。


もし大家さんに家賃を払えず、
滞納が発生した時。


保証会社が大家さんへ
立替えて払うことになります。


その後、保証会社は滞納した方から、
立替え分を回収することになるのですが、
そのプロセスが、
取り立てのようなあこぎなイメージで
伝えられることがある。


そのため、
保証会社は怖いと捉えられる節があるように
私は感じているのですが、
あなたはどのようなイメージを持たれていますか?


私も正直、今回JIDさんの見学に行く前は、
現場はあこぎな部分があるのでは?
とイメージしていました。


もちろん、そういう会社もあるかもしれませんが、
JIDさんのことを知り、
そのイメージは一転しました。


最初にひとことで言うと、
JIDさんは、


「滞納した賃借人さん、社員さんなど、
 関わるみなさんに寄り添っていこう
 という姿勢が確立されている」


ということ。


あこぎの『あ』の字も感じない会社だったからです。
そう感じた内容に関して、
いくつかシェアさせて頂きます。


滞納が数ヶ月続いてしまった
借主さんがいた場合。


どうすれば滞納を解消して
払うことができるようになるかという
コンサルティングからスタートするとのこと。


ケースによっては、
長年家計管理をされてきた主婦のような方を
生活アドバイザーとして同行させ、
どう家計を再生し、立ち直っていくかを
二人三脚で寄り添うことも行うとのこと。


賃料などの支払いがどうしても厳しい時には、
再生されるまで、
自社の社宅に住まわせて差し上げる
ケースもあるとのこと。


滞納の原因が、
離職など仕事を失ったことが理由の場合、
働き口を紹介、あっせんする部門も設けている。

滞納をきっかけにJIDの社員となり、
活躍されている方もいらっしゃる、とのこと。


その社内には、託児所や学童も設けられていて、
お子さまを預けながら、
安心して働ける環境も整っている。

保育士さんも社員としていらっしゃいます。


部屋に家具などを残したまま、
夜逃げなどをしてしまった方の荷物(残置物)に関しても、
勝手に処分をすることはできないので、
保管する倉庫も各地に完備し、処理に関しても、
適時適切に対応しく仕組みを作っている。

同業他社から、残置物の取り扱いに関して、
依頼がはいることさえあるとのこと。


孤独死のように身寄りがなく、
お部屋で亡くなられた方を、
JIDの担当者が発見するケースもあるとのこと。


その際、お骨を保管する永代供養墓も設けており、
後日連絡が取れた親戚の方などが
引き取りに来られるようなケースにも、
きちんと対応できるようにしている。


そもそも入口の、
入居時の保証を引き受ける審査の際も、


「入居する意思が明確か?」
「申告内容に虚偽がないか?」
「家賃を支払い続けられる根拠を提示できるか?」


という3要件を満たしているかを重視し、
勤務先や年収などよりも、人を見て判断するので、
年齢や国籍だけで断るケースはない、とのこと。


上記伝えてきたような内容に取り組むことは、
コストもかかり、
非効率な面があることは否めない。


だからこそ、JIDは、
株式上場する気は一切ないという社長の言葉。


すべてはお伝えしきれていませんが、
上記のような姿勢で業務にあたられている
JIDさんのような保証会社であれば、
貸主の立場でも、借主の立場でも、
安心できるのではないか?と、私は感じました。


とは言え、実際の所、
自分で賃借人さんとやりとりをする「自主管理」でない場合、
不動産会社や賃貸管理会社が取り扱っている賃貸保証会社を
賃借人さんは利用することになるケースが大半です。


そのため、JIDさんが良いと感じても、
接点を実際に持てるかどうかは分かりません。


私自身も、まずは一度、
自分がお願いしている賃貸管理会社に、
どこの保証会社を利用しているのか?」などを、
確認してみることから始めてみたいと思っています。


88 不動産投資の買い時がくるかも?


今年は不動産に、
もしかしたら追い風が吹くかもしれない、
と私は感じています。


あなたは不動産を意識するのは、どんな時ですか?


どんな時に、買いたい、
あるいは売りたいと思いますか?


マイホームにせよ賃貸物件にせよ、
買いたい時が買い時、売りたい時が売り時、
私は事あるごとに、そうお伝えしています。


実際、価格がいくら割安だとしても、
欲しいと思えなければ、買いませんよね?


反対に、いくら高い値段を提示されても、
あなたが大切にしていて、
手放したいと思わなければ、売りませんよね?


というのが、
私の考え方のベースにはあります。


ただ、冒頭で伝えた、
「逆張り」の視点から言うと、
不動産には追い風になりそうな気配を、
個人的に勝手に感じています。


その理由を、
最初に箇条書きで伝えると、

賃上げ
新NISAのスタート

この2つを
キーワードとして考えています。


賃上げに関しては、
特に、物件を売りたいと考えているのであれば、
もう少し待ってみるのが良いのでは?
という逆張りです。


賃上げに伴って、
給与などの収入が増えてくれば、
購入希望者が借りられる金額、
借りて良いと思える許容範囲も
あがる可能性があるからです。


実現するかどうかは分かりませんが、
首相も、持続的な賃上げを継続する、と言っています。


そうなれば、価格が以前より高くても、
購入できる方が増える。


まさに、不動産がインフレに強い
と言われる理由とも重なってきます。


また、借りる立場で考えた時、
払う家賃に関しても、収入が増え、手取りが増えれば、
住まいに回せる金額も増えます。


そうなれば、貸している部屋がある時、
今の入居者さんが退去したタイミングで、
家賃を上げて募集しても、
借主さんが見つかりやすくなります。


例えばですが、
家賃を月に5,000円上げられたとした場合、
年間では6万円のアップにつながります。


賃貸用物件の場合、
利回りなどの面が価格には影響を与えてきます。


もし年間6万円の家賃アップができたとして、
利回りとして5%が求められる場所であった場合、
売買価格として、理論上、
いくらの上昇になると思いますか?


答えは、120万円です。


月の賃料としては5,000円と
インパクトは少ない金額かもしれませんが、
売買価格という点では、100万円前後くらい、
物件価値が上がることにもつながります。


だからこそ、もし、
やむを得ない理由がないにもかかわらず、
売りたいと思っていらっしゃるのであれば、
待った方が良いのではないか?
と私は考えています。


新NISAのスタートに関しては、
注目度、という点との兼ね合いです。


つまり、新NISAスタートで、
株式や投資信託など金融商品に
目が向いている人が増えていることが、
資産形成としての
不動産に目が向く人の相対的な低下につながる。


注目度が下がると、購入という点で、
競合する相手が少なくなるので、
より要望にかなった物件を見つけやすくなるのでは?
というイメージです。


私は不動産会社ではないので、
日常の物件情報に関しては、
ネットのポータルサイトを見ることが多いです。


そんな中で感じているのが、
ポータルサイトを見ていて、以前より、
この物件良いのでは?という情報が
少ないながらも出てきているのでは?ということ。


もしかしたら、
ゼロ金利解除など金利上昇懸念もあり、
売ろうとする方が増えているのかもしれません。


あるいは、新NISAなど、
金融商品の運用にお金を回したくて
手放そうとしているのかもしれません。


真偽のほどはたしかではありませんが、
金利や新NISAなどの背景から、
不動産への関心を持つ方が、
もしかしたら減っているのかもしれない。


つまり、購入したい人にとって
追い風が吹きつつあるのかもしれない。


私は、最近、そんなことを思ったり、
考えたりもしています。


今日お伝えしたことは、
あくまでも私見になる話ではありますが、
少しでも参考に感じる部分があれば幸いです。


87 不動産投資が向いているか


資産形成コンサルタント
そんな名称の資格があることをご存じでしょうか?


証券アナリスト協会が新設した資格で、
幅広く、色々な方に、
資産形成の知識を身に着けて頂きたい、
という想いから作られたようです。
https://event.saa.or.jp/event/7830


3月25日から試験が開始されたのですが、
物好きな私は、その初日に受験してきました。
https://www.instagram.com/p/C47sIZovA5_/


証券アナリスト協会が主催していることもあり、
内容としては、
株式や債券、投資信託などの金融商品の投資に関することが中心。


アナリストさんが分析などに使うと思われる、
各種指標なども取り上げられていて、
私にとっては「?」な内容もありました(苦笑)


20年近く前、FP資格を取得する時に、
そう言えば学んだなぁ~という
遠い過去の記憶がよみがえった試験でした。


おかげさまで、何とか合格はできたので、
「資産形成コンサルタントです」と、
今度、名乗ってみようかと思います。


単純に、
名前がカッコよい感じの印象があるからだけです(笑)


と、ここまでお伝えしてきましたが、
今回この試験を受けたことで、改めて感じたこと。


それは、私自身が証券投資(金融投資)よりも、
やっぱり不動産が性に合うのだな、ということ。


私は文学部哲学科出身です。


なんでそんな奴が、
FPという数字を扱う仕事しているのだ?
という話は置いておいて、
バリバリの文系人間なので、
分析のような緻密なことは、
若干不得手な所があります。


証券投資だと幅が広いので、
株式投資と不動産投資の比較で話していきます。


投資を科学的、理論的に考えていけば、
株式にせよ不動産にせよ、
事細かな分析をして判断することになります。


理論価格を計算したり、リスク分析したりなど、
机上でやろうと思えば、
いろいろと細かな所まで思い巡らせることができます。


様々な指標を組み合わせて、

株式であれば、
「この銘柄は買い時じゃない」

不動産であれば、
「この物件はリスクが高くて割高だ」

などの判断を机上ですることができます。


ただ、投資判断を、
理論的な指標や数値だけで
推し量ることはできるのでしょうか?


私は、「No」だと考えています。


株式であれば、
日常で目にする商品やお店などを通して、
数字以外の面から
その会社のことを考えることもできます。


不動産であれば、
その物件に、現地に行けば、
直接見たり触れたりできるので、
五感を使って考えることもできます。


理論的な分析だけではダメだとは言いませんが、
理論よりもリアルを感じて判断することが、
投資に限らず、何事においても大切ではないか、
と考えています。


私は、そんな考えの持ち主なので、
アナリストよりもリアリスト。


株式よりも不動産の方が性に合う。
と、自分では感じています。


今回、資産形成コンサルタントの試験を受けて、
証券投資全般の分析的なことが、
小難しく、楽しいと感じられなかったことで、
その想いがより一層強くなりました。


証券アナリストはいらっしゃいますが、
不動産アナリストという方は、
あまりいないのではないでしょうか?


株式も、製品やお店を通して
リアルを感じる機会はあるとは言えど、
業績や相場という、
どちらかと言えば、机上で分析したり、
考えて判断することが多いのかと思います。


その点、不動産は、分析を考えることはあれど、
それ以上に、リアルな物件、現地を見ることなどが
分析以上に大切だと私は考えています。


皆さんは、株式にせよ、不動産にせよ、
投資するしないの判断は、
分析を頼りにしていますか?
リアルな現場判断を頼りにしていますか?


どちらが良い悪いという話ではありません。


自分の性格やスタンス、考え方に合うやり方を選び、
見つけて頂きたいと思います。


大きく分けるとすれば、

分析派:株式などの証券投資
現場派:不動産などの実物投資


私は現場派なので、不動産が好きですが、
あなたはどちら派ですか?
どちらのスタンスに近いですか?


ぜひ一度、そんな視点から、
投資スタンスについて、
考えてみるのも良いかもしれないですね。


86 不動産投資とNISA 


2024年から、新NISAも始まり、
NISA経由で株式や投資信託が
購入される量も増えているようです。


非課税枠の拡大、そして、
非課税期間の無期限化という制度の拡充に伴って、
お金の置き場を、預貯金から移す方が、
少しずつではありますが、増えているのかな、
という動きを感じます。


あなたは、NISA活用して、
資産形成していますか?


私自身は、つみたて投資枠での投資信託の
コツコツつみたてがメインではありますが、
新NISAになってからも続けています。


そんな私は、不動産投資や大家業と、
NISA、特につみたて投資枠を利用した
つみたてNISAは、
相性が良いのでは?と感じています。


資産形成という点でも、
備える保険的な意味合いでも。


順を追ってお伝えします。


資産形成の面では、時間をかければかけるほど、
資産残高がつみあがっていくのが、
共に目に見えて分かりやすい、という点があります。


つみたて投資枠のNISAからお伝えすると、
例えば月に3万円、つみたてていくとします。


相場の上がり下がりはありますが、
15年間、年利平均3%で運用ができたとします。


そうすると、15年間でつみたてた元本は540万円。
それに対して、資産残高は約680万円となり、
約140万円の利益が産まれることになります。


一方、不動産投資で、
ローンを利用して物件を購入したとします。


金利2%で2,000万円を借り、
30年ローンを組んだとします。


そうすると、
毎月の元利返済金額は約74,000円。


物件や賃料などによる違いは出てきますが、
基本的には、この返済は空室にならない限り、
入居者さんから受け取る賃料から
行っていく流れになります。


この約74,000円の返済を続けていくと、
15年後には、
当初2,000万円で借りたローンの残債は、
約1,150万円になります。


これが意味するところは、
残債が減った約850万円分、
資産が増えたということです。


この資産が、
お金として目に見える形になるのは、
売却した時にはなります。


譲渡税は加味せず、考え方のイメージを伝えると、
購入から15年経過した時点で物件を売却し、


2,000万円で売れれば、
残債との差額約850万円が、


1,800万円で売れれば、
残債との差額約650万円が、


手元に残ることになります。


その点で、
残債が減った分=資産が増えた
というイメージです。


しかも、不動産の場合、この資産拡大には、
あなた自身の力をあまり使っていません。


借りて住んでくださる入居者さんが払ってくれて、
知らず知らず、あなたの資産が増えているのです。


この残債との差額で手にした金額を利益と考えると、
この15年間、つみたてNISAで約140万円。
不動産で約850万円、合計で1,000万円
近くの利益を産み出せたことになるのです。


そうすると15年後には、
NISAでつみたてた元本540万円と合わせると、
約1,550万円の金融資産が
築き上げられる可能性があるのです。


不動産のローンの元本は、
入居者さんが返済してくれていることを考えれば、
あなたが自分のお財布から出したのは、
NISAのつみたてにあてた
毎月3万円の15年分の540万円。


それが、15年後には、
約1,550万円近くのリターンを産み出してくれる
可能性があります。


このように、
時間をかけて行う長期投資のスタンスに、
NISAでのつみたてと
ローンを活用した不動産投資は
マッチしていると私は感じています。


不動産の場合、
毎月産まれるキャッシュフローという
インカムゲイン(定期収入)を得られることを
目的にすることが多いですが、
ローンを活用して取り組むことで、
元本返済が進んだ分、自然と資産も拡大している。


この点に想いが至っていない方が、
意外といらっしゃるということを感じます。


目に見えて金銭価値として認識しづらく、
売却して初めてそれを実感できるから、
というのが理由だとは思います。


不動産投資、大家業は売却しない前提で
長期保有することを、
私個人としてはおススメしていますが、
使途や目的によっては、
売却を前提に購入するのもありだと考えています。


今回の例で言えば、
例えばお子様が産まれた時に、
NISAも不動産投資もスタートし、
15年後に不動産は売却して
高校と大学の教育資金にあてる。
NISAのつみたては、
自分達の将来の備えとして継続する、
という選択肢もあります。


15年後に65歳など、
年金の受け取りが視野に入ってくるときに、
NISAでつみたててきた分を残債の繰上返済にあてて、
年金プラスアルファとして
家賃収入を得られるようにする、
という選択肢もあります。


今日お伝えした15年は、
あくまでもひとつの目安になるので、
何年後を目標に据えるかは、
目的や希望によって変わります。


短期目線ではなく、
15年、20年というある程度、
長期の年数を視野に入れながら、
NISA制度を活用して金融資産の運用を行う。
不動産を活用して実物資産の運用を行うことで、
お金の不安を和らげ、
その時に応じた選択肢を増やせることにつながると
私は考えています。


卵をひとつのかごに盛るな、
と資産運用の格言的な言葉にありますが、
金融資産と実物資産、うまく組み合わせて、
長期でコツコツと取り組むことで、
失敗しにくい資産形成ができるのではないでしょうか。


85 紹介ってどう思いますか?


タイトルのとおり、
今回は紹介についてです。


多かれ少なかれ、
皆さんも紹介をしたり、逆にされることが、
日常生活の中でもあると思います。


紹介を誰かにすること、或いはされること、
あなたは好きですか?


オープンマインドなスタンスで、
紹介をしたりされることに、
何ら抵抗を感じない方もいらっしゃると思います。


反対に、紹介は責任が伴う。
相手に迷惑をかけたら嫌だ。
紹介されたのに断ったら、
相手の顔をつぶしてしまいそう。と、
ネガティブに感じる方もいらっしゃると思います。


こればかりは、
皆さんの性格や考え方によって異なるので、
どちらが正解ということは全くありません。


ただ、紹介という行為には、
多少の差はあれ、
紹介した側の信用や信頼が必要になるという点は、
大切なポイントではないでしょうか。


だからこそ、
口コミサイトのような所も存在し、
行動するきっかけになることもあるのかな、
と感じます。


私も紹介をしたりされたりすることはありますが、
仕事の面で言えば、
不動産会社さんをお客様に紹介することがあります。


私自身はファイナンシャルプランナーで、
不動産業者ではありません。


そのため、ご相談をお受けする中で、
不動産を買いたいとか売りたい、という話になった時。


その行動をサポートして頂く、
不動産会社さんの力を借りる必要が生じてきます。


その時に、どの会社、どんな担当者を紹介するかは、
人一倍気を遣う部分です。


不動産は高額の買い物になるからこそ、
買った後に後悔の念がわいたりすることは、
お相手の人生を左右することにもなりかねないからです。


私の場合、
マイホームとして自分が住む不動産よりは、
賃貸用として、不動産投資、大家業向けの不動産に
触れる機会が多いです。


自分自身、2007年から不動産投資、
大家業の世界に身を置いていますが、
不動産会社さんも担当者さんも、
玉石混淆だな、というのを肌身で感じています。


その中で、
不動産投資、大家業は節税になる、
ということを強調するような会社さんは、
自分とは肌が合わないと感じています。


ここで言う節税は、
所得税や住民税のことを念頭に置いていますが、
不動産投資での所得税・住民税の節税は、
期間限定の短期的な視点であり、
支払う税金の先送りでしかないと
私は考えているからです。


つまり、お客様も不動産会社さんも、
利益の視点が、
短期的な視野になってしまうので、
長期的な資産形成にはつながりにくい
というイメージです。


今、減価償却費などの経費を
多く計上することができて、
仮に所得税や住民税の支払いを
抑えることができたとしても、
もし将来的に売却するという判断をした時には、
税金上の利益が出やすくなる。


その場合、売却時に思ったよりも
多くの譲渡税を払う可能性もあり、
それまでに節税で抑えられていた分を、
譲渡税でまとめて払うことに
なるようなケースもありえます。


先日、会社の先輩に進められて、
節税になるからと言われて購入した、
という方とお会いしました。


資料などを拝見すると、
購入初年度は、経費が賃料収入を大幅に上回り、
所得税の還付見込金額は、
新卒の初任給を大幅に上回るような金額でした。


ただ、概算で2年目の収支見込みを試算してみると、
給与と相殺できるマイナスの金額は
大幅に減ることが分かりました。


その結果、所得税や住民税の節税税効果は、
ゼロではないものの、一気に下がることも分かり、
「そうだったのですか・・・」
という言葉が漏れるのを耳にしました。


会社の先輩の紹介だし、
話を聞いてみて良いと感じたからこそ、
最初の一歩を踏み出したのだと思います。


ただ、節税に視点を置いてしまうと、
思ったのと違う、ということが
往々にして起こってしまいがちです。


極論、節税効果を受け続けるためには、
毎年物件を購入し続けるような
必要さえ出てきてしまうのです。


思い描いていた未来と異なることに気づくと、


「なんで、そんな会社、
 担当者を紹介されたのか?」


という、紹介した相手への
不信にもつながりかねません。


だからこそ、私は、
不動産会社さんや担当者さんの紹介に限らず、
誰かに何かや誰かを紹介することには、
人一倍注意を払うように気を付けています。


幸い、今までの所、
私が紹介させて頂いた相手などに対して、
マイナスな感情を抱くようなご指摘を
受けたことはありません。


寄せて頂いた信用や信頼を損ねないように、
これからも不動産会社さんや
担当者さんなどを紹介する時には、
人一倍気を付けて、対応していこうと考えております。


紹介においては、
「誰からの紹介なのか?」
という点が、何よりも大切だからです。


皆さんも、紹介をする時、された時、
誰が、どんな経緯で伝えてきたのかという点。


注意してもし過ぎることはありませんので、
忘れずに意識して過ごして頂くと
良いのではないでしょうか?


84 毎月分配型の投資信託


新NISAが今年から始まって、
もう少しで半年が経とうとしています。


新聞やニュースなどを見ていると、
投資信託への資金流入額も増えており、
新NISAを機に資産運用を始めた方、
運用金額を増やした方も多いのかな、と感じています。


あなたはNISAを活用して、
金融資産の投資、資産形成は行っていますか?


参考までに私自身のことを伝えると、
つみたて投資枠
毎日つみたての設定にして年間上限まで行う予定。


成長投資枠では、限度額まではいかないですが、
同様に投資信託のつみたてを行っています。


個別株を選んでということが性に合わないので、
(持っていますが、片手以内です)
金融資産の運用は、感情を挟まず、
設定した通りに淡々と買い続けている感じです。


今選んでいる投資信託は、
NISAの対象になっているので、
NISAの枠内でつみたてていますが、
NISA対象外の投資信託もあります。


1番分かりやすいのが、
分配金が毎月払われるタイプの商品です。


隔月の商品は対象なのに、
毎月分配型は対象外。


私は、この点に違和感を抱くのですが、
あなたは、どう思いますか?


複利の力を活用して、
長期の資産形成を行うという視点で考えれば、
分配金を受け取ることは、
資産形成の効果を弱めてしまいます。
分配金を受け取った分、
投資信託そのものの価格が下がるからです。


ただ、もしそう考えるのであれば、
隔月でも半年でも1年でも、
同じことではないでしょうか?


例えば、
株式を成長投資枠で保有しているとします。


配当のある銘柄は、半年に1度か年に1度、
業績に応じた支払いがあり、
その分株価は下がります。


期間こそ、毎月か半年かの違いはありますが、
そもそもの仕組み的には大きく変わらないと
私は感じています。


にもかかわらず、
毎月分配型で受け取る分配金は
NISA対象外なので課税。
半年ごとの配当金は、
NISAで保有していれば非課税。


個人的には、
なんだかモヤっとした気分です。


資産形成の大切さは理解していますが、
それと同時に、
毎月のキャッシュフローとして、
定期的に受け取れる商品が良い、
というニーズもあると思うからです。


不動産投資、大家業に魅力を感じて
取り組んでいる人間からすれば、
毎月の定期的なキャッシュフローがある仕組み、
商品には、魅力を感じるのではないでしょうか?


私自身、その魅力を感じている人間の1人です。


という訳で、
NISA内で複利効果の再投資、
長期の資産形成を目指したつみたて運用も行いつつ、
NISA枠外で、
これなら悪くないかもと感じた、
毎月分配型の投資信託の購入も最近始めました。


賃料プラスアルファの
キャッシュフローを毎月手に入れ、
それをNISAやイデコで行っている
資産形成の原資に回すようなイメージです。


毎月分配型投資信託の
デメリットとして言われていることの1つに、
タコ足配当があります。


毎月の分配金の中に、
利益からの分ではなく、
元本の取り崩しが含まれている分のことを
示しています。
特別分配金という言い方をします。


ただ、私が個人的に思うのは、
特別分配金があっても良いのではないか?
ということです。


例えばですが、
今の投資信託の基準価格が9,000円だとします。


投資信託は、
設定当初10,000円からスタートするので、
設定から今に至るまで、
▲1,000円というマイナスの運用をしていると、
一見すると感じます。


ただ、設定以来、
仮に累計で3,000円の分配ができていたとしたら
どうでしょうか?


今の価格9,000円に、
受け取った分配金総額3,000円をプラスすれば、
12,000円となります。


複利効果は得られませんが、
設定時の10,000円と比べれば
2,000円分利益が生まれていることになります。


長期の資産形成に向かないということで、
毎月分配型の投資信託はNISAから外されていますが、
商品の中身を見れば、
正味のトータルでプラスになっている商品もあります。


反対に、分配しない投資信託でも、
運用成果が出ず、
7,000円とか8,000円に低迷している商品もあり、
それこそ、損失を抱えていることになります。


なので、分配金を出す、出さないという基準ではなく、
トータルで見た時に、長期で保有して、
メリットを感じられる運用が
できそうな商品かどうかを吟味する。


その上で、
NISAの対象にするかしないかを考えて頂きたい、
と個人的には思います。


毎月分配金を受け取るということが
長期投資的な面でNGなのであれば、
不動産投資、大家業も
NGと言われているようにも感じてしまいます。


個性や考え方が異なるように、
資産運用、資産形成に何を求めるかもそれぞれです。


ぜひ、NISAの世界でも、
多様性を認めてもらえるようになると良いですね。


83 遺贈寄付


あなたは、増やしたお金を、
いつ、どんなタイミングで使っていこうかなど
考えたりしていますでしょうか?


私もそうですが、
使い道まで考えて運用している方は少ないのかな、
と思います。


将来への漠然とした不安から、
増やして備えるという意識になるのは、
自然なことだと感じます。


だからこそ、備えることは必要ですが、
備えることだけに注力せず、備えながら、
今を楽しむことに使うことも考えることは
大切だと感じています。


生きている間に、
楽しんだり幸福感抱けたりすることに使い、
ゼロで死ぬのは理想ですが、
なかなかそうはいかない。


そこで、お金の使い道の究極という点で、
私が関心のあることの1つに、
自分の死後、資産をどうするか?
ということがあります。


そんなことを思いめぐらす中で、
遺贈寄付」という方法があることに
思い至りました。


さらに、検索などで調べていくと、
こういう団体があることも知り、
先日イベントがあったので、
足を運んできました。
※日本承継寄付協会


今後、将来推計で、
単身世帯が増えると言われています。


私自身、まさに独身の単身世帯ですし、
DINKSと言われる、
ご夫婦のみでお子様がいらっしゃらない世帯も
増えていくと思います。


相続が発生した時に、
いわゆる法定相続人と言われる存在がいない場合、
そして遺言などで受け取る人を明記していない場合、
遺った資産は、国に帰属することになります。


ちなみに、2022年度、
相続人がいないまま、
国庫に納められた相続財産は
いくらくらいあるかご存じですか?


答えは、約768億円です。


私は、遺された財産が、
国に帰属することになることを
否定している訳ではありません。


国にこの財産が帰属することで、
インフラの整備など
有効に使って頂けるとは思うからです。


ただ、同じ使われるのであれば、
使い道を他者任せにするのではなく、
皆さん自身で使い方を選べた方が、
心残りなくすっきりすると思いませんか?


この時に向けて、
生前に使い道を指定しておけるのが、
遺贈寄付のイメージです。


先日イベントに足を運び、
遺贈寄付への理解を深めることができたのですが、
遺贈寄付は、生前に遺言などで、
使い道を指定したからと言って、
必ずしもその通りに行う必要はない
ということです。


協会の理事の方などもおっしゃっていたのが、
まずは、存命の間に、
自分のためにお金を使うことを考えてほしい、
ということ。


お金は使ってこそ価値が出るので、
その価値、楽しみを味わうことが大切だ
というのは共感できました。


その上で、
使いきれなかった残りが発生したならば、
その金額分だけを、
遺贈寄付という形で使い切れば良いのだ
というのが内容です。


例えばですが、遺贈寄付という形で、
100万円ずつ10団体に遺贈したい
という遺言を残していた場合。


亡くなった時に、
実際に遺った財産が500万円であれば、
50万円ずつ遺贈すれば良い
というイメージです。


これなら、最後の自分の資産の使い道として、
相続人など含めて遺す存在がいない場合、
あるいは遺す人がいたとしても、その一部を、
社会的に有益な活動をしている団体などに
最期の気持ちとして寄付をするという
使い方も格好良いお金の使い方なのかな、
と私は思います。


お金の使い方、そして将来のことかもしれませんが、
お金の遺し方などを考える上で、
少しでもヒントになる部分があれば幸いです。


不動産投資、大家業に絡めて、
私なりに思ったこととしては、
相続人がいないまま未来を迎えた場合、
保有している区分マンションの数に応じて、
遺贈する先を指定しておくというのも、
ある意味、不動産投資の出口の1つではないか。
そんなことも思ったりしている今日この頃です。


82 待ちすぎてはいけない


伝聞の話になるのですが、
皆さんに共有できると良いかな、
と思ったので取り上げることにしました。


「そろそろ家を買わない?」


お子さまが大きくなってきたこともあり、
転居を考えたいと思い始めた奥様。


転居を機に、
マイホームを買いたいという気持ちが膨らんでいました。


それに対しての旦那様のお返事は、


「家を買うのは良いと思うけれど、
 もう少し待ってからにしたい。
 今は値段が上がっており、
 いずれ下がるかもしれない。
 その時を待ってから家を買いたい」


旦那様は金融機関にお勤めで、
金融の知識なども豊富な方。
不動産に関しての相場感などもあることから、
このような返答をされたと思われます。


奥様の方としては、
納得いかない想いはありながらも、
しぶしぶ旦那様の意見を聞き入れました。


お子さまの成長に合わせて、
奥様のマイホームへの憧れの気持ちは
さらに膨らんでいきます。


そして、ワクワクした想いを胸に、
旦那様へ事あるごとに、
マイホームの話題を切り出していました。


ただ、その都度、旦那様は決まって、

「もうちょっと待とう。
 もう少し待てば下がってくるはずだから」

と答えていました。


それから3年くらい経った頃、
旦那様の予想はあたり、
不動産価格は下がってきました。


「今こそ、マイホーム購入の行動をすべき時」
と、なったのです。


ただ、実際に、
購入することはありませんでした。


その理由は、マイホームを購入しても、
一緒に住む家族がいなかったからです。


もうちょっと待とう、
と言い続けていた旦那様に愛想を尽かし、
奥様は離婚を選択。


すでに出て行ってしまっていたのです…


この旦那様、投資的な視点、
経済合理性という面からは成功したとは思います。


ただ、その合理性を貫いたことで、
家族という大切な絆を失ってしまいました。


この話を聞いた時、
お金は手段であること。
お金だけで心をつなぎとめることはできない。


改めて、大切なことを私は思い起こしました。


この話は、ご家族のマイホームに
関わる話ですが、資産運用にも
あてはまることではないかな?
と、私は感じています。


それは、
買い時を待ちすぎてはいけない
ということ。


これは、
株式などの金融資産でも、不動産投資でも、
どちらにもあてはまると私は考えています。


「いつか下がる、下がったら買おう」

「周りの人が高いと言っている。
 止めた方が良いと言われたから買わない」


などを理由にして、気持ち、
心の面では前に進みたいと感じているのに、
行動が伴わない。


そのような方が、まだまだ多いのではないか?
と私は感じています。


そのような方が見ている世界。


それは、
価格のみに焦点をあてている」こと。


価格の上がり下がりで儲けよう、
利益を上げようという想いを強くお持ちである。
そして、周囲の意見を参考にし過ぎて、
自分の想いや考えを持てていない。
だから、行動につながらないのでは?と感じます。


たしかに、時期や状況を踏まえて、
無理してまで買い急ぐことはないとは思います。


ただ、価格が高いのか安いのかは、
後から振り返って初めて分かること。


今という渦中にいる時は、過去との比較はできますが、
未来との比較はできません。


経済合理性を意識し過ぎると、
周りの意見を意識すぎると、
心と行動が裏腹な状態で過ごすこととなってしまいます。


そこで、一番の損失は、
時間を失うこと。


そして、自分の気持ちに
正直に生きていないこと。


後から振り返って、
「あの時、始めていれば…」
と思っても遅いのです。


人生で一番若い日は、今日です。


本当の意味での資産運用は、
日々の価格、値動きという経済合理性に左右されず、
上がり下がりを経験しながらも、
長期で取り組むスタンスだと私は考えています。


物件価格が高い、などと昨今言われていますが、
私自身、昨年2023年は、
良いと感じる物件と出会うことができ、
1部屋売却、2部屋購入という行動をとりました。
融資を承認頂ける、
新たな金融機関との出会いがあったのも幸運でした。


ぜひ皆さんも、経済合理性を追い求めて、
大切な家族を失った方のような状態に陥らないよう、
マイホームしかり、資産運用しかり、
ご自分の想いを大切にして行動して頂くのが、
幸福感抱いて過ごすことにつながると考えます。


81 災害リスクを回避するために必要なこと


今年の元日に起きた能登半島地震。


日にちを追うごとに、
亡くなられた方や行方不明の方の数が増えており、
天災の恐ろしさを改めて感じる今日この頃です。


被災された方々に
お見舞い申し上げますと共に、
1日も早いライフラインの復旧など祈念しております。


今回のような天災事変が起こると、
私が気になることの1つに
不動産の倒壊の報道があります。


崩れた家屋の映像や写真。
火災が起こった後に残る焼け野原。


見る度に、本当に心が痛みます。


不動産投資、大家業を行っているからこそ、
住まいに関しては、より一層気になる所です。


阪神淡路大震災。
東日本大震災。
熊本地震。


そして今回の能登半島地震など、
事あるごとに天災に見舞われている日本ですが、
住まいという点に関して、
被害を被っている家屋で多いのは、

旧耐震の物件
木造の家屋

ではないか、と感じます。


実際、今回の能登半島地震では、
1階が押しつぶされるなどの倒壊した家屋は、大半、
耐震基準を満たしていない木造家屋
被害にあわれている模様です。


助成金などはありますが、
費用面などからも敬遠されがち、
あるいは周知が行き届いていない結果、
耐震化工事を施していなかった住まいが
影響を受けてしまっていることが、
今回改めて露わになりました。


輪島市で7階建てのビルが倒壊したという報道、
皆さんも、ご覧になられたかもしれません。


このビルのことを確認してみたのですが、
建てられたのは、1972年でした。
つまり、旧耐震のビルだということです。


もちろん、天災による家屋の破損や倒壊は、
地盤などとの兼ね合いもあるので、
旧耐震物件が一律にNGとは言い切れません。


ただ、起きた後から振り返ると、
上記のビル含めて、旧耐震の物件が、
被害を被っているケースが多いです。


この点を鑑みれば、
マイホームにせよ賃貸用の物件にせよ、
旧耐震を選ばないことは
天災リスクを回避するには大切かと感じます。


例えばマンションなどにしても、
リノベーションを施して、
今風の部屋にすることはできます。


ただ、その建物が旧耐震の躯体の場合、
万が一のことが起きた時の危険性は残ります。


もしそういう物件を選びたい場合、
耐震化工事が行われているかを確かめた上で、
選ぶことは欠かせないと感じます。


木造住宅という点で考えると、
備えたいリスクとしては「火災」です。


旧耐震の木造住宅というのが、
天災リスクに対しては脆弱である点は否めません。


今回の能登半島地震でも、
輪島の朝市が行われるエリアで延焼が広がった要因の1つに、
木造建物が密集していたエリアだからと言われています。


鉄骨造や鉄骨鉄筋コンクリート造であれば安泰、
という訳ではありませんが、木造よりは、
火に対する耐性はあるのではないでしょうか?


最近の木造住宅は、劣化対策等級が用いられ、
長期にわたって改修工事などをせずとも
住まい続けられるようにはなりました。


その点からすれば、昨今の家屋であれば、
木造でも鉄筋でも、
差がつきにくくなっているとは感じますが、
一般論からすれば、火に対する耐性は、
鉄よりも木の方が弱い点は否めないかも、とは思います。


このように考えてみると、
マイホームにせよ、賃貸用の物件にせよ、
住まいに対する災害リスクを下げるためには、
地盤のことと合わせて、

新耐震の鉄骨鉄筋を選ぶ

ことが考えられるのかな、と私は感じています。


その点で、区分マンションは、
天災等の災害リスクには、
強さがあると私は考えています。


今回の能登半島地震に関してはまだ把握できていませんが、
2011年の東日本大震災の時、
区分マンションの内約96%は損傷無し
という結果も報告されています。


亀裂が生じたマンションの
報道などもありましたが、
あれは旧耐震のマンション。


私が区分マンションを大家業の対象としているのも、
この災害リスクが相対的に低いという点があります。


木造のアパートの方が、
利回りなどの収益性は高いという点はありますが、
同じ場所に部屋をまとめてもつことと合わせて、
天災の時のリスクを下げたいというのも、
選んでいない理由の1つです。


あなたは、どんな物件を対象にして、
不動産投資、大家業に取り組みたいと思いますか?
取り組まれていますか?


よく不動産投資、大家業に対して、
地震などの天災が怖い
とおっしゃられる方もいらっしゃいます。


今回のような天災が起きると、
その想いを強くされるのかもしれません。


報道などを見ていると、
倒壊した家屋などの
映像や写真を目にする機会が多いですが、
それは一部にすぎません。


ライフラインの影響は
生じているかもしれませんが、多くの家屋は、
住まいとしての機能を失ってはいないです。


このような天災を通して、気づきを得たり、
考えられる学びの部分はあるはずです。


天災を風化させないためにも、
どんな住まいを選ぶことが
災害リスクを減らせることにつながるのかなど、
今一度、考えてみてはいかがでしょうか?


80 2024年の不動産市場


年末年始になると経済誌などで、
「大予測」的な企画、
特集が組まれることが多いです。


エコノミストと言われる方々が、
「日経平均がいくらくらいになる」などを、
思い思いに語られているような内容ですが、
皆さんはそのような、特集記事を読むのは好きですか?


私個人の想いを伝えると、
あまり好きではありません。
未来のことは誰にも分からないからです。


とは言え、少しでも未知の未来のヒントを
つかみたいということで、
手に取られる方、興味を持たれる方も多いからこそ、
企画、特集として成り立つのだと感じます。


そこで、勝手ながら、私斎藤なりの雑感として、
2024年の不動産に関して考えてみました。


あくまでも個人的な見解、私見ですので、
1つの参考として、
お目通し頂ければと思います。


みなさんがどんなことを
読んでみたいと思うかも分からないのですが、
不動産の価格が上がるのか、下がるのか、
みたいな内容にしてみたいと思います。


最初に大枠として感じている想いとしては、
上がるか下がるかは、金利次第ということです。


つまり、日本銀行がどんな金融政策を打ち出すかに
左右される部分があるのではないか、ということです。


金利の動向に関しても、いろいろな方が、
それぞれの立場で予想を語られていますが、私としては、
4月にゼロ金利政策は解除されるのではないか、
と感じております。


日銀総裁が、
物価と賃金上昇の確度という点に、
事あるごとに触れられていることを勘案すると、
賃金の動向が出揃う3月以降の近い時期に、
判断を下されると思うからです。


釈迦に説法かもしれませんが、
金利と不動産価格の一般論に触れておきます。


教科書的に言えば、
金利が上がれば不動産価格は下がり
金利が下がれば不動産価格は上がる
です。


これは、金利が上がると、
年収が同じだとしても、借りられる金額が下がるので、
物件価格が高いと購入できる人が限られ、
下げないと買い手がつきにくくなるというのが理由です。


現金で購入する方にとっては影響のない話ですが、
不動産は融資を利用して購入される方が、
マイホームでも賃貸用物件でも多いからです。


例をあげてお伝えします。
年収600万円の方が、
35年のローンを借りてマイホームを購入する場合、


・金利が0.5%であれば、約6,700万円。
・金利が 3%であれば、約4,500万円。


計算上では、
上記が借りられる金額の上限になります。


つまり、金利が上がると、
借りられる金額が下がり、
購入できる物件の価格も下がるので、
高額の物件が売れにくくなるというイメージです。


ゼロ金利解除の話に戻りますが、
これが現実になると、
マイホームであれば変動金利のローン、
賃貸用物件の場合はほぼ変動金利なので、
少なからず金利上昇という変化は生じると思います。


とは言え、上がったとしても、
0.●%などという小幅な変動にとどまり、解除後、
金利がぐんぐん上がり続ける可能性は低いのではないか、
とも感じています。


ゼロ金利が解除されて、
いわゆる「金利ある世界」に入るかもしれませんが、
昨年のアメリカのように
日本で政策金利が5%近くまで上昇する可能性は
低いと感じています。


と、ここまで書かせて頂き、
ゼロ金利解除で金利が少しでも上がるなら、
不動産価格は下がる、というのが、
教科書的な見立てにはなると思いますが、
私はそう感じていません。


金利と別の所で、
価格が上がる要因もあるからです。


それは、
資材費や人件費などの上昇です。


これは、主に、
新築物件にあてはまることですが、
仮に金利が少しあがって
不動産価格が下がる要因があったとしても、
ゼロ金利の解除は、
賃金上昇の確度がキーワードの1つです。


となると、


不動産の建築に関わる方の賃金が上がることは、
不動産価格にも反映されるとなってきます。


そのため、差し引きトントンか賃金アップの分、
ゼロ金利が解除されたとしても、
不動産価格はアップするかもしれない、と感じます。


中古物件に関しても、
不動産会社で働く方の賃金上昇、
部屋のメンテナンスやリノベーションなどに
携わって頂く職人さんたちの人件費上昇
などの要因が考えられます。


そのため、ゼロ金利解除があったとしても、
それで不動産価格が下がるか、と聞かれれば、
私はうなづくことができないな、と感じます。


なので、2024年の不動産に関しても、
全体として見れば、価格の面では、
昨年までと大きく変わらないのではないか、
というのが、私の私見です。


79 マンションの第三者管理


私は、自分でできないこと、
苦手なこと、不得手だと感じることは、
それを好きで、得意だと感じる方にお願いして、
お任せすることが多いです。


費用とのバランスを考える必要はありますが、
お任せすることで、自分の悩みが軽くなり、
時間をかけて自分でやる以上の結果を
もたらしてくれるからです。


苦手を克服して、
できることを増やすことも必要だと感じるのですが、
私の場合は、意志が弱いのか、
やろうという気持ちが全然湧いてこないのです…


あなたは、自分でできることを
増やせるように行動できますか?
私のように、任せてしまうことが多いですか?


どちらが良い、という話ではないので、
どんなスタンスで過ごすのが
自分らしく過ごせることになるか、
今一度考えてみても良いかもしれません。


少し前置きが長くなりましたが、
今回取り上げたいテーマは、
マンションの「第三者管理」についてです。


先日、NHKのクローズアップ現代で取り上げられており、
改めて、マンションをどこまで任せるのか?
ということを考える機会となりました。


マイホームにせよ賃貸用物件にせよ、
あなたのマンションは、
第三者管理が取り入れられていますか?
もし、取り入れられているマンションの場合、
総会や修繕などは円滑に行われていますでしょうか?


当たり前のように
「第三者管理」という言葉を使ってしまいましたが、
「第三者管理って何?」という点に、触れておきます。


どこまで任せるかに違いはありますが、大枠としては、
マンションの組合運営や共用部分の維持管理を区分所有者に代わって、
計画や方向性などを示すまとめ役を外部の専門家や建物管理会社に任せる
というのが第三者管理のイメージです。


つまり、
区分所有者と直接利害関係のない「第三者」に
マンション管理の方向性などを委ねる、
と言い換えても良いかもしれません。


メリットとしては、
理事を誰かがやらないといけないという
心理的な負担から解放されること。


区分所有者の1人として、
総会での議決権を行使する権利は残りますが、
基本的な運営にはノータッチで、
外部の第三者が行ってくれる動きに関して、
監督するくらいの立ち位置になります。


組合員の高齢化や日々の生活の忙しさなどから、
管理組合の役員のなり手が減りつつある昨今、
第三者管理はうまく取り入れられれば、
資産価値を保つ点なども考えると、
良い方法の1つであるとは思います。


とは言え、第三者管理は
良いことばかりではありません。


むしろ、気を付けておかないと、
管理費や修繕積立金を、
いいように使われてしまう危うい可能性も
はらんでいるのです。


まず、第三者に管理を委託する
基本料のようなものが必要になるので、
委託する前よりも管理費は上がります。


誰に委託するかにもよるのですが、
最近増えつつあるのが、建物管理会社です。


あなたがマンションを持っていれば、
毎月、管理費・修繕積立金を、
建物管理会社に収納代行という形で
払っているケースが多いです。


自主管理のマンションでない場合、
管理組合の運営を補助してもらう立ち位置として、
建物管理会社が入っている場合が多いです。


その補助的立場の建物管理会社が、
管理組合の管理も担うことになるのが、
第三者管理です。


先程、危うい可能性もあると伝えましたが、
第三者管理を取り入れて、
組合の理事長的存在と建物管理会社が同じとなると、
極論、建物管理会社の
やりたい放題になる懸念もあるのです。


つまり、他の区分所有者さんも含めたみなが、
毎月払っている管理費、修繕積立金のお財布状況を見ながら、
理事長的立場の建物管理会社が
自社に修繕工事などの発注を行うことができるようになる、
というイメージです。


もちろん、
必要に応じて総会や臨時総会などを通し、
審議することにはなります。


ただ、もし多くの区分所有者さんが

「委任状の提出で済ます」
「内容を吟味せずに賛成の議決を行使する」

ことが常態化すれば、
払う必要のないお金を使われてしまい、
区分所有者が負担した大切なお金を、
いいように使われてしまう事態になりかねないのです。


その結果、お金が足りなくなれば、
管理費、修繕積立金の値上げという形で、
区分所有者に負担は回ってくるという流れです。


第三者管理のメリットと
最悪のシナリオ、両面からお伝えしましたが、
どう感じましたか?


もしあなたのマンションで、
第三者管理を取り入れることが議題にあがった場合、
賛成したいと思いますか?
反対したいと思いますか?


私は、冒頭でも伝えたように、
自分よりうまくできる人がいるなら、
任せたい気質の人間なので、
決して第三者管理を否定している訳ではありません。


いい意味で、計画的に、
適時適切なタイミングで修繕などを行い、
資産価値を維持し続けてくれることにもつながる
という利点はありうるとは感じています。


ただ、第三者管理にしたことを良いことに、
区分所有者が、マンションの管理に無関心になってしまうと、
手痛いしっぺ返しをくらう可能性があるということを伝えたいのです。


どうしても、マンションを買う時は、
自分が所有する部屋のことばかりに意識がいきがちですが、
マンションの価格には、
部屋だけでなく、エントランス、廊下、
エレベーターなどの共用部分も一緒に購入していることを
忘れないで頂きたい。


不動産投資、大家業で区分マンションを選ぶことは、
手離れが良い仕組みができることになる、
ということは、私もセミナーなどで良くお伝えする内容ではあります。


ただ、これは、
ほったらかしで良いという意味ではありません。


日常生活に影響を及ぼすことなく、運営がしやすい、
取り組みやすいという意味合いであって、
購入後、何もしないで良いということではありません。


借りて住みたい、という方に選んでもらい続ける部屋、
マンションであり続けられるように、
管理に無関心にならず、
任せられる所は外部の知見を活用しつつ、
これからも不動産投資、大家業を末永く続けていきたいですね。


78 節税について


今回は、税金関連に関してですが、
不動産投資、大家業を開始したい方のサポートをしていると
必ずと言って良いほど聞かれることがあります。


それは「節税」についてです。


「どれくらい、
 税金の支払いを抑えることができるのか?」

「経費は、どのくらい入れて大丈夫なのか?」


私は税理士ではないので、
個別具体的な計算をすることができませんが、
一般的なことをお伝えさせて頂いています。


不動産投資、大家業のメリットの1つとして、
節税があげられていることが多いことも、
上記の質問につながっているのかな、と感じます。


そこで、最初に私がお伝えすることは、

「所得税や住民税という、今払う税金を抑えるという点では、
 不動産投資は期間限定」

「相続税に関しては、節税効果が出やすい」

という内容です。


節税の質問をしてくる方の多くは、
前者の意図、つまり、今の所得税や住民税を抑えたい
という意図で話されてきます。


そのため、私が、
長期的な視点にたったお話をさせて頂くと、


「節税を一番の目的として、
 不動産投資、大家業をしようと考えるのはやめます」


とおっしゃられる方が多いです。


賃料収入<経費」となり不動産所得がマイナスとなることで、
給与など本業の収入と相殺し、
所得税、住民税を下げられるというのが、
大枠としての仕組みにはなりますが、

「相殺できない利息分がある」
「減価償却も、築年数に応じた期限がある」

ことにより、思ったほどの節税効果、
つまり相殺できるマイナスが生まれにくかったり、
生まれても数年で効果が切れたり
ということが、往々にしてあります。


皆さんにもぜひこの点は、
抑えておいて頂きたいな、と思います。


また、経費をどこまで入れられるかに関してですが、
教科書的な言い方をすれば、
収入に関連するものです。


いろいろな領収証を
経費に入れ込もうとする方もいらっしゃいますが、
万が一、税務調査などがあった場合は、
手痛いしっぺ返しをくらうこととなりかねません。


そもそも、不動産投資、大家業は、
あまり経費がかからない業種だと私は感じています。


遠方に物件を保有していて、
視察、管理で現地へ行くなどであれば、
旅費などが経費になるかもしれませんが、
基本的には、利益が出やすい業種だと私は感じています。


そうなると、利益が出る=税金を払う、
にもつながるのですが、
私個人的には、それで良いのでは?と考えています。


税金を払った後、手元に残ったお金は、
税務署など誰に文句を言われることなく、
自由に使えるからです。


例えば、税率が30%の方だとして、
利益が100万円出た場合。


単純計算すれば、30万円を税金として
払うことになりますが、
70万円は自由に使えるお金として
手元に残すことができます。


少々極端な例ですが、
その利益100万円を減らすために、
100万円の経費を用意するとします。
(減価償却費は加味しません)


この場合、経費に相当する100万円を、
なんらかの形で使う、つまり、
お金として支払う必要が出てきます。


そう考えると、最初の逆で、
税金として出ていく予定だった30万円は手元に残せますが、
経費として100万円支出しているので、
結果としては、差し引き70万円の
お金が出ていっていることになります。


税金を払えば、70万円お金が残る。
税金を抑えれば、70万円お金が減る。


節税を第一目的に意識して取り組んでしまうと、
このような本末転倒な結果が生じかねないのです。


お金を税金で払いたくない意図で行う節税が、
ふたを開けてみたら、
お金が減ってしまっていた。


このような結果には陥らないように
皆さん、気を付けてください。


節税するのであれば、
限られた範囲にはなってしまいますが、
所得控除」を活用するのが良いと私は考えています。


資産形成という意図であれば、
イデコが一番の選択肢になるかと考えます。


私のような個人事業主や法人役員の方であれば、
小規模共済も良い選択肢だと考えます。


その他は、ふるさと納税や寄付を行ったり、
ご両親や配偶者、お子様が、扶養の範囲でいらっしゃれば
漏れなく控除を受けること。


今年の私のように、
医療費が多くかかった場合は、医療費控除も活用する。


所得控除で節税していくメリットとして私が思うのは、
お金を借りられる余地を残しておきやすいことです。


金融機関が融資の審査をする場合、
給与は額面の収入になりますが、
事業や不動産に関しては、
所得(利益)をベースに判断されます。


そのため、所得控除は、
その所得(利益)からマイナスして、
税金がかかる課税所得を下げる効果はありますが、
融資審査などの判断には影響を及ぼさないのです。


節税は、どうお金を使い、どうお金を残していくか、
を考えるポイントになってきます。


皆さん私も、自分が持ち合わせているお金の経営者です。
お金をどう采配して、
使っていくかを考えるという意味で。


無理に多くの税金を払う必要はありませんが、
できる範囲で節税は行った上で
生じた利益に対しての税金はそのまま払う方が、
実はお金を残せることにもつながる可能性もあるという点、
お考えの選択肢のひとつとして
頭の片隅に入れて頂ければと思います。


77 お金の終活って?


今回はお金の終活についてです。


資産運用、資産形成で増やしたお金を、
どう使い、過ごしていくか、
ということを考えると言い換えても良いかもしれません。


例えば、子育てにお金がかかるなどで、
自分の将来のお金のことにまで考えられない
という時期もあるかもしれません。


ただ、あなたが今、
どんな過ごし方をしていたとしても、
引退時期は、必ずやってきます。


落ち着いたら考えよう、
と先送りしてしまうことは、
時間を味方につける点からもデメリットしかないので、
金額の多少にかかわらず、
意識して、行動に移すことは必要ではないか、
と私は考えています。


もし、現状、どんな準備や行動ができるのか、
などが分からない、というような時は、
ぜひファイナンシャルプランナー
という存在を利用してみて下さい!


私でなくても良いですから、
相性が良さそうと感じる人に話をしてみる、
聞いてもらうことで、
考えや気持ちを整理できると思いますよ。
(ちょっと宣伝めいた話をしてしまいごめんなさい。)


さて、お金の終活のことに話題を戻しますが、
頭では理解して頂いたかもしれませんが、
具体的に、どうして良いか分からないかもしれません。


そこで、僭越ながら、
私自身が取り組み、考えていることに関して、
シェアしてみたいと思います。


最初に確認していることは、
ねんきん定期便」です。


通常、誕生日の月に届く、
払った実績や見込額などが書かれている
ハガキ、封書です。


65歳まで20年弱あるので、
受け取れる金額が変わる可能性などもありますが、
0円になることはないと思うので、
ベースの収入のひとつの目安として
考えるようにしています。


公的な年金でまかなえないと感じる部分に関しては、
自助努力で用意している金額をあてることになります。


私の場合、その自助努力にあたるものとしては、

イデコ
小規模企業共済
NISA

をメインに備えています。


皆さんも、上記制度のどれかを
利用しているかもしれませんが、
取り崩して使う順番を考えることも大切ではないか、
と私は考えています。


これは、税制の兼ね合いもあるので、
今後税制が変われば、
修正する必要があるかもしれませんが、
現時点での私の計画としては、


① 60歳になったらイデコを取り崩して使う。

② 65歳になったら小規模企業共済を取り崩して使う。

③ NISAは、非課税期間も2024年から無期限になるので、
  できる範囲でつみたてを続けながら、
  必要に応じて取り崩して使っていく。


上記のような順番で、形成してきた資産を使い、
活用していこうと考えています。


イデコに関しては、FPを学んだタイミングで知り、
2004年の27歳から始めて継続しています。


60歳までの33年間で運用してきた資産不動産からの収入
そして、仕事を継続することで、
65歳までの5年間は過ごしていけるだろう
というイメージです。


65歳で取り崩そうと考えている小規模企業共済は、
非課税で受け取れる分は一括で受け取り、
それを上回る分は、分割で受け取ろうと考えています。


公的年金は繰り下げて、
最後まで受け取るのを待つ予定なので、
65歳から70代前半くらいまでは、
65歳までのイデコ資産の残りや不動産からの収入に加えて、
仕事の継続収入、そして小規模企業共済を使いながら、
過ごしていこうと考えています。


その後、繰り下げた年金を受け取りながら、
NISAで運用した資産を取り崩し、仕事もしつつ、
不動産からの収入も活用しながら過ごしていく。


状況に応じて、不動産は一部売却して、
まとまったお金を手にすることも
視野に入れながら過ごす。


上記のような流れで、
資産運用、資産形成をしてきたお金を活用し、
将来過ごしていこうというのが、
私のお金の終活のアウトラインです。


もちろん、上記でお話したことは、
現時点で意識し考えていることなので、
今後の生活スタイルや状況等により、
変わることも十分ありえます。


運用状況などにより、予定が変わったり、
計画の修正を迫られることも十分ありえます。


とは言え、目安というか、
アウトライン的な考えを持っておくことは、
お金の不安を安心に変えるひとつの
方法であるとは思います。


ぜひ皆さんも、
資産運用や資産形成を行った先にある、
ご自分のお金の終活、
考えてみてはいかがでしょうか?


76 コストについて


金融商品のコストに関して、
できる限り抑えることだと、私は考えています。


実物資産である不動産のコストは、
抑えられるに越したことはないですが、ケチらない


と考えています。


金融商品に関してですが、
新年から始まった新NISAの
話題を耳にすることが多いと感じます。


枠組みとして、かなり拡充はされるので、
無理ない範囲で利用していくのは、
資産運用の手段の王道の1つになると考えています。


私は、個別株式を選んで投じることは苦手なので、
投資信託のつみたてをメインに、
来年以降も続けていきます。


そこで、意識するのは、投資対象もそうですが、
信託報酬」と言われる、
保有している間に継続的にかかるコスト、
に目を光らせています。


仮に、年利3%の運用成果があがったとしても、
信託報酬が0.2%と1.5%であれば、
資産残高には、長期目線で見ると差が出てきます。


運用成果が、信託報酬のようなコストを
大きく上回って上げられているのであれば良いのですが、
そのような商品、
いわゆる市場平均を上回っている商品というのは、
全体の3割くらいと言われています。


そのため、
その3割くらいのアクティブ型と言われる
投資信託を探して投じるよりも、
平均点を安定的に狙える可能性の高い、
インデックス型を選んだ方が、コストが低い商品も多く、
長期的に資産も目減りしにくく、
失敗しにくいと私は考えています。


なので、コストが最安のものを選ぶということでもないのですが、
最安に近い商品の中から、
自分が投じてみたいと思う投資信託に
絞ったつみたてを続けるというのが、
金融商品に対しての私のスタンスです。


一方、不動産投資、大家業に関しては、
基本的にはコストの出し惜しみはしない
くらいのスタンスで考えています。


理由としては、部屋の中で生活をされている、
生身の「」がいらっしゃるからです。


予防接種や健康診断とは異なりますが、
不動産投資、大家業は、人を相手に行う、
住まい提供サービス業だと私は考えています。


だからこそ、
部屋の中で安心してお住まい頂ける環境を、
しっかりと整えて差し上げることこそ、
安定した収入につながると私は思っています。


その点で、コストが多少かかったとしても、

「どうすることが、入居者さんにとって、
 より良いことにつながるのか?」

を考えた上で、何か起きた時などの
判断は行うようにしています。


コストがかかることで、
一時的には支出が膨らむことにはなりますが、
受け取る賃料収入が途絶える期間を
最小に抑えることができるなら、
その方が長期的に良いと考えているからです。


昨年、こんなことがありました。


ユニットバスから水漏れが発生して、
お風呂が使いづらい、
という事態が発生しました。


賃貸管理会社さんから状況を伺い、
選択肢をいくつか提示頂きました。


その中で、コストとしては一番高くつく、
ユニットバスの交換と
その工事期間中の数日、
ホテルに仮住まいをして頂くという選択肢を選びました。


コストを抑える方法を選ぶと、
ある程度の応急処置的な修理を行い、
入居者さんには気を付けて頂きながら、
お風呂を使って頂くという方法もありました。


ただ、ストレスがかかってしまうような状態のまま、
お住まい続けて頂き、賃料を払って頂くのは、
自分が入居者の立場なら避けたいな、と感じたのです。


また、今、応急処置的に修理したとしても、
根本の解決にはならず、
今度はお風呂がまったく使えなくなる
という事態も生じかねません。


であれば、入居者さんも私も、
双方が気を遣うことなく、
すっきりした気持ちでいられる方が良いと判断し、
コストはかかるけれど、交換&仮住まい、
という根本解決できる方法を選んだのです。


その後、
ご結婚されて退去にはなってしまいましたが、
次の方にお住まい頂くときには、
何も気にすることなく
募集活動を進めて頂くこともできました。


このように、不動産投資、賃貸業は、
リアルな人相手なので、
予防接種などと同じように、
未来のマイナスシナリオを回避するためにも、
コストは出し惜しみしない方が良いと私は考えています。


コスパが良いなど、
支出に対してシビアに考えるという視点は大切だし、
忘れてはならないとは思います。


ただ、出し惜しみしてしまうことで、
今後の安心感を得られなくなってしまうのであれば、
本末転倒だと思います。


資産運用、投資の面などを中心に、
コストに対しての私の想いを
今日はお伝えさせて頂きました。


あなたが、
NISAや不動産投資などを行う際に、
少しでも参考に感じて
頂ける部分があれば嬉しく思います。


75 どんな方に住んで欲しいですか?


不動産投資、大家業をする上で、
大切なことのひとつに、
「どんな方が借りて下さるか?」があると思います。


借りて住んでくださる方がいなければ、
売上にあたる賃料が入らず、支出ばかりがかさんでしまい、
成り立たないからです。


あなたが自分の部屋を貸すとした場合、
こんな方に住んでもらえるといいなぁ、
と想い描いているイメージはありますか?


「滞納をしない」

「隣近所に迷惑をかけない」

「少しでも長く住んで頂ける」


「上場企業にお勤めの方」



などなど、考えていくと、
いろいろなイメージが湧くと思います。


ただ実際は、私もそうですが、
賃借人さんを探す時、賃貸管理会社さんに、
募集の依頼をしている方が多いと思います。


そうなると、よっぽど変な条件などでなければ、
最初に申込みが入った方に決めるケースが
多いのではないかと思います。


さらに、
賃貸保証会社の審査も通過している、となれば、
基本的には賃料がとりっぱぐれる可能性も低いですから、
その方で進めて下さい、
となるケースが多いと思います。


とは言え、先程伝えた、
理想の入居者さん像を思い浮かべておくことは、
空室になった時に、
そういう方からの申し込みを頂けるような、
引き寄せにもつながるかもしれないので、
イメージしておくことは良いのではないか?と思います。


一方で、
こんな入居者さんはできれば避けたい、
というイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。


よくあるのは、
「年配の方」や「外国籍の方」
ではないか、と感じます。


私自身は、
気にしたことがありません。


実際、今、
70代の方にお住まい頂いている部屋もありますし、
外国籍の方にお住まい頂いていたこともありました。


私は運が良いだけなのかもしれませんが、
そのような方が住まわれていても、
滞納が起きた経験はありませんし、
退去された後、部屋を見に行っても、
すごく綺麗に丁寧に住んでくださっていた、
という経験しかありません。


こればかりは、老若男女、国籍問わず、
個人差の問題だと思いますが、
今後を考えた場合、
年配の方や外国籍の方の賃貸需要は
高まってくると私は考えています。


理由としては、単純に、
そのような方々の人数が増えると思うからです。


なので、もし皆さんが、
年配の方や外国籍の方にお部屋を貸すことに
マイナスイメージを持たれていたら、
賃貸の機会損失につながるかもしれないので、
見方、捉え方を、見直してみるのも良いのではないか、
と私は思います。


私自身、気にしていないとは言いながらも、
自分でもケアしていることはあります。


1つは、主に年配の入居者さん対策ではありますが、
家賃補償保険」というものに加入しています。


とは言いながら、この保険には、
入居者さんの年代、性別問わず加入しています。


少額短期保険と言われる、
1年~2年単位で加入するタイプの保険です。


内容としては、
部屋の中で亡くなられた場合に、
賃料の6か月分を補填してくれたり、
特殊清掃など次の方にお住まい頂く環境を
整えるのにかかった費用を補填してくれる(上限あり)
という内容です。


また、数年前に、
いわゆる事故物件のガイドラインも変わったので、
年配の方へお貸しする心理的ハードルも
下がりつつあるのではないでしょうか。


外国籍の方に関しては、
来日される事情も様々だとは思いますが、
どのような背景があるにせよ、
日本に少なからず好意的な想いを抱いて頂いているのではないかな、
と思います。


例えばですが、
語学留学で来日のような方であれば、
日本で仕事、ないし、日本語を使って仕事がしたい、
という方だというようなイメージです。


また、現実問題として、
人手不足などと各所で言われていますが、
その部分の戦力として、
外国籍の方が担われる機会も増えてくるのでは、と感じています。


円安で日本を避ける傾向がある
などとも言われたりしていますが、
報酬だけにとどまらない魅力が、
日本にはあるのではないでしょうか。


労働で来日される方と、
同系列で考えるのは違うかもしれませんが、
インバウンドで来日される方が増えているのは、
円安で割安に感じているだけではない魅力が日本にあるから
だと私は考えています。


だからこそ、労働で来日された方も、
職場との相性もあるとは思いますが、
日本人の優しさを感じながら働き、
職を失いたくない思いから、
住まいの賃料を滞納するようなこともしない方が
多いのではないか、と思います。


さらに、今後は労働で来日された方が、
転職しやすくなる環境を整備するという検討も
政府で進められています。


来日されて働いている方は、
多くの方は賃貸に住んでいらっしゃると思います。


だからこそ、
日本での働きやすい環境が整えば整うほど、
外国籍の方の賃貸需要も高まるのではないか?
と私は考えています。


不動産投資、大家業に対しては、
今後空き家が増えるなど、
ネガティブな話題の方が耳にすることが多いですが、
どんな方に住んでもらいたいか、という視点から、
見方、捉え方を変えたりしてみれば、
今後も末永く続く投資、というよりは、
事業であると私は思っています。

74 不動産投資の出口


「築15年から20年の物件を買った後、
 築50年前後で売却するのが
 ベストのように感じているのですが、どう思いますか?」


先日相談の中で聞かれた質問です。


あなたは、どう思いますか?
共感できますか?できませんか?


正解がある訳ではないので、
皆さんがどう判断するかというのが、
私なりの答えと言えば答えです。


とは言え、これでは元も子もないので、
私なりに考えていることをお伝えします。


私の考えとしては、

「賃料収入を継続的に得ることが目的なので、
 原則は売らずに持ち続けるスタンス」

「築年数で区切って手放す判断はしない」

「建て替え、取り壊しの話題が上がってきた時、
 組合の話し合い状況や自分の手持ち資金、物件の立地などを考えて、
 保有継続でも問題ないと考えれば、
 建て替え期間中の賃料収入はなくなるけれど、賛成の意向を示す。

 賃料収入が途絶える建て替え期間を過ごしてまで、
 組合とのやりとりをしたいと思わないなど、
 ネガティブな想いが強い物件の場合は、
 早目に売却判断するか、敷地売却を通して、手放すことを考える」


少し、長めの文面になってしまいましたが、
上記のように考えています。


冒頭で伝えた、
ご質問をされた方の想いを伺うと、

「取り壊しや建て替えの話し合いが
 まとまらない可能性に備えたいという意味で、
 築50年くらいでの売却がちょうど良いのではないか」

ということでした。


区分マンションのデメリットは、
まさにここにあると私も考えています。


自分の部屋の中は、
自分の想いでなんとでもできるけれども、
建物全体は、
自分の想いだけではどうすることもできないという点です。


その点で言えば、
一棟アパートや戸建てなど、
建物がおひとりの所有であれば、

「取り壊して建て替えるのか?」
「基礎、躯体を残して、リノベーションなどを施すのか?」

など、自分の意向、判断で、
保守、メンテナンスが行えます。


一方で、区分マンションのメリットだと
私が感じているのは、
適時に適切な建物管理ができていれば、
一棟アパートや戸建よりも、
長く住まいとしての価値を失わずにいられるという点です。


一例として、税法上の耐用年数をあげます。
木造の場合22年ですが、
区分マンションに多い鉄骨鉄筋コンクリート造の場合は47年です。


もちろん、税法上の耐用年数を過ぎた時点で、
利用価値や資産価値がなくなる訳ではありませんが、
一般論としても、区分マンションの方が、
強固で頑丈で長持ちだということの現われではないか、
と私は考えています。


だからこそ、
築40年とか築50年という古めのマンションであっても、
売買取引が成立しているのです。


実際に私自身も、
築30年超の物件でも、立地と管理状態が良ければ、
購入した経験もありますし、
現時点で耐用年数である築47年を
超えたマンションの部屋も保有しています。


私が不動産投資、大家業を始めた2007年に購入した、
来年、築50年になる東京都中央区の物件の部屋があります。


古さを感じる部分があることは否めないですが、
給排水管などのインフラ設備に不具合が生じることもなく、
購入当初より、今の方が賃料をあげた状態で
貸し続けることができています。


今でも、不動産会社さんから
「物件売りませんか?」の
電話やDMが届くくらいです。


なので、築50年前後でも住まいとしての役割は充分に果たせるので、
建て替えなどでの合意形成が図れそうにない可能性を踏まえて、
築50年前後で売却して手放すというのも、
選択肢のひとつとしては、ありだと思います。


ただ一方で、
売却して手放す=賃料収入も失うことになる、
という点にもつながるので、
どちらを選ぶのが良いか、天秤にかけて判断することが、
何よりも大切だと感じます。


実際の所、
鉄骨鉄筋造のマンションであれば、
少なくても60年、今の技術などをもってすれば、
80年とか100年など、耐用年数を超えても、
住まいとしての価値を失うことはないと、
私は考えています。


取り壊し、建て替えをせずとも、
適時適切に修繕を行っていけば、
売却という選択肢をとらずとも、
安心して保有継続ができる、という意味合いです。


マイホームにせよ、賃貸用にせよ、
区分マンションを所有するということは、
そのマンションの他の部屋の
所有者さんとの運命共同体的な
枠組みに入ることを意味しています。


だからこそ、購入する前に、できる範囲で、
建物の状態管理状態などを見て、

「この物件なら安心して保有継続ができそうだ!」

と確認を行うことが、築50年になった時でも、
売却する、保有継続するなど、
あなたの選択余地のある、
失敗しない物件選びにつながると私は考えていますが、
皆さんはどう思いますか?


73 インフレの影響を感じていますか?


最近のインフレ傾向


いろいろな要因があるとは思いますが、
モノやサービスの値段があがっていますよね。


消費者の声に応えたいと
値下げに踏み切る企業なども一部にはありますが、
じわじわと値上げをしている
会社の方が多いと感じています。


そんな中、住まいを提供するサービス業である、
不動産投資、大家業には、
変化が起きているのでしょうか?


修繕工事が必要になった時にかかる
材料費や人件費などが上昇傾向にあると感じます。


その点に関しては、
マイナスインパクトだとは思います。


ただ、一方で、今後を考えた時には、
プラスのインパクトも生じる可能性があると
私は考えています。


それは、賃料のアップです。


インフレ傾向にある世の中に沿う形で
賃料を上げるというだけの話ではありません。


賃料を上げたとしても、
それを受け入れてくれる素地が
整いつつあるのではないか?ということです。


その一番の要因になりそうだと
感じているのが、「賃上げ」です。


国としても、賃上げに伴う税制を整えるなど、
賃金アップということに
本腰を入れている印象があります。


しかも、一過性のものではなく、
継続的にという流れにもなりそうな様子です。


もちろん、個々の企業の事情により、
必ずしも賃上げが行われるとは限りません。


ただ、世の中的には、
心理的に賃上げの風潮が広がり、
給与を受け取る人の気持ちにも
変化が出てくるような気が私はしています。


その心理的な部分が広まってくると、

「少し賃料が高くても、
 利便性の良い部屋を選びたい」

「設備が良いならば、
 賃料が少し高くてもそっちが良い」

という形で、
住まいにかけたいと思う財布のひもも、
少しずつゆるんでくる可能性が高まるのではないか、
ということです。


中でも朗報ではないか、と私が感じているのは、
新入社員の初任給をアップさせている
企業が増えていることです。


会社勤めの方の場合、
住宅手当や家賃補助のある企業もあります。


福利厚生的な補助があることは、
今でも少し高めの賃料の部屋を
選んで頂ける一因になっていますが、
手当や補助以外の、基本給の部分があがることで、
より一層、賃料が少し高めでも
選んで頂ける可能性が高まるのではないか、
と私は感じています。


また、新入社員という点で考えると、
20代前半の単身者が多いと思います。


その点で、私もそうですが、
単身者向けの部屋で不動産投資、大家業を行っている場合、
部屋を探される方のニーズと
マッチしやすいとも感じています。


不動産に関しては、世の中の動きから、
少し遅れて動き出す傾向があると私は考えています。


株価などは、その時々の状況や
見通しなどを先読みして先行的に動きますが、
不動産に関しては、実際の生活が伴って初めて動く、
遅効性があるという意味合いです。


空室期間を少しでも抑えるという点を考えると、
賃料をあげるのは、
今の入居者さんが退去された後の
募集時に行うのが良いとは思います。


ただ、もし入居者さんが長年にわたって住まわれていて、
賃料が相場とズレてきている、と感じる場合は、
更新のタイミングなどで賃料アップの提案をするのも、
今後という点では、
選択肢としてありかもしれない、とも思います。


そして、賃料アップが実現できると、
収益物件としての価格のアップにもつながるので、
もしも売却して換金したいという
時にも、その効果は及んできます。


今回の内容は、
賃上げ機運が広まりつつある昨今を踏まえて、
今後起こりうる可能性に関して考えてみました。


不動産の場合、インフレ傾向にあるからと言って、
それが株価のようにすぐに反映する訳ではない
遅効性がある点等も考えると、
賃料に関しては、世の中の情勢などを踏まえながら、
今後じわじわと上げられる可能性がある、と私は考えています。


72 賃貸管理会社、うまく頼っていますか?


購入を検討している、
賃貸用物件についてお話しします。


久しぶりに、ネットで見つけた
仲介物件を購入することに決めたのですが、
その一番の決め手が「賃貸管理会社」です。


タイミング良く
売り物件を見つけられたこともあるかもしれませんが、
今回の私のケースは、


「この会社に賃貸管理をお願いしたい」
というのが、出発点にありました。


今からさかのぼること約2年。


場所は、淵野辺。


「どこですか?」
と言われてしまうかもしれません。


ここを目的にして足を運ぶような街ではない、
マイナーな街、駅だと思います。


数年後にリニア新幹線が「橋本駅」を通ることを
ニュースなどで耳にされた方もいらっしゃるかもしれませんが、
その橋本駅から3駅くらい隣の、
神奈川県相模原市にある街です。


淵野辺は、木造アパートなども多く、
東京23区のような都市部と比べると、
空室率は高めのエリアです。


そんな場所にも関わらず、
入居率98%近くをキープしており、
会社の看板に「空室募集」とまで書いている管理会社。


思い立ったら行動するがモットーの私は、
不躾にも問い合わせをし、食事をしながら、
社長さんにお話を伺う時間を作って頂きました。


その後、タイミングを見ては、
「この物件、どう思いますか?」
と、管理受託して頂いた後のことを考えて、
不定期にやりとりをさせて頂きました。


その結果として、2年が経った今、
管理会社も私も良いと感じる物件と出会うことができ、
購入に向けて進んでいる、という流れです。


どんな賃貸管理会社か知りたいですか?


ご興味あれば、
こちらの書籍を手に取ってみて下さい。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%BC.../dp/4770900783


さらに、今回購入物件を検討するにあたって、
探していた所、私が購入進めているA物件の他にも、
この管理会社が仲介で売りに出している
B物件も掲載されていました。


「あれ?紹介の声かけ頂けず、
 ネットに仲介で売りに出てるよ」

と、私は感じました。


そこで、

「A物件とB物件だったら、
 どちらが良いと思いますか?」

と伺いました。


すると、


「斎藤さんに紹介せず、
 ネットに掲載しているということで、ご理解頂ければ、と」


端的にまとめると、
そのような返答を頂きました。


そのお返事を踏まえて、
私はA物件に決め、話を進めることにしました。


短期的な利益を求めるのであれば、
会社の立場とすれば、B物件を販売し、
仲介手数料を受け取った方が、
収益が大きくなることは明らかです。


にもかかわらず、
A物件の方が良いと背中を押してくれた。


このような応対からも、
信頼を寄せるに値するとさらに想いを深めることになりました。


正直、ふたを開けてみないと、
今回の淵野辺という賃貸需要の弱いエリアに物件を持つことが、
本当に良いのかどうか分からない、
という想いもあります。


ただ、信頼を寄せるに足る管理会社の
応対や意見を踏まえて選んだ物件であれば、
賃貸経営面で、大きな失敗にもならないのではないか、
という想いの方が現時点では強いです。


ちょうど、私自身の現在進行形の実体験があったので、
それと合わせて、賃貸管理会社とのやりとりなどを
お伝えさせて頂きました。


ただ、私の場合、
今回の淵野辺に限らず、他の物件であっても、
賃貸管理の担当者に、


「この物件って、
 管理引き受けてもらうこと可能ですか?」


ということを、今までに何度も相談したことがあります。
(実際は、相談はしたけれど、
 購入に至っていない物件の方が多いです)


販売後、
そのまま自社で賃貸管理まで引き受けるという会社の場合は、
今日お話したような面倒なことはしません。


自社で管理できないような物件であれば、
そもそも販売しないからです。


なので、今日お伝えしたのは、
融資付けの面など踏まえれば、
進め方としておススメはしにくいですが、
ネットに掲載されている物件で魅力があると感じる。


ただ、その仲介会社がどんな所かも良く分からないから、
管理は、いつもお願いしているE社にお願いしたい。


そんなケースがある時に、
ぜひE社さんを、いい意味でうまく活用し、
やりとりし、コミュニケーションを取ることが、
失敗しにくい不動産投資、大家業にもつながる、
ということを伝えたかった、
というのが主旨です。


また、物件購入時以外でも、


「賃料設定のこと」
「設備の交換のこと」
「空室時に部屋をリフォームしてみるかどうか」


など、賃貸管理会社は、
不動産投資、大家業を継続していくにあたって、
きってもきれない大切なパートナーです。


毎月、賃料が振り込まれてくるから安心だ。


それだけにとどまらず、
聞きたいこと、確認したいことが生じた時は、
賃貸の現場を一番良く分かっている、
賃貸管理会社に確認することが、
懸念や不安を解消してくれる存在になる、
と私は考えています。


71 不動産投資で相続税対策


不動産投資、大家業のセミナーでは、
年金対策節税対策生命保険代わりなどを
耳にすることが多いかもしれません。


それぞれの立場に応じた効果はありますが、
今回は、相続と生命保険という視点から、お伝えします。


題して、団体信用生命保険を利用して、
資産承継を考えてみませんか?です。


数年前に、初めてご相談を受けたお医者様と
話題になったテーマでもあります。


ご自分が50代、60代で、
お子様や配偶者などに資産を遺したい。


あるいは、50代、60代のご両親がいらっしゃり、
普段話題にしない相続のことを
話してみたいと思っている。


そんな方にとっては、
参考にして頂けるかもしれません。


最初に結論をお伝えしてしまうと、
団体信用生命保険に加入して、
ローンを組んで、
個人名義で賃貸用不動産を買うことで、
相続対策、相続税対策にもなる、
ということです。


現預金で3,000万円あったとした時に、
相続が発生すれば、3,000万円そのままの金額が、
相続税の課税対象になります。


NISAを利用するなどして、
株式や投資信託を保有している場合も、
株式の評価方法は数パターンありますが、
基本的には、その時の時価が、
相続税の課税対象になります。


金融資産の場合、
資産形成という点では
複利の効果などが目に見えて分かりやすいですが、
相続税という点では、
行える対策はないに等しいです。


換金しやすいので、納税資金にはあてやすいですが、
含み利益があれば、
課税の対象になる金額は増えることにもなります。


一方で、賃貸用不動産の場合、
不動産というだけで、
いわゆる時価よりは低い場合が多いです。


賃貸中であれば、評価額がさらに下がるので、
相続税の課税対象になる金額は下がる、
ひいてはかかってくる相続税が
下がることになります。


と、ここまでは教科書的な
内容をお伝えしました。


この賃貸用不動産を50代、60代の方が、
団体信用生命保険を利用してローンを組んだ場合、
どんなことが起きるか、
をここからお伝えします。


内容のイメージがしやすいように、
新築の賃貸マンションを購入したと仮定します。


団体信用生命保険は、
完済時80歳くらいまで、
という条件がついている金融機関が多いです。


そのため、50代、60代であれば、年齢によりますが、
15年から30年くらいの期間、
加入できる可能性があります。


頭金をどれくらいいれるかなど
条件によって変わりますが、
存命中は、定期的な収入を得られる
資産活用の手段として利用できます。


また、物件を具体的に検討する時は、
お子様や配偶者に遺すことになる。


とか、


親に相続が発生したら
自分が受け継ぐことになる。


という視点から、物件を選ぶ際にも、
お子様や配偶者、ご両親と一緒に行うのが
良いのではないかと思います。


仮に20年後に、相続が発生したとします。


一例をあげますが、
当初2,500万円のローンを組み、
金利2%、期間30年で借りた場合、
20年後の残債は、約1,100万円になります。


ただ、この残債は、
団体信用生命保険に加入していることで、
ゼロになります。


つまり、相続発生時に、今回の例で言えば、
築20年の賃貸不動産を、
ローンなしで受け継ぐことになるのです。
あるいは、お子様や配偶者に
遺して差し上げることになるのです。


引き継いだ時、築20年の物件であれば、
まだまだ末永く、賃貸物件として活躍してくれます。


売却して手放しても、
まとまったお金を手にすることができ、
教育費に充てたり、マイホームの購入に充てたり、
相続税の納税資金にあてたりすることも
可能になります。


あえて、団体信用生命保険に入らず、
ローンの残債がある状態で、
相続の発生を迎えることで、もしかしたら、
不動産の評価額 < ローンの残債
という状態になり、他の金融資産などと相殺して、
納税額を下げられる可能性もあるかもしれません。


ただ、もし私だったら、
遺される側としても、遺す側だったとしても、
ローンなどの負債がない状態で引継ぎたいし、
引き継いでもらいたいと考えています。


引き継いだ後、引き継いでもらった後、
その不動産をどうするかという
自由な選択肢があった方が良いと思うからです。


ローンが残った状態で、資産も負債も引き継ぐのは、
相続税対策にはなるかもしれませんが、
気持ちの良い相続対策にはならない
可能性も考えられます。


だからこそ、
ローンを使って賃貸不動産を手に入れる時は、
加入ができるなら、そして加入するのに、
あまりにも不利な条件にならないのであれば、
団体信用生命保険には加入しておくのが、
50代や60代の方が個人名義で購入する場合には、
良いのではないかと私は考えています。


法人の場合は、違った視点があるので、
ケースバイケースですが、
今回は長くなるので割愛させて頂きます。


ある程度まとまった現預金や金融資産がある年配の方の場合、
ご自身で考える使い道があるのであれば良いのですが、
いつ使うか分からないから貯めておく、
いずれ相続で配偶者やお子様に引き継ぐことになるから、
使わずに貯めておく、というのは、
ご自分にとっても、遺されたご家族にとっても、
あまり効果的なお金との向き合い方ではないのではないかと
私は感じてしまいます。


現預金などの金融資産を
一定額保有しておくことはもちろん大切ですが、
引き継ぐということが視野に入ってきた時には、
ローンを組めるなら
団体信用生命保険に加入しながらローンを利用して、
仮にローンを組まないとしても、
賃貸不動産という資産に変えておくことで、
存命中の私的年金対策、
あるいは相続対策や相続税対策として、
活きたお金の使い方にもつながるのではないでしょうか。


ぜひ一度、親の立場、配偶者の立場、子どもの立場など、
それぞれの立場に置き換えながら、考えてみて頂ければと思います。


70 利回り4%で運用を続けられますか?


先日、海外にお住まいの方から、
繰上返済」について相談を受けました。


海外で生活をされている中で、
円安の恩恵を実感しての相談という感じでした。


日本国内で過ごしていると、
円ドル相場のニュースなどを通してしか
感じにくい為替の世界ですが、
外貨で生活している方にとっては、
インバウンド需要ではないですが、
日本が安く感じていることの一端を垣間見た気がしました。


さて、あなたが、
マイホームにせよ、賃貸物件にせよ、
融資を受けて不動産を所有しているなら、
購入した後、繰上返済はしていますか?
それとも、まったくしていませんか?


繰上返済をすれば、融資残高は減るので、
気分的にはラクになるけれど、
手元のお金が減ることへの抵抗や不安感がある。


そう考えて、
繰上返済をされていない方のほうが
多いかもしれないな、
と個人的には感じています。


するしない、
どちらが正解という訳ではないので、
したいと思えばする、したくないと思えばしない、
というご自身の判断が、
一番優先すべきことだとは思います。


ただ、繰上返済するかどうかの
判断基準が分からないという方も
いらっしゃるかもしれません。


そこで、今日は、私なりに考えている目安を
お伝えしようと思います。


そのキーワードが
冒頭の「利回り4%」です。


どういうことか?


最初に繰上返済には、
期間短縮」と「返済額軽減」の2種類があります。


● 今の返済額は変えずに
 残りの返済年数を短くするのが「期間短縮」

● 残りの返済年数は変えずに
 今の返済額を下げるのが「返済額軽減」


それぞれに一長一短はありますが、
私は「返済額軽減」をおススメしており、
私自身も繰上返済する際は、
返済額軽減を選んでいます。


賃貸用不動産の場合、
保有を続けている中で、安心感が高まる方法の1つに、
毎月のキャッシュフローのアップがあると
私は考えています。


例えばですが、
毎月のキャッシュフローが1万円増えれば、
年間で12万円通帳残高が
増えることになります。


少しずつかもしれませんが、
毎月、毎年のお金の流れが増えることは
嬉しさと安心を感じることに繋がると思うのです。


これを実感できるのが、
返済額軽減型なのです。


では、返済額軽減型と利回り4%は、
どう関係しているのか?


例をあげてお伝えします。


金利2%、借入年数35年で2,000万円を
借りたとします。


この時、元利返済額は毎月66,252円です。


では、返済額軽減の繰上返済を100万円
したとすると、毎月の返済額は、
いくらになるでしょうか?


答えは、約62,940円で、
差額は3,312円です。


これは毎月の差額なので、
年間にすると12倍して39,744円になり、
この金額分、繰上返済で
キャッシュフローが増えることとなります。


ここまで伝えて、気づいて頂けましたか?


100万円繰上返済して、年間39,744円増える。
約4万円と考えると、
100万円の繰上返済に対して、
約4%のリターンを得ていることになるのが、
返済額軽減の繰上返済なのです。


しかも、この約4%のリターンは
相場など関係なく、確実に得られるリターンです。


これは、一例で、金利や年数による違いは出てきますが、
もし2%前後で30~35年のローンを借りているならば、
返済額軽減の繰上返済で、
おおよそ4%に近いリターン
になってくるケースが多いです。


なので、考え方の基準の目安として、
約4%のリターンを確実に得たいのであれば、
返済額軽減の繰上返済を選ぶ。


株式やつみたて投資などで、
4%を上回るリターンを目指す運用に
取り組んでいくのであれば、
資金効率としても繰上返済は劣るので、
運用に回す方を選ぶ。


繰上返済に関して、
4%を上回る運用をできそうかどうか、
という視点で考えてみるというのが、
今回、私が一番に伝えたかったことです。


例として100万円の繰上返済をあげましたが、
金融機関によって、
最低50万以上からできたり、
1万円からでもできる所もあります。
金額は異なっても、
4%という「率」は変わりません。


繰上返済を急いで、
手持ちのお金が心もとなくなるのは、
本末転倒です。


なので、無理なくバランスを考えて、
繰上返済から生まれるキャッシュフローを、
利回りという視点で考えながら、
やるかやらないか考えてみるのも、
選択肢の1つとして良いのではないでしょうか。


69 NISAについて


私は不動産のご相談をメインにお受けしていますが、
先日はNISAについてのご相談をお受けしました。


不動産投資だけの人間ではないですよ!
というアピールも兼ねて(笑)
今回はNISAについてお伝えしようと思います。


ニュースなどでご存じかもしれませんが、
2024年から利用できる金額が増え、
期間の制約もなくなるので、
使い勝手が良くなると私は考えています。


本文では、

2024年からのNISAを「新NISA」
2023年までのを「現行NISA」

と呼ぶことにします。


あなたは、
NISA利用していますか?
利用して、資産形成したいと思っていますか?


最初に、私自身のことをお伝えすると、
現行NISAでは
つみたてNISA」を
上限の年間40万円、継続して行っています。


新NISAでも、
個別の銘柄を選んでお金を投じることに
苦手意識があるので、
「つみたて投資枠」「成長投資枠」
いずれでも「投資信託のつみたて」を
ベースに制度を利用していこうと考えています。


制度そのものに関しては、書かせて頂くと長くなるので、
確認したい方は、個別にメッセージ頂くか、
下記URLご参照下さい。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html


さて、
この時期で聞かれる良くあるご質問が、


「新NISAを待って始めた方が良いか?
 現行NISAを利用して今から始めた方が良いか?」

という内容です。


現行と新、
制度としては別物になるので、
新がスタートする2024年は、
ゼロからのスタートにはなります。


ただ、たとえ残り数ヶ月だとしても、
現行NISAから始めるのが良いと私は考えています。


その理由は、ただひとつ、
時間は待ってはくれないから。


少しでも早く始めることで、
長期投資の恩恵を受けやすくなるから、です。


ただ、ここでまた受ける質問があります。


新NISAは無期限だから良いのですが、
現行NISAは非課税の期限があります。
現行で投じている商品はどうしたら良いですか?


という内容。


私自身も、新と現行が、
別制度として分断されることを知った時に、
どうしようと思い巡らせました。


その結果、私が思い至った考えは、

「新NISAでのつみたてを開始した後、
 現行NISAでつみたてている商品に関しては、
 少しずつ売却して、
 新でのつみたてに回していく」

という結論。


現行でも新でも、
メインとしてつみたてる投資信託を
変える予定は、今の所ありません。


であれば、
複利効果の雪だるまの元本にあたる部分を、
早いうちに少しでも増やしておきたい。


そのために、
新でつみたてる金額に上乗せするなどして、
現行の枠内でつみたてている投資信託は、
遠くない将来にゼロにして、新に一本化する、
というイメージです。


あるいは、まずは預貯金などの手元資金をNISAに回し、
手元予備資金的な預貯金が一定金額を下回るまでは、
そのままほったらかしで
現行の制度内に置いたままにしておく。


どちらにするかは、その時々の手元資金と相談しますが、
いずれにしても、NISAの非課税元本枠は、
無理ない範囲で、優先して活用していこうと考えています。


将来的には、年金の上乗せとして、
一定割合ずつ取り崩しながら使うことも良いですし、
例えば、マイホームにせよ、賃貸用不動産にせよ、
不動産の残債があれば、その繰上返済に回すのも、
良いのではないか、と私は考えています。


本来、税金を徴収したいと考えている国が、
特別待遇的に設けてくれた制度であるNISA。


税金上の特典がある=お金をその場に置くのが有利ですよ、
というメッセージではないか、と
私は捉えています。


その点で、イデコとNISAは、
金融資産投資で優先して活用するのが
良いと私は考えていますし、
実際、どちらの制度も活用しています。


私のようにつみたてで利用するのも、
個別株を買って配当や優待を目的にするのも、
ありだと思います。


金融資産投資の醍醐味は
複利効果」にあると私は考えています。


そのためにも、時間を待たずに、
できる時から、無理なくできる範囲で行い、
継続して行うことが大切だと考えていますし、
税金面の優遇がある制度は、
優先して利用することが、
複利効果をより高めてくれると私は考えています。

68 FPは保守的だと思いますか?


「FPで不動産投資をしている人が少ないのは、
 なぜだと思いますか?」


先日、相談にお越し頂いた方から、
そんなご質問を受けました。


いろいろな方から伺って、
統計をとっている訳ではありませんが、
私の肌感覚としては、
不動産投資に取り組んでいるFPは、
少数派ではないか、という気がしています。


その理由として、私が思うのは、

● 銀行や証券会社、保険会社など
 金融機関出身のFPが多いこと

● 不動産に対する誤解が多いこと

ではないか、と感じています。


つまり、株式や投資信託、
債券や保険などの金融商品に携わる機会は多く、
長けていらっしゃる一方で、
不動産に実務的な面で触れた経験は少ない。


そのため、相談でアドバイスを求められた際に、
自分が長けている金融分野を中心に
話される可能性が高いのではないか、
ということ。


そして、
自分自身で不動産運用のご経験がないことで、

「不動産は換金性が悪いから、
 ポートフォリオの一部に組み入れるのは避けた方が良い」

「借金をして不動産をポートフォリオに組み入れる
 ことはおススメしにくい」

というようなお気持ち、
考えになられている方が多いのかもしれないな、
ということです。


そのことを実感した出来事があります。


ある不動産会社の方と話していた時に、

面談したお客様から、
「FPに今度相談に行くんです。」
と言われた場合、相談後、大体のケースで、
検討を見送るとお返事頂くことが多い。


と言われたことがあります。


もちろん、相談を受けたFPさんが
悪い訳ではありません。


資産運用、運用効率などを勘案して、
取り組むべきではないような内容の
提案を受けていることもあるからです。


ただ、
不動産投資の提案を受けているというだけで、
否定から入られてしまう方もいらっしゃるということも
耳にしたことがあります。


不動産投資=悪、
みたいなバイアスがある方も、
一定数いらっしゃるのかもしれないとも感じます。


そうでなければ、
多くのケースで検討見送りになることはないと、
感じるからです。


私の場合、
同じようなケースで相談に来られた方に対して、
純粋な視点で資料などを拝見し、
セカンドオピニオンという立ち位置で、
良いと伝えるケース、
良くないと伝えるケース、
それぞれ経験したことがあります。


私自身も、
2007年から不動産投資を行っていますが、
区分マンションに特化した経験しかないため、
一棟アパートや戸建ての不動産投資に対しての知見は、
そこまで深くはない、というのが正直な所です。


とは言え、性格による向き不向きは、
資産運用の世界に限らず、何にでもある話です。


また、何を目的にされたいか、
という相談者様の立ち位置から考えた時に、
区分マンションよりも、
一棟アパートや戸建てが向いている
というケースもあります。


FPという存在は、
ご相談者様のお考えを伺い、
お気持ちを汲ませて頂きながら、
極力主観を挟まずにお話させて頂くことが
必要な存在だと私は考えています。


金融商品にせよ、不動産にせよ、
メリットやデメリットを伝え、
選択肢を提示させて頂きながら、
相談にお越し頂いた方の、
これからの道筋を一緒に描く
お手伝いをさせて頂くような存在、
と言い換えても良いかもしれません。


保険は悪い、とか、不動産は悪い、など、
何かを否定することは
一番してはならないことだと考えています。


FPという存在は、ご相談者様のお金の
お話というデリケートな内容を扱うからこそ、

成功というよりは 失敗させたくない

と考えて、
保守的なお話をするケースが多いかもしれません。


不動産投資にも中立的で、
自分でも運用している私の場合でさえも、

「斎藤さんの提案は堅実すぎる」

というご指摘を受けたことさえあります。


先日頂いた冒頭のご質問を、
再度私の中で整理し、紐解きながら
今日はお伝えさせて頂きました。


FPも、私含め、
様々な立ち位置の方がいらっしゃいます。


また先程お伝えしたように、
やや保守的なアドバイスや提案をされることが、
もしかしたら多いのかもしれません。


もし、皆さんが、
FPに相談したいと思われる際は、
相談しようとしているFPさんが、
どんな想いを持っている方なのか、
そして、どんなバイアスがありそうなのか、
という点を意識しながら、
話して頂けると良いのかと思います。


そして、何より大切にした方が良いと思うことは、
話していてストレスを感じないなど、
ご自分との相性が合うかどうか、という部分を見ること。


相性が合わないと感じる方に、
自分の資産状況などを
信頼して伝えたいと思わないですよね。


FPは中立な存在と言われることが多いですが、
人次第で、考え方もバイアスもスタンスも異なるのだ、
ということを忘れずに意識して頂き、
相談する相手を選んだり、話を聞いたりすることが、
失敗しにくい相談につながると私は考えています。


67 不動産売却を考えたことはありますか?


「あなたの物件を、●●万円で買いたい
 法人様がいらっしゃいます」


「●●万円の予算のある方が、あなたの
 物件を買いたいと言っています」


ニュアンスに違いはありますが、
不動産を保有していると、
上記のような内容のDMが届くことがあります。


しかし、DMでのアプローチは、
基本スルーして頂くのが良いです。


例えばですが、
先程伝えた●●万円のような金額の提示には
根拠が薄いからです。


登記簿謄本で所有者は分かっても、

「いくらの賃料で貸し出しているのか?」
「管理費・修繕積立金はいくらなのか?」

などまでは確認しにくく、
特に賃料に関しては確認できないからです。


ありがちなケースとしては、
高めの金額を提示して、
専任媒介契約を結んだあと、
購入希望者が現れないと言いながら、
少しずつ金額を下げていくパターンです。


そうなると、
売却まで時間もかかりますし、
思っていた金額で売却できないことにもつながり、
メリットがかなり薄くなってしまいます。


DMの金額は高めに書かれていることが多いので、
心が動くことがあるかもしれませんが、
もし売却を考えていたとしても、
DM経由では依頼されないことをおススメします。


では、売却することを具体的に考えた場合、
どのようにするのが良いのか?


私なりの結論、意見を申し上げると、

「購入した不動産会社さん」
「賃貸管理を依頼している不動産会社」

へ連絡をすること。


この方法が、
王道ではないかな、と考えています。


私の実例も踏まえながら、お伝えします。


実は今、私は1部屋、
売却に向けて動いています。


理由は、管理組合の総会で耳にした話、
やりとりなどを踏まえると、
長期的に修繕積立金が不足する可能性が高いこと。


仮に、
回避するために値上げをするとした場合、
受け取っている賃料に対して、
毎月の管理費・修繕積立金の合計額が
40%くらいになる可能性が高いと感じたからです。


あくまでも長期修繕計画をもとにした話なので、
工事時期の調整をするなどで、
不足は回避できる可能性もあります。


修繕積立金の値上げの話も、
まだ検討事項としてあがっていないので、
現行のまま推移するかもしれません。


「もし」とか「かも」という
推測の話にはなってしまうのですが、
保有継続に対して、前向きな想いが抱けなくなった時も、
売却を考えるきっかけの1つではないかと私は考えています。


そのタイミングがいつ訪れるか分からないので、
不定期にではありますが、
自分の保有物件の査定をして頂くようにしています。


基本、物件の価格は利回り換算で決まる、
というお話はしたことがありますが、
自分と不動産会社さんとの見立ての違いを
知っておきたいという想いも兼ねています。


さて、
現在進行中の売却検討物件の件ですが、
購入した会社以外の所で、
査定をしてもらったことがありました。


査定に関して申し添えておくと、
ネットで良くある「一括査定サイト」を
利用するのは避けた方が無難だと私は考えています。


登録してしまうと、その後、
営業の電話やメールを頻繁に受けるようになるからです。
(過去に経験済です・苦笑)


なので、依頼するのであれば、
信頼できる担当者、会社に、
個別にお願いするのがベターだと考えています。


話を戻します。
その時は、2社に依頼していたのですが、
おおよそ近い金額が両社から提示されていたので、
その価格をひとつの目安にしていました。


今回、具体的に売却検討をするにあたり、
購入した会社さんへ査定をお願いしました。


すると、その査定額は、
予想を上回っていました。


先程伝えた2社から提示されていた
「仲介」での目安価格を、購入した会社では
「買取」の価格時点で上回っていたのです!


一般論の話にはなりますが、
買取価格は、仲介価格の、
おおよそ7~8割くらいになると言われています。


つまり、
仲介価格の方が査定評価は高く出るのですが、
他社で提示された仲介価格を、
購入した会社での買取価格が上回っていたという、
一般論では考えにくいことが今回起きたのです。


そのため、私自身の目線とも合う金額だったので、
今回はあえて仲介で売りに出さず、
買取でお願いすることにしました。


仲介の方が、成約した場合、
価格は高くなるのですが、

●いつ購入希望者が現れるか分からない。

●購入希望者が現れても、
  提携ローンなどの融資を基本的には使えないため、
  現金購入でない場合、
  自分で融資先を探してくる必要がある。

●仲介で成約した場合、成約価格から、
  3%強の仲介手数料がマイナスになる。

などを考えた時に、
仲介手数料をマイナスした価格と買取価格に
大きな差がないのであれば、
買取という選択肢もありだと私は考えています。


実体験をもとにしたお話をお伝えしましたが、
過去に売却を経験した時、
仲介を選んだことも
買取を選んだこともあります。


ただ、いずれにも共通しているのは、
最初にお伝えした、

● 購入した会社
● 賃貸管理を依頼している会社

に連絡を取り、
売却のサポートをして頂いたことです。


購入した会社さんにしてみれば、
自信を持って販売したという自負があるからこそ、
売却時にも価格面含めて、真摯に向き合って頂ける。


私は、自分の経験も踏まえて、
そのように感じています。


66 リターンだけを意識していませんか?


投資をする上でどのくらいのリターンを求めるかは、
皆さんの考え方や目標によって変わります。


ただ、リターンと合わせて意識した方が良いこと。
それは、「コスト」です。


毎月、ないし、毎年かかってくる「経費」
と言い換えても良いかもしれません。


私が、収入(リターン)を増やすことと
支出(コスト)を減らすこと、
どちらを大切にしますか?ともし聞かれたら、
収入を増やす、と答えます。


支出を減らすことは、もちろん大切ですが、
削れる部分には限界があるからです。


とは言え、収入が増えても、
それに合わせて支出も増える状態になってしまうと、
手残りは変わらないか減ってしまうことさえあります。


だからこそ、支出、コストへの意識も、
必ず持っておく必要があると考えています。


例えば、投資信託を使って、
つみたて投資をする場合。


投資信託には、
保有している間かかってくるコストがあります。
信託報酬です。


投資信託の目論見書などを見れば、
例えば年1%のように必ず記載されています。


拙著でも触れさせて頂いていますが、
年利3%のリターンがある投資信託があった時。


コストにあたる信託報酬が0.2%であれば、
差額の2.8%が実質的なリターンになります。


もし信託報酬が2%であれば、
実質的なリターンは1%になってしまいます。


リターンを求めることを優先する意識は大切なのですが、
保有している間にかかるコストも見ておかないと、
経費倒れのような状態になってしまいます。


長期間保有すればするほど、
リターンが同じくらいの商品の場合、
コストの差によって、実質の手残りの差は広がっていきます。


イデコやNISAなどで、
投資信託を使った資産形成を行っているのであれば、
一度、信託報酬は確認をしてみて下さい。


私の考えとしては、
年利0.5%以上の信託報酬がかかる投資信託は、
ちょっと高いなぁ、と感じてしまいます。


変額保険、変額年金など、
生命保険の中で投資信託を運用するような商品もありますが、
それこそ、コスト倒れになっていないかを、
確認してみることをおススメします。


コスト負けしない、
大きなリターンを得られていれば良いのですが、
変額保険のような商品の場合、
投資信託の信託報酬というコストと、
生命保険会社に払っているコストという
二重のコストがかかっています。


死亡保障がメインだというケースもありますが、
「保障」と「運用」は、同じ箱の中で行わず、
分けて行う方が良いと感じています。


リターンというよりも、
コストの負担を抑えたいというのが、その理由です。


保険も分かりにくいコストがかかっている商品です。
もし今まであまり意識したことがなかったのであれば、
一度確認されてみることをおススメします。


最後に、不動産投資にもコストはつきものです。
不動産の場合は、目に見えて分かりやすいので、
コストへの意識は向けやすいかもしれません。


例えば、区分マンションの場合。


コストで言えば、

● 管理費・修繕積立金
● 賃貸管理委託料
● ローンの利息
● 火災保険
● 固定資産税
● その他設備不具合の交換

などが、主だった所として考えられます。


その中でも、一番意識した方が良いコストは、
毎月払う、管理費・修繕積立金です。


キャッシュフローとして、
毎月の収支に響き続けるからです。


賃料に関しては、
場所による差が見受けられます。


例えば、都心部であれば10万円超の部屋もありますし、
少し郊外の方へ眼を向けると、
4万円台とか5万円台の部屋もあります。


では、管理費・修繕積立金は、
場所によって、値段の違いはあるでしょうか?


答えは、Noですね。


東京中心部のマンションと郊外のマンションで、
賃料のように、立地の違いで、
管理費・修繕積立金に大きな差が生じることは
考えにくいです。


築年数が経過すれば、修繕の必要性などに応じて、
修繕積立金は値上げされる可能性もあります。


先程の例を使いながら話すと、
仮に、管理費・修繕積立金が月20,000円の場合、
賃料が10万円受け取れるのであれば、手残りは8万円ですが、
5万円の賃料であれば、手残りは3万円です。


この手残りの差は、
物件の価格という点に反映はされるので、
必ずしもどちらが良い、という話ではありません。


ただ、収入に対してのコストの割合という点を考えた時、
コストの割合が抑えられている、
つまり収入の多い部屋の方が、
長期的な視点で見た時には安心感があるのではないか、
と私は考えています。


金融商品、そして実物資産の代表である不動産を例にしながら、
今日はお伝えしました。


様々な投資対象、資産運用の商品は存在しますが、
リターンだけでなく「コストの面」から、
長期的にどんな影響が出そうか。


そんな視点から、一度考えてみるのも
良いのではないでしょうか?


65 金利、気にしていますか?


7月末に、
日銀決定会合が開催されました。


結果を端的にまとめると、

● 金融緩和、短期金利はそのまま継続
● 長期金利の変動幅は広げる

という内容でした。


幅を広げると言っても、
0.5%なので、現状を踏まえると、
1%くらまでが、容認する長期金利になる
というイメージです。


私個人の意見として言えば、
まだまだ低金利だな、と感じています。


むしろ、政府や日銀としても、立ち位置的に、
金利を上げたくてもあげられない、というのが、
本音なのではないか、と感じてしまいます。


さて、不動産には融資がつきものです。
マイホームの住宅ローンにせよ、
賃貸用のアパートローンにせよ。


日銀決定会合のニュースなどを見て、
もし金利が上がって、
困ったことになるかもしれない、と感じた場合。


最初にすることは、
金銭消費貸借契約書」を確認することです。


融資を受ける時に、
金融機関と交わしたローンの契約書のことです。


ここでは、変動金利で借りている方を
前提にして話を進めます。


確認する箇所は「基準金利」の所。


短期プライムレートになっていますか?
長期プライムレートになっていますか?


『短期プライムレート』であれば、
現状、気にする必要はありません。


先程お伝えしたように、金融緩和継続で、
短期金利は政策に変更なしなので、
今すぐに影響が出ることは考えづらいです。
※金融機関内部で変更があった場合は、
個別の話なので割愛させて下さい。


当面、今借りていらっしゃる、
低金利を享受しながら、
住宅ローンの返済、アパートローンの返済を続けて下さい。


『長期プライムレート』になっている場合。


今の所、先程伝えた、変動幅の上限である、
1%にまであがっていないので、
いきなり大きくあがることは考えづらいと思います。


ただ、金融機関の個別判断で、
例えば9月とか10月とかに、
若干上げてくる可能性はありえます。


とは言え、それほど大きく、
困ったというような影響が生じてくるとは考えにくいのでは?
と、私は考えています。


例として、今回広がった変動幅と同じ、
0.5%の金利アップがあったとします。


当初、2,000万円を2%の金利で35年
借りた方が、5年返済が進み、
残高が1,800万円になったケースを考えてみます。


この場合、当初の返済額は毎月66,252円です。


その後、5年経過して、残高1,800万円の時に、
金利が0.5%アップして2.5%となった場合、
毎月の返済額は、いくらになるでしょうか?


答えは、71,121円です(2.5%、残り30年)


5年後に0.5%金利があがることで、
毎月の返済額は、
約5,000円増えることになります。


あなたは、毎月の返済が5,000円増える、
つまり、毎月のキャッシュフローが
5,000円少なくなると聞いて、
そんなに減るのと感じましたか?
そこまでインパクトないと感じましたか?


どのようにローンを組まれているかなど、
立場によって感じ方は異なると思いますが、
5,000円キャッシュフローが減ることで、
ものすごく大打撃、来月から生活が成り立たなくなる、
ということには、
なりにくいのではないでしょうか?


また一方で、
金利が0.5%あがったとしても、
毎月の返済額をあげないように、
この5年の間に、繰上返済の原資を作って備えておく、
という方法もあります。


先程の例を使って伝えますが、
仮に5年後に2.5%にあがった時でも、
毎月の返済額を、
当初の66,252円のまま据え置くためには、
いくら繰上返済をする必要があるでしょうか?


答えは、約120万円です。


5年で120万円ということは、
1年あたり24万円、月当たり2万円
ということになります。


そう考えると、例えば、月に2万円、
NISAでつみたてなどを行っておくことが、
結果的に金利上昇への備えになるかもしれません。


仮に、毎月2万円をNISAでつみたてて、
5年間、年利3%で運用できた場合。


5年間の元本120万円は、
いくらになっているでしょうか?


答えは、約129万円です。


短期間なので、そこまで大きく
増えている訳ではないですが、
預貯金に置いておくよりは良いのではないか、
と私は感じます。


もし金利があがって、
キャッシュフローを保ちたい場合は、
NISAで運用していたお金を
繰上返済の原資にしても良いですし、
仮に、金利があがらなかったり、
あがっても許容できる範囲であれば、
そのままNISAの運用を継続していけば良い話です。


このように考えてみると、
不動産ばかりに資産が偏るのは避けて、
金融資産での資産形成も並行して行うこと。


全体のバランスを考えて、
資産運用、資産形成に取り組むことが大切だということを
改めて感じて頂ければと思っております。


先々の金利がどう変わっていくか、
どんな推移をしていくかなどの未来ばかりを考えて、
不安な想いになるのは、
今を楽しめないことにも繋がってしまいます。


だからこそ、低金利が続くならそれを享受し、
仮に上がり始めたとしても、
それに対応できるように備えておくことが大切だと
私は考えています。


その意味で、大谷選手ではありませんが、
不動産とNISAの二刀流で資産運用を行っていくことが、
面白味はないかもしれないですが、
王道ではないか、私はそのように感じています。


64 不動産と相性の良い制度


私は、不動産のご相談をメインにお受けする、
ファイナンシャルプランナー
として活動させて頂いております。


資産運用、資産形成という点でも、
2007年より、区分マンション投資をスタートし、
途中でやめることなく、続けています。


これも、自分が楽しく取り組むことができ、
相性が良かったからだと感じています。


不動産投資、大家業は好きだし、
メインとして行ってはおりますが、
資産運用、資産形成という点では、
不動産だけに取り組んでいる訳ではありません。


今でいうイデコは2004年から行っていますし、
つみたてNISAや金の積立など、
お金の置き場の分散にも注意を払って取り組んでいます。


そんな私が、不動産投資、
大家業と相性が良いと感じている制度。


それは、
NISAでのつみたて」です。


短期間で大きな利益が出るようなことはないですが、
10年、20年という時間を活用した資産運用の方法、
という点で、
不動産投資と共通しているな、と感じています。


不動産投資とNISAでのつみたての二刀流が、
どんな効果を生むのか?


考え方の1つとして、今日はお伝えします。


融資を利用して物件を購入し、
不動産投資を始めた方を例にあげます。


45歳で、2,000万円を金利2%、
35年借りたケースを考えてみます。


65歳で年金を受け取ると想定し、
20年後を考えてみます。


当初借り入れた2,000万円の元本は、
途中で繰上返済をしなかった場合、
20年後の65歳時点で、
いくらになっているでしょうか?


答えは、「約1,030万円」です。


空室の期間が発生することがあるので、
100%入居者さんに返してもらったとは
言えないかもしれませんが、
20年間で、借り入れた金額の約半分を、
他者の力を借りて資産が増えたことを意味します。


つまり、20年で約970万円のつみたてを、
自分の元手をほぼ使わずにできた
ということを意味しているとイメージして下さい。


また、このケースの場合、
元本と利息の毎月の返済額は
「約66,000円」になります。


途中で返済額軽減型の繰上返済をした場合、
100万円ごとに、年間の手取りは約4万円増えます。


つまり、繰上返済をすることは、
約4%のリターンを得ることにもつながるので、
他に良い資金の運用先などが思い当たらない場合は、
返済額軽減型の繰上返済を行うことも、
資産運用の1つの方法だと私は考えています。


次に、
NISAでのつみたての話をします。


仮に、毎月3万円を20年間、
年利3%の複利運用ができた場合、
20年後、元本の720万円はいくらになっているでしょうか?


答えは「約980万円」です。


20年で、約260万円の運用益が出ることになりますが、
NISA口座内の利益なので、課税はされず、
運用益をまるまる享受することができます。


ここで、
気づいて頂けましたでしょうか?


不動産投資で借りた残債は、
20年後に約1,030万円に減っている。


NISAでつみたて運用したお金は、
20年後に約980万円に増えている。


約50万円の差額は生じていますが、
20年運用を続けたことで、
金融資産を残債とほぼ同額に近い金額を用意できるのです。


この時に、一括完済をすれば、
借入のない不動産からの賃料収入を
年金の上乗せとして受け取ることができるようになります。


あるいは、20年後の時点で不動産を売却する。


残債以上で売れる可能性が高いので、
そこで得た手取り金額を、
NISAでの運用に回し、
NISAでの運用を継続しながら、
年金の補完として毎年一定割合ずつ、
取り崩しながら使っていく、
という選択をすることもできます。


このように、
不動産投資とNISAでのつみたては、
相性の良い組み合わせだと私は考えます。


今回は、イメージしやすいように、
20年でNISAでつみたてた資産と
残債の残高がほぼ同額になるケースをお伝えしましたが、
必ず20年必要と言う訳ではありません。


10年でも15年でも効果はありますし、
皆さんの資産背景なども考えると、
個別にいろいろな選択肢が考えられます。


例えば、

● 退職金を受け取った(受け取る予定)
● 相続などで資産を引き継いだ
● イデコや小規模共済などの制度で
 築くことができた資産がある

などです。


今日の内容が、あなたの資産運用、
資産形成のひとつのヒントになれば嬉しいです。


63 相続税の試算、したことはありますか?


マンション節税 防止へ
先日の日経新聞の1面の見出しです。


どうしてもメディアなどは、
目をひくことを意識しながら記事を書くと思われるので、
致し方ないとは思います。


ただ、不安を煽るかのような書き方だけは、
できれば避けて頂きたいな、というのが、
1読者としての願いです。


さて、冒頭の「マンション節税」ですが、
相続税に関しての評価の計算方法を改訂しよう、
という国税庁の動きがあることが背景です。


株式相場とは異なり、
不動産は個別性が強いです。


仮に同じマンションだとしても、
階数や部屋、売りたい事情などが異なれば、
価格にも差が出てくるのが、
不動産の個別性であり面白さでもある、
と私は考えています。


ただ、税金的な観点からは、
個別性という恣意性を持たせてしまうことは
公平性に欠けるという視点からでしょうか。


建物に関しては、固定資産税評価額。


土地に関しては、
路線価と土地の持ち分で計算した価格。


これが、相続税の評価額になることで、
実際の売買価格と相続税の評価額に乖離が生じている。


この乖離の差を小さくし、
過度な相続税の節税を防ごう、
というのが今検討中の内容です。


と、ここまでは、今回の概要的な部分を、
かいつまみながらお伝えしました。


ただ、私がここでお伝えしたいことは、

「今回の見直しで、
 計算ルールが変わることで、
 影響が及ぶのは、ごく一部ではないか」

ということ。


つまり、インパクトのある見出しで注目は集めていますが、
実際に影響を受けるのは、
いわゆるタワーマンションの高層階を、
投資、節税目的で購入しているような方に、
ある程度は絞られてくるのではないか、ということです。


これを機会に、参考として、
所有している賃貸物件の1部屋を試算してみました。


横浜駅から徒歩8分、11階建ての9階。
築37年の23平方メートルの賃貸中の部屋です。


固定資産税評価額は約210万円。


土地の評価額は、
土地の持ち分が、約5平方メートル。
路線価が53万円なので、
53万×5=約265万円。


合計すると、475万円でした。


建物割合が約45%。
土地割合が約55%です。


実勢価格がいくらになるのか、というのが、
正確には不動産鑑定士さんなどに
依頼する必要があるのかもしれませんが、
購入したのが7年前くらいなので、
当時の購入価格より少し高く見て1,000万円と仮定します。


すると、
1,000万円÷475万円=2.10
となり、
今回の計算方法の見直しに該当してしまいました。


この場合、
実勢価格の約60%で計算されることとなるので、
相続税評価額は約600万円。


当初の475万円より、
約130万円増えてしまいました。


とは言え、
この600万円に対して相続税が計算される訳ではなく、
借家権や借地権という割合が差し引かれることとなります。


すると、

● 建物:600万円×45%×(1-30%)=189万円
● 土地:600万円×55%×(1-70%×30%)=260万円 
合計で約449万円。


今までの計算方法だと、
約360万円だったので、約90万円くらい、
計算上の相続税評価額は増えることが分かりました。


実際には、複数部屋所有していますから、
合計した時にどうなるかまで
まだ試算はできていませんが、
相続税の基礎控除を勘案したり、
他の金融資産や借入の残高などを加味しても、
実勢価格との乖離が大きい部屋を持っているような方と比べれば、
影響は最小限に抑えられるな、と感じました。


不安や怖さ、恐れは、
理由や内容が分からないことが原因で
生じることがほとんどです。


なので、
もし今回のような記事や内容が出て、

「私は影響ないかな…大丈夫かな…」

と、感じるようなことがあれば、
試算してみることで、気持ちや心構えにもつながり、
不安な想いを安心に変えることにもつながります。


先月には、
2023年の路線価も公表されました。


場所にもよりますが、
上昇傾向だとも言われています。


今すぐ相続は関係ない、相続税は影響ない、
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
自分が保有されている物件を見て、
評価額の試算、不動産に限らず、
金融資産もどのくらいあるのかなどの確認などをしてみること、
おススメします。


62 キャッシュフローの大切さ


「3泊4日!」と聞いて、
何を思い浮かべますか?


私もそうですが、
「旅行」などを思い浮かべる方が多いのではないか?
と感じます。


そういう前向きな休暇であれば嬉しいのですが、
「3泊4日」の入院をすることになってしまいました。


小学校の時に、扁桃腺の手術で入院して以来です。


唯一加入している「医療保険」から、
はじめて、入院給付金を受け取る機会にもなりそうです。


ずっと保険料を払っていただけだったので、
こういう時には、少し受け取らせて頂いても良いのかな、
などと楽しみにしています(笑)


と、少し前置きが長くなってしまいましたが、
入院するということは、
仕事から離れることとなり、
収入が途絶えることにつながります。


会社勤めの方であれば、
有給休暇や健康保険からの「傷病手当金」などを活用することで、
収入の補填ができるかと思います。


FPらしく(笑)、
傷病手当金について、少しだけ触れておきます。


おおまかに言えば、
3日連続して病気やケガなどで働けなかった時に、
4日目から最長1年6ヶ月、
月額給与の3分の2を支給してもらえる、という制度です。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/


仕事上で病気やケガをした場合は、
労災保険からの給付があるので、
この傷病手当金は、
仕事と関係ない所で病気やケガなどをされて、
休むことになった場合が対象です。


また、上記で私がお伝えしたように、
保険会社の「医療保険」に入っていらっしゃれば、
保障内容に応じた給付も受けられます。


と、会社にお勤めの方の場合、
収入減を補える仕組みがあるのですが、
私のような自営業の人間にとっては、
有給休暇も傷病手当金もありません。


ただ、私の場合、
このメルマガをお読み頂いている方はご存じかと思いますが、
不動産投資、大家業を2007年から行っています。


空室にならない限り、
保有している部屋が稼ぎ出してくれる
賃料収入」というキャッシュフローがあります。


他にも、株式などの金融資産にもお金を置いており、
そこから少額ではありますが、
配当金や分配金を受け取れる仕組みも作っています。


私自身が休まざるを得なくなったとしても、
お金を運んでくれる仕組み、
キャッシュフローが途絶えにくい仕組みがあることで、
ありがたいことに、入院のことを言われた時でも、
お金のことを過度に気にかけることはありませんでした。


そう考えると、資産運用の中でも、
キャッシュフローを意識して取り組むというのは、
私的な保険を作っているようなことなのかな、
とも思ったりしました。


先程お伝えした、
「傷病手当金」のような仕組みを、
自分で作っているようなイメージです。


最近、株式投資の世界では、
高配当株の存在が注目されていますが、
不動産からの家賃にせよ、
お金の流れを産み出すことを意識した資産運用は、
保険のような気持ちの安心感を抱かせてくれるのだな、
と改めて最近思いました。


よく用いられる例として分かりやすいので、
コップの例を使います。


コップに入っている水。


そのコップからあふれ出た水を飲んで、
中身を減らさなければ、
あふれる状態を継続できる。


これが、
キャッシュフローを意識した運用スタイルです。


配当金や分配金のようなあふれた水を飲まず、
それがあふれないように、
コップそのものを大きくしていく、
水の入っている器を大きくしていくというのが、
再投資、複利効果を得られる運用スタイルだと
私は考えています。


仕事を休まざるを得なくなるなど、
自分が動きにくくなった時に、
効果のある運用スタイルは、
コップからあふれた水を味わうキャッシュフロースタイル。


そして、コップそのものを大きくしていく複利、
再投資スタイル。


これらのスタイルは、効率的ではありません。
1ヵ月とか1年とかでできる仕組みではないので、
時間と忍耐が必要にはなってきます。


ただ、これらが積みあがってくれば、
私的な保険のような安心感があり、
お金面の不安を和らげてくれる、
大きな効果をもたらしてくれるのではないかと私は思うのですが、
どう思いますか?

61 マンションに係る固定資産税の減税措置


昨年12月に発表があった「税制改革大網の内容」。


その中に、
マンションに係る固定資産税の減額措置
というものがありました。


区分マンションの大家をしている私としては、
見逃せないテーマです。


さて、どんな内容か?


令和5年4月1日~令和7年3月31日までの間に、
マンションの長寿命化を図る大規模修繕工事を行い、
市町村に申告すると、
翌年度のマンションの家屋の固定資産税が
6分の1~2分の1減額される。


という内容です。


とは言え、
ただ大規模修繕工事を行えば良い訳ではなく、
都道府県から長期修繕計画を認めてもらったり、
指導を受けて見直した場合、
という条件もついています。


つまり、
マンション全体の未来の維持管理の計画を適切に立てて、
それに沿った形で行った大規模修繕を行った時には、
その翌年の固定資産税を減額します、
という内容だと私は捉えました。


● 管理が行き届いていないマンション
● 修繕積立金が貯まっておらず、
 修繕したくてもできないマンション


があることを、
あなたも耳にしたことがあるかもしれません。


そんな状態が続くと、
マンションは朽ち果てる方向に進んでしまい、
住む方もいなくなり、廃墟と化してしまいます。


そうなる事態を未然に防ぎ、
築年数が経過しても、
住まいとしての維持管理ができるように保つことを
後押ししようという意図のもと、
税制改正大綱に
固定資産税の減額という形で盛り込まれたものと思われます。


偶然ではありますが、
私が保有しているマンションで、
現在大規模修繕工事の計画が進んでいます。


住宅供給公社のサポートを頂きながら、
工事業者さんの選定など含めて進めており、
もしかしたら結果的に、
タイムリーに恩恵を受けられるかもしれないと感じました。


私の場合、現在築36年で長期修繕計画もあり、
修繕積立金が不足する可能性も低いので、
安心感を持って、
大規模修繕工事の実施に向けて動いて頂いています。


それでいて、もしかしたら、
固定資産税が1年だけだとしても、
減額の恩恵を受けられるかもしれないのであれば、
これは嬉しい話だと感じています。


修繕積立金が不足するようなマンションだったとしても、
建物全体で抑えられる固定資産税の各部屋の負担分を
大規模修繕に回すことができれば、
住まいとしての価値を伸ばせることにもつながりますよね。


大規模修繕工事で、
資金が不足する可能性があるなどの懸念が出てくるのは、
2回目以降だと言われることが多いです。


築年数にすると、
20~30年前後になるでしょうか。


もし、皆さんの保有しているマンションが、
大規模修繕をしないといけない時期に入っているのであれば、
長期修繕計画含めて、
検討していくのも良いかもしれません。


税制改正大綱に盛り込まれただけなので、
実際にスタートはしていませんが、
検討をする時期なのであれば、
これを機にスタートするのも良いのではないか、と思います。


また、減税の対象期間が示されてはいますが、
今後、期間限定ではなく、
延長する可能性も高いのではないか
とも私は感じています。


マンションは、住まいとして、
大切な社会インフラとして、
欠かせない存在になっているからです。


住まいとしてにせよ、投資としてにせよ、
マンションを保有しているのであれば、
区分所有者として、
社会インフラの一部を担う役割も持っている、
と私は考えています。


税制改正大綱を通してですが、
マンションという社会インフラを、
税制の面でも後押ししようという動きが見えてきました。


皆さんがお持ちのマンションも、
住まいとしての価値を末永く維持できるように、
区分所有者の1人として、共用部の管理に関しても、
意識を向けることを忘れないで頂きたいです。


60 資金と資産の違い


資金と資産。


私なりに考えている異なる点としては、

「保有していることで、お金を産み出し、
   価値が高まる可能性があるかどうか」

です。


その点で言うと、
お金という状態で保有しているのは、
私は、「資金」だと考えています。


預金通帳に預けたり、外貨をFXなどで保有することで、
利息やスワップポイントなどが少なからず産まれるので、
資産と言えるかもしれません。


ただ、円貨や外貨という状態で保有しているだけでは、
価値そのものがあがることはありません。


外貨の場合、円高や円安で価値が変わるかもしれませんが、
それはあくまでも相場の変動で、
円換算した時の価格が変わるだけであって、
1ドルは1ドルのまま変わらないという点で、
価値があがらない、と私は捉えています。


そう考えると、
資金の状態である円貨や外貨を、そのまま保有しておくのではなく、
他の「資産」と考えられるものに変えておくことが大切ではないか、
と私は考えています。


王道、代表的な資産として考えられるのは、
株式」や「不動産」です。


配当や賃料が産み出され、
需要と供給のバランス、会社の業績、
物件の管理状態などの客観性を踏まえながら、
資産価値が変動するというのが理由です。


もしお金のようなものであれば、
せめて貨幣ではなく、
アンティークコインや金貨など、
日本円やドルなどの印字がなされていないモノなら、
まだ良いかもしれません。


※保有しているだけではお金を産み出さないので、
その点で資産であるとは、私個人的には考えていません。


客観的な評価、需要と供給のバランスで資産価値が決まり、
保有を継続していることで、資金を運んできてくれるモノ、
それこそが、
金銭的な面での「本当の資産」であると私は考えていますが、
皆さんはどのように思いますか?


59 野球に例えると中継ぎです


先日、勉強会に参加しました。
その時の話がすごく参考になったので、
シェアしながらお伝えします。


大枠としてのテーマは、
「老後資金の準備を不安なく行うには?」
というイメージで、お読み頂ければと思います。


キーワードとしては、「WPP」

「Work longer」
「Private pensions」
「Public pensions」

この3つのワードの頭文字が「WPP」です。


野球に置き換えながら伝えると、

● 就労延長が先発
● 私的年金が中継ぎ
● 公的年金保険が抑え

という内容です。


元気なうちは少しでも長く働き、
公的年金保険は可能な限り繰り下げて受給額を増やし、
リタイア後と繰り下げ、
受給開始までの間のつなぎに私的年金を投入する。


というのが、内容のイメージになります。


つまり、
不動産投資をはじめとして、
自助努力で作り上げた資産は中継ぎで投入し、
公的年金までのつなぎを補えるように準備しましょう、
という内容です。


FIREのような言葉が広まり、
それを目指したいという方も増えているかもしれませんが、
私は、この「WPP」の話を聞いて、
うなづける部分が多かったです。


就労延長の部分に関しては、
収入面ももちろんありますが、
自分自身が社会から必要と感じてもらえるという、
心身の健康という側面にもつながるので、
良いと感じています。


嫌な仕事をやらざるを得ないという状況で
続けるのは避けたいですが、
将来的には、それこそ月に5万円でも10万円でも、
体と頭をつかって、
やりたい、好きだと感じる就労を継続するというのは、
社会的にも良いことではないか、と私は考えています。


できる所までやる、という意味で、
先発投手的な位置づけが、就労延長です。


抑えにあたる、公的年金保険に関しては、
「繰り下げ受給」を活用しましょう、
という意味合いです。


現状、65歳以降の繰り下げ受給を選んでいる人の割合は、
どのくらいだと思いますか?


厚生労働省の発表によると、
基礎年金で2.6%、
厚生年金で1.6%とのこと。


私自身、20年くらい先になるのですが、
繰り下げ受給を選ぼうと考えているので、
思ったよりも少ないな、という印象を受けました。


繰り下げをして、
受け取れる年金を増やすということは、
収入が増えることにつながります。


収入が増えることは、
健康保険や介護保険、所得税などの負担が増えることにつながる
という側面はありますが、
それを差し引いても、
公的年金の受給額が増えるというのは、
安心感をもたらしてくれると思うからです。


公的年金の良い点は、
亡くなるまで一生涯受け取れること。


つまり、残高などを気にすることなく、
生涯にわたって収入をもたらしてくれる仕組みというのは、
精神的な不安を和らげてくれるのではないか、
と感じています。


繰り下げの場合、
65歳から1ヶ月ごとに、
受け取れる年金額は0.7%増額されていきます。
1年に換算すると8.4%です。


資産運用で、
年利8.4%のリターンを得ようとすると、
なかなか大変ではないでしょうか?


そのリターンを、
国が保証してくれているのが、
公的年金の繰り下げ受給です。


しかも、増額された年金額は、
生涯にわたって受け取れるので、
一考の余地はあると私は思います。


これが公的年金が抑え、
と位置付けられている理由です。


そして、
就労延長と公的年金の間の、
中継ぎに位置付けられているのが、私的年金。
運用など自助努力でつくる資産です。


イデコやつみたてNISAなどが
話題として取り上げられることが多いですが、
外貨の保有や金の積立、
実物資産の代表格である不動産など、
種類、方法は様々です。


どれを選ぶかは、
その人の好みによるので正解はありませんが、
この私的年金の中継ぎ対策としては、
「インカム対策」を行うのが良いのではないか、
と私は考えています。


一番思いつきやすいのは、
株式の配当不動産の賃料収入ではないかと思います。


この配当や賃料収入に焦点をあてて、
中継ぎ対策をすることのメリットとして私が思うのは、
中継ぎだけでなく抑えにもつながる
と考えているからです。


お金は使ってこそ価値があるので、
貯め続けるだけは良くないです。


ただ、今まで積み上げてきた資産を
使うのが良いと頭では分かっていても、
精神的な側面としては、
残高が減ることは不安感の種にもなりかねないと思います。


抑えとしての繰り下げた公的年金が
あると分かっていたとしても、
一定の資産は、何かの時のために備えてとっておきたいのが、
心情ではないでしょうか?


そう考えた時、
定期的な収入を産み出してくれる
株や不動産のような資産を中継ぎ対策として持っておくことは、
この残高の減少という不安感を和らげてくれると思います。


仮に売却して取り崩すにしても、
そのペースを遅らせることにつながると思います。


さらに良いと感じている点は、
中継ぎとして取り崩さずに済んだ資産があれば、
抑えである公的年金の上乗せとして、
定期収入を継続できるという点もあります。


だからこそ、
私的年金づくり、資産運用や資産形成は、
そのプロセスにおいても、
実際に活用することになる将来においても、
「インカム収入」
つまり定期的な収入をもたらしてくれる資産を中心に行い、
積み上げていくことが
安心感につながるのではないでしょうか。


58 資産運用の目標を決めていますか?


お会いする方から、
「今後、どんな風に事業展開したいと考えていますか?」
「どんな夢や目標があるのですか?」
と聞かれることがあります。


そんな時、私はいつも答えに窮しています。


その時々で、
自分に求められている役割をこなしていくこと。


その積み重ねを経て、新しい何かを見つけていく、
としか考えられていないからです。


そうなんです。
私には、かっちりとした夢や目標がないのです。


皆さんには、
夢や目標、ありますか?


はっきりと想い描けることがあるのは素敵だな、
と思いますが、
みんながみんな、言葉で言い表せるわけではないのでは?
と私は感じています。


これは生き方に限らず、
資産運用や資産形成でも同じだと考えています。


なので、はっきりとした目標、
決めなくても良いのではないでしょうか?
というのが、私のスタンスです。


セミナーなどでは、闇雲の行うのは良くないので、
ある程度、考え方のヒントなどをお伝えすることはあります。


例えば、不動産投資、大家業で、
将来に備えて資産運用を行う場合。


ねんきん定期便などで知ることができる、
公的年金の受け取れる見込額



生活費としてかかるであろう支出の見込額


その差額を、賃料収入で補えることを目標に、
何部屋保有するのを目指すかを考える。


という具合です。


あるいは、
65歳までの20年間で2,000万円を貯めたい場合。


イデコやつみたてNISAなどを利用しながら、
年利3%の運用を複利で行うことを目指す時、
毎月の積立金額は約63,000円になる。


という具合です。


目標を決めれば、それに向けて努力するのが人間です。
その点で、はっきりとした夢や目標を描くことができる方は、
それがエネルギーややる気につながります。


ただ、目標をかっちりと決めすぎてしまうことが、
反対にプレッシャーになってしまう方も
いらっしゃるのではないでしょうか?


先程の例で言えば、


「差額を埋めるために、
不動産の部屋を何部屋持たなければいけない…」


とか


「毎月63,000円、積立に回さないといけない…」


みたいなイメージです。


ある程度の目標がなければ前に進めないので、
方向性を決めることはもちろん必要です。


ただ、一度決めた目標を貫くために、
今が厳しく、しんどく感じてしまうのであれば、
それは本末転倒としか言えません。


今できること、今でないとできないことを
楽しむために使うお金が、
つみたてに回し過ぎてなくなってしまう。


とか


良い物件と出会えず、日時が過ぎていくことに、
焦りを感じてしまう。


みたいなイメージです。


資産運用や資産形成は、
今の楽しみをある程度犠牲にして
将来に備える行為ではあると思います。


ただ、そのバランスが崩れてしまい、
備えることばかりに注力してしまうのは、
大切な今という時間を充実させられない
ことにもつながりかねません。


備えることは必要ですが、
今に無理や焦りが生じてしまうのであれば、
最初に決めた目標は、
その時に応じて微修正しながら進んでいくという、
柔軟なスタンスでいることが良いのではないか、
というのが、今日一番伝えたかったことです。


「present」という英単語があります。
「今」という意味と共に、
「贈り物」という意味もあります。


今生きていることは、
時間というプレゼントを
受け取っていることなのかもしれません。


57 管理会社との付き合い方


先日、日本賃貸住宅管理協会によるセミナーがあったので、
足を運んできました。


名前の通り、入居者さんとのやりとりなど、
「賃貸管理」をする会社が会員として
主に所属している団体です。


そのセミナーの中で、
全国賃貸住宅新聞社の編集長でいらっしゃる、
永井さんのお話が、特に参考になりました。


この全国賃貸住宅新聞社さんは、
「週刊全国賃貸住宅新聞」や
「月刊家主と地主」
などを発行されています。


ご縁があって、
数回、私も取材頂いて、掲載頂いたことのある媒体です。
https://ameblo.jp/jigen112jp/entry-12605210335.html


私自身、定期購読まではしていませんが、
「家主と地主」は発売されると
書店で立ち読みか購入して目を通しています。


どちらかというと、
一棟の賃貸経営に関する目線が多い内容の媒体ですが、
一度、目を通してみることをおススメします。


そんな媒体の編集長、永井さんのお話のテーマは、
「管理会社と上手に付き合う 家主の共通点」でした。


賃貸管理会社は、
大家である私たちの収入の源泉、
家賃の回収入居者さんとのやり取り
最前線にいて下さる方達なので、
安定した不動産投資、大家業には欠かせない存在です。


だからこそ、上手に付き合うことが大切ですし、
私も本当にそう感じています。


永井さんがセミナーの中であげられていた共通点は、
次の3つです。


(1)話を聞く
(2)必要経費をケチらない
(3)事業パートナーという意識


全体として、
人間関係や仕事を円滑に進めていくために必要なことと
相通ずる点が多いな、と感じました。


1つずつ、お伝えします。


1つめの「話を聞く」ですが、
最初に言われていたのが、
「頭ごなしに怒らない」ということ。


例えば、管理会社の対応にミスが生じたような時、
原因は何か、対応をどうするかを一緒に考え、
どのように改善していこうとしているかをまずは聞く。


怒りの感情に任せて、荒い言葉遣いをせずに、
冷静に対処を考えていく姿勢が大切。
とおっしゃっていました。


管理会社の担当者さんは、
あなたの部屋だけを
担当している訳ではありません。


他のお部屋の管理などと並行して
対応をして頂いています。


そんな中、無理難題を伝えたり、
荒い言葉遣いをされるような大家さんのお部屋だと、
心証を悪くしてしまいます。


「報告したくないな…」
「あまり話したくないな…」


そうなってしまうと、
長期的に継続した信頼関係は築きにくくなってしまいます。


あたりまえ過ぎるように聞こえるとは思いますが、
これって本当に大切だな、と改めて感じました。


2つめの「必要経費をケチらない」ですが、
空室になった時に行う工事を提案された時などに、
金額だけを見てすぐに判断しない、
ということです。


例えばですが、
80万円の工事と聞いて内容を勘案せず、
金額だけで高いと判断し、
必要最低限の工事だけをしてもらう。


その後、仕上がった状態を見てから
「ああした方が良かった。こうした方が良かった…」
と感じて、追加工事を発注することになった。


その結果、手間もかかり、
1回であれば80万円で済んでいた工事が、
むしろ高くついてしまった、
そんな事例をあげられていました。


不必要に過剰な工事をするのはご法度ですが、
空室はむしろバリューアップなどができるチャンスだと
私は考えています。


空室時だからこそ、空室時でないとできないことを、
金額という額面通りのことだけで判断せず、
長い目で見て、入居者さんに選び続けて頂ける部屋作り、
という視点も含めて判断することが必要だ、
と改めて感じる事例でした。


それが、ひいては、
管理会社さんとも長期的に良好な関係を築けることに
つながると感じるからです。


3つめの「事業パートナーという意識」、
これは、原因を確認して紹介しやすい環境を作る、
ということです。


具体例で言えば、
入居者さんがなかなか決まらない時、
管理会社さんを頭ごなしに責めたりするのはNG、
という意味合いです。


決まらない原因が、
「賃貸募集そのものにあるのか?」
「内見をしに来てくれているのに、決まらないのか?」
など、入居者が決まらない原因を、
お互いに一緒に考えていく。


その上で、管理会社、大家、
それぞれがお互いにやれることは何かを考えて動く、
というイメージです。


リノベーションをしてみることで、
賃料をあげて募集をかける。


とか


家賃設定・相場を再確認して見直す


などの対策を一緒に考えることで、
大切な収入源である家賃を、
少しでも早く発生できるように努める。


入居希望者さんに選んで頂ける部屋、
賃貸募集で紹介してもらいやすい部屋にすること。


賃貸管理会社さんも、
入居者さんがいてはじめて管理手数料を得られるので、
そのような対策をすることで入居者さんが決まれば、
自分たちの収入にもつながる。


その点で、管理会社さんと私たち大家は、
同じ方向を見据えている事業パートナーなのです。


そんな視点を忘れないことの
大切さを改めて感じました。


以上、3つの共通点を
あげながら話をされていました。


再度伝えてしまいますが、
管理会社と上手につきあう共通点の3つは、
話として聞けば、
すごくあたりまえのことのように聞こえます。


ただ、自分がその渦中の当事者になった時、
できるだけ支出は抑えたい想いから、
必要経費を出し渋る。


反対に賃料に関しては、
少しでもたくさん得られるように、
金額をあげて募集して決めて欲しいと、
管理会社さんが頭を悩ますような要望を
伝える方がいらっしゃるということを、
私自身、管理会社の方から耳にしたことがあります。


他人のふり見て我が振り直せ、ではないですが、
100部屋でも50部屋でも1部屋でも、
賃貸用の部屋を保有されていれば、
大家さんであることに変わりはありません。


賃貸管理会社さんとの付き合いがあるのであれば、
良好な関係を長く継続できるように、
少しでも参考になる部分があれば、取り入れてみて下さい。


ぜひ一度、
アンコンシャス・バイアスのせいで、
動けていないことがないかなど、
考えてみるのも良いのではないか、と思います。


56 縛られてる思い込みはありませんか?


アンコンシャス・バイアス


この言葉、ご存知でしょうか?


直訳すると「無意識的な偏見」という意味合いですが、
過去の経験や見聞きしたことを踏まえて、
知らず知らずのうちに備わっている
「ものの見方」「理解の仕方」
というようなニュアンスです。


1つ例をあげてみます。


トラック運転手と保育士の夫婦の場合、
家事や育児は、
保育士にばかり負荷がかかるから大変だ!


上記の文章を読んで、
どのようなことを思い浮かべましたか?


いろいろな捉え方があると思いますが、
私が初めてこの文章を読んだ時に、
思い込んでしまったこと。


それは、
トラック運転手=男性、
保育士=女性
ということです。


家事や育児が保育士に負荷がかかっている、
という表現にひきずられてしまったからだと
今振り返ると感じています。


ただ、この文章には、
そんなこと、どこにも書いていません。


今回の場合、
トラック運転手=女性、
保育士=男性
ということもありえますし、
保育士に家事や育児の負担がかかるとも
当然言い切れません。


この文章の場合、
男女に対するアンコンシャス・バイアス、
職種に対するアンコンシャス・バイアスが働いた結果、
勝手な思い込みが生じる可能性を示してくれる、
ひとつの例だと考えています。


そんな、
アンコンシャス・バイアス、思い込み。


資産運用や資産形成、お金に対しても、
いろいろとあるのではないか、
と私は思っています。


資産運用という言葉を聞いた時、
「怖い…」
「損しそう・・・」
「必要だと思うけれど、お金がないからまだ始められない…」


など、ネガティブなことを思い浮かべる方が
多いような気がしています。


不動産投資という言葉を聞いた時には、
「借金をするのが怖い…」
「空室になったら困る…」
「不動産屋さんに騙されそう…」


みたいなことを思い浮かべる方が、
多いように感じています。


この言葉を目にしたり、耳にした時、
あなたならどう思いますか?
どのように感じますか?


今の私であれば、
それは、「思い込み」
今までに見たり聞いたりした情報だけから生じている
「アンコンシャス・バイアス」ではないですか?
と、感じます。


今は、様々な媒体で色々な情報があふれているので、
だいぶ変わってきているとは思いますが、
メディアなどでニュースとして
取り上げられる話題としては、
ネガティブなことが多いです。


そのため、無意識的に、
資産運用や不動産投資などに関しては、
ネガティブなインパクトを
知らず知らず受けている方が、
まだまだ多いように感じています。


日本人の金融資産の約半分が、
預貯金に偏っているという事実の一端に、
資産運用やお金に対してのマイナスイメージ
思い込みとして根付いていることも
あるような気がしてなりません。


人は、居心地が良いと感じたり、
現状維持したりすることを選びがちで、
変化を嫌う生き物だと思います。


だから、
資産運用や不動産投資へのアンコンシャス・バイアスを、
無理に変えた方が良いとまでは考えていません。


ただ、ここ数年、
イデコやつみたてNISAの口座数が増えていることからも、
興味や関心を持ち始めている方は、
増えているとは感じています。


その中で、よくありがちなのは、
「口座は開設したが、その先の一歩が踏み出せていない」
というパターン。


興味を興味のままにしてしまい、
具体的な行動に移せていないような方も、
多いように感じています。


そのような方々には、気持ちのどこかに、
資産運用へのマイナスなアンコンシャス・バイアスが
あるような気がしています。


私は、そんなお金のアンコンシャス・バイアスにとらわれて、
動きたいのに動けないような方を、
無理なく行動に移せるサポートを、
これからもしていきたいと考えています。


皆さんも自分の中で抱えていそうな思い込み、
アンコンシャス・バイアスはありそうでしょうか?


ぜひ一度、
アンコンシャス・バイアスのせいで、
動けていないことがないかなど、
考えてみるのも良いのではないか、と思います。


55 22%と33.2


先日、FPとしての学びを深めるために、
セミナーに参加してきました。


セミナーへの参加も、
お金をコトに使う体験の1つかな、と捉えています。


私の場合、自分=商品のような状態なので、
商品価値を少しでも高め、保つためにも、
興味がある学びの場には、定期的に足を運ぶようにしています。


さて、そんな学びの場に参加した時に聞いた数字に、
私は驚いてしまいました。


その数字が、
22%」と「33.2%」です。


この数字は、
金融資産を保有していない世帯の割合」です。


22%は2人以上の世帯、
33.2%は単身世帯での数字です。


つまり、
2人以上の世帯では約5世帯に1世帯が、
単身世帯では約3世帯に1世帯が、
金融資産の蓄えがない、というイメージです。


そのため、この世帯の方は、
毎月の給与や年金などの収入が入ってくると、
それをその月内ですべて使い切ってしまい、
貯蓄などができない世帯、
ということになります。


あなたはこの数字を聞いて、
金融資産を保有していない世帯が
多いと感じましたか?少ないと感じましたか?


参考として私の感想を伝えますと、
個人的には多いな、と感じました。


そして、先程の状態にあるということは、
家計が火の車状態、
収入が途絶えてしまったら、
生活がたちゆかない状態を意味しています。


なので、少なくとも、
ご縁あって私と接点を持って頂いた方、
相談にお越し頂いた方、などに関しては、
そのような状態にならないように、
一緒に考えさせて頂き、サポートさせて頂こうと、
改めて感じたりしました。


ちなみに、これは、
世帯主が20代~70代までという、
幅広く全体を集計した結果で、
金融広報中央委員会という所が出しているデータになります。


今までは、少々インパクトも感じる、
「金融資産を保有していない世帯」
についてお伝えしましたが、同時に、
保有している世帯の方が、どのくらい保有されているのか、
も公表されています。


細かな内容は割愛させて頂きますが、


2人以上世帯の
平均は「1,563万円」、中央値は「450万円」


単身世帯の
平均は「1,062万円」、中央値は「100万円」


とのこと。


平均は、その名の通り、
保有していない世帯も含めた、
各年代を単純に平均した金額です。


中央値は、
金融資産保有0円の方を起点にして、
保有している金額順に並べた時に、
ちょうど真ん中になる方が、
いくら保有されているか、という数字です。


分かりやすくお伝えすると、
例えば、金融資産保有額
「0円」「100万円」「2,000万円」
という3人の方がいらっしゃるとします。


平均額は、
「0+100+2,000」÷3=700万円となります。


中央値は、
3人の中で、真ん中になる方の数字なので、
今回の例の場合は100万円、になります。


皆さんは、
「平均値」と「中央値」、
どちらの方が気になりますか?


これも、先程と同じように、
正解がある訳ではありませんが、私であれば、
「中央値」を気にかけて見ます。


平均は、先程の例のように、
たくさん保有している方が1人でもいれば、
平均額はあがります。


それに対して、中央値は、
全員の真ん中という意味合いなので、
中央値の方を中心に、
半分の方はそれ以下、半分の方はそれ以上
ということになり、
人数の絶対数を、より信憑性をもって捉えることができる、
と感じるからです。


その点から改めて見てみると、


2人以上世帯の中央値は「450万円」
単身世帯の中央値は「100万円」


金融資産を保有していない世帯が
2人以上で22%、単身生体で33.2%なので、


2人以上世帯の場合、
約28%の方が、
金融資産の保有額1万円~450万円


単身世帯の場合、
約17%の方が、
金融資産の保有額1万円~100万円


ということになると、
中央値は示しています。


数年前に、「老後2,000万円問題」と言われるワードが
メディアなどで取り上げられ、話題となりました。


世間にひとつの問題提起を投げかけた
という点では良かったのかな、と思いますが、
この2,000万円を計算するモデルになっている世帯は、
現在では、少数派になっていると感じるので、
あくまでも参考にとどめた方が良いと私は考えています。


とは言え、先程の「中央値」を目安に考えた、
金融資産の保有金額で、
お金の不安が解消されるかと言えば、
心もとないのではないか、とも感じます。


いくらあれば安心か?という金額は、
収入と支出のバランス資産状況で変わります。


だからこそ、絶対の正解、
このくらいあれば安心、と
ハッキリした金額をお伝えすることはできません。


ただ、今回、私が、
金融資産を保有していない世帯の割合に驚きを感じたように、
今回お伝えした平均や中央値などの数字をご覧になられて、
何か感じて頂けることがあったのではないか、とも思います。


事実の数字はひとつでも、
それをどのように捉え、解釈するかは様々です。


54 区分所有者になる覚悟


先日、法務大臣が「所有者不明」対策として、
マンションの建て替え要件を緩和する方向で諮問する、
との発表がありました。


今後、相続登記の義務化がスタートすることは決まりましたが、
築年数が経過したマンションの防災対策などが、
円滑に進まないことを懸念しての対応かな、と感じます。


特に、現状で言えば、所有者不明は、
総会などでの決議において「反対」とみなされることになっており、
5分の4以上や4分の3以上の賛成が必要という要件を満たせずに
対策ができなくなるからです。


マイホームにせよ、賃貸用にせよ、
マンションの部屋を所有されているのであれば、
総会などの案内が届いた際は、会場出席せずとも、
議決権の行使委任状の提出などの行動は起こして頂ければと思います。


出席数や議決権数が要件を満たせるように、
ひいては、それが、
あなたの物件の資産価値賃貸需要を維持することにもつながると、
私は考えています。


どうしても、賛成しかねる内容があれば、
その旨を正々堂々と伝えること。


多数決の世界なので、
必ずしも意見が通るとは限りません。


ただ、物件の規模にもよりますが、
いわゆる上場企業の株主総会で意見を伝えようとするよりは、
マンションの総会での意見の方が、
伝わる可能性は高いと思います。


マンションは、区分所有者同士が、
運命共同体的な感じで所有し、
維持管理していく、コミュニティーだと感じます。


マンションを購入するということは、
マイホームにせよ、賃貸用にせよ、
そのコミュニティーに属することを主体的に選ぶ、
ということも意味していると私は考えています。


なので、
議案書が送られてくる、目を通す、議決権行使をする、
あるいは委任状を提出する、などから目を背けたい、面倒だ、
と、もしあなたが感じるのであれば、
区分マンションの不動産投資は不向きなのかもしれないな、とも感じます。


デジタルの時代にあって、
まだアナログ的な部分が多く残っていると感じる不動産の世界。


資産運用、資産形成の観点から、
少しでもラクに、ということであれば、
不動産の場合、上場しているREITや小口化商品、
クラウドファンディングのような仕組みもあります。


生身の人間の「住」に関わる
空間を、実際に扱うことになるのが、
マイホームであり、不動産投資、大家業です。


購入する時でも、売却する時でも、
手間や時間がかかることが多くて、
面倒だな、と感じる場面もあるかもしれません。


では、なぜ、そんな面倒な部分があり、アナログな部分の残る、
不動産賃貸業は今でも存在しているのか?


生きている限り、人間は住まいを必要としているから、
ということもあるとは思いますが、
私の中で思うことは、
住まいの提供のリターンとして、
安定収入という精神的な安心感をもたらしてくれる点があるからではないか、
と考えています。


過去にさかのぼると、
大家業のスタートは、江戸時代の長屋だと言われています。


その後、形を変えた部分はあるかもしれませんが、
住まいを借りる人が、貸す人に家賃を払う、
という根本の仕組みは変わっていません。


この仕組みがシンプルで、分かりやすいことが、数百年にもわたり、
不動産賃貸業が継続している理由ではないかな、と私は思います。


そして、他の事業と異なり、
売上にあたる収入が安定して見込める、という点が、
重宝されている部分でもあるのではないか、とも思います。


もちろん、入退去に伴う、一時的な空室、
収入が途絶える時期は発生しますが、その時期は、

「いくらで賃貸募集するのか?」

「何か不具合が起こりそうなところは、この機会に直しておこうか?」

「賃料をあげてでも、快適に住んで頂くために、
 こんな対策をしたらどうだろう?」

など、いろいろと考えることができるチャンスでもある、
と私は考えています。


また、空室の部屋を見ることで、
それまで住まわれていた方が、どのように生活されていたか?
部屋のことをどう考えてくれていたか?
なども、推測ではありますが、イメージすることもできます。


先日開催させて頂いた、空室内見会のお部屋。


女性の方が6年くらい住まわれていたとのことでしたが、
退去直後なのに、大変綺麗だな、という印象を私は受けました。


きっと、モノを大切に扱われる方なんだろうな…
などという想像が働いたりしました。


退去の理由も、ご結婚されるから、とのこと。


オーナーの立場からすれば、
空室が生じてしまうのは、残念なことではありますが、
この部屋を大切に使って下さったように、
今後新たなご家庭を丁寧に築き上げて頂きたいな、
と応援したい想いにもなりました。


人が好き。
人に興味がある。
そんな方にこそ、不動産投資、
大家業はおすすめできるのかな、と私は考えています。


その中でも、いい意味で、アウトソースがしやすく、
手間や時間がとられにくいのが、
区分所有マンションだと私は考えています。


それにひかれて、私自身も取り組んでいます。


ただ、それと引き換えに、
管理組合というコミュニティーに所属して、
一緒にメンテナンスを考えていく役割の一端を担うことになるという点も、
忘れないで頂きたいです。


53 ニーズがある部屋の大きさ


先日、懇意にさせて頂いている、
不動産会社の1社を訪ねた時のこと。


たまたま、その日から販売がスタートした物件の情報を、
共有して頂きました。


「どの部屋が、人気ありそうでしょうか…」
「どの部屋を気に入る方が、多そうでしょうか…」


など、間取りや資料などを見ながら話していました。


その流れの中で、

「賃貸募集を、
 実際にやっている方のリアルな声を聞きたい!」

と私が伝えたところ、
ちょうどお時間的にゆとりがあった方に同席して頂いて、
お話を聞くことができました。


立地と賃料のバランスで、
借りて住んで頂く方に選んで頂きやすいかどうか、
という視点はもちろんあるのですが、
それ以外のキーワードも出てきました。


それが、今回の「広さ」です。


結論から先に伝えてしまうと、

「可能であれば、20平方メートル以上の部屋が良いですね」

という内容です。


ここでは、単身者向けのワンルームをメインに考えていますが、
単身者向けであれば、
20平方メートル台くらいが、住みやすさなどを勘案して、
選んで頂きやすいし、提案やおすすめもしやすいという話でした。


私も、自分が保有している賃貸用のワンルームの部屋に関しては、
すべて、20平方メートル台を選んでいます。


私の場合、賃貸管理をメインで
お願いしている会社の担当者さんに以前相談した時、

「最低でも16平方メートル以上にして欲しいですが、
 20平方メートルあれば、賃貸管理がしやすい」

と言われました。


その相談での話を聞いた後、
広さを考えながら物件選びを行い、大家業を進めてきましたが、
今回は、賃貸募集の現場で、
借りたい入居希望者さんと直接接している方からも、
同じような言葉を聞けたので、答え合わせができた、
そんな想いになりました。


今まで進んできた道が、
失敗ではなかったと背中を押して頂けたような、
そんな感覚です。


私の話を、セミナーなどで耳にして頂いた方には、
似たような話をお伝えしたことがあるかもしれません。


「賃貸用のお部屋を購入するのであれば、
 20平方メートル以上が良いですよ」と。


私が、そのようにお伝えしている理由の1つとして、
不動産のポータルサイトのことをあげています。


最近は、借りて住みたい方も、まずはネットで検索をして、
ある程度絞った上で、内見に行くケースが増えていると耳にします。


だからこそ、賃貸募集をするときは、

「いかにネット上で魅力的に部屋を魅せられるか?」

が大切なポイントになると感じています。
写真での魅せ方などを通して。


ただ、それと合わせて、ネット検索する場合、
駅や賃料などの条件を入れながら、部屋を探していきます。


その時に、某サイトの場合、
部屋の広さに関しても、検索条件を設定することができます。


そのサイトの場合、
指定なし」の次に出てくるのが、
20平方メートル以上」になっています。


もし借りたい方が、
その「20平方メートル以上」にチェックを入れてしまうと、
皆さんの部屋の方が、
駅に近かったり、設備が新しかったりしても、
その検索をした方のページには、
残念ながら表示されない、という結果になってしまいます。


もちろん、すべての借りて住みたい方が、
広さを条件に設定するとも考えにくいですが、
可能性のひとつとして、そういうこともありえる、
と覚えておいて頂いて損はないと思います。


決して、16平方メートルとか18平方メートルなどの
20平方メートル以下の部屋を否定している訳ではありません。


コスパなどを考えて
駅近であれば広さは気にしない

とか

払える賃料が優先で
広さの優先順位は低い

という方も多数いらっしゃるからです。


また、20平方メートル以上の方が良いと感じるという話の中で、
別の観点から「あっ、なるほど」と思ったこともありました。


それは、部屋をリニューアルするなど、
工夫を加えたいと感じる時です。


リノベーションを行ったりして、
賃料アップを図る施策をしたい、ような場合でしょうか。


例えば、築年が30年以上とかの少し古めの部屋の場合、
お風呂とトイレが同じ部屋にある、ユニットバスのタイプが、
ワンルームの場合多かったりします。


私自身、大家業を始めた頃は、
そのような部屋が築20年前後だったこともあり、
バストイレ一緒のタイプの部屋を購入することが多かったです。


その後、今の入居希望者に選ばれやすい部屋に
リニューアルしたいということで、
バストイレ別の工事を行ったりした結果、
賃料を維持、むしろ上げることができたケースがあります。


そのような工事をしたいと相談すると、
比較的スムーズに応対頂けたことが多かったので、
気にしていなかったのですが、
先日の話の中で、

「リノベーションなどを行う時は、
 20平方メートル以上ないと、
 工事をしづらかったり、できないこともある」

と言われたのです。


たしかに、今まで私自身ほとんど意識していませんでしたが、
おっしゃるように、少し狭めの部屋で、
バストイレ別の工事を行うと、居室のスペースが圧迫され、
狭さを感じさせてしまうことになるかもしれないな、と感じました。


20平方メートル以下のお部屋でも、先程も伝えたように、
払える賃料とのバランスで選んで頂ける方はいますので、
わざわざリノベーションなどの工事を行う必要もないとは思います。


ただ、20平方メートル以上だと、
部屋に何か手を加えたいような時の選択肢が増える可能性がある、
という点で、時代に合わせた手を打ちやすくなる、
ということはあるのかもしれない、と感じてもいます。


不動産投資、大家業に取り組む際。
最初に考える必要があることは、

立地」と「賃料
どんな方に住んで頂けそうか

というイメージだと私は考えています。


今日、お伝えした「広さ」は、
それをクリアした上での付加価値的な視点にはなるとは思いますが、
某サイトでの検索条件のことや、
リノベーションなどを行う可能性という選択肢などを考えた場合、
頭の片隅に入れておいて頂くのも、良いのではないか、
と私は考えています。


52 相続の準備、していますか?


近年「相続」というキーワードを、
雑誌などで目にすることが増えたな、と感じます。


あなたは、ご両親やご兄弟姉妹などと
相続の話をしたことはありますか?


前触れがない中で、相続、資産のことを考えたいとなると、
ご両親からすれば、


「私たちの財産をあてにしているのでは?」
「死んだ後のことは、お前たちで好きにやってくれ!」


みたいなお気持ちになる方が多い気がします。


そんな相続財産などの話をしにくい方へ、私がお伝えしたいこと。
それは、「モノの整理を、ご両親と一緒にすること」です。


不動産のご相談サポートの幅を広げたいという想いも込めて、
2022年に入ってから、相続診断士などにも視野を広げてみました。


その中で、最近、
生前整理」という視点を知る機会がありました。


この生前整理のポイントは、
ご両親が元気なうちに、一緒に作業などを通して、
コミュニケーションを取ること、そして想いを共有することが、
今後の関係を良くすることにもつながる点にある、
と私は捉えています。


遺言などを通して、
財産を誰に残すか、という資産の観点からだけでなく、
ご実家にある「モノの整理」などを通じて、
ご両親の心の整理をしていく、というイメージです。


相続が発生した後、
残されたご家族は、様々な手続きを行うことになります。


公なことで言えば、
葬儀遺産分割、必要に応じて申告などがありますが、
金銭的な価値では測れないこともあります。


その最たることが、家の中に残された様々なモノ、
いわゆる遺品整理、です。


「これは、捨てて良いものだろうか…」
「これは、どんな想いで残しておいたのだろうか…」


亡くなられた後だと、
そのモノへの想いや気持ち、考えを、直接聞くことができません。


聞けないので、推測して進めるしかありません。


それが原因で、
ご兄弟姉妹が仲違いするようなことが起きてしまった、
という話を耳にしたこともあります。


なので、金銭的な価値ではかれないモノの整理こそ、
最初に相続準備として行うことが大切ではないか、
と私は感じています。


時間はかかると思います。


優柔不断なご両親を前にして、
いらだつ気持ちを抱くこともあると思います。


ただ、それに付き合って差し上げて、
モノの整理をしながら、ご両親の想いを共有することで、
ご両親も心の整理ができ、スッキリできるのではないか、と思います。


プライスレスなモノの整理ができることで、気持ちが整理され、
子供たちとの新たな信頼関係も徐々に深まり、
資産の整理の話もスムーズにしやすくなるのではないか、と感じます。


実際に、ご実家などのモノの整理を、生前に行えることで、
残されたご家族にとっても、遺品整理にとられる時間が減る、
という負担減にもつながります。


そして、この生前整理は、
ご両親に限った話ではありません。


誰もが、いつかはこの世から旅立つ日が来ます。
そして、それがいつになるのかは、誰にも分かりません。


だからこそ、独身にせよ、ご家族がいるにせよ、
自身の身辺整理は、
今からでもできる時に向き合っておくのが良いと、
私自身も、最近、改めて考えるようになりました。


モノを整理することは、
自分の心、気持ちを整理すること。


そんな想いを持ちながら、
あなた自身、そして、ご両親などご家族と、
「モノ」について一度、整理したり、
考えたりする機会を設けてみるのも良いのではないか、
と思いますが、いかがでしょうか?


話を切り出すきっかけが見つからなければ、
知り合いのFPが、将来困らないように、
生前にモノの整理をするのが良いと言っていた、
みたいに、この内容をネタに使って頂くのは、大歓迎です!


51 新築が中古より安いことってあるの?


先日、日経新聞を読んでいたら、
新品・中古 価格が逆転」という記事が掲載されていました。


そこで取り上げられていたのは、スマートフォンや車でした。


円安の影響や半導体不足による納期の遅れなどの要因により、
新品、新車が品薄で、中古価格があがっている、という内容でした。


一般論で言えば、
新品、新車の時が価格としては1番高く、
年数が経つにつれて価格は下がっていくので、
昨今はそれに逆行した動きが見て取れるという内容です。


これは、不動産でも、一般論は同じです。


新築物件の場合、建築した時のコスト、
販売にかける経費などが販売価格に
勘案されることで、中古より高くなることが多いです。


ただ、一般論はあくまでも一般論。


先日、私は、ある現場に遭遇しました。


もう少しで、築後1年経過するので、
新築、とは言えなくなるマンション。


1年経過後に、銀行評価を勘案すれば、
新築時価格より、販売価格を4~5%は高く設定できるマンション。


中古で売った方が、会社としては、
利益も取れて有利になるにもかかわらず、
新築価格よりも、下回る価格で、お譲りいただけた。


そんな現場に遭遇しました。


これは、私が主にサポートさせて頂いている、
投資物件で起きた出来事でした。


まだ、中古として実際に売りに出されたお部屋は他にありませんので、
確証はありませんが、
設定された賃料などを勘案すると、
たしかに「新築<中古」になるという話が、うなづけるお部屋でした。


その話なども踏まえて、
同行させて頂いた方は、購入することを決断されました。


なぜ、こういうことが起こったのか?


それは、
「新築時賃料の設定がかなり保守的だったから」
というのが、大きな要因だと私は感じました。


新築時には、新築プレミアムと言われて、往々にして、
少し高めの賃料設定がされることが多いです。


私もセミナーなどでお話させて頂くことがありますが、
賃料は、新築時を100とすると、
築10年で90、築20年で80くらいになるケースが多いです。


今回のお部屋の場合、新築時の賃料設定が、
おおよそ95~96くらいの設定だと感じました。


周辺相場から見ても、
新築時としては1~1.5万円くらい低い賃料です。


もしかして訳アリなんじゃないの?という想いもあり、
その後、物件の現地を見に行きましたが、
かなりしっかりとした、いわゆる今風の新築物件。


総戸数も60部屋近くあり、駐車場も平置きのみで、
単身向けワンルームと、
少し広めのDINKS向けタイプが混在するマンション。


そして、1階と2階には、
金融機関の支店がテナントとして入っているということが、
安心感を高めてくれました。


周辺環境が悪いということももちろんなく、
いわゆる下町っぽさの残る、住宅街という感じの街並みでした。


「新築は高くて、収支が合わない。」
と思われる方もいるかもしれません。


私も、基本的には、そのように考えています。


ただ、今回のように、何かの設定がズレていて、
いい意味で、有利に手に入れられる可能性があるのが、
不動産の面白い所だとも思っています。


これは、今回のような新築物件に限った話ではなく、
中古物件でも往々にしてよくある話です。


同じマンションの中で、階数による違いなどはあるにせよ、
同じような部屋で、価格に大きな違いがあることもあります。


不動産は、株式などと違い、
相対取引、個別性の強い取引だからこそ、
何らかのズレみたいなことが生じる可能性が高くなります。


今回は、「新築価格<中古価格」に限りなく近い事例を、
現場として実感することがあったので、このテーマにしました。


話は少し変わりますが、融資を受ける時の金利も、
金融機関としての表向きに表示されている金利より、
一定の不動産会社さん経由で申し込むと、
優遇された金利で借りられるケースもあります。


これも、いい意味でのズレだと感じています。


不動産は、このような「ズレ」が起こりやすいと、
私は感じています。


賃料にせよ、価格にせよ、金利にせよ。


皆さんも、マイホームにせよ、投資物件にせよ、
今回の「新築<中古」ではないですが、
何かしらの「ズレ」が潜んでいないか、みたいな視点で、物件情報を見ていくと、
違った見え方、面白さを感じられるかもしれないな、と私は思います。


50 火災保険の見直し


マイホームにせよ、賃貸用にせよ、
不動産と関わりながら、脇役的な存在になっている、
それが、火災保険ではないか、と私は感じています。


皆さんは、所有されている不動産に、
火災保険はかけていますか?
地震保険はつけていますか?


マイホームでも賃貸用でも、ローンを組んで購入する場合、
金融機関から、火災保険への加入を求められ、
保険の担当者に案内されるまま、
手続きをしているケースが多いのではないか?と感じています。


そもそも、保険って、どういうものでしょうか?


大きなくくりで言うと、生命保険損害保険がありますが、
加入する意味として、


確率は低い出来事だけれど、万が一起きてしまった場合に、
自分で金銭的な用意ができないことに対して、備えておくもの。


と、私は捉えています。


例えば、自動車保険


事故を起こさないように運転していても、いつ何が起きるかは分かりません。


人命や建物、お店の営業などに、加害者として影響を及ぼしてしまった時。


人命は金銭ではかれないのが正直な気持ちですが、
裁判などを通して、金銭の価値として、判決が下されたりします。


そして、その金額は、高額になるケースが多いです。


その金額を、保有していて払えるのであれば、
保険に入らなくても良いかもしれません。


ただ、そのような方は少数派だと思うので、
運転をする方であれば、自動車保険は加入が必要ではないか、と考えています。


このように、金銭的に負担なく備えられる出来事かどうか、という視点で、
保険に加入するかしないか、を考えていくと、
入りすぎとか保険料の支払いが多くて大変、
などという悩みから、少しは解放されるのではないか、と私は考えています。


さて、表題の火災保険


基本的には、すすめて頂いた内容で加入するので、
問題は少ない、と私は考えています。


物件の所在地や構造などをもとにして、
保険会社で算出している保険金額をベースに、
提案して頂けるケースが多いからです。


なので、気にするポイントとしては、

補償をどこまでつけるのか」
特約をどこまでつけるのか」

ではないかと思います。


ここでは、大家の立場で火災保険をかけるときに、
私が気にしている点について、お伝えします。


私の場合、マンションの1階以外を選んでいることもあるので、
「水災」に関しては、つけていません。


最近は水害などもニュースなどで目立つので、気にされる方も多いかもしれませんが、
室内まで水浸しになるような懸念が少なければ、つけなくて良いと考えています。


数年前、タワーマンションの地下にある電気設備などが、
豪雨の影響で稼働しなくなる、という出来事がありました。


これはもちろん水災になるのですが、
誰がカバーするのかと言えば、マンションの管理組合になります。


エントランスや階段、エレベーターなど、
共用部と言われる所は、所有者みんなで出し合う
管理費」や「修繕積立金」をもとにして、
組合として維持管理を進めていくことになります。


なので、あなた自身がカバーすべきなのは、
自分の部屋の中と、部屋の中から生じる出来事で大丈夫なのです。


その点で、「施設賠償」とか「賃貸所有者賠償」など、
保険会社によって名称は異なりますが、
賠償の特約は必ずつけるようにしています。

例えば、下の階に、あなたの部屋から水漏れが発生してしまった場合。


入居者さんの責任なのか、配管などの経年劣化が原因なのかによって変わりますが、
いずれにしても、階下の方へ、
ご迷惑をおかけしてしまったことには変わりがありません。


階下の方にしてみれば、ご自分の火災保険でまかなえるかもしれませんが、
原因、責任は、水漏れを発生させてしまった部屋、という事実は変わりません。


そのようなことが起きた時、
どのくらいのご迷惑をおかけしてしまうかは、あらかじめ分かるものではありません。


だからこそ、確率は低いかもしれないけれど、
金銭的にいくらかかるか分からない、という事態に備えて、
賠償の特約を、私はつけるようにしています。


最後に、今、この時期だからこそ、今一度見て頂きたい点があります。


それは、火災保険の満期日です。


ごあいさつの中でもお伝えしましたが、
2022年10月、 火災保険料の改訂 がありました。
そして、 加入期間も5年が上限 になります。
保険料も上昇傾向にあります。


保険料の上昇に、少しでも備える方法の1つとして、
長期の契約をすることが考えられます。


保険に限らずですが、
毎月払いより年払いの方が、少し安くなること、ありますよね。


それと同じように、火災保険も毎月払いより年払い、
年払いより複数年払いという順で、保険料は抑えられます。


支払うタイミングだけで言えば、
複数年分をまとめて支払うので、少し多めだと感じるかもしれませんが、
今、長期の手続きをしてしまえば、値上がりなどの影響を、
当面の間は受けないで済ますことができます。


なので、必ずお得になるかは分かりませんが、満期まで残り1~2年くらいであれば、
今解約して10年の長期契約に入り直すか、
そのまま継続して満期日に5年の契約に入るかを、
比較検討してみるのは、一考の価値があるのではないか、と私は考えています。


マイホームでも大家業でも、
支出(経費)を少しでも抑えることができれば、手残りが増えます。


小さなことかもしれませんが、
9月までの2ヶ月の間は、火災保険を通じた見直し、
節約ができるチャンスかもしれません。


更新の案内を待つだけでなく、こういう機会に、一度、火災保険の証券を取り出して、
確認してみるのも良いのではないか、と私は考えています。


49 決断はスパッと!!


不動産投資、大家業においては、
「決断力」という時間を味方につけられるかどうか、
も大切な要因のひとつだと、私は考えています。


皆さんは今までに、購入したい、という物件があったにも関わらず、
他の方に先手を取られて、ご縁に至れなかった経験って、ありませんか?


物件に限らず、欲しい!と感じたものが数量限定などで、
買おうとしたら売り切れだった、みたいな経験はありませんか?


手に入れられた人と手に入れられなかった人を分ける要因が、
私は「決断力」ではないか、と考えています。


時間を効果的に使えているかどうか、にもつながるかもしれません。


ここでは、私の不動産での経験談を踏まえつつお話します。


私は、30歳だった2007年に、不動産投資、大家業を始めました。


早いもので、始めてから15年ほど経ちます。


今でこそ、信頼できる担当者や会社を見つけ、お付き合いさせて頂いていますが、
最初の頃は、右も左も分からない状態です。


拙著などでも触れたことがありますが、
有料無料のセミナーへ足を運んだり、本を通じて学んだりなどをしましたが、
具体的な物件との出会いは、ネットを通じて探す、
ということを最初はメインに行っていました。


そんな中で、良いなと感じた物件を見つけて、
問い合わせをした時によくあったのが、


「すでに、申込が入っています」とか
「3番手になりますが、それでも良ければ」みたいな対応です。


もしかしたら、おとり広告だった可能性もゼロではありませんが、
今振り返って思うのは、
往々にして「決断が遅かったなぁ」ということ。


以前の私は(今もそのような面がなくなった訳ではありませんが・・・)、
あれこれといろいろ考えすぎてしまい、
石橋をたたきすぎてしまう性格でした。


問い合わせをするだけにもかかわらず、
ああでもない、こうでもないと、うじうじと考え、
時間がかかっていたことで、先程のように、
先手を取られてしまうことが多かったのだと思います。


その時の想いとしては、

「損したくない…」
「失敗したくない…」

という、マイナスな面にスポットをあてて考え過ぎてしまい、
決断が遅かったのだと、今振り返ると思います。


慎重に考えることは、大切な性格の1つだとは思いますが、
何事にも裏表があるように、慎重さのマイナス面が出ると、決められない、
という先に進めないことにつながってしまいます。


そんな性格を、少しずつでも変えていきたいという想いから、
自分の決断力を、少しでも早めるトレーニングをするようになりました。


日常のささいなことかもしれませんが、それを積み重ねることが、
失敗しにくい決断を早めることにもつながると考えたからです。


少し例をあげると、例えば、飲食店で食事を頼む時。


特にひとりでお店に行くときなどは、
メニューを見て、さっと決めるようにする。


中華のお店に行きたい、と思う時は、
中華の中でも、例えばチャーハンを食べたいなぁ、などと思ったからこそ、
足を運ぶのだと思います。


であれば、席についた後に、ラーメンなど他のメニューを見ることなく、
チャーハンのページを見て、すぐに決める、みたいなやり方です。


そんなトレーニングというか習慣を
意識して過ごすようになってからというもの、最近では、
複数回足を運んだことのあるようなお店の場合は、
お店に入る前に、何を頼むかを決めて、
お水が出てくるのと同時に、注文ができるようになりました。


他の例をあげると、セミナーとかイベントごとなどがあるような時も、
参加するかどうかを決めるのを、できるだけ先延ばしせず、早目に決める。


決断を先延ばししていると、
決められていないことが、頭の片隅にひっかかって残り続けることになり、
決めるまで、その迷いの気持ちが吹っ切れないという、
もやもやした時間を過ごすことになるからです。


今回は、不動産の購入判断、決断のスピード、タイミングで、
出会いのご縁を逃してしまうことにもつながる、という話題から、
決断することについて触れてみました。


決断は、早い方が自分のためになるし、
相手にも喜ばれる、と私は考えています。


皆さんも、不動産投資、大家業という点に限らず、
公私ともにわたって、いろいろと決断する場面は多いと思います。


大きなことから小さなことまで。


まずは、日常の小さな決断からでも良いので、
決断するスピードを速くするという意識を持ってみること、
おススメしたいと思います。


48 部屋をどんな方に貸したい?


区分マンションにせよ、一棟アパートにせよ、
大家業を続けている限り、
どんな方に借りて頂くかは、収入に直結するので、
気にかける大切なことだと思います。


興味はあるけれど、まだ始めていない方からすると、
「こういう入居者さんだと嫌だなぁ」
みたいな、漠然としたイメージがあるかもしれません。


それでは、ここで質問をします。


次の2人の方があなたの部屋を借りて住みたい、と申し込みがあったら、
どちらの人に、貸したいと思いますか?


①年収1,000万円の、30代独身の会社員。
②在留資格を得て来日された、20代の留学生。


少し、考えてみて下さい。













いかがですか?
どんなことを思い巡らせましたか?


もちろん、この質問に正解はありません。


どんな方に住んで欲しいかを決めるのは、
大家である、皆さんが決めることだからです。


複数の部屋を持っている場合は、
部屋の立地によって、どんな方に住んでもらいたいか、
という、いわゆるターゲットみたいなのを変えるのも、
大家業の経営者目線としてはありかな、と思います。


なぜこの話を今日のテーマにしたかと言うと、
ごあいさつの中でも触れた、「多様性」に難色を示す大家さんが
まだ多いのかもしれない、と感じているからです。


外国人、高齢者、シングルマザー、障害者のような方は、
家探しに苦労することが多いと言われることがあります。


特に、外国人や高齢者に関しては、確固たる理由がなくとも、

「孤独死されたら嫌だ」
「部屋をぞんざいに利用されたら嫌だ」

みたいな、イメージ先行で敬遠されるケースがあると耳にすることがあります。


でも、本当にそうでしょうか?


先程の質問の例を使うと、

①の人が安心できて、
②の人は安心できない

と言えるでしょうか?


私は、まったくそうは思いません。


人生、いつ何が起きるか分かりません。


① の方であっても、入居後、病気などを患われて、
今回の安倍元首相のように、急に命を落とされる可能性もあります。


また、収入が高くても、支出が多い生活スタイルをしていて、
賃料を滞納する、という可能性もなくはありません。


② の方は、留学生ということで外国の方になります。
ただ、日本で学びたい夢をつかんで、
来日できた在留資格を失いたくないために、
部屋をぞんざいに扱わず、賃料の滞納は絶対にしないような、
大家の立場から見たら、安心できる入居者かもしれません。


賃貸で入居を希望される方は、
自分が払える賃料と立地」を一番優先して考えます。


設備や築年数などは、優先順位としては下がります。


特に、先程伝えたような、大家さんに敬遠されがちな立場の方は、
自分のお財布事情を見ながら、無理なく払えそうな物件というのを、
より慎重に選ぶような気が、私はしています。


私自身、今までに、外国人(留学生と英語教師)や高齢者の方に、
お住まい頂いた経験があります。


その方々に共通していたのは、

「何も問題を起こさない、優良な入居者さんだった」

という経験です。


私の場合、入居者さんとのやり取りは直接行わず、
賃貸管理会社へお願いしていますが、滞納が起きた経験はなく、
退去時の原状回復・リフォーム費用もかさみませんでした。


退去後に部屋の中を見に行った時、
すごくきれいに使って頂いていたなぁ、というプラスの印象しかありません。


きっと、すごく気を遣って、住んで頂いていたのだろうな、
というのを感じました。


私は、もしかしたら、たまたま運が良かっただけなのかもしれません。


とは言え、入居に際し、審査を受けて保証会社に加入できているのであれば、
基本的には、入居をお断りする理由はない、と私は考えています。


いつ人間の身に起こるか分からない孤独死などに関しては、
もし起きてしまった場合に備えて、対応費用などをカバーできる保険もあります。


あなたの部屋を借りたい、と感じて頂けるというのは、
すごくありがたく、ご縁のある素敵な出会いだと私は思います。


それなのに、イメージ先行だけが理由で、入居をお断りしてしまうというのは、
入居希望者さんにとっても、大家さんにとっても、
機会損失につながり、お互いにマイナスしか産み出しません。


大家という立場から、多様性のある社会みたいなことに、
どのくらい貢献できるのかなどは分からないですが、
少しでも、様々なバックグラウンドのある方同士、
心地よく暮らし、過ごせる社会になることを心に想い描きながら、
大家業をこれからも継続していきたいと私は考えています。


最後にもう一度聞きます。


①年収1,000万円の、30代独身の会社員。
②在留資格を得て来日された、20代の留学生。


皆さんはどちらの人に、入居して欲しいと思いますか?


47 路線価って気にする?しない?


毎年7月に入って私が思うこと。


それは、税務署の人事異動があること。


人事異動が終わると、夏から年末にかけて行う、税務調査の対象が選ばれ始めます。


今年は、今の所、コロナの行動制限もないので、
一昨年、昨年より、調査件数が増えそうだな、と感じています。


って、これは、私が勤務時代に意識していた話(苦笑)


一緒にお仕事をさせて頂いていた先生から連絡が入る度に、
ドキドキしていたのを、思い出します。


話を元に戻します。


毎年7月1日に、「路線価」の発表があります。
1月1日現在ということで、約半年のズレはありますが、
不動産を考える上で、指標の1つになると私は考えています。


特に、「相続」や「贈与」が絡む時には、税金を考えることと直結します。


なので、すぐ必要ないかもしれませんが、
マイホームにせよ賃貸用にせよ、あなたが不動産をお持ちであれば、
不動産をお持ちの場所だけで良いので、
見ておかれると良いのではないでしょうか。


路線価が高いから良い物件、低いから悪い物件、という訳ではありません。


あくまでも人の往来とかを加味した、
人気投票的なことが数値化されたものが路線価だと私は考えています。


なので、数値が高いと、賃貸需要も高い地域である可能性はあります。


とは言え、住まいとして考えた場合、静かな環境を好む方も多く、
路線価の高さ=選ばれやすい立地ということでもありません。


なので、あくまでも、目安、参考程度に
見ておくのが良いのではないか、と私は考えています。


ちなみに、路線価はどのように決まるか、ご存じですか?


それは、国土交通省が3月に出す公示地価や売買事例、
不動産鑑定士さんの鑑定評価などをもとにして、
税務署が決めている、というのが、おおよそのイメージです。


不動産を購入した経験があれば、購入の数か月後に、
「取引価格などを記入するアンケート的な書類」
を郵送で受け取った経験、ありませんか?


まさに、あれも、公示地価や路線価を決める上で、
大切な参考資料に使われているのです。


なので、面倒くさい、と捨ててしまわず、
少し時間を取られてしまいますが、
他のみなさんのために!
と思って、ぜひ提出して下さいね。


そんな背景がある中で、毎年公開される路線価。


気にして見た方が良いの?と聞かれれば、
先程伝えたように、見た方が良いと伝えますし、
私は、不動産を購入する時には、参考指標としてではありますが、
必ず見るようにしています。


理由は、土地の持ち分の価格を見ることで、
将来値下がりした時の底値、みたいなのを、考える目安になると考えているからです。


どういうことか?


イメージを伝えるために、分かりやすい数字を使います。


2,000万円の中古マンションがあり、
謄本から計算して、土地の持ち分が7平方メートルだったとします。
そのマンションの前面道路の路線価は100万円だと仮定します。


この場合、路線価で見た土地の価格は、
100万円×7平方メートルで「700万円」となります。


そして、路線価は、公示地価の8割と言われていますので、
700万円を8割で割り戻すと、875万円となります。


マンションの場合、建物と土地を分けて売却することはできないので、
建物の利用価値と土地持ち分を合わせたのが、売買価格になります。


そのため、厳密に土地の時価がいくらか、
ということは言い切れないのが正直な所です。


ただ、上記の計算で考えられることとして伝えたいことは、
仮に建物が倒壊してなくなってしまったとしても、
もし路線価が変わらなければ、
少なくとも土地持ち分の875万円は保有できていることとなり、
この値段が、最悪ケースで考えた時でも、底値になるのではないか、
という考え方です。


組合で同意して、建て替えなどにならない限り、
マンションを更地で売却する可能性は低いですが、
仮に、この部屋が、900万円で売りに出されていれば、
購入する人は、自分で住むにせよ、賃貸に出すにせよ、
建物の利用価値分を25万円くらいと、
ほぼ土地の値段で、譲り受けられることになる、というのが、
お伝えしたいイメージになります。


※実際に、このような値付けがされる可能性は限りなく低いので、
 ここまで物件価格が下がるという訳ではありません。
 あくまでも、土地を価格として計算した上での価値、というイメージです。


これは、実際に物件を購入して、土地と建物を按分計算する時に使うことが多い、
固定資産税評価額をもとに計算した、
土地価格と建物価格とは、違った考え方の計算です。


将来、路線価が下がるなどして、
土地の価値が下がる可能性もあるので、絶対とは言い切れませんが、
マンションの場合の土地の持ち分から底値を考えるというのは、
マンションを購入する時の、ひとつの安心感になるのではないか、
と私は考えています。


株式も、企業の業績や保有している資産などを加味して、株価がついています。


ただ、業績の悪化や不祥事、最悪の場合倒産など、
あなた自身がコントロールできない要因で、
価格が大幅に下がり、最悪ゼロになることさえあります。


その点、不動産の場合、
建物は利用価値がなくなることでゼロになる可能性はありますが、
土地が減価償却の対象になっていないように、
基本的に、土地、そして土地の持ち分は失われることはありません。


それはつまり、土地、土地の持ち分に相当する資産価値は、
将来にわたって、
資産として価値が残るということを意味していると、私は考えています。


46 海外不動産は投資対象として有り?


6月のラジオ出演の時は、
最近の円安をテーマにお話させて頂きました。


改めて振り返ってみると、
2022年の年始の時は、1ドルが115円前後でしたので、
この約半年で、円安が20円近く進んだことになります。


ウクライナとロシアの戦争勃発や、インフレによる諸外国での金利上昇など、
様々な要因が絡み合っていると思いますが、
円高や円安が話題にあがることが増えると、
外貨建て資産へ興味を持つ方が増えてきます。


外貨建ての資産をもつことは、資産形成の面でも良いと私は考えています。


その点から考えると、
海外不動産を資産形成に取り入れることは、あり、だと考えています。


ただ、私個人としては、海外不動産を資産形成に取り入れていません。


その一番の理由は、

「万が一何かあった時に、自分の目が行き届かなくなってしまう」

と考えているからです。


不動産、特にマンションは、管理を買え、と言われます。


その点で、不動産投資や賃貸経営では、
「賃貸管理・建物管理会社が肝になる」
と言っても過言ではないと考えています。


そのため、管理会社さんへの「信頼」を、
大切なポイントとして私は考えています。


裏を返すと、その管理会社さんに、もしも、万が一のことがあった時のこと、
可能性としては低いとは思いながらも、最悪の事態も想定するようにしています。


「管理会社さんが潰れてしまったら…」
「管理会社さんが賃貸管理を辞めてしまったら…」


基本、私はポジティブ、性善説的に考える人間ではあるのですが、
資産形成にあたっては、ネガティブ要素も考えて、
天秤にかけて選ぶようにしています。


今回のテーマにしている、海外不動産そのものに話を戻します。


メリットは、

● 外貨建ての実物資産を手に入れられること。
● 購入時より円安になれば、売却時に利益が出る可能性。

のように、
現物資産の場所の分散」と「通貨資産の分散」が考えられます。


数年前までは、個人名義で保有している場合、
海外不動産の収支でマイナスが出た場合、
日本国内の所得と損益通算できる制度がありましたが、
今は、個人には認められなくなったので、
いわゆる節税的な視点でのメリットは見込みにくくなりました。
(法人は、まだ規制がされていません)


デメリットは、

● 現地の本当に信頼できるパートナーを見つけられないと、維持管理が難しくなる。
● 売却したい時に円高になっていると損失が出る可能性。
● もし売却したい時、国内不動産よりも買い手を探すのが難しい可能性がある。
● 土地勘などが分からないと、どのような方に、
 いくらくらいの賃料で貸すことができるのか、などが分かりにくい。
 (管理会社任せになってしまう)


繰り返しますが、私は、海外不動産を、
資産形成に組み込むことを否定している訳ではありません。


私自身の、いわゆる「リスク耐性」の問題です。


私にとっては、
海外不動産を現物資産として保有することのメリットよりも、
デメリットに対する意識が強くなってしまい、
精神的な安心感を得られないので、選んでいない、というだけです。


なので私は、自分のリスク耐性を考えて、
海外不動産に関しては、イデコなどの制度を使いながら、
その中で「海外REIT投資信託」を利用しています。


実物を直接保有するだけの強い想いはないけれど、
少なからず自分の資産の一環に、海外不動産は組み入れたい。


その想いを実現できる運用対象が、海外REIT投資信託でした。


外貨資産、投資を考える時に、
外貨預金などはどうですか?と聞かれることもありますが、
外貨預金や保険を保有するのであれば、
海外の株式や不動産など、「資産価値のあるものを選ぶのが良い」と伝えています。


理由としては、外貨を保有することは、「資金の両替」にすぎず、
外貨そのものは資産ではなく資金だからです。


なので、投資対象を保有することで、その対象そのものが、
利益を産み出す源泉になるような資産(株式や不動産など)を
直接にせよ間接にせよ、持つことが、
資産形成につながると私は考えています。


外貨を保有しているだけの状態は、
円高になるか円安になるか、
相場次第でどちらになるか分からないものに、
ある意味賭けをして待っている、
投機のような状態だと考えているからです。


海外不動産の話から、少し派生した話題にまで触れてしまいましたが、
円資産だけでなく、
「海外に裏付けがある、収益を産み出す価値のある資産を持つこと」
を検討し、実際に組み入れることは、資産全体のバランスを保ち、守ることにつながる。
私はそのように考えています。


あなたは、資産全体の内、海外資産はどのくらいお持ちですか?


ぜひ一度、ご自分の資産全体を見返してみることをおススメします。


45 「金利差」と「K%」


幣事務所は、
不動産に絡んだご相談を中心に承っています。


ここ最近、相続や節税、という視点を絡ませたご相談をお受けしましたが、
相談頂くみなさまに共通しているのは
「部屋を貸す」ということが、相談内容に絡んでいる点です。


そんな賃貸不動産を経営という面から見るとき、
指標がいくつかあることをご存知ですか?


もし、簿記などを学ばれた方であれば、
「流動比率」などがあったのをご記憶の方もいるかもしれませんが、
それと同じようなイメージのものが、賃貸不動産にもある、という話です。


私自身は、いわゆる経営指標みたいな、
理論っぽいことは、あまり好きではありません。


なので、ご相談を承る時も、カチっとした分析みたいなことは、行っておりません。


とは言え、
 賃貸経営が安定する物件 を選んで取り組まなくては、意味がありません。


その点で、意識しているポイントが「2つ」あります。


それは、「金利差」と「K%」です。


金利差」は、
「物件の実質利回り」と「融資金利」の差のことです。


例えば、賃料85,000円、管理費積立金12,000円の部屋が、
2,000万円の場合、実質利回りは、
(85,000-12,000)×12÷2,000万、で4.38%になります。


この部屋を、金利2%で融資を受けて購入した場合、
その金利差は、4.38%-2%=2.38%


となり、金利というコストを払っても、
利益が積みあがることになります。


この金利差の場合、積みあがる利益には、
「見える利益」と「見えない利益」に分かれます。


見える利益は、毎月のキャッシュフローと言われる、いわゆる手残り
賃料から管理費積立金や元利の返済金を払った後、
手元に残る金額、というイメージです。


見えない利益は、元本が返済されて、資産として殖えている分です。


例えば、毎月の返済金額が60,000円だとして、
その内訳として、
元本が40,000円、利息が20,000円だとしたら、
この見えない利益は、月に40,000円、年間で480,000円というイメージです。


この金利差による、
見える利益と見えない利益を長期にわたって得ていくのが、
不動産投資、大家業の醍醐味のひとつだと私は考えています。


次に、K%ですが、これは、指標的な言葉を使えば、
「資金調達コスト」や「レバレッジ」が、
購入時において健全かどうかを示してくれます。


計算の仕方としては、 元利金の年間返済額÷融資金額 です。


例えば、金利2%で2,000万円を35年で融資を受ける場合。
毎月の返済金額は、66,252円になります。
年間にすると795,024円。
K%は、795,024円÷2,000万円=3.97%


これと物件の利回りを比較して、

「物件の利回り>K%」

であれば、健全というイメージです。


先程の金利差の所で例にあげた物件を考えると、
実質利回りは4.38%でしたので、
上記の内容で融資を受けることができるのであれば、

4.38%>3.97%

なので、健全である、という考え方です。


もしこの融資を3%で受けることになるとすると、
毎月の返済金額は76,970円、年間返済額は923,640円となり、
K%は、4.61%になり、実質利回りを上回ってしまうので、
投資対象としては不適格、というイメージです。


実際に、毎月のお金の流れであるキャッシュフローを考えても、
マイナスになってしまいます。


また、同じ2%で借りることができても、
期間が35年ではなく、25年だとすると、
毎月の返済金額は84,770円、年間返済額は1,017,240円となり、
K%は、5.08%となるので、これも不適格、というイメージです。


節税などを意識して、あえてマイナスでも良いという場合は、
違った考え方になります。


また、1部屋だけで見た時は、
「物件の利回り<K%」だとしても、
他に保有する部屋も含めて全体で「物件の利回り>K%」であれば、
良いという判断もありかな、とも思います。


いずれにしても、全体的に見て、賃貸経営という視点で見た場合、
お金の調達コストであるK%を上回る実質利回りを意識することは、
大切だと考えています。


このK%を考えると見えてくることは、
お金を借りる場合、
経営の視点では「低い金利で長く借りる」が
有利だということです。


お金は、借りた後に、期間を短くすることはできますが、
期間を長くすることは原則できません。


金利も、交渉などで後から下げたりすることも可能性としてはありますが、
最初から低めに借りられるのであれば、それに越したことはありません。


皆さんが、融資を活用しながら賃貸用不動産を検討される場合、
「金利差」と「K%」という視点は、
意識してみるのが良いのではないか、と私は考えています。


44 コンフォートゾーンはいくらですか?


先日、不動産管理会社のセミナーへ、足を運んできました。


そのセミナーで聞いた話がすごく良かったので、
シェアしながらお伝えします。


登壇されたのは、菅井敏行さんという、
元大手メガバンクの支店長を勤められていた方です。
https://www.toshiyukisugai.jp/


そのセミナーの中で、
自分のコンフォートゾーンを考えることが大切。
ということを話されていて、大変共感しました。


私の視点も含めながら、結論から言うと、


「いくらの手残りがあると心地良いと感じるのか?」
「どういう生活をしたいと考えているのか?」
「他者と比較せず、自身が得たいお金の流れから逆算する」


という内容です。


不動産投資や大家業、資産運用、資産形成を考える原点で、
あたりまえ過ぎる話かもしれません。


かみ砕いて言えば、

毎月、定期的に入ってくるお金の仕組み、
流れがいくらあると、安心だと感じますか?

という話です。


この話をされた原点には、
菅井さんの銀行員時代の経験がありました。


融資をする立場として、お客様と接する中で、ある時、
明るいお金持ちには特徴、共通点があることに気が付いたそうです。


その共通点は、
預貯金などの金融資産残高が多いこと、ではなく、
月新しく入ってくるお金の流れがあること 、
とのこと。


そのお金の流れがある人の共通点をさらに考えていくと、
多くの方が、賃貸不動産、を持っていることに気づき、
42歳の時に、菅井さん自身も大家業をスタートした、という話でした。


私自身が思っていることとも共通しているのですが、
資産運用、資産形成で、
イデコやNISAなどを使った金融資産を積み立てることも、必要だと考えています。


ただ、残高を積み上げるだけだと、
将来的に、その積み上げた資産を取り崩す、ということになります。


もちろん、取り崩して使うために、資産運用をするのですが、
いざ、取り崩す段階になると、目に見えて減っていく残高を見ることで、
少なからず不安な想いがよぎるのではないか、と思うのです。


例えて言えば、公共料金やクレジットの引き落としなどが終わった、
月末の預金残高が少ない時に感じるような不安感
みたいなイメージです。


だからこそ、菅井さんは、新しく入ってくるお金の流れがあることが、
人を明るい気持ちにさせるのだ、
ということをおっしゃったのだと思います。


この新しく入ってくるお金の流れは、賃貸不動産に限りません。
株式や投資信託からの配当や分配金、
人によっては、著書からの印税などがあるかもしれません。


これは、将来だけでなく、
現役時代にも、当てはめて言えること。


本業で収入を得ながら、
自分の時間を多く費やさずとも、通帳に入ってくる、
賃料収入や配当・分配金などがあると、
精神的な安心感、みたいなのを抱けると私自身も感じています。


ちなみに、私は、自分のコンフォートゾーンを40~50万円くらいと
現時点では考えています。


正直、なぜこの金額か、という明確な根拠はありませんが、
現時点で考えても、
生活費として十分おつりのくる金額を目標に据えておくのが良いかな、
と考えての金額です。


この流れを、私は、

「公的な年金」
「不動産」
「配当金・分配金」

で、最終的に実現できることを目標にしながら、取り組んでいます。


車を購入するとか家の修繕が必要などの、
一時的なまとまった支出が必要な時は、
イデコやつみたてNISAなどで、形成した資産を取り崩してまかなう。


そんなスタイルにできると、経済的な面では、人生100年時代でも、
困ることなく、安心感を持って、暮らしていけるのではないか、と考えています。


今回伝えたコンフォートゾーン。
ライフスタイルによって、各人各様ですので、正解はありません。


そして、目標を持つと言われても、
なかなか明確に描き切れない、という気持ちも分かります。


なので、私なりの考え方としては、
ご自身の毎月の生活費を3~6ヶ月くらい書き出してみる。
(一時的な支出は除いて)


多少の凹凸はあると思いますが、
3~6ヶ月書き出してみると、おおよそ近い金額になることが多いと思います。


そこで出た金額をベースにして、その金額を目標に据えるとか、
その金額プラス10万円、プラス20万円とか考えながら、安心できそう、
というコンフォートゾーンを見つけていくのが良いのではないか、と思います。


あなたのコンフォートゾーンはいくらになりますか?


資産運用、資産形成をする上での、目標のひとつとして、
一度考えて見られることを、おすすめしたいです。


43 不動産投資、大家業に役立つ資格


ご相談をお受けする中でも、
今日の質問は、聞かれることが、たまにあります。


資格を取って、それで仕事をしていく、ということではなく、
ご自身のブラッシュアップ、という観点で、というイメージです。


新しいことを知りたい、チャレンジしたい、学びたい。


そういう、前向きな意欲、想いを聞くと、
応援というか、サポートさせて頂きたい気持ちも、より強くなります。


私が相談としてお受けするテーマとしては、

「お金」
「不動産」
「資産運用」
「節税」

などが多いですが、私と話して頂いたことをきっかけに、
新しい目標に向けて、行動に踏み出される方をサポートさせて頂くと、
本当に嬉しい想いになります。


そんな新たな行動の1つとして、
資格取得という学びに取り組む方もいらっしゃいます。


学びに関して聞かれた時に、学んでみると良いのではないですか?
とおすすめしているのは、次の3つです。


「ファイナンシャルプランナー(以下FP)」
「宅地建物取引士(以下宅建)」
「簿記」


FPに関しては、まずは3級、
興味があれば2級まで学ばれるのが良いのでは、と伝えています。


FPの学びを勧める理由は、
学んだことを、日常生活に直接活かすことができると考えているからです。


私自身、資格取得を目指して学んでいた当時、
それまで知らなかった世界が、
どんどん開ける感覚になったのを今でも覚えています。


FPを学んだから、今の私がいる、と言っても過言ではないくらいです。


株式投資などの資産運用の世界へ足を踏み入れるきっかけも、
FPを学んだことがきっかけでした。


それまで、学生時代の数学をはじめとして、
数字と向き合うことが大嫌いだった私にとって、
意外なきっかけで、今に至る道を見つけられたというくらい、
FPとの出会いは、人生の転機でもありました。


その他、身近な税金や保険のことなど幅広く学べることが、
FPをおすすめしている理由です。


宅建に関しては、
不動産に関わる法律的なことが全体的に学べることが、
良い点ではないか、と考えています。


宅建を学んだからと言って、
良い物件をみつけやすくなるということに、直結する訳ではありません。


ただ、不動産会社の担当者の方などと話をする上で、
「私、宅建持っています」と伝えるだけでも、
担当者の応対が、少しは変わるかもしれません。


「おっ、この方は、不動産のことを学んできているから、
 いつも以上に気を引き締めて応対しないと」


みたいな、本気度のようなものが伝わるという、
良い効果をもたらしてくれるかもしれませんね。


宅建で学んだ内容を、すべて覚えている必要はありませんが、
「あの時、なんか学んだような気がするな」
というベースとしての知識があるだけでも、
取引を進める上で、少なからず役に立つのではないでしょうか。


簿記に関しては、
FPと同じように3級、一歩進めたければ、2級の商業簿記まで、
学んでみると良いのでは、と考えています。


簿記を学ぶことでの利点は、
数字を経営的な視点で見られるようになる、ということです。


不動産投資、大家業の点から言えば、
個人で取り組んでいる場合は確定申告
法人で取り組んでいる場合は決算書


それぞれの元になる「帳簿」の基本に簿記があります。


損益計算書は、売上と経費、
そして利益という分かりやすさがあるのですが、
貸借対照表となると、
「良く分からない」という方が多いと私は感じています。


不動産に絡んだ部分でお伝えすると、

「減価償却の仕組み」
「融資を金融機関から受ける」

などを考える時に、
損益計算書と貸借対照表のつながりなどが、大枠でも分かっていると、
より不動産投資や大家業に楽しさを感じられるのではないか、と考えています。


以上、3つの資格について取り上げてみました。


あなたは、すでに保有している資格はありますか?
学んでみたい、興味がある資格はありますか?


資格は、取得することが目的ではありません。
取得を目指して、学ぶプロセスが大切だと私は考えています。


上記の資格に限らず、学んでみたいとか興味がある分野があれば、
合否などの結果にこだわらずに取り組まれてみて下さい。


きっと、そのプロセスで、新たな気づきや発見があると思います。


42 なりたい人、憧れの人


今回、私は、自分が憧れの存在に出会えたという出来事があったので、
それつながりで、今回のテーマにしました。


ヒロミさんが好き、と伝えると、
「斎藤さんとは、だいぶタイプが違う人だよね」
と言われることが、よくあります。


たしかにその通りかな、と。


趣味にしても、私はインドア派で、
ヒロミさんはアウトドアなどのアクティブな感じ。


その点では、タイプが違うのですが、私が好きだと感じている点は、
「人としての魅力」です。


テレビや動画などを通して伝わってくる、
温かさのある人柄や優しさなどに魅力を感じています。


「自分がこうなりたい、こうありたい」
という存在がいることで、
意識的にせよ、無意識的にせよ、そういう存在を目指したい、とか、
目標にしたい、などと考えると思います。


そんな、自分にないものを持ち合わせている存在を意識することで、
少しずつでも、成長していけるのかな、と私は考えています。


さて、この点を、資産運用やお金のことに置き換えて考えた場合。


セミナーなどでお伝えすることが多い内容としては、

現状を知る
  ↓ 
将来の目標金額をおおよそでも決める
  ↓
現状と目標の金額の差を、どのように埋めていくか。
  それを考えるのが資産運用であり資産形成です。

ということ。


やみくもに、お金を殖やしたい、
資産を殖やしたい、という思いだけでスタートしてしまうと、
どこを目指せば良いのか?など、
何のために資産運用をしているのか?
を見失ってしまうと感じるからです。


マラソンにせよ、登山にせよ、ゴールがあるから、
途中のつらさなども乗り越えられるのだと思います。


それが、資産運用になると、
目指すべき目標がないままスタートしてしまうことが往々にしてあるので、
何もせず、二の足を踏み続けているよりは良いと思いますが
途中で続けるのが嫌になったり、
継続の複利効果のようなものを味わわずにやめてしまう、
という方が、一定数いらっしゃるように感じます。


また、考える軸が定まっていないと、様々な投資対象を見て、
新しい、良さそうな投資対象が出てくると、
「今のをやめて、新しいものに乗り換える」
など、継続できずに、ふらふらとさまようことにもなりがちです。


なので、私は、資産運用を継続するために、
「目指したいと感じる人、目標にしたい人を決める」
という視点も良いのではないか、と考えています。


将来の目標金額と言われても、
なかなか具体的にイメージしにくい部分もあるかと思います。


そんな時、
「目指したい人や目標にしたい人」がいると、
その人が行っている方法や考え方を取り入れて、継続した結果、
後から振り返って、気が付いたら、ひとかどの資産形成ができていた、
ということにもつながるのではないか、と私は考えています。


ブログや動画などを通じて、共感できた人。
セミナーなどで、話が分かりやすかった人。


いろいろな所で、
そういう目標にしたいと思う人と出会うきっかけはあるかと思いますが、
私は、主に、「本」を通じて、出会う機会が多かったな、
と今振り返ると感じています。


私の経験が、皆さんのお役に立てるかは分かりませんが、
資産運用、資産形成の考え方、お金との向き合い方、という点で、
今までに私が好印象を抱いた方を、最後に一部紹介したいと思います。


●本多静六さん 「私の財産告白」
 
●ハーブエッカーさん 
「ミリオネアマインド 大金持ちになれる人」

●トマススタンリーさん 「となりの億万長者」


その他、
竹田和平さんウォーレンバフェットさんの著書や関連書籍は、
良かった、と感じています。


少しでも、参考になる、
目標にしたい人を見つけるきっかけになれれば嬉しく思います。


もしお読みになられて、良かったと感じたら、
感想、聞かせて頂けると嬉しいです。


反対に、皆さんが影響を受けた本など、
おススメがありましたら、教えて頂きたいです!


41 「セル・イン・メイ」


突然ですが、
セル・イン・メイ」という相場格言があるのは、ご存じですか?


「sell in May」
5月に売れ、というアメリカでの相場格言です。


株式市場での話にはなりますが、
5月に売って、9月の半ばころにまた再開しなさい、という内容です。


必ずしも、経験則通りになるとは限りませんが、
5月頃までに株主総会などが行われて一段落。

その後、お子さんたちが、
9月の学校再開までの間、長期休暇を取られたりする方がいることから、
この格言が生まれたのではないか、と言われています。


私は、株式投資はあまり行わないので、
実際どうなのか、というのを、検証したことはないのですが、
5月になると、この相場格言を、
なんともなしに思い出すことがあります。


そんな格言を思い出しながら、考えてみました。


「不動産にも、時期による違いってあるのだろうか?」と。


売るならいつが良い?買うならいつが良い?


私なりの結論を、最初に伝えてしまうと、
「買いたい時が買い時、売りたい時が売り時」
と、考えています。


賃貸の場合は、人が動く時期の前が、いわゆる繁忙時期と言われます。


10月とか4月などのスタートに合わせて、
その前に住み替えたり、転居の部屋を探す、というイメージです。


8月のお盆明け~9月。
そして、2月~3月頃。


売買の場合、マイホームであれば、
多少は、賃貸と似たような動きになるかもしれません。


自分や家族などの生活に合わせて引っ越したり、
住み替える、という需要が出るからです。


ただ、不動産投資、大家業という点で考えると、


「この時期だから、売物件が増える」
「この時期だと、買いたい人が増える」


という、投資格言的なものはないな、と感じています。


とは言え、まったくないかと言えば、そんなこともないかな、
と思います。


例えば、として考えられることとは、


「金融機関が、融資の実績などを目指して、貸し出しに積極的になる」


この場合、金融機関の締めは、
9月と3月という場合が多いです(四半期もありますが)。


なので、9月末、3月末までに融資が実行できるように、
不動産会社さんと相談しながら、購入、決済を進めていくと、
金融機関の貸し出し基準で、当落線上的な場合、
ちょっと優遇して頂きながら融資を受けられるかもしれません。



購入の場合は、年末や年度末近くであれば、
賃料収入 < 経費」という状態になるので、
不動産以外の所得や利益を減らす効果が見込めます。


売却の場合は、主に法人を運営されている方になりますが、
売却価格 < 帳簿上の価格 + 売却時の経費
という状態になれば、利益を抑えることが可能になります。


個人の場合は、物件の売却で損失が出ても、
マイホーム以外の場合は、他の所得との相殺ができないので、
この効果は期待できないです。

※不動産投資、大家業物件を2つ持っていて、1物件は売却して利益がある。
(もう1物件は損が出るという場合は、売却益と損を通算することは可能)


思いつくことお伝えしましたが、いずれにしても、
格言と言えるような内容ではなく、個別事情が強い内容です。


不動産は、個別の相対取引だからこそ、
「セル・イン・メイ」のような、広く周知されるような格言はないのだな、
とこれを書きながら、私自身、改めて思いました。


あなたは、今、物件を「売却」したいと考えていますか?
あなたは、今、物件を「購入」したいと考えていますか?


投資格言的なものは、不動産では上記のように思い当たりませんが、

売却の決断は、時間をかけて
購入の決断は、迅速に

こんな心がけが、不動産には必要かな、と私は考えています。


40 ターゲットは40~50代の女性


今年は、民法の改正があり、4月から、
成人年齢が18歳になりました。


2022年4月1日時点で、
すでに18歳、19歳になっている人も「新成人」となり、
今年は、成人になった人が増えました。


成人になると、
未成年の時には1人でできなかったことが、
できるようになります。
(親権者の同意が不要になるという意味合いです)


携帯電話の契約をすること、
クレジットカードを作ること、
ローンを組むこと。


などがありますが、
ここでは、「部屋を借りること」に、
スポットをあてて考えてみたいと思います。


不動産投資、大家業にも影響のある視点だと感じるからです。


私の保有している部屋が1月に空室になった後、
2月に申し込みが入りました。


入居者さんは、19歳の専門学校を卒業されて、
4月から働き始める方。


ただ、2月だったので、お父様が契約者となり、
保証会社の審査もお父様で行い、実際に住むのはお子様、
という流れになりました。


これが、もし4月以降に2ヶ月ずれていれば、
19歳のお子さまが、ご自分で契約含めてすべてできている、
というのが、今回の改正です。


さて、18歳。
多くの方が、高校に在学している確率が高い年齢で成人となることで、
卒業後の進路などに合わせて、
1人で住まいの契約をできるようにはなります。


ただ、そうは言っても、
まだ「部屋を借りる」とか「住まいの契約」という点では、
現実問題として、1人ですべて行うのは難しいのでは?
と私は感じています。


その理由としては、
「安定して継続した収入がない人が多い」からです。


18歳、19歳であれば、
専門学校や大学など、学校に通っている人が多いと思います。


在学しながらアルバイトをするとしても、
税金上、親の扶養の範囲で働くなどのケースが多く、
年収としても100万円以下という場合が多いと思います。


その場合、制度上は1人で住まいを借りられる、
となっていても、
賃料を安定して支払える資力という面で、
保証会社などの審査でNGになる可能性があります。


そうなると、ご両親などに頼らざるを得なくなります。


つまり、新成人の18歳や19歳の人は、
契約の主体となることはできるのですが、
資力の面などから、住まいの契約をする場合、
ご両親などに相談し、
ご両親などの意向や考えが反映される可能性が高いのです。


18歳や19歳の息子さんや娘さんの住まいを考えるとき、
ご両親などに相談するとなれば、
どのようなことが意識されるか?


ポイントとして考える点は、いろいろあると思いますが、


「賃料はいくらまでであれば、住まいにあてられるのか?」
「安全、安心面など、問題なく住まわせることができるのか?」


ご両親などの気持ちとしては、
上記あたりを重視して考えるのではないでしょうか?


実際に住むのは、息子さんや娘さんなので、
本人が気に入るかどうかが大切なのはもちろんなのですが、
実際に賃料などを負担することになるご両親なども、
納得、安心を感じる住まいでないと決まらない可能性が高いです。


その時に、1番決定権があるのは、誰でしょうか?


私の感覚としては、
母親である女性ではないか、と思います。


特に、娘さんの1人暮らしの場合、
同性目線で、特に防犯面などの安心感、
部屋の間取りや作りなどが、生活しやすそうかどうか、
という点を、住まいの視点から見て、
良いかどうかを考える決定権は、女性の方が強いと私は考えています。


18歳や19歳くらいの、
息子さんや娘さんがいらっしゃる方のご両親などは、
40代や50代であるケースが多いと思います。


だからこそ、
40代や50代の女性に安心した住まいと感じて頂ける部屋こそ、
不動産投資、大家業の部屋として選ぶのであれば、
大切な視点の1つになるのではないか、と私は考えています。


息子さんや娘さんのために選ぶということでないにしても、
その年代や他の年代も含めて、
女性の方がご自分で住まわれる場合、同じような目線で、
住まい選びはされるのではないか、と思います。


そして、 女性の住まいとして選んで頂ける部屋であれば、
男性にも選んで頂きやすい部屋 にもつながる。


これが、
40代・50代の女性をターゲットにするのが、
不動産投資、大家業では良いと私が考えている理由になります。


あなたは、どのように感じますか?


ご自分が部屋を借りるとき、
あるいは、不動産投資、大家としての部屋を購入するとき、
どんな点を意識されていますか?


39 「公平に反する」「軽減の意図」


第37回のコラムで書いた裁判の判決が、
4月19日に出ました。


私が気にしていることとして触れた、
相続不動産の評価をめぐる争い
に関してです。


結果から言うと、
納税者の敗訴が確定し、追徴課税が適法と認められました。


新聞などでも取り上げられたので、
目にされた方もいらっしゃるとは思いますが、
この争いの経緯をかいつまんでお伝えします。


存命中に、不動産2物件・合計約13億円を、
銀行の融資を利用して購入。


その後、お亡くなりになり、
相続人が相続税の申告をする。


路線価などを使い、
2物件の相続税評価額を計算すると、約4分の1くらいになった。


評価額<残債、となり、他の財産とも合計した所、
相続税の基礎控除額内となったため、
相続税は0円と申告。


税務署側は、その評価額が低すぎる、ということで、
財産評価基本通達6項に基づいて、
不動産鑑定評価を行った所、
2物件の評価額は約12億円となる。


それを踏まえて再計算すると、
納税額が発生し、追徴税額の支払いを求めた。


この納税者が計算した評価額と、
後出しじゃんけん的に税務署が出した鑑定評価。


どちらを、この申告で採用するか?


というのが、
今回の裁判のおおまかな経緯・争点です。


私たち納税者側からすると、
路線価」や「固定資産税評価額」のような、
公然のルールを用いて申告をしているのだから、
後出しじゃんけんはないだろう…と、感じてしまします。


税理士先生の立場を考えた場合、
ルールに則って申告をした内容が、
税務署側の後出しじゃんけんで変わってしまう可能性がある場合、
どうやって今後申告をすれば良いのか?という、
先生泣かせの判決でもあったように感じました。


ただ、今回の判決理由を読むと、
決してルールが否定された訳ではありません。


良く出てきたキーワード的な言葉だな、
と私が感じたのは、

租税負担の公平に反する
租税負担の軽減を意図

という言葉です。


今回のケースの場合、


・金融機関への反面調査で、
 物件を購入するときの融資目的に、
 「賃貸不動産への投資が、相続税の節税目的」という内容が、
 稟議書に記載されていたことが判明してしまった。

・誰もが、同じようなやり方で、
 賃貸不動産を購入できるわけではない。

・近い将来に相続が発生することが予想され、
 相続税の負担を減じることを知り、
 期待して物件の購入を行った。


これらの事情や状況を鑑みて、今回の2物件購入したことで、
相続税が発生しない申告となった結果は、
公平に反し、
節税の意図があったことが客観的に明らかだから、
納税者敗訴になったのだと、私は感じました。


つまり、
ルール通りに申告したことがダメだったと言われている訳ではない、
ということです。


節税に関しては、
今回の相続税に限らず、所得税や法人税など含めて、

やりすぎ注意」ということ、

そして、やりすぎと見受けられる場合、
調査対象に抽出される可能性が高い。


とは言え、
東京など都市部の不動産投資、大家物件の場合、
相続税評価額を考えると、
路線価や固定資産税評価額をベースにした場合、
評価額が2分の1とか3分の1になるケースは、
往々にしてあります。


どのような場合に、
財産評価基本通達6項が適用される可能性があるのか
という基準が何も示されないままだった、
というのは、腑に落ちないな、とも感じました。


今回の約4分の1に評価額が下がったのが、
もし租税負担の公平に反するのであれば、
いくらまでなら良いのか?


この結果を踏まえて考えるなら、
そもそも、路線価や固定資産税評価額というものは、
なんのために存在するのか?


そんな、あれこれと、いろいろな想いを抱きながら、
今回の判決を私は読みました。


皆さんは、今回の件を見聞きして、
何か感じたこと、思ったことはありますか?


38 不動産投資、個人と法人どっちが良い?


これは、ご相談をお受けする中で、
聞かれることの多い質問の1つです。


この質問、意図を考えると、
私は3つに分けられると考えています。


1つめは、所得税や住民税という「今払う税金」という視点。
この点を意識している方が、一番多いです。


2つめは、「相続」という視点。
不動産などの財産を、いかにうまく次世代へ引き継ぐか。


相続税との兼ね合いなども勘案して、という視点です。


法人で不動産を保有しておくと、
法人そのものは、相続と関係なく生きながらえます。


うまく活用すれば、相続で頭を悩ませる必要もなくなります。


1つめと2つめに関しては、
共通するポイントとしては「税金」が絡んでくる、という点です。


無理ない範囲で節税の対策を行い、
税金として出ていくお金を減らす、というのも大切な視点ではあります。


ただ、税金面とは異なる、
3つめの視点から、今日はお伝えします。


それは、「融資」という視点。


融資を受けるという視点から見た時に、
不動産投資、大家業においては、
個人と法人、どっちが有利になると思いますか?


個人としての収入や、法人の決算内容などによって、
変わる部分もありますが、
長期的な視点でみた場合、
法人の方が、有利になると私は考えています。


理由としては、

(1)法人であると、
    最初から事業として判断される。
(2)法人は後継者がいる限り、継続する。

という2点です。


1点目の「事業として判断される」に関してですが、
個人で事業とみなされる要件、皆さんは把握していますか?


税金上の話にはなりますが、
5棟10室」という基準があります。

私のような、区分マンションの賃貸業を行っている場合、
10室保有して初めて、事業とみなされます。


・青色申告を選択している時、
 55万円や65万円の控除の対象になる。
・5棟10室以上保有していると、個人事業税もかかってくる。


という点からも、イメージして頂きやすいかと思います。


その点、法人であれば、
たとえ最初の1部屋だけ保有している状態だとしても、
賃貸事業になります。


決算申告をする際、
法人税、県民税、事業税、市民税の対象になることからも、
分かって頂けるかと思います。


もし追加で物件を購入したいという場合、
最初の頃の部屋数が少ない時は、法人の決算内容と合わせて、
個人としての収入や資産背景なども加味されることが多いです。


ただ、徐々に規模(部屋数)を拡大し、
事業年数も経過してくると、
法人の資産と負債のバランスや決算内容という、
いわゆる法人の財務内容で、
融資の可否が判断されてくるようになります。


つまり、個人の状況や資産背景が、
融資判断の優先順位からは下がる傾向になる、
ということです。


(法人が融資を受ける時、
 代表者が連帯保証人になる場合が多いので、
 まだ法人と個人が切り離されているとは
 言えないのが現状ではありますが・・・)


個人の場合は、
本業の年収などを踏まえての判断になることが多いので、
ある程度の所で、頭打ちになるケースが多いです。


年収5千万などの方であれば別ですが、
いわゆる会社勤めの方であれば、
年収が高いと言われる方でも、10部屋前後で、
融資は打ち止めになるケースが多いと私は感じています。


一方の法人であれば、
売上にあたる年商だけで判断はされず、個別判断になってくるので、
金融機関が貸しても大丈夫と判断してくれれば、
個人よりは、 規模の拡大ができる余地がある ということです。


2点目の、
「後継者がいる限り、継続する」に関しては、
主に、融資を借りることができる年数、という点で、
法人が有利だと私は考えています。


個人の場合、
融資に関して、年齢の制限があります。
例えば、貸せるのは65歳まで、完済年齢は84歳までのように。


一方の法人の場合、解散などをしない限り、
個人のように亡くなって終わる、ということがありません。


そのため、物件の築年数の制約を受けることはありますが、
たとえ法人の一線から離れたとしても、
引き継いでくれる、後継者のような存在がいることを示せれば、
年齢による制約が外れる、というイメージです。


例えば、65歳の人が、個人で借りようとしても、
20年くらいが上限になることが多いですが、
(制約のない金融機関もあります)
法人であれば、物件などの条件も加味した上で、
35年などの借入ができる可能性がある、ということです。


このように、融資を活用しながら、
不動産投資、というよりは、賃貸業、大家業という、
1つの事業として「規模の拡大」を目指したいのであれば、
最初から「法人」という選択をするのも良いのではないか、
と私は考えています。


税金的な面での、法人化の検討の目安としては、
7~8部屋くらいなどと言われますが、
これも、本業の年収や所得次第で変わってきます。


だからこそ、個人で行うのか法人で行うのかは、
皆さんが不動産投資を通してどうなりたいか?
という目標、目的ありきで、考えて下さい。


目標や目的が途中で変わり、
「法人成り」という方法もありますから、
個人か法人か、迷って動けなくなるくらいなら、
まずは個人からはじめることが良いのではないでしょうか。


37 不動産投資は節税になる?(相続編)


私は、「日本経済新聞(日刊)」と「納税通信(週刊)」を
定期購読しています。


もともと、経理や税務関連の仕事に携わっていたこともあり、
「税」関連の話題には、目をひかれることが多いです。


そんな私が、今、気になっている争いがあります。


それは、「相続不動産の評価をめぐる争い」です。


納税通信では、何度かテーマに取り上げられていたのですが、
先日、日経新聞でも初めて取り上げられていたので、
注目度があがっているのかな、と感じています。


3月15日に弁論が開かれ、その後、
どんな判決、判断が下されるかの動向が気になっている、
ということです。


どんな内容かを、かいつまんでお伝えすると、


・銀行から融資を受けて、
 神奈川と東京のマンション2棟を購入。
  ↓

・購入された方がお亡くなりになる。
  ↓

・相続税の申告をするときに、 路線価 をもとに2棟の評価額を計算する。
 その結果、購入金額のおよそ4分の1くらいが評価額と算出される。
 銀行から受けた融資の残債が、その評価額以上あり、
 「資産<負債」という状態のため、相続税額を0円として申告。
  ↓

・国税当局が、そこまで評価額が低いのは適当ではない、と判断し、
  不動産鑑定 の評価を時価と考える。
 その時価をもとに、相続税を計算し、約3億円を追徴課税した。


という、いきさつです。


路線価をもとに計算した評価額と不動産鑑定の評価額には、
およそ4倍の差が生じており、
今回のケースでは、
どちらの評価額で相続税の申告を行うのが妥当なのか、が争点です。


私たちが不動産の相続の評価額を考えるベースにあるのは、
この2つ。


土地は路線価
建物は固定資産税評価額


そして、それが、貸家、貸地であれば、
そこからさらに評価額の減額があります。


今回の相続人(納税者)の方の背景などは存じ上げないですが、
路線価をもとに計算したと報じられていることを加味すれば、
上記の原則をもとに、
評価額の計算を行ったと思われます。


なのに、公表されているルールに基づいて計算して申告をしたら、
評価額が低すぎる、というのは、
後出しじゃんけんというか、
いちゃもんのような印象が個人的にはぬぐえません。


不動産投資、大家業のサポートをさせて頂いている立場の私としては、
相続や相続税対策を見据えて、
購入を検討される方もいらっしゃいます。


そのため、どんな判決、判断に至るのか、
気になっているのです。


今日は、不動産投資・大家業とは違う、
資産運用・資産形成という視点でのテーマになりましたが、
「不動産投資は、相続税対策にもなる」
と耳にしたことがある方も多いかと思います。


相続だけは、いつ起こるか、時期を選ぶことができません。


相続で資産を受け取る側、
反対に、ご家族などに資産を遺す側、
どちらの立場にもなりえます。


今回のテーマとなっている相続不動産は、
金額的に高額ということもあるので、インパクトがありますが、
どんな判決、判断が下されることになるのか、
不動産と少なからず、関りがあるのであれば、
知っておいて損はないのではないか、と私は考えています。


今回出た判決、判断を元に、金額の多寡に関係なく、
相続不動産の評価の面で影響を及ぼしかねない、と思うからです。


今回のようなケースに限りませんが、
税制や法律などの改正、注目が集まりやすい判決など、
新聞やニュースなどで見聞きして、気になることがあれば、
皆さんも、動向などを気にして追ってみること、
気になるを気になるで終わらせないことが、
大切ではないか?と思います。


36 貸借対照表は、作ったほうが良いの?


確定申告が話題になるシーズンに入りました。


私は、税理士ではないのですが、
会社勤め時代の職種としては、
経理や財務に携わる時期が1番長かったです。


2006年に税理士事務所に勤めたのをきっかけに、
10年以上携わっていました。


なので、周りからは、
「憂鬱な時期だよ・・・」という声を聞くことが多いのですが、
「今年は、どんな形で仕上げようか?」
と、自分の申告書作成と向き合う時間が好きだという、
変わり者な私です(笑)


そんな私が、不動産所得のある方へ、
もしくは、これから不動産所得が発生してくる方へ、
伝えようと思います。


聞かれることの多い質問の1つに、
青色申告と白色申告、どっちが良いですか?」
という内容があります。


そう聞かれた時には、

「帳簿の要件などは、
 今は青色も白色も同じなので、青色が良いのでは?」

と伝えるようにしています。


・ 10万円・55万円・65万円と、要件に応じた控除を使える。
・ 10万円~30万円未満の減価償却資産を、一括で経費計上できる。


あたりが、青色の税金上の特典として、
主に言われることかな、と思います。


区分マンション大家をしていると、
会社からの給与と不動産だけの場合、
10室以上にならないと、事業的規模とみなされず、
9室までの場合、青色の控除は10万円だけです。


この10万円控除を利用する場合、
青色決算書を作るときに「貸借対照表は不要」で、
損益計算書や減価償却だけを作成すれば、
申告としては支障がありません。


ただ、私は、青色を選んだのであれば、
申告上は必要なくても、
貸借対照表」も作成するのが良いのではないか、と考えています。


私自身、2007年に区分大家をスタートしてから、
少ない部屋数の時でも、
あえて、貸借対照表を作成していました。


理由はいくつかありますが、私が特に意識していた点。
それは、

「金融機関で融資を受けようとする時に、見せることができる。」

ということです。


不動産会社さんが紹介してくれる、提携ローンを利用できる方は、
貸借対照表はなくても大丈夫です。


年収や勤務先などの現状を踏まえて、
融資をしてもらえるかどうかの判断がされるからです。


ただ、私のような個人事業主など、
提携ローンが利用しにくい立場の人間にとっては、
現状の「資産」と「負債」の状況を、包み隠すことなく伝えることが、
融資獲得にとって、必要になってきます。


不動産所得の申告時に作成する貸借対照表は、
不動産に限った、資産と負債のバランスが示されるイメージです。


イメージを分かりやすく伝えるために、単純化して伝えますが、
例えば、2,000万円の区分マンションを3部屋所有していると、
資産は6,000万円と表示されます。


それに対して、融資の残高が4,000万円だとすると、
負債が4,000万円。


差額の2,000万円が、純粋な資産とみなされます。


つまり、2,000万円までは、融資の可能性あり、とみてくれる、
そんなイメージを目で見て伝えるのに役立つのが、
貸借対照表だと、私は考えています。


そして、貸借対照表には現れていない、
株式や投資信託、イデコなどの金融資産も加味しながら、

「いくらまでなら貸しても良いだろうか?」

ということを、購入予定の物件の担保評価と合わせて、
金融機関は考えてくれるイメージではないか、と私は考えています。


貸借対照表に記載される不動産の金額(帳簿上の価格)と、
金融機関の担保評価の金額には、差が出ることはもちろんあるので、
貸借対照表で見える、純粋な資産が2,000万円あるからと言っても、
その金額まで貸して頂けるかは分かりません。


ただ、金融機関の関心事として、
一番気に掛けることは何でしょうか?


それは、
「ちゃんと返してもらえるのかどうか?」です。


その時に最初に見るのが、
年収や所得などの収入ではあります。


ただ、それと合わせて、
万が一の時、持っている物件を金融機関が売却して、
融資を回収できるのか、という点も気にしています。


そのために、抵当権を設定されています。


なので、その万が一の時の回収可能性を、
客観的な数字として示すことができれば、
融資してもらえる可能性も高くなると私は考えており、
それを示す書類のひとつとして、
青色決算書の貸借対照表を大切に考えています。


貸借対照表を通じて、
所有物件という資産と融資残高という負債のバランスを見せる。


さらには、万が一の時に、
換金して返済にあてられる可能性のある金融資産を、示すことができれば、
貸したお金を返してもらえなくなる可能性は低い人、
つまり、貸しても安心な人、
とみなしてくれる確率があがると思いませんか?


そんな、自分が貸しても安全な人ですよ、
ということを示す意味でも、
貸借対照表は、税務的に不要だから作らない、というのは、
もったいないのではないか、と私は考えています。


これから、不動産所得のある確定申告をされる際、
貸借対照表も作成してみることで、
今後の融資の選択肢などが広がる可能性がある。


そんな視点で考えてみるのは、いかがでしょうか?


税理士先生に任せているという場合でも、任せっきりにはせず、
貸借対照表のことまで説明してもらうというスタンスでいると、
今後に向けて、より良い申告ができるのではないか、と私は思います。


35 資産運用に必要な戦略


北京オリンピック、開催中ですね。


興味のある競技はありますか?


私は、冬季オリンピックが開催されると、
いつも、ワクワクして見る競技があります。


それは、カーリングです。


氷上のチェスという別名があるように、
先を読みながら、状況に応じて戦略を変えていく


そして、戦略を実行する、技術も求められる。


こころと技とコミュニケーション。


そんなカーリングという競技に魅了されています。


自分では、実際にカーリングをしたことはありませんが、
テレビの前で、
「自分ならストーンをあそこに投げて、そうすると、こうなるかな…」
などと、ぶつぶつ呟きながら楽しんでいます。


日本、特に、女子代表の、ロコ・ソラーレは、
見ていて、素敵なチームだなと感じています。


先日の、デンマーク戦の最終ショット。


大逆転の3点を生み出したのは、圧巻でした!


応援しながら、
自分でも考える楽しみがあるカーリング。


資産運用や資産形成という点でも、通ずるものがあるな、
と私は感じています。


現在地の確認
  ↓
目標の設定
  ↓
現在地から目標に向けて、どんなプロセスで目指すかを考える


この3ステップを考えることが、出発点です。


そして、そのプロセスとして、金融庁などが推奨しているのが、
長期・分散・積立」というスタンスです。


このスタンスに向いている制度としては、
イデコ」や「つみたてNISA」などがあります。


私の個人的な意見としては、
これに「不動産」を組み入れるのが、良いバランスではないか、
と考えています。


どんなプロセスで目標を目指すかは、
あなたの気持ちや考え方次第で変わりますので、
正解はありません。


一番お伝えしたいのは、
どんなプロセスを選ぶかがある程度決まったら、
そのプロセスから外れるような選択をせず、継続することこそ、
資産運用においては、大切な戦略ではないか、ということです。


状況に応じて変える、
という柔軟性が必要なこともあるとは思いますが、
ベースになるプロセスは、目先のことに一喜一憂せずに、
淡々と継続することが大切だ、というイメージです。


例えば、金融商品の場合、テーマ型投信、があります。


最近で言えば、
ESGに積極的な企業を組み入れた、投資信託のような商品です。


世の中、世界の流れ的に、
その時々で注目されるテーマがあり、
それは、時々刻々と変わっていきます。


その時々で、テーマに沿った商品が出てくることがあるのですが、
皆さんの資産を、
そのテーマに合わせた商品に入れ替える、
みたいなことはしない方が良いのではないか、というのが私の考えです。


イメージで言えば、
その時の流行に合わせて、トレンドの洋服を選び、
流行遅れになったものは、捨てていくことをせず、流行に左右されず、
長く着られる自分らしさを感じられる服を大切にする、
という感じでしょうか。


もし入れ替える、流行遅れは捨てていくようなプロセスを、
資産形成で選んでしまうと、
積み上げてきた資産が、その都度リセットをされてしまい、
殖えていくという実感を抱きにくくなってしまう、と私は考えています。


これは、例えば、投資対象として、
色々な選択肢が、目新しさと合わせて出てきますが、
「あれもよさそう」
「今度はこれをやってみよう」
と目移りしてしまうようなイメージです。


新しく出てきた商品などを選んで、
資産運用のプロセスに組み入れることが悪いとは言いません。


ただ、それまで継続してきたプロセスを、
リセットしてしまうことはせず、
最初に選んだプロセスは、いい意味で、
「 ブレずに続ける 」
ことこそ、資産運用で一番大切な戦略ではないか、
と私は考えています。


私の例をひとつ、お伝えします。


今でこそ、
「イデコ」という名称で認知度も高まった確定拠出年金


2001年に日本には導入され、
まだ加入者が10万人にも満たなかった2004年に、
私は加入しました。


それから、もう少しで20年になります。


途中でリーマンショックやアベノミクスなど、
上がり下がりの経験はありましたが、
毎月お金を継続して投じ続けたおかげで、含み利益を得つつ、
今も淡々と継続をしています。


惜しむこととしては、
最初の頃から掛金をもっと出していれば…
ということでしょうか。


そんな私の資産運用の戦略としては、
「長期・分散・積立」にプラスして、
ほったらかし」ということも付け加えて考えています。


資産の状況を見たり、バランスを見たりするのは、
四半期や半年、年に一度で良いのではないでしょうか?


不動産の場合は、
基本、売却するスタンスではないケースが多いので、
年に一度くらい、もし今売ったとしたらいくらになるか?
を考えるくらいのスタンスが良いのではないでしょうか?


目先の上がり下がりに一喜一憂せず、
5年、10年、20年、という心持でいられる戦略を選ぶことこそ、
本業にも打ち込みつつ、
安心した気持ちで取り組める資産運用、
資産形成になると私は考えています。


皆さんは、どんなスタンス、戦略が、
自分には合っていると思いますか?


一度、胸に手を当てて、考えてみることをおススメしたいです!

34 あなたの部屋、どう見られていますか?


「保有効果」という言葉があります。
人間は、自分が持っているモノの価値を高く感じるという心理効果のことです。


ここでは、「賃貸物件」をテーマに考えてみます。


物件を購入してスタートし、あなたの物件になった後、

「もし今売ったら、●●円で購入希望者が現れるはず!」
「空室になって貸したら、●●円の賃料で貸せるはず!」

こんな気持ちになるのではないか、と思います。
私自身も同じです。


ただ、その気持ちが、
周りの評価と一致していないこともあります。


昨年、私はテスト的に、
3週間だけ1部屋を売りに出してみました。


投資物件なので「利回り」や「賃料」などを踏まえて、
「少し強気に価格の設定」をしました。


積極的に売ろう、という気持ちはなかったので、
「今の自分が出した強気の評価で、どのくらい周りの反響があるのか?」
を見てみたかった、というテストです。


結果は、反響「ゼロ」でした。


売りたい気持ちはほぼなかったので、結果的には良かったのですが、
私がつけた強気値段の「自己評価」は、
周りからは、誰も受け入れて頂けない、


つまり、「保有効果」で高く評価をしてしまっていた、
ひとつの例です。


主観を大切にすることは必要ですが、
自分の想いと周りの想いの間にへだたりがあっては、
不動産投資、大家業も、順調な運営をすることができません。


だからこそ、
私は「セカンドオピニオン」的な視点が大切だと考えています。


自分の想いや考えが、周りから大きくずれていないか、
自分で気づいていない視点があるのではないか、
ということに、気が付く機会を作る、というイメージです。


私の所へ、相談に来て頂く方が、物件の情報をお持ちになられた時は、
私という周りの視点から、
どう感じるかを率直にお伝えさせて頂いています。


私自身の保有物件に関しては、不定期ではありますが、
不動産会社さんに、査定などをしてもらうなどで、
自分の中での物件評価との乖離がないかなどの
目安を把握するようにしています。


近日、私が保有している物件が空室になります。


退去後、部屋の中をどうするかなど、
賃貸管理会社さんと打ち合わせを行って、
空室を少しでも早く埋められる方法を考えていきます。


リノベをするのか?
ホームステージングをするのか?

詳細は、これから考えていきます。


33 不動産投資においての「1月1日」


資産運用、不動産投資において、
「1月1日」という日が、どんな影響を与えるのかを、
再確認できればと思い、まとめてみました。
(個人で行っている方を、念頭においています)


1番影響が大きいのは、
物件を売却する時」です。


税金面にスポットをあてた時の話にはなりますが、
売却価格が、その時点での帳簿上の価格を上回っていたら、
その利益に対しての譲渡税を払うことになります。
(購入価格との比較ではない点、ご注意ください!)


例をあげて、お伝えします。


2,000万円の物件を購入して、
土地の価格が800万円、建物の価格が1,200万円とします。
建物は、20年で減価償却するとします。
(毎年60万円ずつ)


この物件の5年後(60ヶ月後)の帳簿価格は、
いくらになりますか?


土地は減価償却しないので、
変わらず800万円。


建物は、毎年60万円減価償却していくので、
60万円×5年=▲300万円。
1,200万円-300万円=900万円


土地800万円+建物900万円=1,700万円
これが、5年後の帳簿価格になります。


もしこの時に、
当初購入した2,000万円と同額で売却できたとしたら、
売却利益として300万円が発生します。


2,000万円で購入した物件が、2,000万円で売れたのだから、
利益は0円と勘違いされる方も見受けられるのですが、
大きな間違いですので、気を付けて下さい。


さて、この300万円の売却益に対してかかってくる税率は、
● 短期譲渡(5年以下)は約40%
● 長期譲渡(5年超え)は約20%です。
 (所得税・住民税の合計)


つまり、この例のケースの場合、
売却時に
5年以下だと 300万円×約40%=約120万円
5年超えだと 300万円×約20%=約60万円


売却するタイミングで、
払う税額に大きな差がついてきます。


さらに、質問です。


もし物件購入が2017年2月、売却が2022年3月の場合、
短期譲渡でしょうか?
長期譲渡でしょうか?


ここが、特に間違い、勘違いの多いポイントなのですが、
このケースは、
「短期譲渡」になります。


5年と1ヵ月経過しているのでは?
と言われそうなのですが、
短期譲渡と長期譲渡の5年の考えるポイントは「1月1日」なのです。


つまり、1月1日時点で、
5年以下なのか5年超かで判断するのです。


上記のケースの場合、
2022年1月1日時点では、4年10ヶ月なので、
短期譲渡に該当するのです。


2023年1月1日を過ぎてはじめて「5年超」と判断されるので、
もし売却するなら、それ以降が、
税金面では有利になるということです。


このイメージを分かりやすくお伝えするために、
私が聞かれた時は、
「お正月を6回過ごしたら、長期譲渡です」と話しています。


不動産投資、大家業は、
長期のスタンスで取り組む方が多いとは思いますが、
いつ、どんなタイミングで、売却を検討するかは分かりません。


そんな想定外に備える意味でも、
この「1月1日を6回過ぎたかどうか」というポイントは
忘れないで頂ければと思います。


その他、1月1日という点で言えば、
固定資産税がかかってきます。


1月1日に物件を持っていれば、
年の途中で手放しても、
その年の固定資産税を支払う義務が生じます。


この場合は、売却時に、日割で精算するなどで、
不公平感が生じないように配慮されることが多いです。


(購入時に固定資産税の日割り精算を払った方も多いと思いますが、
 それの反対と捉えて頂ければと思います)


その他、税金面で言えば、住民税も1月1日が基準日です。


例えば、3月31日に横浜から東京に引っ越したとしても、
その年の住民税は、全額横浜に払う、
というイメージです。


生活と資産運用と税金は、切っても切れない関係にあります。


たくさんあるので覚えきれなくて当然ですが、
自分自身に関わりそうなことは、
ぜひ押さえておいて下さい!


税金と言えば、2021年の確定申告の時期になりましたね。
今年はいくら払うことになるのかな・・・ 


32 資産運用に「ときめき」は必要か


年末が近づくと、
メディアなどで取り上げられることが多いテーマのひとつに
「片付け」があります。


部屋を整理整頓して、
年始をすっきりした気持ちで迎えましょう、
という内容です。


実際に著書を読んだことがないので、内容に関しては触れませんが、
片付け、と聞くと、思いつくのが「こんまり」さん。


「ときめく」「ときめかない」という視点で、
片付けのことを話されている方、という印象を私は持っています。
(ご存じの方で、もし違っていたら、ご指摘下さい。)


この、「ときめく」という視点と資産運用に、資産の棚卸に、
共通する点があるのではないか、と私は感じています。


今日の内容は、少し金融資産寄りのお話になりますが、
私が先日実際に行ったことをお伝えします。


私は、資産運用、資産形成を継続するコツとして、
お金を投じていることを忘れてしまうことが大切だと考えています。


なので、不動産に関しては、日常で意識することはほぼなく、
保有している株式や投資信託などに関しても、
日々相場を見ることもないので、
基本ほったらかし状態です。


そんな私が、久々に保有銘柄を見た時のこと。


「あれ?なんでこの銘柄買って、保有していたんだっけ?」
「なんとなく、この銘柄持っていたい気持ちになれないな・・・」


株式の場合、半年に一度、
配当金や事業報告書が送られてくることが多いですが、
それも見返しながら、利益が出ている銘柄、
含み損を抱えている銘柄関係なく、


保有していることにときめきを感じない銘柄


に関して、売却して手放しました。


売り注文を出して、
約定した後の気持ちは「スッキリした」というのが、
私の感想でした。


行動経済学において、
自分が保有している銘柄や不動産に対して、
高い価値があると考える「保有効果」「授かり効果」
という現象が生じると言われています。


損切りができずに資産を大きく減らしてしまう、
という点から考えた場合、
この保有効果に捉われてしまうことは、マイナス要因です。


ただ、定期収入を目指す不動産や、
つみたてNISAなど、長期投資においては、
継続することが何よりも大切です。


目先のプラスマイナスに一喜一憂せず、
保有していることにプラスの価値を感じることが大切、
というイメージになりますでしょうか。


そして、自分が好きだ、と感じられる対象でないと、
長期投資として継続することは難しいのではないか、
と私は考えています。


これは、個別の銘柄でもそうですし、
投資をしようとする対象そのもの(株式、投資信託、不動産など)
に対しても言えることだと思います。


この年末の振り返りの時期、資産の棚卸もしながら、
皆さんがこの先長く続けていけると感じること、好きなことはなにか?
所有することに、ときめきを感じられるものはなにか?


投資でも仕事でも、
一度、ゆっくりと考えてみるのはいかがでしょうか?


31 入居の申込、断わることはある?


「物件購入後、初めて退去があり、
 現在募集中ですが、
 申込があった時に、断ることはありますか?」


先日、そんな相談を受けました。


私の結論を最初に伝えると、
申込みの連絡を受けてから、入居をお断りしたことは、
今までにありません。


その理由としては、
賃貸管理会社への信頼」と「保証会社の存在
があるからです。


私の場合、
入居者さんとのやり取りを自分でする自主管理は選ばず、
賃貸管理会社さんに委託料をお支払いしてお願いしています。


賃貸管理会社さんへお願いしている場合、
不動産投資、大家業で生命線になる
「入居者さんからの賃料の受け取り」は、
賃貸管理会社さんにやって頂くことになります。


その場合、支払いが滞るかもしれない方を住まわせてしまうと、
のちのちトラブルの元となり、
対応に時間を割くことになるなど、
矢面として大変な立ち位置になるのが、賃貸管理会社さんです。


なので、オーナーである私たちに、
「入居申し込みがありました」と連絡を頂く時は、
入居希望者のお仕事状況やご収入の確認などを済ませ、
「あとは、保証会社の審査結果待ち」
という段階になっていることが多いです。


連絡を頂いた時には、
性別や年代、お仕事状況などは伺いますが、
「この方なら大丈夫そう」と判断した上で連絡をくれている、
と信頼をしているので、
今までお断りしたことはないのが実情です。


ただ、入居時点とその後のご状況に変化が生じる可能性への
リスクヘッジ的な意味合いも兼ねて、
「保証会社さんの審査通過、加入」
という点もお願いしています。


これはオーナーである私たちにも、賃貸管理会社さんにも、
安心感をもたらしてくれるからです。


私のセミナーなどを聞いたことのある方には
お話したことがありますが、
夜逃げをされた時に、保証会社さんという存在があったことで、
オーナーである私が、
金銭的な負担を強いられることはありませんでした。


つまり、夜逃げが確定して、
退去したとみなすその日までの滞納賃料分に関しては、
保証会社さんが夜逃げした入居者さんに代わって払ってくれたことにより、
最終的に全額入金になり、未回収になることはなかったということです。


賃料を受け取れないケースとしては
「空室」と「滞納」がありますが、
空室よりも滞納の方がやっかいだと私は感じています。


空室であれば、賃貸管理会社さんにお願いはしつつも、
自分でも想いなどを伝えて、
賃料を受け取れるようにする方法(空室をどうやって埋めるか)
を相談しながら考えることができます。


一方の滞納の場合は、

「どのように賃料を払って頂くか」
「どのように退去して頂くか」

という部分に力を注ぐことになり、時間も労力もかかってしまいます。


だからこそ、
入口の「誰に借りて住んで頂くか」が大切なのです。


その点に関しては、賃貸管理をしている管理会社さんの方が、
いろいろなケースを見ており、万が一の対応に関しても精通されている。


そんな信頼感から、そして最悪の場合でも保証会社さんが、
滞納賃料分を補填してくれる。


この流れ、仕組みがあるからこそ、私は、管理を委託しており、
申込の連絡があった時は、基本的に断らずに受け入れる。
そんなスタンスでいます。


皆さんは、ご自分が所有されている部屋で、
賃借人さんとの間でなにかトラブルなどを経験されたことはありますか?


もし何か経験されたことがありましたら、
ぜひお話聞かせて下さい。


「そういうことが起こりえるのだ・・・」みたいなケースを知り、
自分の学びを深めることにもつなげたり、
一緒に考えたりしたいと考えています。


30 住んでる街に住み続けたいか


先日、リクルートのSUUMOが
住んでいる街に住み続けたいか」という調査の結果を公表しました。


住みたい街ランキング、ではなく、
住み続けたいかどうかです。


実際に暮らしてみて、どう感じているかという調査なので、
憧れではなく、実感が現れている内容だと思いながら目を通しました。


内容をいくつかお伝えします。
「今後も今住んでいる街に住み続けたい」に
「そう思う」「とてもそう思う」と答えた方の割合です。


居住形態別にみると、
賃貸は59.2%、持家は74.4%。


ライフステージ別にみると、
単身男性59.1%、単身女性60.6%、
ご夫婦のみ70%、ご夫婦+お子様72.3%。


住み続けたいと回答した人が、
その街の魅力として評価している特徴の中で
高い得点がついているものをピックアップすると


「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」
「職場など決まった場所に行くなら電車・バス移動が便利だ」
「徒歩や自転車での移動が快適だ」
「メディアによく取り上げられて有名である」


上記あたりを、単身男性・単身女性・夫婦のみのような、
不動産投資という点で
ターゲットになりやすい方は高得点であげていました。


マイホームという持家がある方の割合が
高くなるのはもっともだなと感じますが、
賃貸でも約6割の方が同じ街に住み続けたいと感じている。


引っ越しを容易にしやすいような単身者でも、
男女問わず、約6割が、
同じ街に住み続けたいと感じている。


このことを踏まえると、リモートワークなどの普及で、
場所を選ばずに働けるなど自由な環境になりつつありますが、
賃貸だとしても同じ街に住み続けたいと感じている方が、
少なくとも6割近くはいらっしゃる。


住まいを変えるという変化を嫌っているだけなのか、
一度暮らした街へは愛着がわきやすいのか。


様々な理由があるとは思いますが、
メディアに取り上げられやすい街、
通勤など移動が便利だと感じる街であれば、賃貸の需要は、
今後も継続して保たれるのではないか、
とこの調査結果を見て感じました。


不動産投資、大家業は、
借りて下さる方がいて初めて成り立ちます。


管理状態ももちろん大切ですが、
まずは借りて下さる方が多く集まるエリアに物件を保有することが、
何よりも大切です。


女性向け情報誌にテーマとして取り上げられるような街を選ぶこと、
企業や商業施設が集まるエリアまでの
移動が便利な街を選んで物件を持つこと。


不動産投資、大家業を長期にわたって継続して、
失敗しにくくする秘訣ではないか、と私は改めて感じました。


29 結局、老後資金って幾ら必要なの?


この質問をお受けすることがありますが、
その時の私の答えは、いつも同じです。


「それは、分かりません・・・」


老後2,000万円問題という言葉がピックアップされたことが、
1つの目安を示したのかもしれません。


ただ、今までも何度かお伝えしたことがありますが、
あくまでもこれは、
1つのモデル世帯をベースに考えた試算であって、
皆さんに、必ずしもあてはまる訳ではありません。


ただ、「分かりません」では元も子もないので、
年金定期便やねんきんネットを利用して、
受け取れる目安年金額を一緒に考えることもあります。


そして、その際は、現時点での将来の備えに向けた、
目標金額をお伝えすることはあります。


目標と現状の差を埋めるために、
今から何をしないといけないか?


収入を増やすのか?
支出を減らすのか?
資産運用など、手元にあるお金に働いてもらうのか?


これを一緒に考えるパートナーが、
ファイナンシャルプランナーだと私は考えています。


老後に限りませんが、
これからの将来の目標に向けての道筋を描く
ヒントや気づきを得て頂く。


そして、お金に対する不安を和らげること。
これがFPの役割であり、使命でもあると考えています。


ただ、人生は、お金があるだけでは、
充足感を抱きにくいと思います。


お金はあるに越したことはないし、
お金があることで人生の選択肢を増やすことはできます。


でも、お金だけでは満たせないものが、あります。


それは「心」です。


幸福感や充実感を抱いてこそ、
心の満足にもつながると私は感じます。


その心の満足は、他者とのかかわりや社会との接点を、
どのように持ってどのように過ごすか、
に左右される部分が大きい、と私は感じています。


仮にお金の持ち合わせが少なくても、
周りと良好な関係を築いて、楽しさや幸福感を抱けるのであれば、
それは、人生の資産形成がうまくいっている証ではないか、と思います。


その人生の資産形成を作り上げていく上で、
選択肢を増やす手段となるのが、
お金ではないか、と私は考えています。


稼いだお金を守り育てて、
人生の資産形成をより充実したものにする。
そこを目指すところに、資産運用、お金の資産形成をする意義があると、
私は考えています。


なので、老後にいくら必要になるか、
というお金の目標よりも、
人生の資産形成をどのように作り上げていくか、を大切にして下さい。


他者や社会との接点なくして、
私たちは生きられないのですから・・・


コロナ禍もあり、
リアルな出会いやイベントが減ってしまったからこそ、
私は対面でのご相談やリアルでのセミナーを、
今まで以上に大切に思えるようになりました。


人と人との出会いをつなぐ意味合いも兼ねて、
イベントなども考えたりしていますので、
ご都合、ご興味などあれば、ぜひいらして下さい!


28 投資物件の価格は、どうやって決まる?


ニュースなどを見聞きすると、
不動産、特にマンションの価格に関しては、
値上がり傾向にあると言われています。


ニュースで取り上げられることが多いのは、
都心のマイホームとしての新築マンションではありますが、
中古もその傾向があります。


そして、不動産投資、大家として選ぶ、
賃貸用の物件に関しても、
少なからず、連動している部分があるとは感じています。


このコラムでは、不動産投資をメインテーマにしているので、
投資物件に絞って話そうと思いますが、
投資物件の価格が決まる際に、
キーになってくるのは、どんな要因があるでしょうか?


需要と供給のバランスも1つの要因です。
売主さんがどういう理由で売却したいと考えているかも1つの要因です。


考えていけば、いろいろな要因があげられると思いますが、
私が価格決定に1番影響を与えると考えているのは、
金融機関の評価」です。


手元に現金がある、
まとまった金融資産を不動産に変えたいなど、
物件を現金で購入されるケースもありますが、
多くの方は、金融機関からの融資を利用して購入しています。


不動産会社さんも、
利益も考えながら物件を販売することを考えますが、
購入希望者の手に届きにくい価格設定をしたら、
そもそも販売ができません。


だからこそ、
購入を検討する人と販売する不動産会社さんを円滑に結ぶ、
キーになってくるのが金融機関であって、
金融機関がその物件の資産価値をどのくらいと考えるか、
というのが、販売価格にも大きく関わってくるのです。


ただ、この金融機関の物件に対しての
評価の基準も一律ではありません。


例えば、同じ物件だとしても、
A銀行では2,200万円という評価が出ていても、
B銀行では2,100万円というケースがあります。


その物件が、仮に2,150万円で販売されていて、
Cさんが買いたいとなった時。


仮にCさんがローンを最大限に活用したい場合、
A銀行を利用できれば、ほぼ全額ローンを利用して購入検討できますが、
B銀行しか利用できない場合、
少なくても50万円は用意する必要があります。


また、購入検討する側としても、
金利がどれくらいで利用できるのか、
ローンを利用する場合に何年借りて組むことができるのかによって、
収支やキャッシュフローの状態も、大きく変わります。


だからこそ、物件の良し悪しは当然ですが、
それと合わせて、
金融機関の融資姿勢」もウォッチし続けることが大切です。


私も、個別の金融機関の変化に関しては、
信頼を寄せている不動産会社の担当者などから、
タイミングみて伺いながら、キャッチアップしています。


不動産投資、大家業は、
物件を保有してからがスタートです。


購入後、賃貸管理に関しては、
管理会社に委託をすることで、
オーナーとしては、基本的に日々やることはありません。


何部屋保有したいか、
毎月の賃料収入をどのくらい得たいかなどの目標は、
皆さんの気持ちや考えによって変わりますが、
今後購入を考えている場合でも、保有を継続する場合でも、
仮に売却を考える場合でも、
保有物件の資産価値を考える上では、
金融機関の姿勢を知っておくことも大切です。


購入後任せっぱなし、
営業の担当者からの連絡を待っているという受け身スタンスではなく、
今回話したような、金融機関の姿勢がどうなっているか?
などという話題をきっかけに、
継続的にコンタクトを取ってみるようなことも、
皆さんが大家を継続していく上では大切なことではないか、
と私は考えています。


担当者も、連絡をもらえるだけでも、嬉しいのではないかな、
と、個人的には思っています。


27 修繕積立金の値上げは悪いこと?


私のセミナーや個別相談にお越し頂いた方には、
国土交通省のガイドラインのお話をすることがあります。


マンションの修繕積立金の目安として示されているのは、
1平方メートルあたり、平均で218円です、
とお伝えしていました。


これは、
「15階未満、延床面積が5,000平方メートル未満」
の場合です。


規模などによる違いはありますが、
賃貸用のマンションであれば、
大部分がこの規模にあてはまっています。


このガイドラインが、先月(2021年9月)改訂されました。


そこで示されている平均値は「335円」で、
今までと比べて、
1平方メートルあたり「117円」上がりました。


例えば、20平方メートルのワンルームであれば、
今までの目安は「4,360円」でしたが、
改訂後の目安では「6,700円」というイメージです。


335円は平均値であって、幅としては、
1平方メートルあたり「235円~430円」と示されています。


この目安は、「機械式駐車場がない」場合なので、
あるマンションの場合は、もう少し加算額があります。


この値上がりの背景には、

築年数が経過したマンションの増加
工事に関わる職人さんや資材の価格の上昇

などの様々な要因があります。


マンション大家をしている立場からすれば、
毎月の支出が増えることは、収支の悪化につながり、
数字面だけ捉えれば、マイナス要因とも感じます。


ただ、長期的な資産運用の対象として、
マンションを保有しているのであれば、
この平均値の改訂は、喜んで受け入れることではないか、
と私は捉えています。


様々なマンションがありますが、
老朽化してしまう要因の1つとして、
資金不足で適時適切なメンテナンスができない
ことがあげられています。


マンションの場合、一棟物件との違いとして、
全体の維持管理を自分の意思だけではできない、
ということがあります。


だからこそ、運命共同体でもある、他の区分所有者さんと、
毎月少しずつ管理費・修繕積立金を出し合って、
共用部分の維持メンテナンスをしていく必要があります。


ただ、先立つものは、「お金」です。


修繕をしたいとなっても、
マンション全体としてお金が不足していた場合、
金融機関からお金を借りる、
所有者から一時金として徴収するなどの方法を取らなければ、
メンテナンスができず、住み心地や資産価値は下がってしまいます。


メンテナンスがスムーズにできないと、
借りて住みたいと感じてくれる人も減ってしまい、
賃貸経営が成り立たなく恐れにもつながりかねません。


今回のガイドラインの平均値の値上げ。


マイナスとして捉えるのではなく、
今後の資産価値を維持し、賃貸経営を安定させるためには、
むしろ必要な金額を早目に示してくれてありがとう、
みたいに捉えたいと、私は感じました。


実際に、これを機会にと思って、
自分が保有している部屋を見てみたら、
修繕積立金の平方メートル単価は、
「143円~442円」の幅がありました。


143円の部屋があったのには、正直ビックリでした。


そのマンションは全体で92部屋あることと、
管理組合がしっかり機能しているからこそ、
メンテナンスでの不具合はまだ出ていませんが、
今後の値上げも視野に入れないといけないな、と感じたりしました。


皆さんも、ご自分が保有されている部屋の修繕積立金、
ぜひ一度、確認してみて下さい。


今後、末長く不動産投資、賃貸経営を
安定して続けていくためにも!


26 リセールバリュー


先日発売された「週刊エコノミスト」を
パラパラと見ていました。


「マンション管理」がメインテーマだったこともあり、
手に取ったのですが、
その中に「リセールバリューランキング」も掲載されていました。


これは、「東京カンテイ」さんのデータが提供元のランキングで、
築10年前後の中古マンションが、新築時と比べて、
おおよそいくらくらいなのか?の目安のランキングです。


首都圏のランキングで、1
位はどこの駅だと思いますか?


2位に大差をつけて、1位は「代官山駅」、
リセールバリューは、なんと「164.3%」でした。


分かりやすくイメージで言えば、
新築時に1,000万円だったマンションを、
10年後である今売ったら1,643万円で売れる、ということです!


ちなみに2位は「溜池山王」、
3位は「桜木町」でした。


対象となる駅は412駅ありましたが、
その内リセールバリューが100%を上回った(新築時より値上がりした)のは、
なんと214駅だったとのこと。


70%未満になったのは、
412駅中10駅のみという結果が公表されています。
https://www.kantei.ne.jp/news/release/882


このデータは、
マイホームとしてのマンションを集計の対象にしているので、
不動産投資や大家業という、賃貸用マンションに、
そのまま当てはめられる訳ではありません。


また、この10年という期間を振り返ると、
いわゆるアベノミクスによる株高などを背景に、
不動産にも資産需要が広がり、
リセールバリューの上昇にもつながったのではないか、とも感じます。


とは言え、住みたい街としての魅力、需要がなければ、
どれだけ立派な物件であったとしても、
リセールバリューには、つながりません。


その意味で、住みたい人に選ばれているエリア
人の全体的な流れなどを見て把握するには、
1つの参考として分かりやすいのではないか、と私は考えています。


皆さんが住んでいる駅、住みたいと感じる駅は、
ランキングにありましたか?
持っている賃貸物件のある駅は、何色でしたか?
(https://www.kantei.ne.jp/news/release/882  の中の「首都圏RV2020」をご参照下さい)


資産運用、資産形成の1つの手段として不動産、
賃貸マンションを持つ方の多くが、
副収入を得ることを目的にされる方が多いです。


値上がり益を狙って不動産を買うという方は、
少数派だと感じます。


とは言いながらも、まさかともしも、
はいつ訪れるか分からないので、
「もし今、手放すとしたらいくらくらいで売れそうなのか?」を
おおよそでも把握しておくのは、大切なことだと私は考えています。


今回のリセールバリューのランキングは、
住みたい人に選んでもらえるエリアなのかどうかという
「森」を見るという点では、役に立つと思うので、
一度見てみることをおススメします。


物件ごとに見た「木」という視点での参考としては、
こちらのサイトが良いかもしれません。
https://www.mansion-review.jp/


ただ、このサイトも、
すべての物件情報や取引情報が掲載されている訳ではなく、
掲載されている価格や賃料で必ずしも成約した訳ではない点を差し引いて、
あくまでも「参考の1つ」として捉えて頂ければと思います。


25 マンションはいつまで働ける?


今回は、
「マンションはいつまで働けるのか」
というテーマにしました。


自分の時間と力を使って就業することは、
労働収入につながります。


一方で、不動産投資や大家業など、
自分の時間をあまり費やすことなく、収入をもたらしてくれるのは、
資産収入につながります。


最近、FIRE、という言葉を耳にすることが多くなりましたが、
資産全体から産まれる収益の4%で、生活費などをまかなうことができれば、
元本を取り崩すことなく、安定した経済基盤を築けると言われています。


私が資産形成のメインに据えているワンルームの場合、
物件による違いもありますが、
築20年以内など、比較的新しい物件であれば、
手取りのリターンは、おおよそ4%前後が多いです。


マンションを長期で保有して、
賃借人さんに選んで頂くことで得られる
賃料収入を積み重ねることが、
将来の経済的な面での安心にもつながりやすい
1つの例ではないか、とも感じています。


とは言え、マンションも築年数が経つと老朽化していきます。
そんなマンションなどの不動産は、
資産収入をもたらしてくれる存在として
いつまで、あなたのために、働いてくれるのでしょうか?


マンションを例に取り上げますが、
以前は、マンションの寿命は約60年と言われていました。
それが、建築技術などの発展に伴い伸びてきて、
最近の新築分譲マンションでは、
100年マンションなどと言われるものも増えてきています。


人生100年時代と合わせているのかもしれませんが、
自分で住むにせよ、貸し出すにせよ、
住まいとしての価値が継続することが、何よりも大切です。


そこでポイントになるのが「管理」です。
マンションは管理を買え、と言われることが多いですが、
まさに、この管理こそ、
マンションがいつまで現役でいてくれるかどうかを
左右すると言っても過言ではありません。


マンションを人間の体に例えるなら、
壁などの躯体と言われる部分は骨格や筋肉、
給水管や排水管などは血管にあたります。


どちらか一方でも、健康を損ねてしまうと、
住まいとしての魅力が薄れ、
資産価値という面でも影響を受けてしまいます。


そこで、中古マンションであれば、購入を検討する際に、
「重要事項調査報告書」や「長期修繕計画」などを見て、
過去の修繕履歴や今の積立金の残高、
これからのメンテナンス計画のたたき台を確認します。


また書類だけで分からない点に気づくためにも、
実際に物件の現地へ足を運んで、自分の目で見て、
状態や雰囲気を確認することが大切ではないかとも考えています。


2022年4月からは、
マンション管理適正評価制度」というものもスタートします。
http://www.kanrikyo.or.jp/evaluation/


今後、マイホームとしてのマンションにせよ、
あなたの代わりに働いてくれるマンションにせよ、
「管理」という面が資産価値、
ひいては売買価格に影響を及ぼす流れが強まると私は考えています。


管理状態次第で、建て替えという選択肢ではなく、
今あるマンションを70年、80年と長く継続して、
住まいとしての価値を保ち続けられることにもなるからです。


だからこそ、少しでも長く働いてくれる資産であり続けるために、
持っているマンションの管理はお任せにし過ぎず、

「議案書には必ず目を通して、委任状や議決権行使は提出する」
「予定など都合がつくときは、総会へ足を運んでみる」
「自分自身の学びのためにも、できる範囲で理事などの経験もしてみる」

そんな気構えがあるだけでも、
保有しているマンションへの想い、
不動産投資や大家業を失敗しにくくすることにつながるのではないか、
と私は考えています。


私自身も、自分への学びも兼ねて、先日参加した総会で、
気さくに声をかけて頂いたこともあり、
理事の仲間入りをさせて頂くことにしました。


どんな流れになるかは分かりませんが、
そんな理事としての実体験なども、今後共有できればとも考えています。


24 コロナ禍で住みたい街に変化は?


ふと、賃貸需要における
職住近接」について考えました。


職場まで、通勤に1時間などをかけるくらいなら、
家賃が少し高くなっても歩いて行ける所に住みたい、という考えです。
職場の近くに住む場合に、手当をつけるような会社も一定数あります。


一方、コロナ禍で、リモートワークの普及などもあり、
ニュースなどで「東京人口流出」という話題が取り上げられたり、
ライフルホームズのコロナ禍で借りて住みたい街ランキングで、
神奈川県の本厚木駅が1位になったりもしました。


では、「職住近接」のような従来の考え方と、
コロナ禍で広まった「広さを求めて郊外移住」の考え方、
どちらの方が多いと思いますか?


スーモを運営している、
リクルート住まいカンパニーさんのデータを踏まえると、
前者の従来の考え方の方が、多数派だと私は感じています。


コロナ禍で住みたい街が変わったかどうか、という調査結果があるのですが、
「大きく変わった」という人は約1割、
「やや変わった」という人は約2割、
「特に変わっていない」という人は約7割
という結果になっています。


「特に変わっていない」と回答した人中でも、
単身世帯は7割を超えており、
夫婦のみの世帯や夫婦+お子様世帯を上回って、
住みたい街に変化はないと回答しているという結果です。


総務省の発表でも、
東京の世帯人数は「1.95人」と平均で2を下回ったことも、
上記の結果とリンクしているように、私は感じました。


実際に、あなた自身は、住む場所を変えたいと思いましたか?
友人知人で、コロナ禍をきっかけに住まいを変えた方は、
どのくらいいらっしゃいますか?


リモートワークをきっかけに、
都心から郊外などへの転居を、
実際に行われた方も一定数いらっしゃるとも思いますが、
そこまで多くなかったのではないでしょうか?


上記のようなことも意識しながら、
マイホームとしての不動産選び、
不動産投資、大家としての物件選びも、
考えてみると良いかと思います。


人が集まり、人気のある街は、
不動産の資産価値も落ちづらく、
賃貸需要もある、という点こそが、
大切だと私は考えています。


23 マンションは管理を買え!


私は、区分マンションの大家業を行っています。
最初の1部屋目を購入したのが2007年なので、
スタートしてから、もう少しで15年になります。


築年数の経過とともに、マンションも設備も年をとりますが、
おかげさまで、空室になっても入居者さんに選んで頂くことができ、
設備関連にも大きな不具合なく継続できていることに、
感謝の想いを抱いています。


その一番の要因は、
管理状態の良さ」だと感じています。


物件を購入する前に、
新築物件はどんな管理状態であるかを100%知ることは難しいですが、
中古物件はある程度の目星はつけられるのではないか、
と私は感じています。


1つは、現地のチェック。
もう1つは、書面のチェック。


現地のチェックは、
エントランスで感じる雰囲気やポスト回り、ゴミ置き場などを見ることで、
住んでいる方のマナーや雰囲気を
あらかた感じたりできるというイメージです。


書面のチェックは、
重要事項調査報告書」を見て確認します。
中古物件の場合、この報告書は、
必ず事前に確認するようにしています。


「修繕積立金が、いくらくらい貯まっているのか?」
「今まで、どんな修繕が、いつ頃行われているのか?」
「修繕積立金は、年間でいくらくらい収入があるのか?」


など、目にするポイントはいろいろあるとは思いますが、
私が特に気にして見ている点があります。


それは、「管理費・修繕積立金の滞納額」です。


建物全体の部屋数やその時点での
修繕積立金の総額などによって、
滞納金額が多いと感じるか、少ないと感じるかは異なるので、
全体の内、●%以下なら安心、
などのような明確な基準までは持っていません。


ただ、滞納金額が、多めだなと感じる物件の場合、
長い目で見た場合の資産価値の下落、
物件の評価の下落につながりかねない懸念を抱いてしまうので、
そのような物件は選ばないようにしています。


判断に迷う場合は、可能であれば、
管理組合の総会の議案書も見せて頂き、
滞納されている方に、
組合として、どのように対処しようとされているのか、
などを確認するようにもしています。


そこに、組合としての姿勢や、
組合をサポートする建物管理会社の姿勢なども、
感じることができるからです。


建物全体を適切に維持管理して、
資産価値を落とさないようにしていくためには、
資金不足こそが問題になると私は考えています。


管理状態が良さそう、
と感じるマンションは、往々にして、
建物全体の滞納金額が少ない物件が多い、
と私自身感じています。


組合として使えるお金がないと、
適時適切に大規模修繕工事をはじめとした修繕工事を行いにくくなり、
建物の老朽化が早く進みかねません。


また、滞納金額が膨らんでいると、
資金が不足しているけれど、
どうしても工事を行わないといけないような場合に、
融資を受けて工事を行う選択をしたとしても、
融資を受けられない、ということにもなりかねません。


大家業のマンションにせよ、
マイホームとしてのマンションにせよ、
購入を検討する場合は、現地や書面、双方から、
管理状態を事前に確認するという視点、
大切にして頂ければと思います。


22 未知なことを経験するとき


今までに経験したことがないことに、
チャレンジしたり、取り組もうとする場合。
その時に感じる不安な気持ちを
和らげる方法として一番早いのは、

すでに経験している人の話を聞く

ことではないか、と私は考えています。


区分マンションを使った資産運用、
資産形成を私自身スタートして14年くらいになりますが、
自分がスタートした2007年当時のことを思い出しました。
その時の経験談を伝えさせて頂きます。


20代後半の頃、いわゆる投機取引に面白味を感じ、
力を注いでいた時期がありました。


私自身の勉強不足も当然ありますが、
正直な所、思ったような結果も出ず、
精神的に疲れてきていました。


「このままじゃ良くない!」と思い直し、
調べたりする中で出会ったのが、不動産投資でした。


取り組み方などを知りたいと思い、
有料無料のセミナーへ足を運んだり、書籍を手に取ったりしながら、
理解を深めていきました。


行動をし始めてから、約半年後、
その当時の私が、無理なく購入できそうな物件を紹介頂き、
一歩を踏み出そうとしていましたが、
まだどこか半信半疑な想いもあり、最後の決断をできずに、
数日過ごしていました。


そんなタイミングで、
物件視察のフィールドワーク的なセミナーがあり
参加した時のこと。


参加者は6名だったのですが、
なんと、私以外の5名は、
すでに物件を保有しているオーナーさんという状態。


私は、運の良さを感じ、
参加されていたオーナーさんに、いろいろと話を聞きました。


特に、最初の1部屋目を買うときの決め手になったのは何ですか?
という質問に対して、みなさんが答えてくれたのが、


「えいや!」という思い切り
はじめてみよう、やってみようという想いを大切にして、
飛び込んでみること。


物件の良し悪しはもちろん大切ですが、
それ以上に、自分の気持ちに素直になって、
一歩を踏み出す決断ができるかどうか。


最後は、この「気持ち」の部分が大切であることを、
気づかせてくれました。


この時の出会い、話、経験談を伺うことを通して、
私は最初の一歩を踏み出せました。


そして、それから、今に至るまで、
継続できていることを考えると、
「あの時、決断できて、本当に良かったな」と改めて感じています。


そんな私も、今は相談にお越し頂く方へ、
自分の経験談、体験談などをお伝えしたり、
サポートさせて頂けるように、なることができました。


もちろん、まだまだ至らない点はあるので、
足りないと感じる部分は、学びなどを重ねていきます。


皆さんも、自分で未経験なことには、
不安を感じられたりすると思います。


今はネットで調べると、
様々な情報が得られるようになったので便利ではありますが、
反対に、様々な情報がありすぎて、
どれを選んで良いか分からない状態に陥っている方も、
いらっしゃると感じます。


コロナ禍ではあるのですが、
どうしてよいか決断ができなかったり、
考えが整理できないような時は、


「すでにそれを経験していて、
 信頼できそうだと感じる人に直接話を聞くこと。
 コンタクトを取ってみること。」


そんな、ちょっとした一歩を踏み出すことが、
不安を和らげ、行動に移せることにつながる。
私はそう思っています。


21 後悔しないために大切にすべきことは?


最初に私なりの結論をお伝えすると、
それは、「時間と仲良くすること」だと考えています。


やろう、やりたい、と思いながらもできていないことがある。


そういう時って、無意識的に、
ずっとそのことが、頭の片隅にひっかかっていて、
ふとした瞬間に、思い浮かんでくるのではないかな、と思います。


始めてしまうとそんな想いは消え失せて、
やりながら「続けられそう」とか
「自分には合わないな」などと新たな気持ちがわいて、
次のステップの選択や決断ができるようになるのだと思います。


先日、49歳の方が、相談にお越しになられました。


資産運用や不動産投資に興味はあったけれど、
スタートできていないことへの想いなどを、
いろいろと抱えていらっしゃる方でした。


ファイナンシャルプランナー的な言葉でいうと、今は、

「実行支援(具体的な行動に移していくことを、
 伴走者的にサポートさせて頂くこと)」

の途中です。


私が一番力になりやすい、「不動産の実行支援」で、
先日不動産会社さんへ同行した時のこと。


面談で伝えた私の話と、不動産会社さんで実際の物件を見て、
未来をイメージできた時に、私へつぶやいた言葉が印象的でした。


それは、


もっと、早く始めておけば良かった・・・


お金は貯めておいて、
いつ、どのように使うかを選ぶことができます。


ただ、時間は、常に流れているので、
貯めておくことができません。


今日、3時間ゆとりができたからと言って、
明日を27時間にすることはできません。


後悔というのは、貯めておけない、流れる時間の中で、
決断や選択をできずに、
先延ばししてしまった時に起きる感情ではないかな、
と改めて私は感じました。


人間ですし、100%完璧な決断や選択を、
いつもできる訳ではありません。


私自身も、選択や決断を先延ばししたり、
間違った選択をした経験が、いろいろとあります。


ただ、やってみないと分からないこと、
選択・決断してみないと分からないことも、多々あります。


後から振り返って、
「もっと早く・・・」という想いにならないためにも、
興味があること、やってみたい気持ちがあることは、先延ばしせずに、
「今」始めることが、大切ではないか、と最近改めて感じます。


その意味で、
時間を大切にすることこそ、自分を大切にすること
にもつながると、私は考えています。


残された時間の中で、
一番長く時間が取れるのは「今」です。


後悔の想いを少しでも減らせるように、
「今」の気持ちを大切にしながら過ごしていきたい、
と私自身にも言い聞かせている今日この頃です。


皆さんも、後悔しないように、
「時間と仲良くすること」
少し意識して頂ければと思います。


20 元気なうちにやっておいた方が良こと


正月やお盆など、ご家族で顔を合わせると思われる時期になると、
雑誌で組まれやすい特集があります。
それは、「相続」関連です。


以前のコラムでも、
相続に備えてどんな準備をしておくと良いか、
というヒントを書かせて頂きましたが、
今回は、皆さんのご家族との関係いう点にスポットをあてて、
書かせて頂こうと思います。


相続が起きた時に、一番スムーズで、
ご家族、兄弟間などでもめるケースが起きないのは、
どのような状態でしょうか?


それは、相続財産が「現金のみ」の場合です。


不動産の保有もなく、預貯金が3,000万円、
というケースであれば、もし相続人が3人の場合、
例えば、1,000万円ずつ均等にわけることで、
問題が起こらず、円満に終わるのではないか、と思います。


ただ、それも、
資産が本当に預貯金の3,000万円だけだった場合、です。


もしかしたら…
生命保険の死亡保険金があるかもしれません。
相続税対策も兼ねて、賃貸用の不動産を保有しているかもしれません。
ネットの証券会社で、有価証券を保有しているかもしれません。


つまり、一見しただけでは分からない、見つけられない資産が、
どこかにあるかもしれないのです。


だからこそ、ご両親などと顔を合わせる機会があるのであれば、
金額も大切ではありますが、
どこに、どんな資産を持っているのか」を
聞いて、元気なうちに共有しておくことこそが、
大切だと私は考えています。


とは言え、いきなり、ずばりと聞くのは、
お互いに気が引けると思います。


そんな時は、友人などを引き合いに出して、
「Aさんは、お互いに困らないように、話し合ったんだよ」などと、
きっかけの糸口をつかむのも、良いかもしれません。


また、生前に困るケースとして、
最近は「認知症」が取り上げられる機会が増えました。


「そうならないとは思うけれど、
 万が一、認知症などになったら、
 どこに何があるのかわからなくなっちゃうから、
 元気なうちに色々と教えておいてよ」

みたいな感じで聞くのもありかもしれません。


私は幸いなことに、両親と話をして、
どこにどのような資産があるのかなど、把握できていて、
ネット証券などに関しては、管理も任せてもらっています。


100%とは言えませんが、
全体像をおおまかには知ることができているので、
その意味での安心感はあります。


話題として持ち出しにくいテーマだとは思いますが、
年末年始で、ご家族と顔を合わせる機会があるならば、
「知り合いのFPが、こんなこと言ってたから、少し話してみようよ」
みたいな、きっかけを作ってみるのも、良いのではないでしょうか?


19 資産形成を始めるのに大切なことは何?


資産運用、資産形成をする際に、
将来どうなりたいかを考えることが大切」とは、
良く言われる話です。


目標の設定ですね。


次に、「今の自分の資産状態を把握すること
これは、現状、出発点の確認になります。


出発点と目標が決まれば、
その間の乖離を埋めるためにどうするかを考える。


乖離を埋める手段をどうするかを、
あなたの想いや考え方をベースに決めること、
これが資産運用だと私は考えています。


目標が分からないまま、資産運用をしているのは、
目的地を決めずにドライブしている状態と同じだからです。


と、教科書的には良く言われる話です。


実際、目標を立てて、
それを達成するために努力することは大切なことです。


とは言え、
具体的な金額、数値の目標を決めきれない方もいるのではないか、
と私は考えています。
最初に目指すべき目標を描いたとしても、
数年後には心変わりしていることもあるからです。


だからこそ、資産形成をする上で大切なこと。


それは、

自分視点で考えて、
 心の平静を保てるスタイルを作ること


だと、私は考えています。


大枠の方向性や、
おおよその目標金額を決めることは必要です。


ただ、その目標や方向性に向けて努力しなければ、
ということが、反対にプレッシャーになってしまったら、
元も子もありません。


資産形成で大切なのは、他の誰でもない、
資産をどう築き上げていくか、です。


老後2,000万円問題、
などという言葉が独り歩きして、
マスコミなどを数年前にぎわせました。


ただ、その金額が、
あなたにとって必要な備えの金額なのかどうか、
目標とすべき金額なのかどうかは、まったく関係がありません。


資産運用の方法にしても、
株式投資のように値動きを意識してタイミング良く売買し、
利益を上げるというスタイルが向いている人もいれば、
毎月一定金額を積立投資していくスタイルが向いている人もいます。


値動きなどが気になると落ち着かないから、
運用商品にお金を投じるのは絶対に嫌だ、
というスタイルの人もいらっしゃいます。


資産形成に、正解のスタイルはありません
気持ちや考え方次第で、異なって当然です。


どんな形で資産形成をしていくかに関して、
気持ちが落ち着いた状態で日々を安心して過ごせる。


そんな視点で、
どのような資産運用をしていくのかを考えてみる
のも良いのではないでしょうか?


18 投資マンションの総会



先日、昨年購入した物件の総会があったので、
足を運んできました。


購入後、初めてだったこともあり、
雰囲気などを見ておきたいという想いがあったからです。


結論としては、行って良かったと感じました。


この物件であれば、長期保有しても大丈夫そうだ、
という想いを強くすることができました。


私は、予定都合など無理のない範囲で、
総会には足を運んだ方が良いと考えています。


どんな方が、
 建物全体の運営に関わっているのかを知ることができる


からです。

不動産投資、大家業を行う上で、
一棟物件と区分マンション、どちらを選ぶか、
というのは、誰もが通る道だと思います。


どのようなスタンスで
取り組みたいのかによっても変わりますが、


手間がかかりにくい
自分の時間を割かずに取り組みやすい

という点では、
区分マンションに軍配が上がる
と私は考えています。


それは、区分マンションの場合、
毎月管理費・修繕積立金を払うことで、
建物全体の維持管理、メンテナンスを、
アウトソースできる仕組みがあるからです。


とは言え、それができるのは、管理組合が機能しており、
組合運営に適切な助言をしてくれる、
建物管理会社があってこそ、です。


不動産投資は不労所得、というような表現をされることが多く、
あながち間違ってはいないとも感じます。


ただ、そう感じられる背景には、建物管理に関わってくれる人がいて、
入居者さんとのやり取りに関わってくれる、賃貸管理会社の人がいてくれる、
このことを忘れてはならないと私は考えています。


自分ではできないことを、
毎月一定金額を払ってやってもらっていることに感謝の想いは持ちつつも、
任せきりにせず定期的に確認することができる場
それこそが、総会です。


収支の状況やどんなテーマが取り上げられるのかは、
総会前に送られてくる議案書で確認ができます。


ただ、書面の議案書だけでは分からない気づき、
その場で出る意見など、
総会に参加したからこそ分かる視点というのもあると感じます。


イメージで言えば、
株式を持つと、年に一度の株主総会がありますが、
それのマンション版という感じでしょうか。


株主総会だと、
たくさんの株主の1人という位置づけになってしまうので、
意見や声が届く可能性は低くなってしまうと思います。


その点、マンションの場合、
例えば部屋数が全体で50戸であれば、1/50にはなりますが、
想いや考えを、総会で伝えて、反映できる可能性が、
株主総会よりは高いと思います。


そんないい意味でアナログ、
自分の声も届けられる可能性を持ちながら、
住まいを提供して、資産形成にもつながる、
これこそが、マンション経営の楽しみの1つでもある、
と私は考えています。


物件は買ってからがスタートです。


購入後はアウトソースができれば、自分でやることは限られます。


だからこそ、総会に参加して、
自分の資産管理がどのような感じで行われているのかにも興味を持ってみると、
また違った視点でマンション経営を楽しめるのではないか、
と私は感じています。


ぜひ、皆さんも、まだ足を運んだことがなければ、
1度は総会に参加してみることを、おススメします!

17 これからの不動産価格②


前回、オリンピック後の不動産価格
テーマに触れさせて頂きました。


それに対して、数名の方よりメッセージを頂きました。
メッセージ頂けることは、何よりも嬉しいことなので、
本当にありがとうございます!


その中の1つに、

これからは不動産価格があがると思うから、
 様子見ながら年内に追加で購入検討している


というメッセージがありました。


実体験などをもとにしたお話で、非常に興味深かったので、
参考にしながらパート2としてお伝えしたく、
今回もこのテーマにしました。


皆さんは、「安いニッポン」という書籍、ご存じですか?
www.amazon.co.jp/dp/4532264537


「日本のデフレ、まさかここまでとは・・・」という、
日本の停滞、不動産で言えば、
ニセコの地価上昇の事例などが書かれています。


諸外国から見た時に、日本は物価が安いから、
いわゆる爆買い的な現象が起きたり、
不動産も諸外国の方の興味関心が高く買われている。


一方で国内では、賃金上昇などにもつながりにくく、
有能な人材も海外へ流出してしまう懸念などがつづられていました。


日本の物価って、安いと思いますか?


私もそうですが、ずっと日本の中で生活していると、
今の物価に慣れてしまい、
無感覚になりがちなのではないか、と私は感じています。


今のコロナ禍で、アメリカなどの諸外国は、
インフレ懸念などが取りざたされていますが、
日本は、その兆候が見られない。


安いことが悪いことだとは思いませんが、相対的に見た時に、
「日本は安い」と感じられて、
諸外国の方に買い漁られてしまうような状況は
好ましくないのではないか、と私は感じます。


冒頭の方の話では、知り合いの古着屋さんが、
渡航制限が解除されたら、アメリカの方が買いに来て、
すぐに在庫も尽きてしまうのではないか、と懸念している、
と話しているという内容でした。


特にいわゆるヴィンテージものの類は、
値が高くつき、投資目的にもなっているから、
なおのこと、安い日本で買われてしまうのではないか、
ということです。


不動産に関しても、
いわゆる大企業などの話にはなりますが、
コロナ禍でオフバランス化を進めている会社があります。


本社ビルなどの資産を売って資金を捻出し、
事業継続にあてているということです。


その時の買い手は、非開示のこともありますが、
海外の投資ファンドみたいな所が多いのではないかな、
と感じています。


買い手がつく不動産は優良な証なので良いのですが、
不動産の所有者が海外の方になってしまうと、
支払う賃料は海外の方へ払うことになってしまいます。


日本で産み出された富、お金が、国外に流れていってしまいます。


日本の不動産が買われるということは、
少しずつ「物件価格の上昇」ということにもつながりかねません。


国内の需要ではなく、
諸外国の方の需要によって、日本国内の不動産価格があがり、
住まいや投資物件を買いたくても
買えなくなる方が出てくるかもしれない・・・


富やお金が海外へ流れ出さず、
まずは自分たちが豊かであり続けるためにも、
安いニッポンと揶揄されないためにも、
価格が上がらないうちに、国内不動産は日本人が買い、
保有し続けることが大切なのではないか、
と私は感じますが、皆さんは、どう思われますか?


16 これからの不動産価格①


オリンピック・パラリンピックが終わりましたね。


コロナ禍で、無観客開催ということになり、
賛否両論、いろいろあったかと思いますが、
テレビなどを通して、楽しむことができました!


ちなみに、私は、野球とサッカーが、特に楽しみです!
皆さんは、楽しみにしている種目、ありますか?


さて、オリンピックと言えば、不動産に関して、
こんなこと言われていたな、というのを思い出しました。


不動産価格は、
 東京オリンピックに向けて上がる!



耳にされたことありますか?
覚えていますか?


数年前は、結構このフレーズを耳にしましたが、いざ、
オリンピックが近くなると、全然聞かれなくなりました。


実際、東京オリンピックの開催が決まって以降、
不動産価格はじわじわと上がったと感じます
今、振り返ってみれば。


では、この先は、どうなるのでしょうか?


正直な考えを言えば、「わかりません」というのが、
今の私の答えです(苦笑)
ただ、これでは、元も子もないので、私見を伝えます。


オリンピック後の数年間は、
大幅に上がりもしなければ下がりもしないのではないか
と思っています。


不動産の価格を考えるうえで、
キーになるのは、何でしょうか?


私は「金利」だと、考えています。


不動産を購入するのが、現金一括の人だけであれば、
需要と供給のバランスがキーになりますが、
多くの人は、融資を利用して購入します。


融資を利用する場合、
例えばですが、2,000万円借りるとします。


分かりやすくするために、単純な計算で示しますが、
金利が1%であれば、
年間で支払う利息は20万円ですが、3%であれば60万円です。


不動産投資の場合、
利息負担が増えることは、収支のマイナス要因になります。


収支が見合わなければ、購入を見送る人が増えます。


そこで、金利が上がった場合、収支を見合う状態にして、
購入希望者が現れやすくするためには・・・
価格を下げる必要が出てくる。


不動産価格は金利が上がれば下がり
金利が下がれば上がる
という可能性が高い。


これが、金利がキーだと考える理由です。


ただ、価格が下がって嬉しさを感じるのは、
現金で買う人だけです。


融資を受けて購入する場合は、
いわゆる収支、キャッシュフローという部分では、
価格が下がっても金利の負担が増えます。


そのため、価格が上がっても金利が低い時に購入している場合と、
大きな差は出ない、と考えています。


つまり、毎月の返済金額の「元本と利息の内訳」は変わりますが、
返済する月額に大きな差は生じにくく、
キャッシュフローとしては変わらない可能性が高い、ということです。


日本では、当面低金利が続くことが予想されます。


その点で、不動産価格に関しても、オリンピック後であっても、
大きな変化は起きにくいのではないか、と思われます。


ただ、いつ、
どんな予期せぬことが起きるかは分かりません。


皆さんがお持ちの不動産資産を保全する意味でも、
金利の動向からは目を離さないように
気を付けて頂ければと思います。



15 不動産投資の相続に備えた準備


今回は、「相続」というキーワードを
テーマに考えてみることにしました。


「不動産と相続」というと、
「相続税」にスポットをあてられることが多いです。


相続税の節税」というポイントです。


ご自宅であれば、要件はありますが、
対象になれば「小規模宅地の評価減」などがありますし、
賃貸用の物件であれば、さらに「貸宅地」「貸家建付地」などで、
相続税評価額が下がるケースがあります。


よく、不動産投資セミナーなどで、
賃貸用不動産は、相続税対策にもなる」と言われるのは、これが理由です。


ただ、相続税が下がればなんでも良いということにはなりません。
不動産は、換金がしにくい「実物」として残ります。


相続税対策のためだけに建てたような物件は、
場所などによっては、
誰も引き継ぎたくない「負動産」になってしまう可能性があります。


その点から考えると、都心部など立地の良い、
賃貸需要のある区分所有の部屋であれば、
換金性もあり、相続人同士で分割もしやすく、相続税対策にもなる、
という意味で良いのではないか、と私は考えています。


区分所有物件を持つことの良さは、
立地の良い所を選んで、
様々な場所に保有できることだと、私は考えています。


ただ、相続という点で考えると、
資産が様々な場所に点在してしまい、
相続人の方が、保有物件を把握しにくい、
ということにもなりかねません。


それに備えて、「自筆証書遺言」を作成して、資産の一覧を作成し、
「法務局」に預けておく、というのが、
対策の1つとしては有効になるのではないでしょうか。


私は、自分自身、現時点では、
資産を遺す存在がいないので作成していないのですが、
自分の亡き後にも想いを馳せると、
一度まとめて書いてみる、ということも必要かな、と感じています。
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html


この法務局に預ける制度は、
自筆証書遺言書保管制度」という名称です。
3,900円で、法務局で預かってもらえるという制度です。


遺言の内容や体裁が整っているかなどのチェックはしてもらえませんが、
自宅の中などに保管するよりは安心でき、実際に相続が起きた時、
相続人の方が閲覧の請求をして、遺言書の確認ができるという流れです。


これを見えれば、相続人の方が困らない、という状態を整えておくことこそ、
一番の相続の準備になるのではないか、と私は考えています。


また、2021年7月からは、
生命保険契約照会制度」も始まりました。
https://www.seiho.or.jp/info/news/2021/20210611_1.html


相続が発生したり、認知判断能力が低下した時に、
法定相続人、法定代理人、3親等内の親族などが、
対象者が加入していた生命保険を調べてもらい、
まとめて回答してもらえる、という制度です。


株式や投資信託などよりも、生命保険に加入している人は多いので、
ご両親などが、どのような生命保険に入っているかなど、
把握しにくいケースもあるかと思います。


そんな日本の現状に沿った、良い制度ではないか、と感じます。
保険金の受取漏れを防ぐことにもつながりますし。


相続を考えるということは、
身の回りの整理をするということにもつながります。


遠い未来のことかもしれませんが、
現状把握につながる面もありますので、
「資産を書き出してみること」「親御さんと話してみること」
ぜひ一度、考えてみてください。


14 不動産と財産3分法の関係


前号のコラムでは、
「3ヶ月」とか「3部屋」というような
「3」をキーワードに備える、という内容をお伝えしました。


最後に、「財産3分法」という言葉に触れた所、
「3分法って何?」というメッセージを頂きました。
ありがとうございます。


そこで、続きのようにはなりますが、
「財産3分法」と「不動産」を今日はテーマとしてお伝えします。


そもそも、「財産3分法」とは、どういうことでしょうか?


投資信託で
財産3分法ファンド」という商品が出ています。

その商品名などで、
見たことのある方もいらっしゃるかと思いますが、
元をたどると、最初にこの言葉を提唱されたのは、
安田財閥の創始者、安田善次郎さんだと言われています。
(今ある企業で言えば、明治安田生命とか損保ジャパンなどがあります)


「お金の置き場所は「 預貯金・株式・不動産」の3つに分けるのが良い」


これが、「3分法」の内容です。


アセットアロケーションと言われる資産配分を3つに分けて、
リスク分散をする、という意味合いです。


諸説、いろいろな考え方がありますので、
何が正解かはもちろん分かりませんが、
私は、この3分法の考え方は、
シンプルでいいな、と感じています。


預貯金の部分は、
債券と言い換えても良いと考えています。


資産管理、資産を守り育てる、という面でも、
理に適っているように感じています。


これを書きながら、自分の資産配分を見つめ直してみました。


そうすると、大きな括りで言うと、この3分法にほぼあてはまり、
あてはまらないのは「金」くらいかな、という状態でした。


私の場合、割合で言うと、3分の1ずつではなくて、
不動産の占めている割合が大きくなっているので、
3分法の内訳としてのバランスは悪いとは思います。


ただ、イデコやつみたてNISAも利用しながら、
国内外の株式や債券に分散投資をしており、
投資信託を利用して、毎日一定金額ずつ買い付けていく、
という方法も取り入れているので、
及第点ではないか、と勝手に考えております。


投資対象も、いろいろな方法が増えていますが、
手を広げ過ぎてしまうと、
自分で自分の資産状態の把握がしにくくなるという想いもあります。


そのため、シンプルイズベストが信条の私としては、
この3分法をベースにした資産形成のやり方が、
すごくしっくりきているとも感じています。


先日、
リクルートのスーモの運営に携わられている方のセミナーを
聞く機会がありました。

その時の話で、
入居率の高いオーナーさんほど、
不動産以外の保有資産が低い傾向がある
というデータを教えて頂きました。


これは、主に一棟のオーナーさんの傾向ですが、
入居率の低いオーナーさんほど、
幅広い投資対象に目を向けてしまい(FXや暗号資産など)、
不動産経営への想いが弱いからではないか、という指摘でした。


私は一棟オーナーではないですが、
「なんとなくわかる気がする」 とも感じました。


いろいろなことに取り組むことは
楽しさもあって良いのですが、
反面、器用貧乏という言葉で揶揄されてしまうように、
1つ1つとの向き合い方が弱くなってしまう
ということにもつながるのかな、というイメージです。


これは、資産形成に限らず、仕事でもそうかな、と。


なんでもできるではなく、
「私はこれが得意です、専門です」と言われた方が、
その人が何者かが分かりやすい。
そんなところにも通ずるものがあるのではないか、と私は感じました。


一度ご自分の資産全体を、書きだしてみて下さい。


そうすると、皆さんにとって、
メイン、コアになる資産がなにか、
自分はどの資産に思い入れがあるかなども、見えてくると思います。


分散は大切ですが、
分散し過ぎはむしろデメリットだと私は考えています。


「好きこそものの上手なれ」「選択と集中」、
ぜひ一度、向き合って考えて見られることをおススメします!


13 不動産投資、最悪の事態にどう備える?


先日、私が創業時からお世話になっている異業種交流会的な場で、
大家さん同士の対談をする場を作って頂きました。


お相手は、千葉など郊外をメインに
ファミリー向けの区分マンションや一棟物件を手掛けている方。


一方の私は、都内・横浜などの都心部のワンルームを手掛けている。


一見すると対照的に見えるのですが、共通していたのは、
住まいを提供する賃貸業は、コロナ禍関係なく、安定している
と感じていたこと。


店舗や事務所のように、
世の中の景気動向に左右されにくい住居に関しては、
コロナ禍の中、退去があっても、
次の入居者様が程なくして決まるという、
いつも通りの感じだったな、という印象を、
2人とも持ち合わせていた、ということです。


とはいえ、それはあくまでも結果論。


私はちょっと楽観的な所があるので
あまり意識していなかったのですが、
お相手は、「最悪を想定していた」とのこと。


不動産投資、大家業での「最悪な事態」 とは、
どんな状態でしょうか?


1番の最悪は、
保有している部屋が全部空室になること」ではないか、
と私は考えています。


不動産投資とは言いますが、大家業という事業です。


収入である賃料という売上がなかったとしても、

管理費や修繕積立金
毎月の返済
固定資産税」など、

部屋を保有しているだけで、出ていくお金が一定額あります。
いわゆる「固定費」というものです。


世の中にはいろいろな事業がありますが、
大家業は、固定費など支出として出ていくお金が、
基本的に毎月ほぼ定額で分かりやすいのが特徴です。


何部屋保有しているかによっても異なりますが、
最悪の事態への備えとしては、
「毎月の固定費の3ヶ月分」をプールしておくことが、
安心感につながるのではないか、と私は感じています。


どこに部屋を持っているか、賃貸需要のあるエリアかどうか、
などによっての違いはありますが、
いわゆる都心部であれば、
私自身2007年のスタート以来、2カ月以上の空室経験がありません。


本当にありがたいことです。


その経験を加味させて頂き、
また空室を埋めるために、誰でもいいから入居してもらう、
などということがないように
入居後に賃料の滞納などがあると、
 とりっぱぐれにはなりにくいとしても、精神的なストレスになる

固定費の3ヶ月、より安心感を強めたいということであれば6カ月くらいを、
換金性のある資産に置いておくことが、
備えになると、私は感じています。


ただ、これも、
保有している部屋がすべて同時に空室になった場合に発生するという、
最悪の事態です。


保有されている部屋数などによっても備えの金額は変わりますが、
複数の部屋を、異なる場所に保有されている場合であれば、
100%とは言い切れませんが、
3部屋以上が同時に空室になる可能性は低いのでは?と感じています。


つまり、少なくても3部屋あれば、
2部屋同時に空室になったとしても、
1部屋は入居者がいる状態を維持できるのではないか、
ということです。


あっ、また「3」という数字を出してしまいました(笑)


でも、「3」は、最悪に備える、という意味でも、
安心感をもたらしてくれる部屋の数字ではないかな、
と私は考えています。


皆さんも、3部屋とか3ヶ月など「3」を意識して
、備えも考えて頂くことを、
1つの参考にして頂ければと思います。


財産3分法、という言葉もありますよね。
これは、また改めて!

12 リノベーション物件の選び方


国内の中古の区分マンションを運用対象に選ぶ場合、
大きく分けると「築浅」と「築古」に分けられます。


明確な基準はありませんが、
おおむね築20年以内が築浅、それ以降が築古だと感じています。


その築古物件の中で、内装などに手を入れて、
今の住みやすさに合わせた部屋作りをしたのが、
リノベーションだと私は捉えています。


給排水管設備の交換のことなどを考えたりすると、
築30年を超えてきたような部屋がリノベーションには向いているのかな、
と感じています。


そんなリノベーション物件、不動産投資の分野では、
費用も手間もかかるので、
手がけている会社は、まだ少ないように私は感じていますが、
この1年くらいの間に、私は都内と横浜に1部屋ずつ購入しました。


それぞれ、築32年と築37年の部屋です。


何を良いと感じて、魅力に感じて選んだか、
というと、

・入居者さんが欲しい、と感じる設備が揃っているので選んで頂きやすい

・同じエリア内、同じマンション内の他の部屋との差別化ができて選ばれやすい
・賃料設定という面で、相場より高くても魅力を感じて選んで頂ける

大きなポイントをあげると上記の3点になります。


設備面で言えば、
「バストイレ別」「独立洗面台」「2口コンロ」あたりを、
借りる部屋の条件にされる方が増えています。


部屋探しは、ネット検索が主流のため、
検索条件のチェック項目にひっかかるような部屋でないと、
空室期間が長引く可能性が出てくるので、
リノベーション物件は、検索対策にもなってきます。


また、リノベーションの対象になるような築古物件の魅力に、
立地の良さ」があります。


マンションは、駅に近い便利な場所から建てられたので、
築年数が古いマンションの方が駅に近いなど、
立地面で選ばれやすい場所にあることが多いと私は感じています。


築古のワンルームマンションの場合、
3点ユニットというお風呂・トイレ・洗面台が同じ部屋の作り
がされていることが多いです。


そのような部屋が多い中で、
リノベーションされた部屋があると、
設備面で選んで頂きやすくなります


さらに、賃料に関しても、
リノベーションされた部屋の場合、3点ユニットの部屋の賃料と比べて、
15%くらい高めに設定しても選んで頂けると実感もしています。


私が購入させて頂いたリノベーションの部屋も、

65,000円前後が相場の部屋が79,000円、
80,000円前後が相場の部屋が100,000円

の賃料設定にしましたが、
募集開始から程なくして選んで頂き、お住まい頂いています。


ただ、気を付けるべき点もあります。


それは、建物全体の管理状態です。


部屋の中が、今の住まいに合った魅力があっても、
マンションそのもののメンテナンスが適切にされていなかったり、
エントランスなどの印象が良くなかったりすると、
選ばれにくくなってしまいます。


だからこそ、あなたがリノベーション物件に魅力を感じて、
賃貸用に選ぶ場合は、
現地に足を運んでください。


自分自身で、現地の雰囲気などを感じ取って頂き、
木を見て森を見ず状態にならないように、気を付けてください。


11 おススメする不動産投資についての本


不動産投資について書いてある、おススメの本ってありますか?」


ご相談などで聞かれることがあるので、改めて見直してみました。


お会いさせて頂く方は、私の著書を読んで頂き、
共感頂ける部分があってお越しになられる方が、
ありがたいことに多いです。


なので、まずは、拙著をお読みください(笑)


という宣伝はさておいて、
不動産投資という点において、私が共感し、
少なからず影響を受けている本を2冊、紹介したいと思います。


金持ち父さん貧乏父さん
www.amazon.co.jp/dp/4480863303


お金を生み出す家を買いたい!
www.amazon.co.jp/dp/4872904206


「金持ち父さん貧乏父さん」は、
読まれたことのある方も多いかと思います。


日々の生活費  <  不動産からの賃料収入や株式からの配当など』


この状態を「経済的自由」と呼び、
いわゆる不労所得」という考え方を、
日本に広めるきっかけになった著書
と私は感じています。


投資という視点だけでなく、「お金の流れ」という点から、
お金との向き合い方が
分かりやすく書かれた本だと私は考えています。


「お金を生み出す家を買いたい!」は、
著者である長谷川高さんの経験をもとにして、
堅実に、愚直に、不動産と向き合う考え方、
心構え的なことを教えて頂いたな、と私は感じています。


拙著を読んでお会いした方からの感想で、
堅実で失敗しないような内容を分かりやすく伝えてくれている、
という嬉しい言葉を頂くことがあるのですが、
その原点の考え方の1つになっているのが、
長谷川高さんの著書です。


私は2007年に不動産投資をスタートしましたが、
最初の物件を購入した時は、
税理士事務所への転職直後で融資が組めませんでした。


その後、2010年に物件を購入するまでの間は、
街歩きをしたり本を読んだりなど、
今思うと学びの期間だった、と感じています。


そんな時に出会った著書の中で、
一番良かったと感じているのが、この著書です。


「チャンスがあれば直接会いに行く」が私のモットーなので、
当時、お客さんとしてアドバイスを頂きたい想いも兼ねて、
長谷川高さんには会いに行きました。
今にして思えば、良い出会いの経験です。


長谷川高さんからは、著書を通じて考え方に共感し、
リアルでお会いしてプラスの影響を私にもたらして頂けました。


私も、3年ちょっと前になりますが、
著書を出させて頂きました。


そして、その著書を読み、今でも会いに来て頂ける方がいる。
会いに行く立場だった私が、反対に会いに来て頂ける。


そんな嬉しさを感じながら、
会いに来て頂いた方の期待には
しっかりと応えられるようにこれからも努めていこう、
と、気持ち新たに感じている今日この頃です。


もしまだ私と会っていない方がいらっしゃれば、
ぜひお会いしたいです。
新たな出会い、ウエルカムです!


もちろん、面識ある皆様もウエルカムですので、
気軽にご連絡頂けると嬉しいです!


10 家賃を滞納されたら?


不動産投資で皆さんが一番気になるであろう、
家賃を滞納されたら?という点についてお話しします。


K字経済のニュース、そして家賃滞納が増えつつあるという話を聞き、
私自身の経験も踏まえたお話ができるかと思い、この内容を選びました。


私の結論を最初にお伝えすると、

入居時に敷金の支払いもできて、
保証会社の審査にも通った方であれば、

大家の立場として滞納に悩まされる可能性は低い。

と考えています。


部屋を借りた経験がある方だとイメージしやすいと思いますが、
入居の申し込みをする際は、

保証人をつける
保証会社の審査を受けて保証料を支払う

のどちらかを求められます。


最近は保証人よりも、
保証会社を利用することが増えていると感じています。


私がお貸ししている部屋の入居者さんも、
すべて「保証会社の審査通過」の方だけになっています。


この「保証会社の審査に通過して保証料を払ってくれている」ことが、
大家としての安心感につながると私は考えていますし、
実体験もしています。


数年前、1つの部屋で滞納が発生しました。
滞納保証などはつけていないので、賃料が入ってこなくなりました。


途中の経緯は割愛しますが、最終的に、
賃貸管理会社の方が実際に部屋を見に行ったら、もぬけの殻でした。
つまり、『夜逃げ』をされたのです。


もぬけの殻を確認した日=退去日、
とみなして募集を開始した所、
ほどなくして次の入居者が決まり、
また賃料が振り込まれるようになりました。


では、退去日までの滞納されていた、
私が受け取るはずの賃料はどうなったと思いますか?


後払いにはなりましたが、
私は全額を受け取ることができました


さらに、「行方不明見舞金」という保険金の対象となり、
5万円も頂くことができました。


行方不明見舞金はおまけですが、
滞納賃料を受け取ることができたのは、
保証会社」のおかげです。


入居される際に、
「この人なら大丈夫」と審査で太鼓判を押したのに
滞納をしてしまったということで、
滞納した入居者さんに代わって、肩代わりをしてくれたのです。


しかも、仕組み上、
保証会社さんへ保証料を払うのは入居者さんなので、
大家としては、金銭的な負担もなく、
滞納保証がついているようなイメージです。


であれば、入居申し込みの際には、「保証会社への加入必須」は、
何よりも大家に安心感をもたらしてくれるのではないか、
と私は感じています。


不動産投資のリスクの1つに「賃料が入らないこと」があります。
このリスクには「空室」と「滞納」の2種類があります。


賃料のリスクを怖がる方に多いのは「空室」ですが、
実は「滞納」の方が厄介であると私は考えています。


入居者を選ぶ段階で、
保証会社にも審査をしてもらい保証料を払って頂くことで、
そのやっかいなリスクからは、基本的に離れることができます。


保証会社さん、大家に安心感をもたらして頂いて、
本当にありがとうございます!


09 不動産投資で選ぶべきパートナー会社


今日は、
「不動産投資では、どんな会社をパートナーに選べば安心なのか?」
という内容です。


パートナーとして選んで良い会社のポイントは、
2点あると私は考えています。


それは

賃貸管理を自社で行っている
金融機関とのパイプが太い

という2点です。


不動産投資で肝となるのは、
賃料収入を途絶えさせないこと」だと私は考えています。


購入後、退去が発生した時、
賃料収入が入らない空室期間が長引くと、
マイナスな気持ちを抱くことにつながります。


また、賃料収入が入るだけではなく、
どんな方に借りて頂くかを選んでもらう、
という視点も大切です。


その見極めをしないと、
のちのち入居者さんとのトラブルにも巻き込まれかねません。


このようなマイナス面が生じないように、
不動産投資のスタート後もパートナーとして誠実に対応してくれる
これが賃貸管理を自社で行う会社の意思表明だと私は考えています。


金融機関とのパイプという点に関しては、
金利などの面で、有利な条件で借りることができるかどうかが、
収支面などに影響を及ぼします。


同じ金融機関から借りる場合でも、
A社であれば1.8%だけど、
B社だと2.6%というようなことがあります。


融資を受ける方を金融機関が審査でどのように判断するか、
という点もありますが、同じ借りるのであれば、
A社を通じて融資を受けた方が金利の優遇があり有利になります。


例えばですが、
その不動産会社の紹介で融資を受けた方の中に、
返済を滞らせる方が多かったら、
会社として金融機関からの信頼を失ってしまいます。


また、購入希望者の方への融資というだけでなく、
その不動産会社自身も、
自社で保有する物件購入のために借りたり、
事業の運転資金として借りたりという関係もあります。


であれば、返済を滞らせてしまう方の紹介が増えてしまうと、
自社でお金を借りたい時に、マイナス評価をされてしまいます。


だからこそ、金融機関とのパイプが太いということは、
その会社が信頼されていることの裏返しでもあり、
それが結果的に購入する方のためにもなっている
ということにつながるのです。


少し話がズレますが、
先日お客様のご紹介面談に同席したのですが、
終わった後、その会社の担当者に、

「今日の方、斎藤さんのいつものお客様じゃないみたい」
と言われました。


その指摘はもっともで、そのお客様は、
私が認知拡大を狙って数日だけ出した、
特典付き広告からのお客様でした。


私自身、少し違和感を抱いていましたが、
その担当者は、まさにその違和感を見抜いていました。


この指摘を受けたとき、
その担当者に対して「やはり信頼できる」という想いを強めるとともに、
数日間出したその広告はもう出さない、
という想いを固めるきっかけにもなりました。


私はご相談をお受けすることがメインですが、
相談でも実行支援をさせて頂く際にも、
私という存在への信頼を失うことがないように、
今後も努めていきます。


08 管理体制に不安を感じるマンション


前号で、「管理状態」について触れさせて頂いた所、

「修繕積立金の増額の提案が議案に出ているのですが、
 数年来一向に決まりません。

 今後の大規模修繕ができるかどうかも不安なので、
 手放した方が良いのでしょうか?」


というお問い合わせを頂きました。


ありがとうございます!


私の考えを最初にお伝えすると、
組合の運営」や「建物管理会社」が、
かみあって機能していないようであれば、またそのように感じたら、
手放すという選択肢もありではないか、と感じています。


マンションは共用部分があるように、
各部屋の所有者が、建物の維持管理に向けて協力していく、
ある意味「運命共同体」的な存在だと私は考えています。


部屋は各オーナーのものなので、
リフォームやリノベーションは、好きなようにできますが、
エントランスや外壁、廊下など共用部分はできません。


だからこそ、建物全体の維持管理、
資産価値を落とさないようにする意味でも、
大切になってくるのが「組合の運営」と、
それをサポートする「建物管理会社」です。


では、その運営と管理会社は、
どのようにして判断していけば良いのでしょうか?


私は「年に1度の総会へ足を運ぶこと」で
雰囲気などを知ることが大切ではないか、と考えています。


今回は、「投資用の物件」にスポットをあててお伝えします。


マイホームのマンションと投資マンションの一番の違いは、何でしょうか?
それは、部屋の所有者と住んでいる人が、同じか違うか、です。


投資マンションの場合は、
賃貸用になるので、所有者=住んでいる人、という部屋は少ないです。


そのため、総会への参加者は、理事長他数名、
というケースが多いです。


また、各部屋を持っている人同士で、
維持メンテナンスを決められればそれに越したことはないですが、
多くの方は、マンションの構造などに精通していません。
私自身もそうです。


だからこそ、
建物のメンテナンスをサポートしてくれる管理会社
が大きな存在になる
のです。


そして、組合と管理会社の双方が、同じ場所に顔を合わせる場、
それこそが「総会」なのです。


そこで、理事長などの立場にいる方、管理会社の担当者、
そのやり取りや人柄など、リアルに感じることができます。


その場で感じた雰囲気などを踏まえて、

「この人たちが建物の維持管理の中心にいて下さることは、
 今後保有していく上でも安心感を持てるかどうか。」

を、体感して頂くことこそが大切ではないか、
と私は考えています。


私自身、すべては難しいのですが、
足を運べる時には、できるだけ総会に顔を出して、
雰囲気を感じ取るように努めています。


参加ができなくても、議案書や議事録には必ず目を通し
確認したいことがあるような場合は、
個別に管理会社に電話するようにもしています。


そのような中で、実際に、
私なりの直感で今一つしっくりこない、
と感じたマンションの部屋は売却した経験もあります。


20戸くらいの小規模マンションで、
理事長を引き受けている私の友人がいます。
マンションの専門家でもなく、
不動産とは関係のない仕事を日々しています。


私も見習って、自分自身のステップアップのためにも、
チャンスがあれば、理事会の運営側に携わる経験も、
今後していきたいと考えています。



07 数年後のマンション、一体どうなる?


今日のテーマは、先日お客様からいただいた質問についてです。


「10年先の不動産投資のマーケットや投資環境って、
 どうなっていくと思いますか?」



私は神様ではないので、
先を見通せるわけではもちろんありませんが、
私なりの考えを伝えたいと思います。


私は、
物件の管理状態による選別が強まるではないか、
と考えています。


どういうことかと言うと、
例えば融資を受けて物件を購入する場合。


現在であれば、
「年収」「勤務先」「年齢」などの、
いわゆる個人の属性と言われる部分が、
審査では重視されています。


もちろん、購入しようとする物件に関しても、
「価格」だけでなく「総戸数」や「築年数」という部分も加味されて、
審査はされています。


ただ、「物件の管理状態」が融資審査で勘案されているというのは、
今の所、私が知る限りでは見たことがありません。


中古マンションで言えば、
購入前に必ず確認する書類があります。


これを確認せずに購入することは、例えて言えば、
相手の素性を知らずに結婚を決めるようなことだとさえ、
私は考えている書類です。


*******************
それは、「重要事項調査報告書」です。
*******************


すでに購入経験のある方であればご存じだと思いますが、
ご存じない方のために少しだけお伝えします。


マンション全体の過去から今までの共用部分の修繕の履歴や、
今後のメンテナンスに備えて、
みんなで毎月積み立てている修繕積立金がいくら貯まっているのか、
などが書かれている書類です。


その他にも、今後未来に向けて、
どんなメンテナンスが必要になるかを描いた
長期修繕計画書という書類もあります。


これは、
作成されているマンションと作成されていないマンションがあります。


どちらを選びたいか、と聞かれれば、

未来の計画がある=維持メンテナンスを
しっかりしていこうとする意識のあるマンション

だと感じるので、
長期修繕計画が作成されているマンションを私だったら選びます。


まだまだ登録されている物件は少ないですが、
ライフルホームズさんで、
管理状態をサイト上に評価して掲載する取り組みも始まっています。


https://www.homes.co.jp/mansion/management-evaluation/?_ga=2.219438617.1290792802.1613984084-663551268.1613984084">https://www.homes.co.jp/mansion/management-evaluation/?_ga=2.219438617.1290792802.1613984084-663551268.1613984084


築年数が経過して、古くなるマンションが今後増えてくること、
そして、資産価値などの面でも、
適切な維持管理がされていることが、
これからは今まで以上に大切になってくるという
現われの1つではないかと私は感じました。


また、少し話はズレますが、部屋の中に関しても、
リノベーションされる部屋も増加しています。


フルメンテナンスで今風によみがえるようなイメージです。


リノベーションがされている部屋であれば、
融資年数が10年伸びるという金融機関もあります。
(先日、私自身が経験済みです)


今後は新しいだけじゃなく、
古くても管理状態の良いマンションが評価され、
融資面などにも反映されていくような
仕組みができていくのではないか?



むしろ、 そうあるべきではないか?と私は考えています。


皆さんはどう思いますか?


06 ふるさと納税って何がお得なの?


最近何人かから偶然にも立て続けに聞かれたので、
今回は、ふるさと納税について取り上げてみます。



ふるさと納税は、

2,000円で、
 各地の美味しいものや特産品を味わったり、
 頂くことができる制度


だと私は捉えています。


ふるさと納税のメリットを最大限に受けられる金額は、
収入・所得に応じて異なってくるので、
いくらが良いかはケースバイケースですが、


所得税や住民税の先払い
というのが、私の認識です(個人の場合)。


(こういうシミュレーションサイトもあります。ご参考までに。)
https://www.satofull.jp/static/calculation01.php



例えば所得税の税率が20%の人が、
50,000円ふるさと納税をした場合、
(50,000円-2,000円)×20%=9,600円
寄付金控除の仕組みで所得税を抑えるができます。


そして、6月に届く住民税は、所得税の支払いで

抑えられた9,600円と48,000円( 50,000円-2,000円)の差額、
38,400円分が差し引かれて納付金額の通知が届く、
というイメージです。


つまり、ふるさと納税は「寄付金控除」というくくりに入っていますが、
納税」という言葉がついているように、

所得税や住民税を先払いしているというイメージではないか、
と私は考えています。


とは言いながらも、
確定申告で還付金が戻ってくるのは嬉しいですし、
翌年の住民税の支払いが抑えられるのはありがたい制度だなと感じます。


私自身、時々思い出したかのように、

何か魅力的な特産品ないかなぁ(主にお肉(笑))

とサイトを探して申請します。


また、同じ寄付をするにしても、
「ふるさと納税」の制度を通して寄付をした方が
税金的なメリットがあるので、

地元神奈川へも、下記のようなサイトを通じて、
応援の気持ちも込めながら行ったりしています。


(かながわコロナ医療・福祉等応援基金)
https://www.furusato-tax.jp/gcf/863


ふるさと納税は、
実質 2,000円で特産品などを頂けるような、
おまけ付きの税金の先払い制度です。


実質2,000円の年間メリットを受けられる上限がありますので、
闇雲に行うのではなく、
お財布とも相談しながら行ってください。



シミュレーションサイトなどで
上限の目安を知ってから行うこともおススメします。


節税とかおまけがあるという想いをメインに行ってしまうと、
のちのち嬉しさも半減してしまうことにもなりかねません。


少しお財布にもゆとりがあって、おまけももらえたらいいな。
というくらいの状態の時に行うくらいのスタンスが、

ふるさと納税との良い付き合い方ではないか、
と私は考えています。



05 インフレ懸念の問題点

 
「日経平均株価が30,000円前後あたりから、
インフレ懸念』みたいな記事を目にすることが増えたように感じます。
インフレが起きると、どんな不都合が生じるのでしょうか?」


先日、こんなご質問をいただきました。


私の結論からお伝えすると、

買いたいものが買えなくなる
受けたいサービスが受けられなくなる

ことだと考えています。



私は経済学の専門家ではないので、
間違っているところがあれば教えていただきたいのですが、

まず、なぜ今インフレ懸念が言われ初めているのでしょうか?


それは、今のコロナ禍で給付金などが支給されて、
お金の流通量が増えたことが大きいと感じています。



先日も日経新聞で、
「たまる消費の反発力」という記事がありました。



「外出自粛により消費が控えられたことと給付金の支給が重なり、
 全体としての貯蓄率はあがっている」

という内容です。


では、外出自粛の制限が緩和されると何が起きるか。


それまで抑えられていたうっぷんが吹き出すように、
抑えられていたバネがビヨ~ンと伸びるように、

反動で消費行動が一気に膨らむという可能性です。


そうなると、需要>供給となり、
需要と供給のバランスを整えるように供給の価格、
買おうとするモノやサービスの価格が上がる。



イメージを伝えれば、
今まで1個200円で食べることのできたケーキが、

250円とか300円出さないと食べられなくなってしまう。


これが、インフレによる一番の不都合だと、
私は考えています。



もし、このインフレが起きてしまったら、
困るのはどのような人でしょうか?



それは、「資産が現預金しかない人」です。


手元にある200円は200円のままなのに、先ほどの例で言えば、

「ケーキが250円とか300円に値上がりしたことで、
 食べられなくなってしまう。」

ということです。


そこで、インフレ懸念に備えて、
株式や不動産、原油などの商品という
「リスク資産」とい割れる対象が買われている、

それが結果的に株式などの値上がりにつながっている。


このような流れだと私は感じています。


損するかもしれない、ということを気にかけて、
値動きのある資産運用はしたくない、怖くて手を出せないという人が、
日本ではまだまだ多いのは事実です。



理由は1つ。
気づかせてくれるきっかけや教えてくれる存在が、
身近にいないことだけ。



値動きに心とらわれて一喜一憂してしまう心理
私も分かります。



ただ、5年、10年などの長期スパンで見れば、
コツコツと継続することで、
失敗しない資産運用、インフレに負けない運用もできる
のではないでしょうか。



預貯金だけに偏らず、バランスよく、
資産を保有することが大切だと私は考えています。



買いたいときにモノが買える。
受けたいサービスが受けられる。



モノやサービスとの交換手段のお金を、
時代に合わせて持ち続けられるように…




04 確定申告は、青と白どっちがいい?

 
今日いただいた質問は、
「不動産投資の場合、青色申告と白色どっちが良いの?」という内容でした。


私なりの結論をお伝えすると、
会社員の副業として3~5部屋くらいの保有で
あれば、
白色のままでも良いのではないか、と考えています。



ただ、帳簿の要件は「白色」でも「青色」でも変わらないですし、
青色だからこそ受けられる特典もあるので、
不動産投資を長く継続していく
という想いがあるのであれば、青色が良いとも考えています。


では、青色にのみ認められている「特典」には、
どのような内容があるでしょうか?


(1)10万円・55万円・65万円の控除が認められる
(2)10万円以上30万円未満の資産を、
    支出した年に全額経費で落とすことができる


不動産投資の確定申告で、
1番関わってきそうなメリットは、
上記2点だと私は考えています。


(1)に関しては、持っている部屋数が「10室」以上か未満かで変わります。

10室未満の場合と貸借対照表を添付しない場合は「10万円」
10室以上で貸借対照表を添付する場合は「55万円」
10室以上で貸借対照表を添付して、
さらにe-taxで提出を行う場合は「65万円」

という内容です。


例えば、3部屋を保有していて、給与所得が400万円だとします。


3部屋での賃料が300万円、
経費が▲350万円で、▲50万円という場合、

青色申告のメリットは特にありません。


給与の400万円と不動産の▲50万円を通算した「350万円」が所得となり、
確定申告を計算することになるからです。


誤解されがちな所では、青色申告の控除が▲10万円あるので、
上記例で言えば、
400-50-10=340万円になるのでは?
と考えていらっしゃる方がいます。



ただ、青色申告の控除の特典は、
プラスが出たときに控除ができるという内容になるので、
上記例では340万円にはならず、350万円です。


なので、3部屋での利益が仮に30万円となった場合は、
10万円の控除が使えて、
30万円-10万円=20万円が不動産所得となり、

メリットを活用できるようになります。


(2)に関しては、例えば15万円の給湯器の交換をした場合。

減価償却の原則的な方法を使うと、
「6年」で経費に計上していくことになるので、
1年あたりは、▲25,000円が経費になります。


これが、青色申告であれば、
15万円を、一括してその年の経費として
計上することも選択できるようになるのです。
(原則の方法とどちらにするかは選べます)


青色申告は、承認申請書を提出するだけで行えるようになります。



03 資産運用や投資の目的

 
「資産運用や投資に興味はあるけれど、
 どこを目指したら良いのかが分からない。」

という内容のご相談を受けました。


現在という出発点は分かっても、ゴールという目標がないと、
どこに向かって進んでいけば良いか分からない。実感がない!


そんなゴールのイメージをつかみにくい方に向けて、
今日はお伝えします。


最初に伝えたいことは、
「お金はモノやサービスと交換するための道具である」
ということ。


お金が欲しい、あると安心、という方は多いと思いますが、
皆さんが欲しいのは、お金ですか?


違いますよね。
お金そのものではないですよね。


「お金がないと、欲しいと思うモノやサービスを受けられなくなる」
その不安を払拭したいから、ですよね。


みなさんに共通して訪れることで、
不安に感じることは何でしょうか?


一番多く聞くのは、老後です。


それはどうしてか?
「収入<支出」という状態になって、お金がなくなるのが怖いから、
だと私は考えています。


仕事を続けていて、「収入>支出」が継続できていれば、不安を感じることは少ないと思います。
将来の年金収入だけでは、支出をまかなえない、と思うから、不安を感じるのです。


であれば、やるべきことは2つです。
不確定な未来に絶対はありませんが、見込、目安を知るという意味で、

(1)「年金の見込み収入を知る」
(2)「老後の支出目安を知る」
 
(1)に関しては、
「ねんきん定期便」と「ねんきんネット」の利用をおすすめします。


では「ねんきん定期便」はいつ届くでしょうか?
それは、「誕生日の月」です。


50歳未満と50歳以上で、届く内容に違いがあるのですが、
現状把握にはうってつけです。


そして、今の状態で65歳を迎えたら、
年金がいくらもらえる見込みか?
それを試算できるのが「ねんきんネット」です。


条件を変えたりしながら、いろいろなシミュレーションができるので、
まだ登録されていない方は、ぜひ使ってみて下さい。
https://www.nenkin.go.jp/n_net/

使い方や見方が分からなければ、ご連絡くださいね!


次に、(2)に関してですが、
支出は、生活スタイルで変わるので、一律いくらとは言えません。
月に20万円の方もいれば、50万円の方もいるからです。


なので、今日は平均として出ているデータを紹介します。


生命保険文化センターが出しているデータでは、
年金受給しているご夫婦の平均生活費は、
月に約22万円
と言われています。


旅行に行くなど、アクティブな余暇を満喫されるご夫婦の場合は、
約36万円というデータが出ています。
ここから、今日のまとめに入ります。


(1)で、シミュレーションや定期便で見た年金の見込みが、
仮に月17万円だったとします。

そして、支出は、平均で出ている月22万円と考えます。


すると、65歳以降の毎月の収支は「▲5万円」となります。
年にすると「▲60万円」、
100歳まで生きると仮定すると、35年あるので、
▲60万円×35年=▲2,100万円。


もし、上記の例の場合であれば、
65歳までに、2,100万円の用意ができれば良いことになります。


そして、この金額が資産運用や投資での目標になるのです。


将来の備えをすることだけが、
資産運用や投資の目的ではありません。


ただ、資産運用をしたいのだけれど、
何を目的や目標にして良いか分からない、
何を目指したら良いのか分からないという場合、
将来の見込み収入と支出の差額をまかなえるようにする
考え方のヒントにして頂ければと思います。



02 自分に合った資産運用とは?

 
いただく質問で多いのがこちら、
「資産運用や投資で、何を選ぶのが1番良いのか?」


最初に私の結論を言うと、

「好きだと感じて、無理なく続けられること」

これに尽きると私は考えています。


答えになっていないですか?期待はずれでごめんなさい。
でも、私にはこれしか思い当たらないのです。


ここで質問をします。
「資産運用」と聞いて、何を思い浮かべますか?


「株式投資」「不動産投資」「FX」
「先物取引」「私には向いていない」・・・


など、同じ言葉を聞いても、
それをどのように捉えるかは、それぞれです。


例えば、「好きなアニメは何ですか?」と聞かれたら、
私は「ルパン三世」や「名探偵コナン」と即答しますが(笑)
「サザエさん」という方もいれば、「ドラえもん」という方もいるでしょう。


このように、同じ言葉を聞いても、個性が異なるように、思い浮かべるイメージも違います。


資産運用や投資にも、様々な方法ややり方があるように、
何が1番か、ではなく、


自分は何に向いているか
どんなスタンスが良いのか


これを早く見つけて、継続することこそが1番良い方法なのです!


私のことをあげれば、

・「自己投資」
・「不動産投資」
・「つみたて投資」

を三本柱にしています。


自己投資は、読書をしたりセミナーへ参加したり、いろいろな方とお会いすることなどを通して、
「自分の経験値を高める」というイメージです。


私のように、相談を承らせて頂くことを仕事とさせて頂いていると、自分=商品です。


相談に来ていただく方は、それぞれ抱えている不安や悩みは異なります。
いろいろな球を投げかけられても、相談に来ていただいた方に、
適切に打ち返せるようなひきだしを持っておくことが必要になるからこそ、
自分が好きな分野でないと学び、自己投資も継続できないのです。


不動産投資も、一棟アパートなど方法はいろいろありますが、
私は、「区分マンション」に絞って行っています。


これも、
マンションを見るのが好き、街を見て歩くことが好き、
毎月定期的に安定した収入が入ってくる仕組みが好き、

など、自分が無理なく好きで継続できる要素
不動産投資にはつまっているので、
継続できていると感じています。


最後のつみたて投資は、
私の失敗経験から行きついた方法です。


具体的には

「小規模共済」
「イデコ」
「つみたてNISA」

を継続して行っています。


不動産ではない、
金融資産の資産運用に取り入れているのがつみたて投資です。


つみたて投資を選んでいる1番の理由は、
「日々の値動きに一喜一憂しないで良い」という点です。


以前、信用取引やFX、
先物取引などを行っていたこともありますが、
強制ロスカットなど、値動きのタイミングで利益を狙う投資では、
大きな損失を被った経験があるからです。


お恥ずかしい話ですが、
昨年、株式投資で値上がりを狙おうと久々に取り組みました。


上昇相場だったにも関わらず、私は損失を抱えて、
1割下がったところで損切りをする、
という苦い経験を再度しました(苦笑)


自分の不勉強が一番の原因ですが、
熱を入れて学びたいと思えなかったからこそ、
失敗しても当然だったんだろうな、という学びになりました。


上記は私の事例ですので、
私が好きで良いと感じることをそのまま取り入れても、
うまくいかないケースもあります。


ただ、自分に合うか合わないか、
継続できるかどうかはやってみないと分からないのが正直な所です。


興味があることは興味があるで終わらせず、
ぜひ一歩を踏み出してやってみて下さい。
百聞は一見に如かず、とは言いえて妙だと私は感じています。



01 不動産投資の魅力

 
私は2007年に不動産投資をスタートしたので、かれこれ10年以上続けています。
株式投資や先物取引なども経験しましたが全然続きませんでした。


仕事も、ケセラセラ横浜以外、1番長く続いた勤務先は約6年半でしたので、
不動産投資は、私には相性が良いみたいです(笑)


そんな不動産投資に、私が感じている魅力。


それは、

①「安定した収入源と資産を築くことができる。」
②「実際にあるマンションを見て、選ぶことができる。」

ことだと、改めて感じています。


①に関しては私は、不動産投資の中でも、
はじめの一歩として取り組みやすいと言われている区分ワンルームマンション
そして住居として住んで下さる方向けの物件のみを所有しています。


立地も、自分の地元横浜から離れすぎず、土地勘もあり、
賃貸需要の多さもあるという理由から、
東京23区、川崎市、横浜市という、場所にだけはこだわりをもって行っています。


そのおかげかどうかは分かりませんが、
2007年にスタートしてから
今に至るまで、2カ月以上空室期間があったことはありません。


不動産投資で一番大切な収入源である「賃料」が途切れる期間がほとんどなく、
自分が働く以外の、安定した収入源を得ることが
できています。


それは、入居者の募集などを行ってくれる管理会社への
厚い信頼があってこそ成り立っています。


また、融資を受けて物件を所有していても、受け取る賃料でほぼ返済をまかなえます。
なので、自分でお金を投じなくても、
元本の返済入居している方が
払ってくれる賃料で行えることで、
自然と自分の資産を殖やしていくことができるのも魅力です。


②に関しては、株式投資などと違って、
自分の目や耳などの五感を使って選んで決めることができます。


株式会社の所有者は株主です。
株式市場を通して株を買えば、
株主になれます。
株式を持っていることで、半年に1度、配当金や株主優待がもらえることもあります。


これはこれで良いのですが、配当金をもらう原資になる利益や経営状態などに関して、
あなたが、
意見したり改善の提案などを行えるでしょうか?


まったく無理だとまでは言い切れませんが、
会社の一部を株主として所有しているからといって、
経営状態や収益をコントロールすることは現実的に難しいと私は考えています。


その点、不動産であれば、世の中に同じ部屋は2つとなく、
実際にその場所を見て、自分で判断して選ぶことができます。


そして、自分の裁量で、収益を上げる努力や維持する工夫なども手掛けることができるのが、
株式投資との大きな違いであり、
魅力であると私は感じています。


私はこの、

「収入が安定しやすい点」
「自分で選んでコントロールがしやすい点」


に魅力を感じ、
10年以上にわたって不動産投資を継続できています。



そして、これからも、ご相談にのらせて頂きながら、
自分自身も
不動産投資を続けていこうと考えています。



実際に今年2020年、コロナ禍ではありましたが、2部屋の追加購入もできました。
物件との出会いもご縁だな、と感じています。